クジラの島の少女 (La Ragazza delle Balene)

私のお気に入り度 ★★★★☆(78点)

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時代の流れの中で、次第に伝統的価値が薄れつつあるマオリ族を舞台に、伝統を守ろうと奮闘する長老たちの苦悩や、女であるために伝統を継ぐことを許されない少女が、それでも因習を打ち破り自ら運命を切り開こうとする一途な姿を描く。 



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マオリの伝統を守り通すことが一族のためと信じる長と、女というだけで男社会からつまはじきにされる孫娘のパイケア。しかし彼女が他のどの若者たちよりもひたむきに一族の伝統や風習を大切に思う姿がもっとも鮮烈に描かれていたのは、涙をこぼし言葉につまりながらのスピーチのシーン。祖父への抗議というより、女でありながら族長としての運命を背負っていこうという静かな決意が胸に迫った。


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私が女として生まれたのは「誰のせいでもない」 その運命を受け入れ、自分の道を切り開いていこうとする彼女の真っ直ぐな思いは、奇跡が起き、蘇った鯨の背に乗って、波に乗りながら沖合いに出て行くシーンに重なり、健気で神秘的であった。


製作国:New Zealand/Germany
製作年:2002年
監督:Niki Caro
キャスト:Keisha Castle-Hughes, Rawiri Paratene, Vicky Haughton, Cliff Curtis, Grant Roa ...
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by amore_spacey | 2007-03-06 02:24 | - Other film | Comments(4)
Commented by melocoton1 at 2007-03-14 23:02
この映画、私はたぶん飛行機上で見たんですが、なかなか好きなジャンルです。 ニュージーランドの映画はもうひとつぐらいしか見てないですが、それがすごくよかったんですよ。 Once Were Warriorsというタイトルでやはりマオリのお話です。 機会があったらごらんください。

このKeisha Castle-Hughes、最近The Nativity Storyでマリア役やってましたね。 映画は観なかったけど、予告編で、あー、鯨の子だ、って思った(笑)。
Commented by mmamesu at 2007-03-15 22:34
お久しぶりです、あもーれさん(^o^)

観ましたよ、この作品。「スタンドアップ」の女性監督の手になるものですね。ニュージーランドの手付かずの美しい自然の描写もいいですが、マオリ族の風習の壁にぶちあたる少女の成長物語としても爽やかでした。こういうお話って世界中どこでもある問題だなあとしみじみ感じました。
Commented by amore_spacey at 2007-03-17 04:55
♡ melocotonさんへ。
私もNZ映画はこれが初めてでした。
あの島でファームステイをしたことがありますが
自然が綺麗で広々としていて(『ロード・オブ・ザ・リング』にも
使われている美しい大自然が広がっていて)
素晴らしい国だなぁという思い出がありますが
所詮私は通行人Aだったのだなぁと。
マオリのことを何も知りませんでしたね。
『Once Were Warriors』、紹介ありがとうございます。
機会があったら観てみますね(^^)
Commented by amore_spacey at 2007-03-17 04:58
♡ 豆酢さまへ。
こちらこそご無沙汰いたしておりますぅ。
ゆるゆる更新しているので、なかなか遊びに行けない現状が…(汗)

気骨があり頑固すぎるくらい頑固なあのお爺ちゃんが
よかったですね。世界のどこかで女性がひたむきに自分の道を
切り開いて生きている!この若い少女が全身全霊で一族の
運命を背負う懸命さに胸がつかれました。
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