カテゴリ:- Japanese film( 317 )

人間の條件 全6部

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 1943年、満州に送られることになったエンジニアの梶(仲代達矢)に、妻の美千子(新珠三千代)はついて行く決心をした。梶の任務は、鉱山労働者として働く中国人の囚人たちを監督することだが、そこは高圧電流の流れる鉄条網に囲まれ、まるで収容所のようだった。悪条件の下で働く囚人たちをみて、梶は少しでも人間的な環境に改善できないか、上司に掛け合うが…。
 第1部・第2部では梶と親友の影山(佐田啓二)や同僚の沖島(山村聡)、第3部・第4部では梶と新城一等兵(佐藤慶)や丹下一等兵(内藤武敏)、そして第5部・第6部では梶と寺田二等兵(川津祐介)らとの係わりを中心に、戦争における人間性を描く。(作品の詳細はこちら


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北大生だった叔父が、映画のエキストラ出演したことがある。と聞いていたが、この作品だったとは。小遣いを稼ぐため、北大生がこぞって応募したらしい。9時間31分という長編大作にもかかわらず(私は3回に分けて)、最後まで食い入るように観た。

梶の妻を演じた新珠三千代(実に美しい)や佐田啓二(中井貴一の父)をはじめ、小沢栄太郎・小松方正・山村聡・佐藤慶・田中邦衛・川津祐介・笠智衆・金子信雄・中村玉緒・岸田今日子・高峰秀子など、その後名優になった役者が勢揃いした、超豪華キャストである。


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という長い前置きはさておき、27歳の超イケメン・仲代達矢(若い頃のAlain Delonの横顔に似ている瞬間が何度か)の、ヒューマニズム溢れる青年ぶりに、萌えまくりました。あの頃からすでに、圧倒的な存在感がありましたね。日本を代表するシェークスピア俳優というのも、納得できる。因みに彼は主演作『春との旅』で、2010年イタリアのAsian Film Festival Reggio Emiliaの最優秀主演男優賞を受賞した。


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梶はどこに行っても超スーパーヒーローだったから、それを妬むヤツや敵は多かった。ごく稀に良い出会いもあったが、ほとんどは気が滅入り反吐が出そうな輩ばかり。しかしどれだけ制裁を加えられようが、そんなことに屈する梶ではなかった。

戦争という極限状態の中で、最後まで人間であり続けようとした、梶の精神力たるや。命を懸けてユダヤ人を救ったOskar Schindlerや杉原千畝の話などと重なり、人間の善に心から救われる。


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by amore_spacey | 2017-07-20 22:39 | - Japanese film | Comments(0)

小さな巨人 第2部・豊洲署編 第6話~第10話

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 捜査情報を新聞社にリークした処分として豊洲署に異動となった香坂(長谷川博己)は、「早明学園の事務局で経理課長を務めている夫の横沢裕一(井上芳雄)が失踪したから探して欲しい」と横沢亜美(中村アン)に相談される。その学園の専務・富永(梅沢富美男)は、元警視庁捜査一課長であり刑事部参事官にまでなった男で、退任後に天下りでこの職に就いていた。また、小野田(香川照之)を一課長の座に引き上げた人間であると同時に、捜査一課で勤務していた香坂の父・敦史(木場勝己)を所轄へと異動させた過去を持つ。
  香坂は山田(岡田将生)や祐里(芳根京子)と早明学園に出向き、新人警察官時代に世話になった富永と久々の再会を果たすと、そこで理事長の金崎玲子(和田アキ子)を紹介される。しかし、この横沢の失踪騒ぎは、のちに日本警察を大きく揺るがす大事件へと発展する。(作品の詳細はこちら


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第2部も期待通り、顔芸を楽しませてもらいました。最大の見所だった、香川氏 vs ハセヒロの演技戦は、香川氏の圧勝。大袈裟な演出はともかく、2人の競演が素晴らしかった。最後に見せた香川氏の、鼻水まじりの涙が美しかった。所轄に左遷されたときの笑顔が爽やかだった。心なしか、小顔になっていた気がする。


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「小野田一課長、ひょっとしてクサヤ食べました?それ以上近づかないで下さい!」 香川の口臭に怯えるハセヒロ。


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刑務所の中でさえ、クールで美しいハセヒロ。寡黙でミステリアスな色気を感じさせる。前髪を少し下ろしたハセヒロが好きだ。イケメンというより、得も言われぬ色気がある。クールだけど、童顔?姿勢がよく、立ち姿が美しい。指も長い。笑うと、NHKアナのたけたんに似ている?


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和田アキ子がもっと暴れ回るかと不安に思っていたが、意外におとなしくて拍子抜け。これでいいいのです。


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さすがは高橋英樹、登場時間ほんのわずかなのに、圧倒的な存在感です。


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胡散臭い役が多い手塚とおるは、今回も限りなく黒いなと思っていたが、蓋を開けてみれば、日和見主義のコウモリというか、外野から煽って高みの見物ってヤツで、こういうのに限って小心者。


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「99%黒でも、100%の確証がなければ意味がない。」「200%の覚悟と言うのは100%の2倍だぞっ!」に続く、300%黒、400%の勇気、500%の勘…は、『半沢直樹』の倍返しを思い出すが、警視庁も数字が好きだな。香坂の志には心打たれた。勇気ある行動をとれる人間が、実際どれだけいるか…ですね。それにしても、皆さん、キャップ無くし過ぎです。


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by amore_spacey | 2017-07-16 00:40 | - Japanese film | Comments(0)

ラブ&ピース

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 楽器の部品会社で働くサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)は、かつてロックミュージシャンを目指していたが挫折し、それ以来うだつのあがらない日々を過ごしていた。同僚の寺島裕子(麻生久美子)に想いを寄せているが、小心者すぎてまともに話すこともできない。
 ある日良一は、デパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、そのカメとの出会いが転機となって、ロックスターへの道を駆け上がっていく。やがて謎の老人(西田敏行)と言葉を得たおもちゃたちの住む、不思議な地下の世界まで巻き込み、登場人物達それぞれの想いは、怒濤の展開を見せていく。(作品の詳細はこちら


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ハセヒロ1人祭り。タイトルやポスターが可愛らしい割には、考えさせられるコトが詰め込まれていた。無自覚にカメちゃんに「ピカドン」という名前をつける鈴木、欲望にあわせてカメちゃんが巨大化、ピカドンの東京破壊、鈴木が抱いていた夢と現実、不要になれば捨てられる玩具やペットたち、鈴木と寺島の淡い恋…。色々あったけれど、ミドリガメをトイレに流してしまうシーンが衝撃的すぎて、その後の話の展開が上の空でした。何であんなことをするのかなぁ(怒!)


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ハセヒロが蹴られたり押し倒されたり、逆に人を見下したり殴ったり。振り幅が広い、広すぎる。コスプレも板について、派手な衣装に負けてない、どころか全く違和感がありません。

巨大化しても声は可愛いままのカメちゃん、内股気味の後ろ足がうちのハムスターの姿に重なり、愛おしくてなりませんでした。


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by amore_spacey | 2017-07-06 00:46 | - Japanese film | Comments(0)

デート~恋とはどんなものかしら~ 2015夏 秘湯

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 ある日、山下公園で待ち合わせをしていた依子(杏)は、鷲尾豊(中島裕翔)の車に乗り込んだ。同じ頃、谷口巧(長谷川博己)は、和服姿の橋本彦乃(芦名星)と、温泉街を歩いていた。その1カ月前、依子と巧は「結婚契約書」の作成を続けていた。「浮気」に関する項目を入れ忘れていたと気づくが、自分たちには不要だと結論し、ようやく出来上がった結婚契約書を、身内の前で発表する。
 しかし依子の前に現れた母・小夜子(和久井映見)から、本当は依子は燃えるような愛欲を味わいたいと思っているのではないか、とハッパをかけられる。その言葉が響いた依子は、結婚前に予行練習期間を設けようと巧に提案、半同棲がスタートした。(作品の詳細はこちら


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ハセヒロ1人祭り。待ってました、『デート…』SP!オープニングでいきなり、ハセヒロ不倫か?と思わせるシーンに、「うわぁ、また面倒くさい展開になるか?こりゃ楽しみだわぁ」と、物凄く盛り上がってしまった。しかも和服のハセヒロが、エロい。割烹着姿のハセヒロにも、萌え~♪ 色んな小物で、違ったハセヒロを見せてくれて、本当にありがとう!そんな彼に、「月が綺麗ですね」なんて言われてみたい。一緒に温泉旅行にも連れてって!


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半同棲生活にあたって、依子が決めたルールやタイムテーブルは、確かに細かすぎて息苦しい。分刻みのスケジュールやピラミッド型に盛り付けた正方形の煮物って、あり得ない(爆) と言って笑っていたんだけど、曜日ごとに決めたメニューをうっかり変えられ、「今日(土曜日)が金曜日のように思えるから嫌」と依子が愚痴ったシーンには、思わず首を縦に振った。私も曜日ごとに家事を決めているから、何かの都合で変更を余儀なくさせられると、一日中何だか落ち着かないのだ。私も軽い依子症候群に罹っている模様。


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そんな彼女は、「2人の間に不倫なんてありえない、あーっはっはっは!」と笑い飛ばしたくせに、他の女性に目移した巧に対して、「よそ見をするのはやめて!」と、包丁を持ち出すほど愛に貪欲だ。「心の全部が欲しい」この台詞は、直球ど真ん中ストライクでした。ロボット・依子がどんどん人間味を帯びて、劇的な変化を遂げていく様は、感動的だった。思い込んだら突っ走る依子に、「月が綺麗ですね」と高等遊民らしい感性で迫る巧。なんてロマンチックなんでしょう。実を言うと最初は、ハセヒロと杏の組み合わせに、「大丈夫なのかなぁ」「このカップルは、似合わない」と思っていた。いやいや、愛すべき最強のカップルです。


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by amore_spacey | 2017-07-03 03:47 | - Japanese film | Comments(0)

デート~恋とはどんなものかしら~ 全10話

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 内閣府の研究所に勤める藪下依子(杏)は、父親(松重豊)から見合いを勧められた。しかし恋愛経験が無く、結婚は相手との「契約」と捉える依子は、ことごとく見合いに失敗し、結婚相談所に登録。一方、自身を高等遊民と称する谷口巧(長谷川博己)は、女性と新しく出会うことで働く意欲を持って欲しいと願う、幼馴染の島田宗太郎(松尾諭)によって、勝手に結婚相談所に登録させられた。
 依子は巧のプロフィールに記載された身長や生年月日などの数字が、全て素数で構成されていることに興味を持ち、デートをする。依子に想いを寄せる鷲尾豊(中島裕翔)や、宗太郎の妹・島田佳織(国仲涼子)が割り込み、四角関係となってしまうが、依子と巧は不器用ながら互いに気になる間柄となっていく。(作品の詳細はこちら


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ハセヒロ1人祭り。主役の2人が恋愛不適合者という、およそ恋愛から最も遠いキャラを設定しながら、こんなに面白おかしく、ちょっぴり切ない物語になるなんて、これは素敵なサプライズだった。恋模様のオチはほぼ予想通りなんだけど、そこに辿り着くまでの紆余曲折に、毎回ドキドキ&ハラハラ。時間が経つのがあっという間で、エンディングが流れ始めると、えーっ、もう終わり?とガッカリ感が半端なかった。

ハセヒロは、期待に違わぬ面白さでグッジョブ!あんなかっこいいオタクのニート高等遊民は、滅多にいないとは思うが、息が詰まるような彼の部屋や、膝を「く」の字に曲げへっぴり腰になって歩く姿は、どこから見ても普通じゃない。そんな彼のさりげない文学ネタ(引用文 by 川端、とか)が結構ツボにはまったし、依子の本当の恋のために土下座してなりふり構わず号泣する巧を、ぎゅっとハグしてあげたくなったし、切れっ切れのマシンガントークに圧倒された。帽子やメガネや無精ヒゲやマフラーや時代遅れのジャケットなど、ハセヒロのためにこれらの小物が、これまたいい仕事をしていました。


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依子を演じた杏も、あっぱれ。あそこまでイタい女を熱演した女優魂に、敬服いたしました。長くて小難しい台詞も、よく覚えたもんです。初めはロボット人間・依子が圧倒的に優勢で、巧がヘコヘコ彼女の後をついていく構図だったが、ラストに近づくに従って、巧も杏に物申すようになる。ロボット依子が巧に耳をかすようにすらなるんだから、恋の力は偉大だ。2人の恋がまわりにも祝福され、みんなが幸せな気持ちになれるって、何かいい。


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『孤独のグルメ』のゴロー@松重豊や風吹ジュンや子どもの頃の依子を演じた内田愛など、脇を固める役者陣も秀逸でした。とりわけ平田満は、終りのほうでやっと登場するが、インパクトの強さは絶大。地味な顔立ちながら、彼の存在感はゆるぎないものがある。鷲尾君を演じた中島裕翔、爽やかな青年で、娘が一目惚れしました。恋愛物に必須のキャラクターですね。茹でられて包帯ぐるぐる巻きになったヘビちゃんには、大爆笑しました。


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by amore_spacey | 2017-06-25 17:15 | - Japanese film | Comments(0)

夏目漱石の妻 全4話

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 裕福な家庭で自由に育った鏡子(尾野真千子)が、19歳で金之助(漱石=長谷川博己)と見合いをし、一目惚れで結婚をしてから、金之助が英語研究のイギリス留学から帰国後、神経衰弱を患いながらも『吾輩は猫である』『坊っちゃん』などの小説を次々と発表、重度の胃潰瘍に苦しんだ晩年までの、鏡子と金之助の物語を描く。(作品の詳細はこちら


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ハセヒロ1人祭り。『セカンドバージン』で、初めて彼を観た時の第一印象は、品行方正で折り目正しい青年だけど、謎めいたストイックな色気がダダ漏れ。クールで人を寄せ付けないよそよそしさがあって、この人が切れたら相当コワいに違いない。でもそれが彼の持ち味で、きっと病みつきになる。これ、当たってます。彼の魅力にどんどんハマッているから。底なし沼かもしれない。

『地獄でなぜ悪い』の狂気に満ちたハセヒロや、このドラマの中で自分の夢を語る時の輝いた表情、心が平穏な時の静かな語り口や慇懃無礼な口調、偏屈で気難しく地雷がどこに潜んでいるのか(自分も他人も)分からない。こんな面倒くさいキャラの夏目漱石を演じたハセヒロ、そのどれも甲乙つけ難く、好きだ。


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共演者にも恵まれたと思う。妻・鏡子を演じたオノマチの演技には、はっと胸をつかれ、震えるほどの感動を覚えた。今流行(はやり)の大袈裟な顔芸ではなく、微妙な表情の変化で心の機微を映し出す。腹をくくった女は潔くて強い。でも夫にあそこまで邪険にされたら、寂しくて切なくて悲しいものなんです。この夫婦が醸し出す雰囲気に、私たちもうまく巻き込まれ、一緒に笑ったり泣いたり怒ったり悲しんだり。これぞ、映画やTVドラマの醍醐味です。義父を演じた竹中直人は、文句のつけようのない演技で、登場時間はわずかなのに、強烈な印象を残した。余談だけど、山高帽にマントの洋装というハセヒロが、Cumberbatch演じるSherlockに見えて仕方がない。


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さて今回特筆すべきは、舘ひろし。岩城滉一と一緒に統括していた、「クールス」の頃から知っている。が、格好つけたゴリラ顔のおっさん、でしかなかった彼が、えーっ、ちょっと、コレ、誰?何気に素敵なんですけど…。うまく歳を重ねると、内面からにじみ出てくるものがあるんでしょうか。貴族院議員時代のダンディな洋装、娘を思いやる父親や着物の佇まい、そして後ろ盾になっていた政治家の失脚により落ちぶれ、卑しさすら見え隠れする姿…。どのシーンも胸に迫ってきた。

近代日本文学史に残る偉人・夏目漱石が、このドラマによって、近所のおじさんや自分の父親のような身近な存在になり、今までとは違った視点で彼の作品を再読できる楽しみができました。


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by amore_spacey | 2017-06-19 02:58 | - Japanese film | Comments(0)

地獄でなぜ悪い

突き抜け度 ★★★★☆ (92点)

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【あらすじ】 ヤクザの武藤組組長・武藤大三(國村隼)は、服役中の妻・しずえ(右近)の夢を実現させるため、娘のミツコ(二階堂ふみ)を主演にして、娘に惚れた若者(星野源)を巻き込みながら、映画狂の平田(長谷川博己)とスタッフを迎えて、抗争中の池上組への殴り込みを舞台にした映画を撮ることに決めた。が、ミツコに恋心を抱く池上組の組長・池上純(堤真一)が絡んできたことで、事態は思わぬ方向に進んで行くのだった。(作品の詳細はこちら


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うひゃひゃーーっ!いやはや、凄かった。タイトルが全てを物語っている。ここまでやってくれると、実にあっぱれで爽快。バカバカしくて、恐ろしいばかりに狂っていて、ハイテンションでハチャメチャなのよ、これ。建前とか世間体とか無難な線とか空気読めよ的な、曖昧さが微塵もない。パッカーーンと突き抜けていて、潔いったらない。

劇中劇だってのは分かっているのに、途中から、えっ?ホントに殺しちゃってるんだけど、あれれっ?血の海の中、地獄絵図と化した画面に、「ああ、もう、細かいことなんて、どーでもいい。好き勝手にやっちゃって下さーい!」 今回初めて園子温監督の作品を観て、、、ハマッたみたい。BGMのヘンデルやベートーヴェンの使い方も、鳥肌モノで素晴らしかった。


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実は『小さな巨人』でハセヒロ熱が再燃して、ハセヒロ1人祭りを始めたのですが、このハイテンションな切れっぷりに、また萌えちまった。ラストの歓喜の雄たけび!シャウトしながら、夜の道を走る血まみれのハセヒロって、凄過ぎないか? 『MOZU』のチャオおじさんを観て、「ハセヒロ、切れてる。すごい」と思った自分が恥ずかしい。あんなの序の口(怒!)


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堤真一の変顔~ (⌒▽⌒)アハハ! 


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二階堂ふみの、エロさと落ち着きっぷりが、いい。



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成り行きとはいえ、星野源の巻き込まれ感が可笑しすぎる。こんな人、いるいる。ずっとクソ真面目に生きてきた平凡で大人しい青年が、たまたまその時間そこに居たせいで、人生180度変わる事件に巻き込まれる。それより ♪全力 歯ぎしり レッツゴー!♪ が、頭から離れないのよぉ。


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by amore_spacey | 2017-06-17 00:13 | - Japanese film | Comments(2)

猫侍 南の島へ行く

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (60点)

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【あらすじ】 元加賀藩剣術指南役の斑目久太郎(北村一輝)は江戸での浪人暮らしを切り上げ、白猫の玉之丞を連れて斑目家に戻ってくる。彼は義母タエ(木野花)のあてこすりもどこ吹く風で、妻お静(横山めぐみ)や娘と暮らせる喜びをかみしめていた。そんな折、タエが土佐藩に仕官するための紹介状を持ち帰り、久太郎は玉之丞と共に土佐へと向かうのだが…。(作品の詳細はこちら


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一応あらすじを書いてはみたが……、これほど酷い作品は久しぶり。漂流した先で起きる事件が、面白くも可笑しくもなく、ギャグも寒すぎる。あれだったら、玉之丞や黒猫ヤムヤムの普段の姿を、ドキュメンタリーで見せてくれたほうが、どれだけよかったことか。北村さんと玉之丞の仲良しぶりは、相変わらずで、いなくなった玉之丞が見つかったときの、北村さんの表情が、演技ではなく、「はぁぁぁ、よかったぁぁ」と心から喜んでいるのが、じわ~っと伝わってきて、萌えました。


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そしてエンディング。まさかあの方が現地人の格好で、名曲の猫バージョンを熱唱してくれるなんて、予想外のサプライズでした。いや、確かに半端ない黒さで、現地人として違和感なし(笑)


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by amore_spacey | 2017-06-15 01:08 | - Japanese film | Comments(0)

小さな巨人 第1部・芝署編 第1話~第5話

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 エリートコースを歩む警視庁捜査一課の強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)は、ある出来事で、上司の小野田義信課長(香川照之)の裏切りに遭い、所轄に左遷された。そんな中、香坂の左遷の原因となった、ネットニュース最大手・ゴーンバンク社の中田和正社長(桂文枝)が誘拐される事件が発生した。
  捜査一課の時と同様に捜査をしようとする香坂であったが、これまで部下だった警視庁捜査一課長付運転担当の山田(岡田将生)に、「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺される。香坂のもとに残されたのは、問題だらけの所轄刑事のみ。はたして彼は窮地を脱し、捜査一課に返り咲くことはできるのか!?警視庁本庁と所轄の確執や激しい攻防戦を通して、警察内部の闇を描くエンターテインメントドラマ。(作品の詳細はこちら


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100%エンタメとして、突っ込み入れながら楽しく観ました。ハセヒロが好きで観始めたのに、気がついたら、限りなく黒い存在の香川照之の三白眼や胸焼けしそうな台詞まわし、そして有無を言わせない圧倒的な存在感に、ぐいぐい引き込まれてしまった。あの毒々しさが、もはや病みつき(苦笑) 『半沢直樹』の時より、顔芸や台詞に一段と磨きがかかり、怪物としてどんどん進化している。歌舞伎がかった大袈裟な言い回しは、、歌舞伎役者の本領発揮ってトコですかね。テレビドラマでありながら、舞台劇のようなインパクト絶大。しかしあれだけ顔の表情を難なく変えられるって、化け物だな。表情筋のストレッチ、私も頑張ろう。


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キリッとして三つ揃いスーツをまとい、美しい身のこなしのハセヒロが、悪や不正を暴く正統派の役どころで、これは眼福モノであります。そんな彼も、香川の顔芸に負けるな!と、渾身の顔芸を見せてくれ、ますます惚れました。顔がアップになるシーンが多かったせいもあるが、クールで涼しげな顔立ちのハセヒロが、眉間にシワを寄せたり、三白眼になったり、苦渋に歪んだり。今回はデコがほぼ全開で、スッキリ爽やか。その彼が詰め寄って、畳み込むように喋り切る姿は、爽快でスカッとします。香川とハセヒロの、100%の証拠、200%の覚悟、300%黒だ~!って言葉の応酬は、国民を舐めた幼稚園児レベルの国会討論そのもの。実際、組織の中ってのは、バカバカしい会議や書類や根回しが、ねちっこくはびこってるんだろう。


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仕事一筋のハセヒロも、家では気が抜けたビールのようで、あのゆるさも悪くない。外ではキリッ!家では、ゆるゆる。嫁や母親に突っ込まれて、目が泳いだり、最後のコロッケを母親に奪われたり、もたもたするハセヒロも可愛いな。これはあくまでも私の勘ですが、ハセヒロが醸し出す雰囲気は、Benedict Cumberbatchに似てないか?


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最初はハセヒロの味方なのか?敵なのか?グレーだった岡田将生。肌がつるんつるん、スベスベで、触りたくなる。若いっていいなぁ。彼も香川の顔芸に巻き込まれ、精一杯コワい顔をして見せるんだが、子どもの睨めっこみたいで、微笑ましい。


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安田顕は『下町ロケット』同様、今回も安定の渋い脇役で、彼の持ち味が出ている。刑事コロンボのようだが、髪を整えスーツを着てパリッとすれば、なかなかいい男じゃないか。そういえば彼は、『下町…』の頃から顔芸が得意でした。後半も出演者の顔芸バトルが、とても楽しみです。えっ、和田アキ子が出てるんですかー?


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by amore_spacey | 2017-06-10 23:38 | - Japanese film | Comments(0)

永い言い訳

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

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【あらすじ】 人気小説家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)の妻で美容院を経営している夏子(深津絵里)は、バスの事故によりこの世を去ってしまう。しかし夫婦には愛情はなく、幸夫は悲しむことができない。そんなある日、幸夫は夏子の親友で、旅行中の事故で共に命を落としたゆき(堀内敬子)の夫・大宮陽一(竹原ピストル)に会う。その後幸夫は、大宮の家に通い、幼い子供たちの面倒を見ることになる。(作品の詳細はこちら


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本木雅弘や竹原ピストルをはじめ、子役の子どもたちの演技は素晴らしく、映像も音楽も綺麗で美しかった。が、子どもたちの中にダメな大人を連れてきて社会更生させる、この手の作品は正直なところ、食傷気味です。ストーリーや描き方に工夫があれば、好印象を持ったかもしれないのに、浮気中に妻が事故で死ぬという冒頭の設定からして、あまりにも現実味が薄く、「これ、ハズレかも?」と思った時点で、この作品にのめり込めなくなった。

程よい口当たりのよさときれいごとで、無難にまとめてしまっている。「人生は他者だ」って?言葉の響きや字面だけに酔う、その白々しさに不快感も増す。結末に至っては、予定調和的なハッピーエンドで、こりゃもう、イージーかつ強引すぎて、絶句しました。内容とタイトルも結びつかず、最初から最後まで、全く感情移入が出来なかった。


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巷では、天才役者と言われる池松壮亮くん。強烈な印象を残した『MOZU』を観て、こりゃ凄い若者がいるなと思った。でもこの作品といい『海よりもまだ深く』といい、全く毒気がなく普通すぎる彼に、面食らってしまいました。ずっと気になっている、あの独特の声。抑揚がないと言うのか、覇気がなく、だるそうで…。ちゃんとご飯、食べてる?


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by amore_spacey | 2017-05-18 01:54 | - Japanese film | Comments(0)