カテゴリ:- Japanese film( 306 )

紙の月

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 バブルがはじけて間もない1994年。銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は、綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、上司(近藤芳正)や顧客から信頼されるようになる。一方自分に関心のない夫(田辺誠一)との関係にむなしさを抱く中、年下の大学生・光太(池松壮亮)と出会い不倫関係に陥っていった。彼と逢瀬を重ねていくうちに金銭感覚が麻痺してしまった梨花は、ふと顧客の預金に手をつけしまう。(作品の詳細はこちら


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TVドラマ版『紙の月』を先に観ていたので、ストーリーについていけたが、いきなり映画版を観た人は、梅澤梨花がどうしてあんな行動に走ったのか、端折りすぎて分かり難かったのでは?

前評判では、「全裸になった宮沢りえの濡れ場が凄い!大胆すぎる!」などと騒がれたらしいが、蓋を開けてみると、薄暗がりで子どもたちがお医者さんごっこをやっているだけで、エロくも何ともなかった。『スブッラ』の濡れ場とは雲泥の差。前評判、盛り過ぎですぞ。でも40歳を過ぎた宮沢りえちゃんには、良い意味で歳相応の枯れた雰囲気が漂い、転げ落ちるように疾走していく姿は、痛々しいが、なかなかあっぱれだ!と思わせた。色仕掛けで迫る梨花を、石橋蓮司がたしなめるシーンに、あれっ?石橋さんてば、真っ当なトコもあるんだ。ちょっと見直した。


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ベテラン銀行員でお局さま的な隅より子を演じた小林聡美が、素晴らしくよかった。たぶんより子は作品の中で、唯一まともな人間だった。なのに、何だろう、彼女が出てくるたびにイライラ。うざいと思ってしまう。梨花の横領を嗅ぎつけると、無表情な顔で、真正面からジワジワと追い詰めて行く。時代遅れなマッシュルームカットに、ぼってりした丸い顔、登場するたびに、発酵中のパン生地みたく、どんどんデカくなる顔。これに憎しみさえ抱いてしまった。が、一点の曇りもない優等生的な彼女が、「実はアタシも少し羨ましかった!」ふっと本音を漏らしたときには、ぐっときたなぁ。張り詰めていた空気が、あの一言で緩んだ。


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より子が指摘するまでもなく、悪事に手を染めた梨花は法的に裁かれる人。それなのになぜか梨花をかばいたくなり、「ああ、横領がバレなければいいのに」「横領がバレても、何とか丸く収まればいいのに」「国際手配されても、逃げ切って欲しい」と、不道徳なコトを思ってしまう。人の気持ちは、法や道徳といった観念で白黒はっきり決着つけられるほど、単純なものではないのだ。ところで、銀行の制服なんですが・・・あのセンスの悪さには参りましたわ。


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by amore_spacey | 2015-10-26 01:04 | - Japanese film | Comments(2)

孤独のグルメ シーズン5 第1話

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夜食テロもシーズン5を迎えたが、実生活の松重豊さんが小食、と聞いて驚いた。ロケのために前日の夕食・当日の朝食・昼食の3食を抜いて、スタッフが用意したヨーグルトを食べるだけ。胃袋を極限まで追い込んで、本番に臨んでいたなんて、知らなかった。甘い物をなくして食事1本にしたのは、松重さんたっての希望なのかな?

【神奈川県川崎市稲田堤の寿苑
ガーリックハラミとサムギョプサル】


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by amore_spacey | 2015-10-24 03:13 | - Japanese film | Comments(4)

GONIN

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 借金まみれのディスコ・バーズのオーナー・万代(佐藤浩市)、男性相手のコールボーイ・三屋(本木雅弘)、元刑事・氷頭(根津甚八)、リストラされたサラリーマン・荻原(竹中直人)、パンチドランカーの元ボクサー・ジミー(椎名桔平)。社会から弾き出された5人は大胆にも暴力団事務所の大金を強奪する計画を企て、辛くも成功する。しかし万代たちの仕業と突き止めた暴力団は、2人組のヒットマン・京谷(ビートたけし)と柴田(木村一八)を雇って報復に出る。GONIN vs 暴力団、最後に生き残るのはどちらか。(作品の詳細はこちら


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キャストが豪華過ぎて、舞い上がってしまいました。しかも20年前だから、みなさん、若くて元気。栗山千明ちゃんなんて、小学生だもん。何と言っても久しぶりにみた根津甚八に、目がくぎづけでした。子どもの頃NHK大河ドラマ『黄金の日日』で石川五右衛門を演じた彼に、心が妙にざわついたのを思い出す。彼が放つ男のエロスを感じたのね。ニヒルで義理堅く野生的な男っぷりが買われて、その後は任侠モノによく出ていたっけ。コワモテの下に隠れた悲しみや孤独、飢えた視線やざらついた声からにじみ出る、曰く言い難い男の色気が、たまらんです。歳とともに角が取れて人間味のある役者になり、本当にうれしい再会だった。妻の前で照れくさそうに笑う彼に、全身とろけました。寡黙な雰囲気が似合い、男の色気に溢れて、いっときも目が離せなかった。ところが彼の近況を知り、ビックリ仰天です。えっ、人身事故?俳優業を引退?車椅子?何それ、エーーッ!!!の連発。『GONIN サーガ』もぜひ観たい。もちろん根津さん目当てデス。


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と、久々に根津甚八を見た興奮で熱くなってしまったが、若い佐藤浩市の存在も忘れてはいませんよ。万代(佐藤浩市)のナルシストぶりが、この作品には場違いで何気におかしい。『ザ・マジックアワー』のように、時代遅れなキザぶりやいくぶん大袈裟な演技は、舞台劇そのまま。万代の家での佐藤と本木の絡みも、かなり粘っこいのに、茶目っ気のある品の良いエロさに包まれ、これがバイオレンス・アクション作品であることを一瞬忘れてしまう。


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このシーン↑↑は秀逸でした。硬派な役者で、女性とのキスシーンすらない佐藤浩市が?と、意表をつかれた。ものすごくエロい。ブチューッ!じゃないのね。横から遠慮がちに近づいて、触れるか触れないかの接吻…。身もだえしました。


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最後は大御所・ビートたけし。ピストルでバーン、バーン!役だったから、彼が登場すると嫌な気持ちになったもんだ。バイク事故直後のロケだったそうで、だから眼帯をしていたんですね。シナリオに眼帯はなかったはずだが、あの小さなアイテムによって、京谷の表情がますます読めなくなり、不気味なキャラクターがより鮮明になった気がする。

もしこの作品を20年前に観ていたら、あれこれ突っ込み入れながら酷評していたかもしれないが、当時は邦画に全く興味がなかったし、関心があったとしてもバイオレンス映画は苦手だったので、この作品はスルーしたと思う。中年になった今この作品を観ることができて、本当に良かった。雨・夜・闇・弾丸・ナイフ・血しぶきの中に、監督の人間への愛を感じる。生々しく生きている人間を、ありのままとらえようとする姿勢に、ちょっぴり胸が熱くなった。それにしても…だ、竹中直人や椎名桔平のクレイジーっぷりには、不気味さを通りこして笑えた。


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by amore_spacey | 2015-10-12 00:23 | - Japanese film | Comments(0)

ヨルタモリ

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【概要】 東京は湯島辺りにある、毎週日曜日だけ開店するバーWHITE RAINBOWに「タモリによく似た客がいる」という噂を知る個性豊かな著名人らが訪れ、タモリ・宮沢りえ・常連客らと酒を交わしながら、トークを展開する。またバー内には多数の楽器が用意されており、常連客・ゲストと即興セッションを行うこともよくある。


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エーン、終わっちゃった。1年ってあっと言う間だな。素敵なゲストあり、楽しいトークあり、タモリ流B級グルメあり、シュールなパロディコントあり、即興セッションありと盛りだくさんなのに、どれも上滑りがなく、ちゃんとツボを押さえている。基本的には「バーのママ・宮沢りえ」なんだけど、話の流れで「芸能人・宮沢りえ」になったり、タモリ扮する架空のキャラクター(ジャズ喫茶のマスター・吉原さんや関西出身の建築家・近藤さんなど)が、現実と虚構の間を自由に行き来する、あれはゆるくて曖昧で不思議な空間だ。


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ズラが微妙にずれていたことも・・・アハハッ。


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タモサンって…(≧∇≦) ギャハハハーーッ!
サングラスしてるのに全く違和感なし。


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この角刈り、似合いすぎ!!!


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時々登場するB級グルメも、楽しみだった。タモリ流サバ(鯖)サンドは、目からうろこ。青魚とパンって合うの?半信半疑だったが、試してみたらハマッてしまった。うま過ぎです、コレ。「定食の全部混ぜチャーハン」は、私もよくやる。残り物を簡単においしく頂く、手抜きメニューだ。出来立ては熱々でおいしいけれど、冷えたのは・・・ね。


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特に前のめりになって観たゲストの方々。まず市村正親のノリの良さ&若々しさにびっくり。彼の半端ない声量に圧倒された。奥様の篠原涼子ちゃんと一緒に出て欲しかったな。愛猫たんのエピソードを語る真木よう子が、すごく可愛かったな^^


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松本幸四郎は、日本のColin Firthと呼んでいいでしょうか?幾つになっても品のよさや育ちのよさを失わず、こんな素敵なお父さんを持った松たか子が羨ましい。堤真一の関西弁トークに萌え~♪ 田原俊彦&りえママの情熱のフラメンコや、福山雅治がギター演奏した銭形平次のカバーもノリノリで良かった。

何気に始まる即興セッションは、ママも常連もゲストも実に楽しそうで、あれを見ていると参加したくなるね。たとえ初対面でも、人と人の距離を一気に縮めてくれる。音楽って最高だ。でね、ずーっと気になってたんだけど、金髪の能町みね子、あれ誰?


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by amore_spacey | 2015-10-10 00:40 | - Japanese film | Comments(2)

深夜食堂 1&2&3 全30話

私のお気に入り度 ★★★★☆ (85点)

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【あらすじ】 新宿ゴールデン街の片隅にある古い食堂。のれんには単に「めしや」と書かれているにもかかわらず、深夜0時~朝7時頃までの深夜しか営業しないため、常連客から「深夜食堂」と呼ばれている。メニューは豚汁定食・ビール・酒・焼酎しかないが、マスター(小林薫)ができるものなら言えば何でも作ってくれる。常連客はやくざの剣崎竜(松重豊)や長年ゲイバーで働いている小寿々(綾田俊樹)や、ストリッパーのマリリン(安藤玉恵)など。この店を舞台に、マスターと客たちとの交流を描く。(作品の詳細はこれあれ


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お袋の味と洋食を足して2で割ったようなB級グルメが好き。じわっと郷愁に駆られるのだ。第1部(2009年)に登場したのは、赤いウィンナーと卵焼き・猫まんま・お茶漬け・ポテトサラダ・バターライス・カツ丼・タマゴサンド・ソース焼そば・アジの開き・ラーメン。第2部(2011年)は、赤いウィンナー・唐揚げとハイボール・あさりの酒蒸し・煮こごり・缶詰(秋刀魚の蒲焼丼とか)・クリームシチュー・白菜漬け・冷やし中華・肉じゃが・ギョーザ。第3部(2014年)は、メンチカツ・豚バラトマト巻き・里いもとイカの煮もの・紅しょうがの天ぷら・春雨サラダ・ロールキャベツ・しじみ汁・きんぴらごぼう・レバにらとにらレバ・年越しそば。


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なかでも真っ赤なタコウィンナーとバターライス、これは絶対に外せない。お弁当の定番になっているタコウィンナー、あれを最初に考えたのは誰だろう?すごいよ。ウィンナーに切り込みを入れたパイナップル・ウィンナーも懐かしい。

バターライスは、マヨネーズライスや卵かけごはんの仲間、美味しさの秘訣は炊き立てのごはんと少量の醤油にある。1粒1粒が生き生きした日本のうまいお米に芳しい醤油、そしてイタリアやフランスの濃厚なバターが揃えば、バターライスは最強のB級メニューだ。不器用な私はこれを箸ですくうことができないので、スプーンで食べる。こりゃ日本人失格、トホホッ。紅しょうがの天ぷら(略して紅天)は、初めて知った。関西には普通にあるもの?


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小林薫が演じるマスターの、静かな佇まいや大人の色気がたまらない。後ろ暗い過去を持つ訳ありな男に見えるんだけど、人生の酸いも甘いも知って、ストンと突き抜けた安心感がある。出すぎず引きすぎず、客の気持ちに寄り添うような一言二言や、「ちょっと待って」と奥からそっと出してくれる飲み物や惣菜に、しみじみする。

ゴロー(松重豊)の登場は、嬉しいサプライズだったなぁ^^ サプライズと言えば、加納竜!ひぇーーーっ、懐かし過ぎる。でんでんや甲本雅裕や吹越満や田中哲司や美保純などは、いかにも深夜食堂にふらっと立ち寄りそうな雰囲気があって、違和感ないわぁ。シリーズが進むにつれ義理と人情がやけに色濃くなり、舞台が食堂の外へ出て行ったのは、ちょっぴり残念だったけれどね。


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by amore_spacey | 2015-01-25 00:28 | - Japanese film | Comments(2)

紙の月 (TVドラマ版)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 夫の梅澤正文(光石研)と2人で暮らす梅澤梨花(原田知世)は、わかば銀行の契約社員として外回りの仕事に従事し、その丁寧な仕事ぶりが評価されていた。傍目には何不自由ない暮らしを送っているように見える梨花だが、自分への関心が薄い夫との関係にむなしさを感じ、深い孤独感に打ちひしがれていた。そんなある日、年下の大学生・光太(満島真之介)に出会う。大切な顧客の孫息子だった。彼と過ごす時間が心地よく、夫とは決して持てなかった平凡な時間に充足感を覚えた。光太を愛おしく思う気持ちが次第に強くなり、彼との逢瀬を重ねるようになるにつれ、梨花の金銭感覚や日常生活が少しずつ歪んでいく。そしてついには顧客のお金に手をつけていくのだった。(作品の詳細はこちら


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私の日常生活のどこを引っくり返しても、お嬢様育ち・何不自由ない暮らし・派遣先の銀行で1億円横領・年下の大学生と逢瀬・海外逃亡なんて言葉はないし、「3食きちんと食べられ、ぐっすり眠れるあったかいお布団があって、たまに旅行したり美味しいものを食べたりできれば、そこそこ幸せだわぁ」と思いつつ暮らしている私から見ると、梨花は現実味のない遠い世界にいるヒトだった。

そんな梨花を原田知世にやらせたのは、かなりナイス・キャスティング。ショートがよく似合う。幾つになっても透明感がある。世間ズレしてなくて、生活感や生活臭がない知世ちゃん。まるでいわさきちひろの童話から抜け出て来た少女のような彼女。なのに偽造証書を作成するときの梨花からは、彼女の冷静で生真面目な性格が悪いほうに転がり、ものすごいエネルギーが溢れて息苦しかった。真っ赤に燃え上がるエネルギーではなく、決して消えることのない凍りつくような青白い炎。鬼気迫るものがあったな。彼女が抱いていた閉塞感や孤独感やマンネリな日常生活辟易感は、とてもリアルだ。


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そして梨花の高校時代の友人たち。出版社で働くキャリアウーマンの亜紀(西田尚美)や節約生活に励む木綿子(ゆうこ、水野真紀)も、普通の顔して日常生活を送っているが、心の奥底に誰にも見られたくないもう1人の自分を隠している。普段はそこそこバランスとって(又は封印して)生きているが、何がきっかけでそれが顔出してくるか分からない。いつ境界線を踏み越えてしまうか分からない。そんな危うさが真に迫り、他人事に思えなかった。

ただ、光太を演じた満島くんが・・・ね、わたし的にはとても残念でした。他にいなかったのかな?好きになれないタイプなので、「こんな子に惚れるかなぁ?」「借金の肩代わりまでしちゃう?」「ホテルで過ごすなら、もっとカッコいい子がいい」などと、わがまま言いたい放題でした。


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by amore_spacey | 2015-01-22 02:58 | - Japanese film | Comments(0)

幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ 

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 新車を買って、あこがれの北海道をドライブする欽也(武田鉄矢)は、一人旅の朱美(桃井かおり)をナンパして二人で旅を続ける。その途中、模範囚として六年の刑期を終えて出所したばかりの中年男・勇作(高倉健)と知り合い、3人は旅を共にすることになる。やがて勇作は、「自分を待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを掲げておいてくれ」と妻の光枝(倍賞千恵子)に手紙を書いたことを打ち明ける。


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映画が好きだと言いつつ、実はこの作品を観たことがありませんでした。「お前さぁ、健さんが亡くなって初めて観る気になったのか?」って絡まれそうですが、その通りでございまーす(-_-) さて作品ですが、健さんのこのビールの飲み方(↑)が、当時流行ったらしいですね。皮ジャン姿もなかなか渋い。健さんは、作品の中でも外でも、健さん。色んな役柄や名前がついても、私の中ではどの作品でも「健さんがいる!」なのだ。それって、褒めてんのか?それにしても、「黄色いハンカチを掲げておいてくれ」だなんて、照れるじゃねぇかよ(*^^*) 


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タイトルやポスターを見れば結末が分かっちゃうけれど、それでも旗竿いっぱいに掲げられた黄色いハンカチがはためくシーンに、目頭が熱くなってしまった。涙腺ゆるいな。勇作と光枝が再会できて、本当によかった。そういう私は、たぶん6年も待ってられない。さっさとあの家から出て行ったと思う。♪わたし、まーつーわ、いつまでも、まーつーわ♪という妻は、男のロマンなんだろうけれど、現実は・・・。倍賞千恵子、可愛いな。


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桃井かおりと武田鉄也、この2人が漫才コンビのようで面白かった。まだ素人臭さが抜けないけれど、ぴちぴちして初心(うぶ)な桃井と、三枚目キャラに徹する武田。2人の「動」と健さんの「静」が対照的で、彼らがいなかったら、かなり退屈でつまらなかったに違いない。イルカやピンクレディーの曲が流れるたびに70年代が蘇り、当時のことを思い出して懐かしくなった。

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by amore_spacey | 2014-12-06 04:33 | - Japanese film | Comments(2)

四十九日のレシピ

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

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【あらすじ】 判を押した離婚届と結婚指輪を残して、百合子(永作博美)が実家に戻ると、人生の晩年を迎えて突然、妻・乙美の死によって独り残された父・良平(石橋蓮司)は、畳の上に呆然と寝転がっていた。そこへ派手な服の女の子・井本(二階堂ふみ)と日系ブラジル人ハル(岡田将生)が現れ、4人の奇妙な同居生活が始まる。彼らは乙美のために四十九日の大宴会を計画するのだった。


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登場する誰もがそれぞれの形で人生をやり直そうとしている姿があり、彼らの心の変化が手に取るように描かれている。百合子の心の葛藤は、女性なら誰しも一度は抱くものではないかと思う。彼女の苦しみや迷いが痛々しいまでに伝わってくるが、それを乗り越えた時に見せた表情は素晴らしかった。永作博美は適役だ。彼女を見守る父・良平を演じた石橋蓮司が、これまた泣けるじゃないか。


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四十九日の大宴会が、一風変わっていて面白い。最初は空白だらけの乙美の人生年表が、訪れた人々の手によって、徐々に空白が埋められていくシーンは感動。そうか、こんな見送り方もあるんだ。大ベテランの淡路恵子が、ひと癖もふた癖もある叔母を好演。辛らつで毒舌だが、フォローも忘れない。上手いな。バター・ラーメンやコロッケパンやちらし寿司が、実に美味しそうだった。下らないことなんですが、永作博美と池脇千鶴って似てますよね。区別がつきません。

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by amore_spacey | 2014-10-11 02:48 | - Japanese film | Comments(4)

孤独のグルメ Season4 全12話

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

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今シーズンもいつもの癖で、「それも下さい」と山盛り注文した揚げ句、最後に參鶏湯ラーメンや分厚いカツサンドを追加オーダーする。すげぇや、ゴローは胃袋の容量が鉄人なんだ。軽く2~3人前はある量を、サクサク食べる。口に運ぶ量や速度が、軽快で気持ちよい。そしていつも完食。ゴローの1食分のカロリーって、どんだけあるんだろう?


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そんなゴローちゃんも、今シーズンはメニューを決めるのに、めっちゃ迷った。店のメニューがカオス状態だから、あれは困るよね。


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童心に戻ってブランコに乗ったり


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ムキになって知恵の輪と格闘したり


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思わず『アウトレイジ』なリアクションが、キモ可愛いかった^^


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スタンドの応援席でYシャツを脱ぎはじめたときは、「えーっ、まさか?まさか、全部脱がないよね?(滝汗)」と思ったら、上半身裸でオヤジ応援団に加わっちゃったよぉ。やっぱりゴローはスーツ姿がいいな。


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ゲストが超豪華!オモニを演じた柴田理恵や


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小日向文世&西田尚美の夫婦がよかった。ゴローがうまそうにカツサンドを頬張ってるところへ、ビートたけしと椎名桔平が乱入してきて、 店主(小日向)をバキューン!なんて、思わずアウトレイジな展開を想像しちゃった。


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村田雄浩もインパクトありすぎ。パートのおばちゃん(伊佐山ひろ子)の、あの上から目線は何なんだよ?最終回の石橋蓮司。昔は胡散臭い悪役が多かったけど、飄々とした最近の雰囲気は好きだな。


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シーズン4ともなると久住さんも遠慮なく、麦スカッシュや麦ソーダや葉っぱサイダーや井戸水や杏ジュースを飲むし、 お店の人も心得たもので、久住さんに調子を合わせてくれる。あの雰囲気がいいね。 


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夏らしく元気の出る肉料理やスパイシーなものがよく登場したが、私は作りたての熱々カツサンドと雑魚入り焼きおにぎりを食べたい。

ロケ地になった店の一覧はこちら。作品の詳細はこちら


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by amore_spacey | 2014-10-03 04:50 | - Japanese film | Comments(4)

少年H

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

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【あらすじ】 昭和初期の神戸。Hこと妹尾肇(吉岡竜輝)は、好奇心に満ちた少年だった。洋服の仕立屋を営む父・盛夫(水谷豊)、優しい母・敏子(伊藤蘭)に温かく見守られながら、妹の好子(花田優里音)とともにのびのびと育った。幸せいっぱいに過ごす妹尾一家だったが、近所のうどん屋の兄ちゃん(小栗旬)が政治犯として逮捕されたり、召集されたおとこ姉ちゃん(早乙女太一)が脱走したりと、一家の周囲にも次第に戦争の足音が忍び寄ってきた。


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祖父母や両親は、戦時中の話をよくしてくれた。子どもの頃祖父母宅にはまだ大八車があったし、近所には防空壕が残っていた。そんなエピソードや戦争映画・ドラマから、戦争を視覚的にとらえることはできたが、当時どんな気持ちで人々が暮らしていたのか?この作品にはそこに視点が置かれ、丁寧に描かれている。ずいぶん前に読んだ原作は、妹尾河童氏の優れた描写に引き込まれて、あっという間に読み終えた。映画は淡々と展開していく。


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主人公の少年を演じる吉岡くんが、まぁ、どこで見つけてきたんだろう?というくらい、妹尾氏の少年時代にそっくり^^ 白黒はっきりつけたい年頃の少年Hにとって、当時の世の中の流れは理解しがたいものだった。もやもやした少年の思いを、父親は頭ごなしに叱ったりしない。静かに受け止め、「あんたはなぁ、」と言って、子どもにとって摩訶不思議な本音と建前の存在や使い分けを教え諭す。父親の言葉の一つ一つに、子どもへの愛情や生きる力が込められていた。

理不尽でバカげた世の中だと思いながらも、その時代に生まれてしまったからには、なんとか生きていかねばならない責任が誰にでもあることを、父親が身を持って教えてくれたのだ。

作品の詳細はこちら


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by amore_spacey | 2014-09-27 17:27 | - Japanese film | Comments(0)