2017年 10月 13日 ( 1 )

甘い生活 (La dolce vita)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (73点)

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【あらすじ】 作家志望の夢破れて、今はしがないゴシップ記者のMarcello(Marcello Mastroianni)は、豪華なナイトクラブで富豪の娘Maddalena(Anouk Aimée)と出会い、安ホテルで一夜を明かす。ハリウッドのグラマー女優Sylvia(Anita Ekberg)を取材すれば、野外で狂騒し、トレビの泉で戯れる。乱痴気と頽廃に支配された街ローマ。口うるさく鬱陶しい腐れ縁の恋人Emma(Yvonne Furneaux)は、彼の言動を嘆く。二人で訪れた友人Steiner(Alain Cuny)一家の、知的で落ち着いた暮らしぶりをMarcelloは羨むが、彼らも子連れの無理心中で突如死んでしまい、絶望感のみが残った。1962年Academy賞で衣装部門を、カンヌ映画祭でグランプリを受賞。(作品の詳細はこちら


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無理矢理あらすじを書いたが、Fellini監督の作品には一環したストーリーがない。人の意識の流れに任せて、あっちへ飛んだりこっちへ戻ってきたり、全く脈絡のないシーンが突然割り込んできたりする。どっちに向かっているのか分からず、様々なエピソードが、ひたすらダラダラ続く。グラマラスな女性たち・喧騒・祭り・乱痴気騒ぎ・享楽・冷めた視線・ある種の無関心や虚無感…。Fellini監督の独壇場だが、この手の作品は苦手でダメだ。観終わったあと、強烈な何かが残るのは確かだが、掴みどころがないのです。


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宙吊りになったキリスト像がヘリコプターで運ばれる冒頭のシーンは、『グッバイ、レーニン!』のレーニン像を彷彿させたり、浜辺に打ち上げられた巨大なエイの顔が、『太陽がいっぱい』でAlain Delonが歩く海辺のメルカートの魚売り場にも登場するように、様々なシーンが後世の作品のヒントになっているではないか?


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De Sica監督の作品のMarcelloは、のびのびと自然体で楽しんでいるが、Fellini監督の時には、ちょっぴりかしこまっているようにみえる。これは私の勝手な推測に過ぎない。どちらにしても、ダメ男を演じている確率はとても高い。ダンディな外見なのに、付き合ってみるとほーんとにダメなんだから、この人って。でも放っておけないのよ。母性愛をくすぐる、そんなタイプの男性をMarcelloが演じると、最高だ。


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by amore_spacey | 2017-10-13 00:12 | - Italian film | Comments(0)