2017年 10月 19日 ( 1 )

暗黒街 シーズン1 全10話 (Suburra stagione 1 episode1-10)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (88点)

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【あらすじ】 マフィア・バチカン・政治家・地域の犯罪組織・ジプシーの犯罪グループが蠢(うごめ)くローマ。この街で、金や権力に飢えたAureliano(Alessandro Borghi)・Spadino(Giacomo Ferrara)・Gabriele(Eduardo Valdarnini)の三人の男たちが、ローマ再開発法案の利権にありつき、それぞれの縄張りを拡大すべく戦う。Netflixで配信された初めてのイタリアTVドラマ。(作品の詳細はこちら


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映画『暗黒街』をTVドラマ化、しかも映画版のキャストが何人か続投と聞けば、面白くない訳がない。最初の1~2分でその日のエピソードの終わりを見せ、一呼吸おいてエピソードを遡っていく構成なので、「どうしたんだ?何があった?」と、のめる込むように全話を観た。Michele Placido監督の作戦に、まんまと嵌められたのです。


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きっかけは、ほんの些細なこと(いや、大部分の人にとっては大事件なんだけど)。ジプシーの縄張りで、誤って麻薬の密売をしてしまった。この落とし前をつけてくれようじゃないか。速攻で大金を支払わねばならないが、大学生のGabrieleにそんな大金はない。どう調達する?ここから話が始まり、ドミノ倒しのように地元の犯罪組織やジプシーや政財界やヴァチカンを巻き込みながら、負の連鎖がどこまでも続いていく。この世界に1歩足を踏み入れたら、二度と抜け出せない。終わりがないのだ。

昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵。戦況は刻々と変わり、誰と誰が裏側で繋がっているのか分からない。使う人間と使われる人間の立場も、うかうかしていると簡単に入れ替わってしまう。自分の身がやばくなったら、容赦なく裏切る。仕掛けられた罠をうまくよけつつ、金や権力を手に入れ、縄張を広げていく。それらに否応なく巻き込まれる人々の人間模様が、危うくて虚しく、儚くて哀しい。


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映画版のAlessandro Borghiは、容貌もさることながら、言動がキレッキレで尖り過ぎていて、ちょっと触っただけで血が滲みそうだった。が、ドラマ版では人間味のあるAurelianoを演じている。可愛いSpadinoとの絡みが、とても微笑ましい。今回Samurai役のFrancesco Acquaroliが、腹立たしいくらい上手い。こういった輩が、暗黒街を牛耳っているのか。あんな終わり方なんだもん、続きが気になって仕方がない。一日も早くシーズン2を配信して下さい。


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by amore_spacey | 2017-10-19 01:27 | - Italian film | Comments(2)