ありふれた奇跡

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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駅のホームで自殺しようとした中年男(陣内孝則)を助けたことがきっかけで、田崎翔太(加瀬亮)と中城加奈(仲間由紀恵)は出会う。人には言えない心の傷を抱えていた2人は、互いの距離を少しずつ縮めていく。フジテレビ開局50周年記念ドラマ。

『ありふれた奇跡』という全く対照的な言葉を繋いだタイトルからして意味深長ですね。山田太一氏の人間観察力にはさらに磨きがかかってさりげなく鋭い。どの人も多面性を持っている。グレーゾーンがある。普通(って何が普通なんだろう?)でもあり変でもある。単純にいい人悪い人に分けられるものではない。多かれ少なかれ心の中に凸凹や傷や秘密を抱えながら、笑顔を浮かべ何事もないかのように振舞っている。そうしたほうが物事がうまくいく場合が多いから。家族や友人に何でもかんでも洗いざらい話して理解を求める関係だけが、必ずしも理想的ではないのだ。『空中庭園』のような秘密を持たない家族というのは不自然で不気味で、ありえない姿であり長続きしない家族なのだ。

時にはお互いの尖った部分がぶつかりあって傷つけあい、ヒリヒリした傷口を抱えながら一人涙したり相手をなじったりしながらそれを越えていく。お互いの優しい丸い部分が触れ合い交わって、至福のひと時を過ごす。そんな日々の小さなことの積み重ねが人生を紡ぎ出していくのであろう。



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豪華キャストですねぇ。NHK大河ドラマの頃から思っていたのだけれど、仲間由紀恵ちゃんってホントに声がいい。『それでもボクはやってない』の加瀬亮くんのあの煮え切らない「あ、はい…」という返事がいかにも彼らしいんだなぁ。

2人の主人公を固める脇役陣がこれまた素晴らしく、それぞれの持ち味を生かして、うまい、うますぎるよ~!私は左官屋の家族になりたいなぁ。井川比佐志のじーちゃんがいいわぁ。『鎌田行進曲』の銀ちゃんの印象が強く残っている風間杜夫のとぼけ振りや、飄々とした岸部一徳がいいですねぇ。女装もメチャクチャ似合ってる(^^) ぼそっとした素朴な松重豊の親バカぶりにほっこりするし、母親や妻以外に女の部分をも演じ分ける戸田恵子もいい。三白眼の陣内さん、ちょっとコワイですが(減量しすぎ?)、、、こんな役もあいますね。食後に自分の部屋でこっそり日本酒をたしなむ八千草薫は、相変わらず可愛らしいんです。第6回まで終了して只今佳境を迎えているこのドラマの行方がとても気になります。

製作国:Japan(フジテレビ)
初公開年:2009年
脚本:山田太一
プロデューサー:中村敏夫、長部聡介、樋口徹
キャスト:仲間由紀恵, 加瀬亮, 風間杜夫, 戸田恵子, 松重豊, 陣内孝則, 井川比佐志, 岸部一徳, 八千草薫 ...


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by amore_spacey | 2009-02-18 22:42 | - Japanese film | Comments(2)
Commented by 絵本の虫 at 2009-02-20 23:28 x
アップしてくれて有難う!(って私が言うのも変かもしれませんが・・・^^;) 私はこのドラマを見るために、これまで生きてきたという気さえしています^^; 配役がどの方もピッタリだし、演出、カメラアングル、夕陽を使った効果、音楽の美しさ・・・そして加瀬亮くん! それに、仲間由紀恵さんの声もホント、素敵ね~♪ 大のお気に入りです。

追伸 すみません、変なところが気になって・・・。「蒲田行進曲」ね!
Commented by amore_spacey at 2009-02-21 01:36
☆ 絵本の虫さんへ。
本当に紹介してくれてありがとうね。一気に第7話まで観ちゃったから
これから毎週木曜日が来るのがとってもまどろっこしいような、、、笑
話は佳境に入ってきましたよね。来週の予告編を観たら、またまた大変な
事件?が起こりそうな予感です。

加瀬亮くんと言えば、きのう偶然観た『グーグーだって猫である』にも
出ているんですね。小泉今日子の女優振りが好きで彼女の出演作を
ずっと観ているのですが、この作品の加瀬くんは従来とちょっぴりイメージが
違うかな?白衣も似合いますねぇ、彼(^^) 『ありふれた奇跡』では
男所帯の中でキッチンに立って食事の用意もしますが、様になってますね。

風間さん、昔すごーく好きだったから(*^^*)
彼もケヴィ様同様ヴェルヴェット・ヴォイスでいいんですよ。
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