Mio fratello e' figlio unico

ネタばれあり?

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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混乱を極める1960~70年代、イタリアはローマの片田舎に暮らすある家族の兄弟の関係にスポットを当てながら、政治活動や時の政権はもちろん大切であるが、世の中を動かしてきたもの、動かしているもの、これからも動かしていくであろうもの、それは人であることを伝える。Antonio Pennacchiの著書Il Fasciocomunistaを映画化したもの。



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日々の生活にも事欠く中で、子どもにはよい教育を受けさせたいという親心も、末っ子のAccioには伝わらない。末っ子は家族の悩みの種だった。「あの子の中には悪魔が宿っているんだ」と母親(Angela Finocchiaro)は嘆く。長男長女を可愛がり、何かにつけ末っ子を眼の敵にする家族。



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兄(Manrico=Riccardo)と弟(Accio=Elio) 喧嘩をしながら殴りあいながら罵倒しあいながらも、お互いがなくてはならない存在。少し捻じれた兄弟愛。



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Elio Germano、君はすごいぞ。肩に力を入れることなく、普段着のまま演じている。 『犯罪小説』で見かけてから気になっていた少年。これからの変貌が楽しみだなぁ(^^)



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Accioは近所のおじちゃん(Luca Zingaretti)から多大な影響を受けてファシストに。



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兄弟は、ファシストvsコムニストの乱闘で一戦を交えたこともある。



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青春時代。あふれ出てくるエネルギーを押さえることができない。生き抜きたい!この世に存在した証を残したい!認めてもらいたい!愛されたい!若者たちの慟哭が、政治活動へと駆り立てる。




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兄のManricoはかっこよくてカリスマ性を帯び、みんなから愛されている。



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1人の女性を愛しながら、兄と弟は逃亡と帰郷と反発を繰り返す。それでも兄は弟を、弟は兄のことが好きだった。大切な肉親だった。喜びもひもじさも分かち合いながら育ったのだから。180度違うように見えた2人だったが、実はそれほどの違いはなかった。いや、見ているものや目指す方向や心の奥底にあった熱い思いは、同じだったのだ。兄を失ってやっと気づく弟。

兄と弟の関係と言えば、『La Meglio Gioventu (輝ける青春)』のNicola&Matteo兄弟。兄が弟に歩み寄ろうと試みたにも拘らず、弟がそれを拒否したばかりか、自らの命を絶ってしまった。邦画では『ゆれる』の兄(香川照之)と弟(オダギリジョー)。 彼らはお互いを受け入れたのであろうか?という余韻を残している。

脇を固めるFinocchiaro&Zingarettiに拍手!Riccardo Scamarcioくん、いやぁ、見直したよ。この間は男子トイレや神社に呼び出したりして悪かった。出演作品や共演者や監督に恵まれると、君もなかなかいい演技をするじゃないか。


製作国:Italy / France
初公開年:2007年
監督:Daniele Luchetti
キャスト:Angela Finocchiaro, Elio Germano, Massimo Popolizio, Riccardo
Scamarcio, Alba Rohrwacher, Luca Zingaretti, Diane Fleri ...
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by amore_spacey | 2008-04-08 03:35 | - Italian film | Comments(2)
Commented by エマ at 2010-05-25 17:35 x
エリオ・ジェルマーノ君が、カンヌで主演男優賞とりましたね!!
ハビエルさんと一緒の受賞で陰薄すぎですが・・(涙)
あんまりにも可愛そうなので(日本では完全無視) ブログで大大宣伝しておきました!(笑)
彼はイタリアでもその実力派認められているんですよねぇ?
Commented by amore_spacey at 2010-05-26 00:22
☆ エマさんへ。
Elio、やったね~(^^) 私もさっそく応援記事をアップしたところです。こちらのTVでは彼の映像を優先的に流したので、ハビエル氏のほうが存在感なかったかも(顔のデカさは文句なくビエル氏に軍配!爆) 今年のカンヌ映画祭はスタートからして地味ぃな印象がありました。イタリア国内での扱いがそうだっただけなのかもしれませんが、受賞の発表を聞いて、「あら、もう映画祭終わっちゃったの?」な感じだったから。この静けさは、今年はモニカ姐が第2子出産で欠席だったことも影響したのかなと思ったりしています。Elioはこれから活躍が期待できる若手役者ですね。
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