カテゴリ:- Italian film( 246 )

Il giovane favoloso (Leopardi)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 Marche州の小さな町Recanatiの伯爵家に、3人兄弟の長男として生まれたGiacomo Leopard(Elio Germano)は、厳格で教育熱心な父親と信心深いが子どもへの愛情の薄い母親に育てられる。しかし窮屈で閉塞した家庭は牢獄でしかなく、24歳のとき自由を求めて保守的なRecanatiの町を飛び出した。
  あちこち転々としたが、Firenzeで生涯の友となるNapoli出身のAntonio Ranieri(Michele Riondino)と出会う。その後Romaに居を移すが、持病の脊椎カリエスが悪化し、日常生活にも支障が出てきたため、気候のよいAntonioの故郷Napoliに移り、Antonioの妹Paolina(Federica De Cola)と3人で暮らすようになった。思想家・哲学者としても知られる、19世紀前半のイタリア文学を代表する詩人Giacomo Leopardi(1798-1837)の半生を描く。(作品の詳細はこちら


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Leopardiといえば、Alessando Manzoniと共にイタリア人なら知らない人はいない。この偉大な詩人をElio Germano演じると聞いて、「イケメンな若手役者が、脊椎カリエスで背中が醜く曲がったせむし男をやるなんて、こりゃまた意表をついた挑戦(抜擢)だな」と思った。身体にハンディのある難しい役どころはマスコミ受けが良いし、人々の関心を集めやすいからね。本作品はそれにとどまらず、監督やElioの作り上げたLeopardi像がきちんと描かれていた。偏屈で変わり者でせむし男という不幸なレッテルを貼られた詩人に、労わりと尊敬を込めた暖かいまなざしをそそぎ、天才詩人もまた苦悩を抱えた一人の人間であったという解釈に親近感が湧いた。余韻に浸りながら、娘の教科書を借りて、Leopardiの詩篇を読んでみたわ~♪


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育った家庭環境や思うようにならない身体に因るところが大きいとは言え、天才にありがちな凸凹の多いかなり歪(いびつ)な側面が、Leopardiにもあった。子供のように傷つきやすく純心であり、頑固で気難しく僻(ひが)みっぽい。女性や恋愛には臆病&晩熟(おくて)で、告白なんてとんでもない!好きな女性を遠くから眺めるだけで、ボクは満足なんです(*^^*)


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と言いながら、官能的な人妻Fanny(Anna Mouglalis)を巡って、男前な友人Antonio Ranieriに嫉妬を隠そうともしない。また自分を支持しない文壇仲間に議論をふっかけて、ますます村八分にされる。父親の前では、熱く激しくたぎる思いを心の奥底に押し込め、平静で従順な息子を装う。そんな静&動の対比や心の濃淡をElioが演じると、心憎いまでに上手いのね。どんなに偏屈でも変わり者でも、Elioなら許せるわぁ。舞台劇的な演出のお陰で、成熟したElioの魅力を堪能できた。映像がこれまた素晴らしく、台詞はなくとも映像が語っていた。


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この作品は色んな意味で、太っ腹&大盤振る舞いだ。まずRecanatiに残るLeopardiの生家が、ロケ地として使われている。床から天井まで書物がぎっしり詰まった、図書館のような館。また彼の代表的な詩篇が随所に登場するので、イタリア文学通やLeopardiファンにはたまらない。ところで、、、下世話なことなんだけど、Anna Mouglalisが残念な老け方で、大ショックです。考えてみれば、あれから9年経ってるもんなぁ。って、自分はどーなの?


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by amore_spacey | 2015-02-26 04:28 | - Italian film | Comments(2)

Padri e figli (父と息子たち)  

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 男手一つで息子Carlo(Riccardo Garrone)と娘Marcella(Lorella De Luca)を育ててきた仕立て屋のVincenzo (Vittorio De Sica)。長男と次男Sandro(Gabriele Antonini)に、「勉強、勉強」といつも口やかましいBacci医師(Ruggero Marchi)。同級生のMarcellaとSandroは、親に内緒で付き合っていたのがバレてしまう。5人目の子どもの誕生を待つGuido Blasi(Franco Interlenghi)とGiulia(Antonella Lualdi)夫婦、そしてGiuliaの面倒を見る看護婦Ines(Marisa Merlini)。子どもを望めずすれ違いの生活を強いられるCesare(Marcello Mastroianni)とRita(Fiorella Mari)夫婦。ローマに暮らす4つの家族を、父親の視点から見た息子や娘の成長、親子の関係をユーモアと笑いで描いたオムニバス映画。第7回ベルリン映画祭で銀熊賞(監督賞)受賞。


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イタリアといえばマンマ。マンマは家庭のなかで、一目置かれた存在である。だからマンマは主役でよく登場するが、パパは家族の一員以上でも以下でもない扱いが多い。この作品では子どもたちのことに、外野の男親が口出しする。余計なことをするから、話がややこしくなっていく。


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「そっちの育て方が悪いからだ」と、2人の男親は相手に責任をなすりつけ、大喧嘩に発展するのだが、やがて仲直りしたあと、男同士の仲間意識が芽生える。外野で勝手に喧嘩して勝手に仲直りし、同期の桜になってしまうなんて、滑稽というか男ならではの展開なんだろうなぁと思う。


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夫婦関係が冷え切った家庭で、一人スパゲッティをすするMarcello Mastroianniは、哀愁が漂う冴えない男を演じているんだけど、どうしたってこうしたってMarcelloの粋な雰囲気が隠し切れず、なーんか違和感がある。とりあえず、そのパンチ頭をどうにかして下さい。

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by amore_spacey | 2014-10-23 01:07 | - Italian film | Comments(0)

L'oro di Napoli (ナポリの黄金)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 4人の子どもがいるSaverio Petrillo(Totò)とCarolina(Lianella Carell)の家に居候するカモッラ党員、「ミサに行ってくる」と夫に言いながら愛人と浮気する屋台ピッツァの美しい若奥さんSofia(Sophia Loren)、幼くして亡くなったわが子を弔う行列に加わった母親(Teresa De Vita)や身内・親戚、8歳の少年を相手に一度もカードゲームに勝てないProspero(Vittorio De Sica)、裕福でイケメンな男性と知り合い結婚する娼婦Teresa(Silvana Mangano)、そしてその界隈では名の知れた知恵袋的な男Ersilio Miccio(Eduardo de Filippo)など、ナポリを舞台に市井の人々が織り成す人生模様を、6つのオムニバス形式で描いていく。


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超豪華キャストが大集合した作品で、これはまさにVittorio De Sica監督の手腕によるところが大きいだろう。6つのエピソードから、ナポリの普段の暮らしぶりを垣間見ることができるが、あまりにも有名な役者たちが揃ったので、庶民の暮らしがグレードアップして見えてしまう。


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また必ずしも起承転結の形式をとらないので、「えっ?それで?」「何が言いたかったのかなぁ?」と見終わってもやもやした気持ちになるエピソードもある。ま、白黒はっきりしない。答えが出ない。それが人生そのものってことですね。


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いつもはペテン師なVittorico De Sicaが、この作品では子ども相手に四苦八苦するという珍しい設定で面白い。


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こんな小さなガキに舐められ、完全にもてあそばれるVittorio(爆) しかも連戦連敗、アハハッ!モノを賭けているから、ついついヒートしてしまう姿が滑稽で笑える。


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彼女、Silvia Manganoだったの?って、『ヴェニスに死す』の彼女ぐらいしか知らないんだけど、若い頃より中年以降のほうが素敵だな。因みにタイトルは、夕日が反射して黄金に輝くナポリ湾からナポリの人が連想するチーズたっぷりのピッツァを指すらしい。

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by amore_spacey | 2014-10-08 01:50 | - Italian film | Comments(4)

Il Vigile (交通警察)  

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】  無職の男Otello Celletti(Alberto Sordi)は、自分の息子が市長(Vittorio De Sica)の子どもを助けたことを恩に着せて、市の交通警官の仕事を得る。しかし素人仕事のOtelloのせいで、無数の問題が発生する。


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イタリア的なドタバタコメディ。あることないことベラベラ喋るし、何もできないのに大きなお世話を焼いて、人々に嫌がられる。仕事はやりたいが、カッコよくて楽な仕事がいい。そんなOtelloを演じるコメディ役者Alberto Sordiと、浮気性でロマンスグレーのペテン師をやらせたらピカイチのVittorio De Sicaの競演が見モノ。


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2人とも妻には頭が上がらないが、若くて綺麗な女性をみると、鼻の下を伸ばしてにやけてしまう。当時のイタリア人像そのまま。こんな人が近くにいたら迷惑だけれど、どこか憎めないのだ。ひねりも何もない自虐ギャグの連続で、単純明快なコメディである。

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by amore_spacey | 2014-09-22 00:48 | - Italian film | Comments(0)

Che strano chiamarsi Federico (フェデリコという不思議な存在)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】  風刺雑誌の仕事場で出会ったFederico FelliniとEttore Scolaのエピソードや、Mastroianniとの友情やFelliniが撮影に使ったチネチッタの第5撮影スタジオ、そしてFelliniの作品を織り交ぜながら、ドキュメンタリー風に仕上げた。没後20年を記念してEttore Scolaが、親交のあったFelliniの素顔に迫る。


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Felliniと親しかったMastroianniやAlberto SordiやGiulietta Masina(嗚呼、みなさん故人なんですね、シクシク)が、Felliniについてインタビューに答えた貴重な映像や、Fellini自身のコメントや、作品の中でFelliniを演じる役者が映画について語るシーンなど、一見バラバラのものがFelliniらしいトーンにまとめられて(さすがScola監督!)、映画に対するFelliniの思いや関わり方が少しずつ浮き彫りにされていく。


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Felliniの作品には一種独特の雰囲気があり、それが苦手で数えるほどしか観ていないが、いずれも見終わったあと心に強烈な何かを残す。それは恰幅の良い登場人物だったり、奇抜な舞台装置だったり、人々の奇声だったり。ストーリーはあってないようなもので、瞬間的に爆発するエネルギーが、私たちに何かを訴えようとする。それにしても、風刺漫画がうまいなぁ。


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ラストには彼が描いた風刺絵カットや、全盛期の頃の懐かしい映像が、大盤振る舞いされるので、これはファン必見。

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by amore_spacey | 2014-09-18 00:06 | - Italian film | Comments(0)

Il medico e lo stregone (医師と祈祷師)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 南イタリアの無医村Pianettaに、 Marchetti医師(Marcello Mastroianni)が着任してきたが、この村はDon Antonio(Vittorio De Sica)の手中にあった。彼は怪しげな心理学や魔術や秘薬を使って、村人たちの病気を治しているインチキ祈祷師なのだ。婚約者Corrado(Alberto Sordi)を何年も待ち続けるMafalda(Marisa Merlini)や、Marchetti医師に恋するアシスタントの看護婦Pasqua(Gabriella Pallotta)にも、Antonioは恋の媚薬やパワーストーンを使って、彼女たちに希望を与えた。そんな訳で来る当てのない患者を診療所で待つMarchetti医師と胡散臭いDon Antonioの間に、見えない戦いが勃発する。


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ペテン師をやらせると、Vittorio De Sicaは実に上手い。イケメンなおじさまで、人当たりもよさそう。適度な威厳があって言葉巧みに人の心を操る。しかも懐の深い人格者に見えるから、コロッと騙される。人を信じ込ませるというのは、ヒーラーに必要な特質かもしれない。同じペテン師でもDe Sica扮するAntonioは、「いい夢見させてくれて、ありがとよ」と思わせてくれる。心の奥底で人を裏切ることができない、いいヤツなのだ。そんな彼に治療してもらいたいな、うふふっ。


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こんな中世的な風習が根強く残る時代遅れの村に、若造のMarchetti医師の出る幕なんてあるわけがない。のに彼を頼る数少ない患者を根気強く診察&治療していくのだから、見上げたもんだ。私だったら、あのあばら屋を見ただけで、着任その日のうちに、さよならーーっ!女を泣かせる色男な役の多いMarcello Mastroianniが、こんな真っ当な役を演じるのは稀で、新鮮味があってなかなかいい感じでした。


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ペテン師で、口から出まかせの言いたい放題!と言えば、Alberto Sordiもその1人だ。喋りすぎて自分の言ったことを覚えていないという、ちょっと間抜けなところが憎めない。今回は友情出演で、ほんの数分足らずだけれど、存在感あり。ちょっぴりほろ苦いラストシーンだけど、人生それほど悪くないもんだと思わせてくれる。

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by amore_spacey | 2014-09-08 01:56 | - Italian film | Comments(0)

Reality (リアリティ)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】  ナポリで魚屋を営む街の人気者Luciano(Aniello Arena)は、家族の薦めで素人参加型の人気テレビ番組「ビッグ・ブラザー」の一次オーディ ションに参加し、合格する。番組で優勝すれば賞金が、たんまり入るのだ。有名になり金持ちになる期待に胸を膨らませ、二次オーディションに臨むが・・・。2012年第61回カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞。


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私も一旦妄想の世界に入ると、なかなか戻って来れないけれど、Lucianoには負けたァ。二次オーディションが不合格になっても信じられず、テレビ局の人間がいつも自分をチェックしていると思い込み、「善行」をしようと暴走しはじめる。そこまで行くと、もはや信仰に近い。敬虔なカトリック信者の老姉妹と合格妄想にとりつかれたLucianoが言葉を交わすシーンは、内容が完全にずれていながら、表面上はぴったり道理にかなっている。こりゃまったく皮肉なギャグだ。ラストは意外な展開だった。妄想と現実の境界は、その気さえあれば、簡単にこえられるということか?


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常軌を逸した男の話なのに湿っぽさがないのは、Lucianoを取り巻く家族や親戚や街の住人のキャラが面白いからだろう。暑苦しくなるような巨漢たちが、ごろごろ出てくる。1~2本しか歯が残ってない婆さんや、合格妄想に陥ったLucianoをいたずら電話でからかう輩のような、変テコな人たちが次々に登場して笑わせてくれる。そしてLucianoを親身になって心配する 奥さんや友人の姿に、しんみり。人騒がせなLuchianoだけど、彼自身はある意味、夢を叶えることができた幸せな人だと思う。

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by amore_spacey | 2014-08-28 01:02 | - Italian film | Comments(0)

I due marescialli

ネタばれあり?!

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 1943年9月8日、イタリアは無条件降伏した。そんな折、軍隊警察署長Vittorio Cottone (Vittorio De Sica)と、コソ泥のAntonio Capurro (Totò)の2人が、ひょんなことから入れ替わったことで、珍事が次々に起こる。


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降伏後もドイツ軍の占領下にあったイタリア。戦争の傷跡や悲しみが、まだいたる所に生々しく残っている。ドイツ兵に対する恐怖は言わずもがな。そんな時代背景のドタバタ喜劇だが、腹を抱えて笑うのとは違って、沈んだ空気を無理やり明るくしようと単発ギャグを連発する居心地の悪い笑いだった。歳取った2人はラストで再会するんだけど、そのオチのような部分も何だかなぁ。

喜劇王TotòとVittorioのコンビということで、ちょっぴり期待したんだけど、機関銃のような喋りが多い割にはボケと突っ込みが曖昧で、面白味に欠けた。ギャグが時代遅れだったのかな?Totòが好きになれないというのも、楽しめなかった大きな原因かも。制服フェチの私は、Vittorioの警察署長や牧師の制服姿に、ウハウハ(*^^*)

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by amore_spacey | 2014-07-11 03:02 | - Italian film | Comments(0)

Miracolo a Milano (ミラノの奇蹟)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆☆(74点)

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【あらすじ】 Totò(Francesco Golisano)は赤ん坊の時、キャベツ畑に捨てられ、Lolotta婆ちゃん(Emma Gramatica)に拾われて育てられる。彼女が死んだあとは孤児院に引き取られた。18歳になったTotòは孤児院を出て、ミラノ郊外の原っぱに掘っ立て小屋の集落を作り、貧しい仲間たちと暮らし始める。しかしこの集落のの広場から石油が噴出したことから、土地の所有者である資本家Mobbi(Guglielmo Barnabò)が、武力行使で住民を追いたてにかかった。この時、天から降りて来たLolotta婆ちゃんの霊が、すべての望みを叶える天の鳩をTotòに与える。


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キャベツ畑の中で赤ん坊が泣くオープニングから、『魔女の宅急便』のようにホウキにまたがって空の彼方へ飛び去っていくエンディングまで、走ったり踊ったり回転したり闘ったり人々は躍動し続ける。主人公のTotòが、底抜けに善良で明るい。何をされても怒らない。それどころか人々に幸せを運んでくる天使なのだ。そんな彼のまわりには、突拍子のないことが次々に起こる。もうね、何でもあり!で、笑っちゃうの。


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そんな中に、痛烈な社会風刺もきっちり織り込まれている。戦後まもないイタリア。荒廃したイタリアが復興を遂げるに従って、表面化する貧富の差や人間の欲望、そして物質本位になっていく人々の価値観を、冷めた目で見つめている。腹を抱えて笑いながらも、深読みするとシュールでブラックなのね。ちょっと違うが、芭蕉の「おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」に通じる心境かも。バッタの大群のように空に向かって飛翔するラストシーンは、弾け過ぎてて、そんなエンディングってあり?ビックリ仰天して(● _ ●)言葉が見つからない。

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by amore_spacey | 2014-07-09 03:10 | - Italian film | Comments(0)

Pane, amore e fantasia (パンと恋と夢)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 中央イタリアにあるAbruzzo州の平和な村Saglienaに、新しい警察署長Antonio Carotenutoが赴任してきた。彼は村にいるBersaglieraというあだ名の、気は強いが可愛い娘Maria(Gina Lollobrigida)の魅力にひかれる。だがMariaは内気な若いStelutti巡査(Roberto Risso)に恋心を抱いていた。 そして署長は、向いの家に住む助産婦Annarella(Marisa Merlini )にも気があった。


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Gina Lollobrigidaがよく喋り、野生の猫のように駆け回る。拘留所でも美しい歌声を聞かせてくれる。思いを寄せる男に、自分から積極的にアプローチしていく。でも身持ちはかたい。明るく天真爛漫で感情豊かなMariaを、生き生きと演じていた。若い頃のGinaがこんなに魅力的な女性だったなんて、現在の彼女からは想像できない。

口数や喜怒哀楽の表現が少なく、手の届かない存在という従来の美人の概念を打ち破った、新しいタイプの美人がGina。眩しいほどの若さや、はち切れんばかりの成熟した美しさを、惜しみなく見せてくれる。私が男だったら、彼女にしたいタイプ(^^) そんな彼女の恋が何とか叶うように、誰もが応援したくなる。


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Mariaのために、粋な計らいをする警察署長も魅力的だ。彼自身も自分の恋を成就させるために、ちょっぴり小賢しいことをするんだけど、それが憎めないんだなぁ。女性の母性本能を刺激するのかしら?他人の噂話が3度のメシより好きな村人たちや、独身の警察署長に仕えるシニカルなメイドCaramella(Tina Pica)のような、強烈な脇役キャラクターが、ほのぼのとしたラブコメに色を添えている。

製作国:Italy
初公開年:1953年
監督:Luigi Comencini
キャスト:Vittorio De Sica, Gina Lollobrigida, Marisa Merlini, Virgilio Riento, Tina Pica, Roberto Risso ...


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by amore_spacey | 2014-07-07 04:38 | - Italian film | Comments(0)