カテゴリ:- Italian film( 241 )

Jack Frusciante e' uscito dal gruppo

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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主人公は17歳の少年Alex(Stefano Accorsi)、ボローニャに暮す平凡な高校生。彼は密かにイタリアのダサくて田舎臭い文化に苛立ちを感じている。17歳の彼にとってカッコイイことは、外国の文化であり、ポップ・ミュージックであり、映画であり、ファッションだから。政治にはとんと無関心なくせに、世論や慣習には順応したがらない。変に反発してみる。夢と現実の間(はざま)で揺れ動き、気持ちがささくれイライラしながら、自分が信じるカッコイイことにのめり込んで気取ってみる。この作品は1990年代のボローニャに生きるそんな若者たちの姿を描いている。ボローニャ出身のEnrico Brizziの同タイトル著書を映画化。日本では『狂った日曜日おれたち二人』で出版されているけれど、このタイトルってどうよ?( ̄∇ ̄;)



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冒頭からいきなりFeltrinelli(本屋)で待ち合わせだなんて、嬉しいシチュエーションじゃないですか(^^) 作品への期待は否応なく高まります。自転車をかっ飛ばして旧市街にある待ち合わせ場所にやってくるAlex。その自転車を本屋前の支柱にチェーンで留めるなんてのは、何気ないイタリアの日常風景でなかなかよろし。ちょうどボローニャの2つの塔が見下ろすあの三角スポットは、通り過ぎてしまえば何てことのないスペースだが、一瞬でも立ち止まってまわりを見渡してみるとよい。あの狭いスペースに人間模様がぎゅっと凝縮されているような場所なのである。



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ボローニャの街が夜の闇に浮かび上がり、むき出しの美しさと素朴さを映し出す。この街に生まれ育ったStefanoが主人公を演ずるなんて、言うことなしです。



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あと半年でアメリカの大学に留学するAidiに恋をしたAlex。お互い好感を持っているのに素直になれず、2人の関係はなかなか進展しない。それどころか、高校の廊下ですれ違っても彼女は無視したり、連絡がとれないような状況が、Alexを混乱させる。彼女の煮え切らない態度にボクはどうすればいいのだ?うぅぅ、Violante Placidoちゃま、演技ヘタ過ぎっ☆ ま、そこがいいんだけど。



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だったら彼女のことを忘れよう、しばらく距離を置こう。Alexは同級生と組んだパンク・ロックにのめり込む。しかし彼が一目を置く2つ年上の友人Martinoが言う。「欲しいものは手に入れろ!」 そっと背中を押してくれたMartino。それなのに…彼は銃で自殺、あっけなく逝ってしまった。Alexにとってカリスマ的存在だったMartino、何歩も先を見ていた大人だと思っていたMartinoの、ガラスのようにもろい一面を突きつけられ、Alexは哀しみ以上に怒りや絶望に打ちのめされる。心の拠り所を失ってしまう。

Stefanoのちょいと投げやりで斜に構えた態度や、神経質で切れやすくふてくされたような表情が、Alexという人物像をより現実味のある存在にしている。MaxibonのCMで見かけた彼が、何とも純粋で可愛らしくて気になっていたのだが、鬱々とした思春期の若者Alexを演じさせると、これまたうまいんだね。最近のStefanoよりこの頃の彼のほうが、私は断然好き。



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Aidiとの付き合いに反対こそしないが、やっかいな問題が持ち上がらないようにと、息子に避妊具代を手渡す親。自殺したMartinoがドラッグをやっていたらしいことを聞きつけて、息子も仲間ではなかったのか探りを入れる親。親と息子の気持ちはことごとくかみ合わない。いつだって親はそうなのだ、肝心な所は見て見ぬ振りを決め込む。表面的なことばかり気にして体裁を繕う。ボクのAidiへの切ない気持ちや、頼れる友人だと思っていたMartinoを突然失ったボクの空虚でやるせない思いには、少しも気づいてくれないのだ。

AlexもAidiとの気持ちがかみ合わないまま、アメリカ留学出発前夜を迎えてしまう。この小さな田舎街からアメリカへ飛び出そうとしているAidiを前に、彼も決心するのだ。見てろ、俺だっていつか自分の感性を武器に、世界へ羽ばたいてやる、と。

製作国:Italy
初公開年:1996年
監督:Enza Negroni
キャスト:Stefano Accorsi, Violante Placido, Alessandro Zamattio, Athina
Cenci ...
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by amore_spacey | 2005-09-23 03:22 | - Italian film | Comments(0)