カテゴリ:- Japanese film( 321 )

地獄でなぜ悪い

突き抜け度 ★★★★☆ (92点)

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【あらすじ】 ヤクザの武藤組組長・武藤大三(國村隼)は、服役中の妻・しずえ(右近)の夢を実現させるため、娘のミツコ(二階堂ふみ)を主演にして、娘に惚れた若者(星野源)を巻き込みながら、映画狂の平田(長谷川博己)とスタッフを迎えて、抗争中の池上組への殴り込みを舞台にした映画を撮ることに決めた。が、ミツコに恋心を抱く池上組の組長・池上純(堤真一)が絡んできたことで、事態は思わぬ方向に進んで行くのだった。(作品の詳細はこちら


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うひゃひゃーーっ!いやはや、凄かった。タイトルが全てを物語っている。ここまでやってくれると、実にあっぱれで爽快。バカバカしくて、恐ろしいばかりに狂っていて、ハイテンションでハチャメチャなのよ、これ。建前とか世間体とか無難な線とか空気読めよ的な、曖昧さが微塵もない。パッカーーンと突き抜けていて、潔いったらない。

劇中劇だってのは分かっているのに、途中から、えっ?ホントに殺しちゃってるんだけど、あれれっ?血の海の中、地獄絵図と化した画面に、「ああ、もう、細かいことなんて、どーでもいい。好き勝手にやっちゃって下さーい!」 今回初めて園子温監督の作品を観て、、、ハマッたみたい。BGMのヘンデルやベートーヴェンの使い方も、鳥肌モノで素晴らしかった。


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実は『小さな巨人』でハセヒロ熱が再燃して、ハセヒロ1人祭りを始めたのですが、このハイテンションな切れっぷりに、また萌えちまった。ラストの歓喜の雄たけび!シャウトしながら、夜の道を走る血まみれのハセヒロって、凄過ぎないか? 『MOZU』のチャオおじさんを観て、「ハセヒロ、切れてる。すごい」と思った自分が恥ずかしい。あんなの序の口(怒!)


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堤真一の変顔~ (⌒▽⌒)アハハ! 


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二階堂ふみの、エロさと落ち着きっぷりが、いい。



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成り行きとはいえ、星野源の巻き込まれ感が可笑しすぎる。こんな人、いるいる。ずっとクソ真面目に生きてきた平凡で大人しい青年が、たまたまその時間そこに居たせいで、人生180度変わる事件に巻き込まれる。それより ♪全力 歯ぎしり レッツゴー!♪ が、頭から離れないのよぉ。


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by amore_spacey | 2017-06-17 00:13 | - Japanese film | Comments(2)

猫侍 南の島へ行く

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (60点)

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【あらすじ】 元加賀藩剣術指南役の斑目久太郎(北村一輝)は江戸での浪人暮らしを切り上げ、白猫の玉之丞を連れて斑目家に戻ってくる。彼は義母タエ(木野花)のあてこすりもどこ吹く風で、妻お静(横山めぐみ)や娘と暮らせる喜びをかみしめていた。そんな折、タエが土佐藩に仕官するための紹介状を持ち帰り、久太郎は玉之丞と共に土佐へと向かうのだが…。(作品の詳細はこちら


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一応あらすじを書いてはみたが……、これほど酷い作品は久しぶり。漂流した先で起きる事件が、面白くも可笑しくもなく、ギャグも寒すぎる。あれだったら、玉之丞や黒猫ヤムヤムの普段の姿を、ドキュメンタリーで見せてくれたほうが、どれだけよかったことか。北村さんと玉之丞の仲良しぶりは、相変わらずで、いなくなった玉之丞が見つかったときの、北村さんの表情が、演技ではなく、「はぁぁぁ、よかったぁぁ」と心から喜んでいるのが、じわ~っと伝わってきて、萌えました。


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そしてエンディング。まさかあの方が現地人の格好で、名曲の猫バージョンを熱唱してくれるなんて、予想外のサプライズでした。いや、確かに半端ない黒さで、現地人として違和感なし(笑)


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by amore_spacey | 2017-06-15 01:08 | - Japanese film | Comments(0)

小さな巨人 第1部・芝署編 第1話~第5話

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 エリートコースを歩む警視庁捜査一課の強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)は、ある出来事で、上司の小野田義信課長(香川照之)の裏切りに遭い、所轄に左遷された。そんな中、香坂の左遷の原因となった、ネットニュース最大手・ゴーンバンク社の中田和正社長(桂文枝)が誘拐される事件が発生した。
  捜査一課の時と同様に捜査をしようとする香坂であったが、これまで部下だった警視庁捜査一課長付運転担当の山田(岡田将生)に、「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺される。香坂のもとに残されたのは、問題だらけの所轄刑事のみ。はたして彼は窮地を脱し、捜査一課に返り咲くことはできるのか!?警視庁本庁と所轄の確執や激しい攻防戦を通して、警察内部の闇を描くエンターテインメントドラマ。(作品の詳細はこちら


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100%エンタメとして、突っ込み入れながら楽しく観ました。ハセヒロが好きで観始めたのに、気がついたら、限りなく黒い存在の香川照之の三白眼や胸焼けしそうな台詞まわし、そして有無を言わせない圧倒的な存在感に、ぐいぐい引き込まれてしまった。あの毒々しさが、もはや病みつき(苦笑) 『半沢直樹』の時より、顔芸や台詞に一段と磨きがかかり、怪物としてどんどん進化している。歌舞伎がかった大袈裟な言い回しは、、歌舞伎役者の本領発揮ってトコですかね。テレビドラマでありながら、舞台劇のようなインパクト絶大。しかしあれだけ顔の表情を難なく変えられるって、化け物だな。表情筋のストレッチ、私も頑張ろう。


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キリッとして三つ揃いスーツをまとい、美しい身のこなしのハセヒロが、悪や不正を暴く正統派の役どころで、これは眼福モノであります。そんな彼も、香川の顔芸に負けるな!と、渾身の顔芸を見せてくれ、ますます惚れました。顔がアップになるシーンが多かったせいもあるが、クールで涼しげな顔立ちのハセヒロが、眉間にシワを寄せたり、三白眼になったり、苦渋に歪んだり。今回はデコがほぼ全開で、スッキリ爽やか。その彼が詰め寄って、畳み込むように喋り切る姿は、爽快でスカッとします。香川とハセヒロの、100%の証拠、200%の覚悟、300%黒だ~!って言葉の応酬は、国民を舐めた幼稚園児レベルの国会討論そのもの。実際、組織の中ってのは、バカバカしい会議や書類や根回しが、ねちっこくはびこってるんだろう。


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仕事一筋のハセヒロも、家では気が抜けたビールのようで、あのゆるさも悪くない。外ではキリッ!家では、ゆるゆる。嫁や母親に突っ込まれて、目が泳いだり、最後のコロッケを母親に奪われたり、もたもたするハセヒロも可愛いな。これはあくまでも私の勘ですが、ハセヒロが醸し出す雰囲気は、Benedict Cumberbatchに似てないか?


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最初はハセヒロの味方なのか?敵なのか?グレーだった岡田将生。肌がつるんつるん、スベスベで、触りたくなる。若いっていいなぁ。彼も香川の顔芸に巻き込まれ、精一杯コワい顔をして見せるんだが、子どもの睨めっこみたいで、微笑ましい。


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安田顕は『下町ロケット』同様、今回も安定の渋い脇役で、彼の持ち味が出ている。刑事コロンボのようだが、髪を整えスーツを着てパリッとすれば、なかなかいい男じゃないか。そういえば彼は、『下町…』の頃から顔芸が得意でした。後半も出演者の顔芸バトルが、とても楽しみです。えっ、和田アキ子が出てるんですかー?


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by amore_spacey | 2017-06-10 23:38 | - Japanese film | Comments(0)

永い言い訳

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

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【あらすじ】 人気小説家の津村啓こと衣笠幸夫(本木雅弘)の妻で美容院を経営している夏子(深津絵里)は、バスの事故によりこの世を去ってしまう。しかし夫婦には愛情はなく、幸夫は悲しむことができない。そんなある日、幸夫は夏子の親友で、旅行中の事故で共に命を落としたゆき(堀内敬子)の夫・大宮陽一(竹原ピストル)に会う。その後幸夫は、大宮の家に通い、幼い子供たちの面倒を見ることになる。(作品の詳細はこちら


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本木雅弘や竹原ピストルをはじめ、子役の子どもたちの演技は素晴らしく、映像も音楽も綺麗で美しかった。が、子どもたちの中にダメな大人を連れてきて社会更生させる、この手の作品は正直なところ、食傷気味です。ストーリーや描き方に工夫があれば、好印象を持ったかもしれないのに、浮気中に妻が事故で死ぬという冒頭の設定からして、あまりにも現実味が薄く、「これ、ハズレかも?」と思った時点で、この作品にのめり込めなくなった。

程よい口当たりのよさときれいごとで、無難にまとめてしまっている。「人生は他者だ」って?言葉の響きや字面だけに酔う、その白々しさに不快感も増す。結末に至っては、予定調和的なハッピーエンドで、こりゃもう、イージーかつ強引すぎて、絶句しました。内容とタイトルも結びつかず、最初から最後まで、全く感情移入が出来なかった。


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巷では、天才役者と言われる池松壮亮くん。強烈な印象を残した『MOZU』を観て、こりゃ凄い若者がいるなと思った。でもこの作品といい『海よりもまだ深く』といい、全く毒気がなく普通すぎる彼に、面食らってしまいました。ずっと気になっている、あの独特の声。抑揚がないと言うのか、覇気がなく、だるそうで…。ちゃんとご飯、食べてる?


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by amore_spacey | 2017-05-18 01:54 | - Japanese film | Comments(0)

海よりもまだ深く

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 15年前に1度だけ文学賞を受賞したことのある良多(阿部寛)は、「小説のための取材」と理由を付けて、町田(池松壮亮)とコンビを組んで探偵事務所で働いている。良多は離婚した元妻の響子(真木よう子)への思いを捨てきれず、響子に新しく恋人(小澤征悦)ができたことにぼうぜんとしていた。良多・響子・息子の真悟(吉澤太陽)は、良多の母・淑子(樹木希林)の家に偶然集まったある日、台風の一夜を4人で過ごすことになる。(作品の詳細はこちら


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是枝監督の作品を観ていると、忘れていた懐かしい気持ちに包まれ、胸が苦しくなる。作中の人々も視聴者も、それぞれ抱えている問題や生き方・育った環境は異なるのに、あるシーンに出てくるアイテムや何気ない会話によって、思い出の扉がパタンと開き、日常生活に紛れ忘れていた過去が、芋づる式に次々と蘇ってくる。
 
台風の夜3人が集まった公園の滑り台のシーンに、小学校の放課後、堤防に行って、自分たちの背より高い葦で秘密基地を作ったことを思い出した。台風で停電した夜、外は大荒れの中、部屋にろうそくを灯し、突然ふって湧いた非日常にわくわくしたものだった。カルピスは、子どもの頃の夏の味だな。こうした強烈な思い出だけでなく、同じようなことの繰り返しで、記憶にも残らないような平凡な日々が、是枝監督やベテラン役者たちの手にかかると、深みや広がりや大切さが増して、かけがえのないものに思えてくる。


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阿部ちゃん演じる良多は、ろくでなしのダメ男っぷりが半端なく、あれじゃ、離婚されても仕方がない。図体がデカくて団地サイズに納まり切らず、その姿が息苦しくも滑稽で笑える。そんな息子に突っ込みを入れつつ、煩いことを言わずそっと見守る母。どんなにダメな子でも、母親にとっては可愛い子なのだ。

阿部ちゃんと樹木希林との掛け合いは、素晴らしかった。『歩いても歩いても』に続く母子役というのもあるが、2人の息がぴったり合い、本当の親子以上に自然で馴染んでいた。こんなダメな父を持った息子はとんだ災難だけど、グレたり捻くれたりせず、それどころか父親より精神的にずっと大人で(そうならざるを得なかったんだけどね)、この年にしてすでに悟りの境地に達している。子どもは大人をよく見てるね。


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頑張っていい息子をやろう、いい父親ぶりをみせようとする良多に、元妻や姉(小林聡美)は手厳しい。そりゃそうです、世の中そんなに甘くないし、舐めてもらっちゃ困る。真っ当な生き方をする彼女たちの前では、デカい図体の良多も返す言葉がなく、縮こまってしまう。しかしダメ男で孤立無援かと思えば、探偵事務所に拾ってもらい、後輩の町田が仕事の域をこえて、手助けしてくれる。阿部ちゃんにくっついている池松が、まるで子犬みたい。助けてくれる人がいるというのは、心強いことだ。何はともあれ、現実をちゃんと見つめて、生きて欲しい。


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「幸せっていうのはね、何かを諦めないと手にできないもんなのよ」と良多の母は言うが、そうかな?幸せは手にするものではなく、ある瞬間にふっと感じるものだと思う。何かを諦めなくても、その人のアンテナさえさびついていなければ、じわっと噛み締めることが出来るはず。ところで冒頭に登場する煮物がとてもおいしそうだった。子どもの頃は、茶色の煮物が大嫌いだったのにね。


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by amore_spacey | 2017-05-01 04:02 | - Japanese film | Comments(0)

シン・ゴジラ (Shin Godzilla)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (62点)

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【あらすじ】 東京湾アクアトンネルが崩落する事故が発生。首相官邸での緊急会議で内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)が、海中に潜む謎の生物が事故を起こした可能性を指摘する。その後、海上に巨大不明生物が出現。さらには鎌倉に上陸し、街を破壊しながら突進していった。政府の緊急対策本部は自衛隊に対し防衛出動命令を下し、“ゴジラ”と名付けられた巨大不明生物に立ち向かうが…。(作品の詳細はこちら


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この手の映画は観ないのですが、楽しみにしている映画ブログでほぼ満点がついていたのと、ハセヒロが出ているのを知って、それじゃまぁという感じで観たのですが・・・、全くダメでした。映画ブログのレビューがとても面白く、それに釣られてしまった。苦笑

噂どおり、ホントに会議ばかりしてましたね。緊迫した現場と、バカみたいに冷静な会議の、見事な対比。悲しいかな、これってかなり現実に近い状況ですよね。想定外の事態が発生したとき、地獄と化した現地のことなど、官僚たちにとってはテレビの向こう側の出来事でしかない。一刻一秒を争う状況なのに、尤もらしい顔して、結論の出ない無駄な会議ばかり。役者たちの早口も、癇に障る。非常事態なのにお行儀がよろしく、緊迫感が全く伝わってこない。避難訓練だって、もう少し差し迫った雰囲気がある。石原さとみ演じるカヨコに至っては、客寄せパンダ以外の何ものでもなく、思い切り笑わせて頂きました。


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東京を炎の海にした最強の破壊力をもつゴジラが、意外に可愛い顔立ちで、これには拍子抜でした。凍結作戦は成功したものの、あれだけ巨大だと、処理が大変です。不思議の国のアリスのように、食べると身体が小さくなるお菓子を、ゴジラに食べさせたら、後始末だけでも楽だったのに。という冗談はさておき、自衛隊の活躍や日本も武器を!なニュアンス、そしてアメリカ様様な台詞や描き方に、きな臭いプロパガンダが作品に織り込まれているような気が、しないでもありませんでした。いや、考えすぎね。


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何日もシャワーを浴びず同じYシャツで、「服も部屋も少々臭います。」と言われて、脇をクンクンするハセヒロの仕草が、ゴジラのまんまるなお目目と同じくらい可愛らしい。でも他には取り立ててこれといったものがなかったな。彼は善人よりやや悪人っぽい役柄のほうが、見応えあります。


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by amore_spacey | 2017-04-14 01:28 | - Japanese film | Comments(4)

後妻業の女

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (68点)

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【あらすじ】 小夜子(大竹しのぶ)と結婚相談所所長の柏木(豊川悦司)は、「老い先短い資産家の老人と結婚し、殺害して資産をそっくり頂戴する」後妻業ビジネスをやっている。小夜子は8番目のターゲットとして、元女子短大教授の中瀬耕造(津川雅彦)を狙い、上手く資産を手にした。が、父の死に疑念を抱く次女・朋美(尾野真千子)は、探偵・本多(永瀬正敏)を雇い、調査に乗り出す。(作品の詳細はこちら


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思っていたのと全く違ってがっかり。小夜子と柏木が手を組んで、犯罪スレスレのところを巧みに切り抜けながら、うまく騙して資産を手に入れていくが、調子にのりすぎて、2人は騙される側になり窮地に追い込まれた。さあ、どうする?豊悦と大竹の軽妙なやりとりが展開される、のような軽いブラックコメディを期待していたから、思い切り肩透かしを食らった。

毒のあるコメディ調の軽快な滑り出しだったのに、中盤以降は歯切れが悪く、どこに向かっているのかよく分からない。「お父さんを放っておいた私たちにも非があるわね」などと、妙にしんみりした台詞を次女の朋美に言わせてみたり(朋美もすっかりイイ人になってるし)、殺人を犯した小夜子と柏木の罪は全くスルーで(コメディ路線で突っ走るならスルーでも構わないけど)、ラストシーンがハッピーエンドの少女漫画よろしく、殺人を犯した小夜子と柏木が仲良く登場して爽やかに終了って・・・ 。何が言いたかったの、この映画?小夜子と柏木の醸し出す黒い空気が、フィナーレでいきなり浄化されているチグハグな部分にも、ついていけない。加えて作品に漂うじっとりとした生々しさに、吐き気を伴う気持ちの悪さが残った。大竹しのぶや豊悦の演技は、凄まじくリアルで説得力があり、今回は彼らのパワーに気圧され、後味も気分も悪くなりました。


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せめて探偵が白黒はっきりつけてくれるかと、心の端っこで期待していたのに、これが金目当てのクズ人間。死んだと思った小夜子が、なぜかあの状況で生き返ったりするし(このあたりからエンディングまで、グダグダ一直線)。若い女と柏木の濡れ場や、鶴瓶のアレのサイズ云々(鶴瓶が超苦手!)の件(くだり)は、見たくなかった。伏線と思われた話も、とっちらかったまま放置で無理矢理終わらせた感が強い。唯一、画面を食い入るようにして観たのは、大竹 vs 尾野の取っ組み合いの喧嘩シーンでした。


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by amore_spacey | 2017-04-06 01:30 | - Japanese film | Comments(2)

バイプレイヤーズ ~もしも6人の名脇役者がシェアハウスで暮らしたら~

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 「中国の動画配信サイトが『七人の侍』のリメイク版を制作する。待遇もギャラも破格な大型プロジェクトなので、主要キャストとして出演して欲しい」と、遠藤憲一・大杉漣・田口トモロヲ・寺島進・松重豊・光石研の6人にオファーがきた。監督は中国映画界の巨匠・張芸謀監督で、役所広司の出演も予定しているという。クランクインするまで、絆を深めるためにシェアハウスで3ヶ月間共同生活を送ることが出演条件だった。当初は戸惑うが、俳優間では絶大な信頼と尊敬を寄せられる役所の名前を出されたこともあり、6人は条件を受け入れ、大杉が所有する館山の別荘で共同生活をスタートさせた。(作品の詳細はこちら


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面白そうな予感がしたんだけど、どこか中途半端で微妙。6人の絡みを楽しみにしていたのに、苦手な大杉漣が仕切っているのを見て、嫌な予感がしたのです。無理矢理ねじ込んだテープ盗難事件(どーでもいい)やそのショボすぎる真相に、テンション急降下。大杉漣ではなくて、國村隼や浅野和之や岩松了だったら、もっと味のあるドラマになっていたかもしれない。


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6人の名脇役をメインに引っ張り出した企画はよかったが、個性派も集団になるとダメなのかな。脚本や演出が手抜きでいい加減だったのは確かです。会話や台詞で笑わせて(勝負して)欲しかったのに、ウミガメ鑑賞会や制服ダンスやフラフープで、安っぽいコントをやらせたり(私が知らない小ネタで、日本ではバカ受けしたのかもしれないけど)、何度も自嘲気味に「おじさん」と言わせて彼らをおちょくるような演出など、寒い小ネタが多すぎて、ノリ切れなかった。変なテンションの中国人の女の子も、必要あった?バイプレトークは面白かった。フリートーク(もしくはバラエティ番組)か、リメイク版『七人の侍』にしたほうが、良かった気がする。


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ボサボサの役所広司(九州弁がしっくり馴染んで、なーんかいいおやじだ)や、ぐうぜん通りがかった平田満(もっと絡んでいって欲しかった)や、相変わらずキャラが濃い竹中直人がいい。滝藤賢一の不倫騒動は妙に生々しくリアル過ぎて、この次どこかのドラマで彼を見かけたら、不倫騒動からちゃんと立ち直れたのかなぁ、なんて本気で心配しそうです。頑張って第8話まで観たけれど、たぶんリタイア。


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by amore_spacey | 2017-03-22 01:37 | - Japanese film | Comments(2)

侠飯 ~おとこめし~

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 就職活動に難航しながらもそれほどやる気も出ない大学4年生の若水良太(柄本時生)は、大学で模擬面接を終えた帰り道、自宅のマンションの前でヤクザの抗争に巻き込まれるが、ヤクザの組長・柳刃竜一(生瀬勝久)に庇われ事なきを得た。柳刃の手下の男・火野(三浦誠己)に「助けてやったのだから、ひとまずお前の部屋でやり過ごさせろ」と脅され、良太のアパートに2人のヤクザが居候することになってしまう。福澤徹三の小説(2014年)・週間ヤングマガジン(2016年)に連載された漫画をドラマ化。(作品の詳細はこちら


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孤独のグルメ深夜食堂のような、B級グルメが登場するドラマが大好き。いや、しかし、例のごとく放映時間が深夜って、視聴者の胃袋をガンガン刺激してくれるじゃないか、この野郎!夜食テロとは、上手く言ったもんだ。ありがちなストーリーだけど、毎回登場するB級グルメや料理上手な柳刃がぼそっと語る人生の格言に釣られて、最終回まで観てしまった。江本時生の顔芸やTKOのボケ&突っ込みも、さらっと笑える。


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すぐに作ってみたいのが、ナポリタン焼きそばミルフィーユ風侠の極旨ハムカツ。でも焼きそばの麺が、イタリアにはないんだァ(泣)


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毎回登場した味噌汁もよかった。かつおぶしをそのまま具として使うなんて、目からウロコ的なワザだった。


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柳刃組の若頭・火野を演じた三浦誠己が、昔の上司にそっくりだよ!火野が唯一知っている奇跡のレシピ、火を使わないジェイルライスやきゅうりとナッツの和え物、これだって立派なB級グルメだな。


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ごはんと味噌汁と沢庵。最終回のシンプルな食卓が、私の空っぽの胃袋を直撃した。日本酒のお茶漬けは、贅沢な食べ方でしょう。 「地球最後の日、何が食べたい?」と言われたら、梅干しごはん(又はおにぎり)に味噌汁と答えます。


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by amore_spacey | 2016-09-29 16:51 | - Japanese film | Comments(2)

Merry Christmas Mr. Lawrence (戦場のメリークリスマス)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 1942年、ジャワ山中にある600名を収容する日本軍俘虜収容所には、厳格で規律を重んじる所長のヨノイ大尉(坂本龍一)の管理下、武士道の精神に生きるハラ軍曹(ビートたけし)や彼が信頼を寄せる俘虜であり英国軍中佐Lawrence(Tom Conti)がいた。そんなある日反抗的なJack Celliers(David Bowie)が、収容所に送られてくる。しかし過ぎ行く日々の中で、ヨノイは次第にCelliersの言動に心奪われていく。(作品の詳細はこちら


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公開から33年も経っているなんて、信じられない。そんな昔の作品をなんでまた観たかというと、Bowie1人祭りをやりたくて。この作品には、戦闘シーンも女性も登場しない。ハラとLawrenceの奇妙な友情関係、ヨノイとCelliersの淡い同性愛的な関係、この2つを軸に展開していく。

ハラもLawrenceも、生身の人間らしさを感じさせる。終戦後ハラが敗戦国の死刑囚となり、立場が逆転しても、彼らの間には敵味方をこえた人間愛があった。人間同士なんだもん、戦時下で敵味方に分かれていたとはいえ、共感できることがあれば、一緒に笑ったり、そこに友情らしきものが芽生えても不思議はない。いや、それにしても、ビートたけしが地のままで、面白すぎる。ロケ現場で、たけちゃんマンとか「コマネチー!」とか、やってそう(爆)


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Celliersの美しさに魅了されたヨノイは、何かにつけCelliersに寛大になる。そんなヨノイの気持ちを見透かしてなのか?いつもの反抗的な態度の延長上にあったのか?Celliersはヨノイの頬にキスをする、という暴挙に出る。ほんの一瞬のシーンなのに、何だろう、あの衝撃は!当時BLシーンは竹宮恵子の漫画ぐらいしか知らず、大スクリーンにいきなりこんなシーンが出てきて、頭の中はグルグル、心はドキドキ&ざわざわ。軍事裁判でCelliersが服を脱いで背中を見せるシーンも、官能的だったなぁ。


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大島監督は、人間の相容れない感情にも、光を当てている。ヨノイはCelliersの美しさに惹かれながらも、規律を守らない彼に憎悪の念を抱くが、実は自由奔放なCelliersが羨ましかったのかもしれない。軍人という立場上、ハラは武士道を重んじつつ、個人的には欧州の思想や人に惹かれる。自由奔放に見えるCellieresも、学生時代いじめにあった弟を助けなかったことが、心のシコリとなって、ずっと罪の意識に苛まれている。誰もが様々な感情を抱えて生きている。それをなかったことにすれば楽だけど、そう簡単にはできない。だから面倒くさいんだ。


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by amore_spacey | 2016-07-17 01:41 | - Japanese film | Comments(2)