Il papa' di Giovanna (ボローニャの夕暮れ)

私のお気に入り度 ★★★★☆(83点)

ネタばれありあり。

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ファシスト体制下で戦火が激しくなる1938年のボローニャ。高校の美術教師として働くMicheleは、精神的に不安定な一人娘Giovannaをとても可愛がっていた。その娘がある事件を起こし、裁判のかけられて精神病院に入れられてしまう。第二次世界大戦前後の激動期に生きる家族を描く。



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予告編で1930年代のボローニャが舞台となると知り、昔のボローニャの姿を見たい&知りたい!気持ちが大きく動いた。当時は歴然たる階級格差があり、庶民(Michele一家) vs ブルジョワ階級や体制派(Ezio Greggio一家)の間には明暗を分ける線が引かれていた。庶民が日々の生活に追われる一方で、ブルジョワ階級はお手伝いさんを雇う余裕があり、体制派は警察手帳を見せるだけで、手に入れにくい物資を入手できたり、映画館などは顔パスであったり…、何かと待遇がよかった。しかしそうした階級差を越えた人々の情愛や慈しみや心の交流が、暗黒の時代を生きる人々の心の支えであり勇気を与えてくれたに違いない。

何がビックリってEzio Greggioの登場です。「はれっ?これってコメディなの?」 だって10年以上司会を務めるTV番組Striscia la Notiziaや数々のお手軽コメディ映画では、ボケやつっこみキャラがウケて、決して俳優の力量があるとは思えないような(と言い切っては失礼かすら?)彼ですから。いやいや、お見逸れしました。なかなか存在感と人間味溢れる警官でありました。最期のシーンはやってくれましたね。あれこそEzioであります(^^) しかしFrancesca Neri & Ezio Greggioの意味ありな目配せ。お互いに思いを寄せているのは分かりますが、あの安っぽい芝居にはトホホッでした。



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画家を夢見たMicheleは、自分の才能の限界を知って高校の美術教師に甘んじている。妻Deliaとの間も冷め切っている。彼女は娘に母親らしい愛情を注ぐどころか、いつも一線を画した冷ややかな物腰。こんな生活にうんざりしているDeliaは誰にも素直になれない。いつもぎくしゃくしている家庭の中で、心が休まらず窒息しそうなMicheleの愛情は、自然と一人娘Giovannaに向けられていくのだ。何があっても彼はGiovannaを信じた。「おまえは世界一素晴らしい娘なんだよ」事あるごとに褒め、最後まで決して見捨てなかった。全てを投げ出して逃亡したくなるような状況に置かれながら、Micheleは娘に無償の愛を注ぎ続けた。そうすることで自分自身が生きていると実感したのかもしれない。Giovannaが彼の生き甲斐だったのだ。父娘を演じたSilvio & Alba、お見事でした。

製作国:Italy
初公開年:2008年
監督:Pupi Avati
キャスト:Silvio Orlando, Francesca Neri, Ezio Greggio, Alba Rohrwacher, Serena Grandi ...


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by amore_spacey | 2009-04-01 00:09 | - Italian film | Comments(0)
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