2017年 06月 25日 ( 1 )

デート~恋とはどんなものかしら~ 全10話

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 内閣府の研究所に勤める藪下依子(杏)は、父親(松重豊)から見合いを勧められた。しかし恋愛経験が無く、結婚は相手との「契約」と捉える依子は、ことごとく見合いに失敗し、結婚相談所に登録。一方、自身を高等遊民と称する谷口巧(長谷川博己)は、女性と新しく出会うことで働く意欲を持って欲しいと願う、幼馴染の島田宗太郎(松尾諭)によって、勝手に結婚相談所に登録させられた。
 依子は巧のプロフィールに記載された身長や生年月日などの数字が、全て素数で構成されていることに興味を持ち、デートをする。依子に想いを寄せる鷲尾豊(中島裕翔)や、宗太郎の妹・島田佳織(国仲涼子)が割り込み、四角関係となってしまうが、依子と巧は不器用ながら互いに気になる間柄となっていく。(作品の詳細はこちら


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ハセヒロ1人祭り。主役の2人が恋愛不適合者という、およそ恋愛から最も遠いキャラを設定しながら、こんなに面白おかしく、ちょっぴり切ない物語になるなんて、これは素敵なサプライズだった。恋模様のオチはほぼ予想通りなんだけど、そこに辿り着くまでの紆余曲折に、毎回ドキドキ&ハラハラ。時間が経つのがあっという間で、エンディングが流れ始めると、えーっ、もう終わり?とガッカリ感が半端なかった。

ハセヒロは、期待に違わぬ面白さでグッジョブ!あんなかっこいいオタクのニート高等遊民は、滅多にいないとは思うが、息が詰まるような彼の部屋や、膝を「く」の字に曲げへっぴり腰になって歩く姿は、どこから見ても普通じゃない。そんな彼のさりげない文学ネタ(引用文 by 川端、とか)が結構ツボにはまったし、依子の本当の恋のために土下座してなりふり構わず号泣する巧を、ぎゅっとハグしてあげたくなったし、切れっ切れのマシンガントークに圧倒された。帽子やメガネや無精ヒゲやマフラーや時代遅れのジャケットなど、ハセヒロのためにこれらの小物が、これまたいい仕事をしていました。


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依子を演じた杏も、あっぱれ。あそこまでイタい女を熱演した女優魂に、敬服いたしました。長くて小難しい台詞も、よく覚えたもんです。初めはロボット人間・依子が圧倒的に優勢で、巧がヘコヘコ彼女の後をついていく構図だったが、ラストに近づくに従って、巧も杏に物申すようになる。ロボット依子が巧に耳をかすようにすらなるんだから、恋の力は偉大だ。2人の恋がまわりにも祝福され、みんなが幸せな気持ちになれるって、何かいい。


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『孤独のグルメ』のゴロー@松重豊や風吹ジュンや子どもの頃の依子を演じた内田愛など、脇を固める役者陣も秀逸でした。とりわけ平田満は、終りのほうでやっと登場するが、インパクトの強さは絶大。地味な顔立ちながら、彼の存在感はゆるぎないものがある。鷲尾君を演じた中島裕翔、爽やかな青年で、娘が一目惚れしました。恋愛物に必須のキャラクターですね。茹でられて包帯ぐるぐる巻きになったヘビちゃんには、大爆笑しました。


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by amore_spacey | 2017-06-25 17:15 | - Japanese film | Comments(0)