2017年 09月 06日 ( 1 )

天国と地獄

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 ナショナル・シューズの権藤専務(三船敏郎)は、自分の息子と間違えられて運転手・青木(佐田豊)の息子が誘拐され、身代金3千万円を要求された。苦悩の末、権藤は運転手のために全財産を投げ出して3千万円を用意する。無事子どもは取り戻したが、犯人は巧みに金を奪い逃走してしまい、権藤自身は会社を追われてしまう。Ed McBainの小説『キングの身代金』(1959年、「87分署シリーズ」の1つ)に触発された黒澤監督が、映画化した作品。


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仲代達矢の1人祭りは、これで終わり。志村喬・三船・仲代・三橋達也・香川京子などの主役級はさておき、クレジットに名前こそ出ているものの、その他大勢にまとめられた役者の中には、その後素晴らしい主役や脇役になった者がたくさんいる。木村功・加藤武・江木俊夫(子役!)・名古屋章・千秋実・北村和夫・浜村純・西村晃・東野英治郎・菅井きん・大滝秀治。小さい頃、両親が観ていたドラマの中に出ていた役者たちだ。

私の中ではずっとおじいさんだった大滝秀治が、めっちゃイケメンでビックリ。おばあさん役しか知らない菅井きんも、当時37歳で女盛りですよ。権藤の子どもは、何とフォーリーブスの江木だった。特急こだまなんてのがあったんだぁ。公衆電話ボックスやダイヤル電話。ごちゃごちゃした街並みや油で汚れた町工場などなど、昭和の風景やアイテムにも目が釘付け。ストーリーとは関係ないところに気をとられて、肝心の話のほうが手薄になってしまった。


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権藤家の応接間の息が詰まるような緊迫した状況から、特急こだまでの身代金の受け渡しのシーンを境に、話は躍動感を帯びはじめ、誘拐された子どもは?身代金は取り戻せるのか?犯人は?その動機は?と、前のめりになって観た。


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叩き上げで築いた製靴会社から追われるが、再び小さな製靴会社を始めることになる権藤。捜査担当主任のエリートで、確実に死刑にするため敢えて犯人を泳がせて逮捕する戸倉(仲代達矢)。死刑など怖くないと強がりを見せるが、結局は頭を抱えて叫ぶ竹内(山崎努)。彼らをみていると、私たち人間が抱く複雑で割り切れない感情や本当の強さについて考えてしまう。それにしても、あの尾行はまずい。すぐにバレちゃうでしょう(苦笑)


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by amore_spacey | 2017-09-06 00:35 | - Japanese film | Comments(0)