Ricordati di Me

私のお気に入り度 ★★★★☆(83点)

ネタばれあり。

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傍目には何不自由のないごく普通の家庭であるが、小説家を夢見るサラリーマンのCarloと女優を夢見る教員のGiuliaの間に、もはや以前のような愛情はなくすれ違いばかり。難しい年頃の娘Valentinaと息子Paoloの2人の子どもたちとの間にも、埋めようのない距離が生じている。それぞれが自分らしい生き方を追い求め始めた時、その溝はますます深まり、徐々に崩壊していく家族の姿を描く。


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冒頭のナレーションといい展開されるシーンといい、American Beauty()を彷彿させるものがある。Carloの愛人が彼に問いかけた「後戻りするのか、リスクを負ってでも前に進むのか(=2人の関係を続ける)?」は、そのまま「それぞれの家庭に戻って危機を乗り越えるのか、崩壊への道を選ぶのか?」に置き換えられる。Gabriele Muccino監督がL'ultimo Bacioの中でも提起したように、家族を大切にしたい気持ちがあるなら、それぞれが歩み寄ろうとする努力や思いやりが必要である。それなくして危機は乗り越えられるはずがないのだ。


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若い頃のFabrizio BentivoglioやLaura Moranteも好きだけれど、歳を重ねるごとに彼らの魅力に深みが加わり、ずっしり手応えのある演技を見せてくれるのがとても嬉しい。今回の2人も非常によかった(^^) いやぁ、あの夫婦喧嘩は凄まじかった。首筋やこめかみの血管が浮き出てたからね。夫婦喧嘩といえば、L'ultimo Bacioの中の、Stefano AccorsiとGiovanna Mezzogiornoも派手にやってました。女性が切れると手がつけられない。ホント、けたたましいです(滝汗) 自分の中に溜まったものを全部吐き出さずにはいられないから?! しかし男性にも限界があるでしょう。聞き役に徹するばかりじゃやってられない。何だかんだ言って、最後にとどめを刺すのは、男性?!

愛人役のMonica Bellucci姐御、うーん、2人の子どもの母親ですか~?何だか違和感があったのだけど。「あたしはヨーロッパを代表する女優なのよ」といった勘違いの尊大な態度が、だめなんです。この尊大さを彼女から取ったら、タダの人になっちゃうわけですが(汗) でもこの作品の姐御は控えめで、わたし的には好感度80点でした(^^)

製作国:Italy
製作年:2003年
監督:Gabriele Muccino
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Laura Morante, Nicoletta Romanoff, Monica Bellucci, Silvio Muccino, Amanda Sandrelli...
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by amore_spacey | 2007-04-21 01:08 | - Italian film | Comments(6)
Commented by mmamesu at 2007-04-23 11:53
これは面白そうですね。
家族の問題って、家族だからこそ修復不可能な面もあると思います。最近、つとに家族に内在する問題を扱った良作が出てきていて、好ましい傾向だと考えてます。
姐御が愛人役…(^^ゞ。またかとも思いますが(爆)、演技控えめな姐御の佇まいを今度拝見してみようかしら。
Commented by マヤ at 2007-04-24 10:52 x
そうか、アメリカン・ビューティーに似てますね、そういえば。

あの映画はケヴィさまのマック販売員コスプレが拝めるという、本当は笑えないんだけど、マニアにはたまらない(・。・;場面もありましたね。
現代人の欲望の追求に歯止めをかけるものは、なんなのか?
ココロの安定より、一瞬の快楽なのか、見終わった後にモロモロ考えさせてくれる映画ですよね。
Commented by マダムS at 2007-04-28 09:24 x
こんにちは~ん♪ いつもコメント有難うー。
ムッチーノ君のちょっと前の作品なんですね^^ 日本では見れそうもないんで残念だわ~~「アメリカン~」も好きな作品なので。。

こちらでは今日からGW中ー恒例のイタリア映画祭がいよいよ始まります! 私もこの中からhttp://www.asahi.com/event/it07/works.html 鑑賞予定!
まず今日はキム・ロッシさまの『Anche libero va bene』 。。
明後日は『Romanzo criminale』も 見てきますねん♪
Commented by amore_spacey at 2007-05-02 04:20
♡ 豆酢さまへ。
最近のイタリア映画は家族の絆や世代間の絆をテーマにした
作品が多いですね。従来の家族のあり方が崩れつつある世の中で
あるだけに、人々の関心が寄せられているのではないでしょうか?

姐御の存在感はありますよ~!
「みなさん!アタクシをご覧になって~!!!!!」という
例の彼女の自己顕示欲オーラがとても控えめでした(^^)
Commented by amore_spacey at 2007-05-02 04:25
♡ マヤさんへ。
やっぱり家族をテーマにしたものだから…かな。
それともムッチーノ監督が『A.B』のオープニングを意識した?
あの頃からハリウッド進出を狙っていたのかしら?^^

家族という形はとっていても、一旦それぞれが欲望のおもむくままに
走り出して行ったら、その先にあるものは…。
地味で平凡でも安定した日々がいいのか、自分の初志を何が何でも
貫き通すことで満足と生き甲斐を見出すことができるのか?
どちらが正しいのか?ではなく、自分ならどちらを選ぶのか?
なんでしょうね。
Commented by amore_spacey at 2007-05-02 04:28
♡ マダムSさんへ。
↑にも書いてますが、日本でも今月DVD発売のようですョ(^^)v

恒例のイタリア映画祭が始まりましたね~♪^^
キムの作品が2本って凄いなぁ。
『Anche libero va bene』の冒頭で、彼がアイロンをかける
シーンが出てくるのですが、あそこでキムはパンツをはいていたのか
それとも長めのTシャツ一枚だけだったのか?謎デス。気になります(笑)

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