カテゴリ:- Italian film( 247 )

暗黒街 (Suburra)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (84点)

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【あらすじ】 ローマ。2011年11月5日、第三次Berlusconi政権が退陣表明を出す1週間前。裏社会に強力なコネを持つ汚職政治家Filippo Malgradi(Pierfrancesco Favino)、父親の多額の負債を返済しなければならないVip専用ディスコの支配人Sebastiano(Elio Germano)、ローマ一帯を取り仕切る犯罪組織の若きボスNumero 8(Alessandro Borghi)、犯罪組織の昇格を目論むジプシー一族のボスManfredi Anacleti(Adamo Dionisi)、政界や裏社会やバチカンに顔が利き、ローマの犯罪組織の中で最も恐れられている帝王Samurai(Claudio Amendola)。
  ある事件をきっかけに交錯する彼らの人生を軸に、政界と裏社会のつながりや犯罪組織同士の反目、またそれらに巻き込まれる人々の人間模様を描く。Giancarlo De CataldoとCarlo Boniniの小説を映画化。(作品の詳細はこちら


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緊張感が途切れることなく、最後まで目が離せなかった。やられたな。あの時の興奮や高揚感が未だに覚めやらず。タイトルのSuburraはローマ時代の地名で、権力と犯罪勢力が水面下でせめぎ合っていた区域を指す。


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根回し・ドラッグ・娼婦たちと3P・全裸でホテルのベランダから放尿・スキャンダルとその揉み消し・権力と金への執着・・・。人間のクズ、国民の敵、税金泥棒!鑑賞者の憎悪が、彼を集中砲撃する。そんな腐りきった政治家を、文字通り身体を張って熱演したPierfrancesco!本当に素晴らしかった。渾身の演技に感動。


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Elioが演じた、爬虫類のような冷たい皮膚で覆われたディスコの支配人。自分可愛さと保身のためなら、簡単に彼女を犯罪組織に売る。イケメンで優しいが、窮地に追い込まれると、この手の男は簡単に裏切る。錯乱状態に陥って、何をするか分からない。怖いノダ。


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義理人情や礼儀を重んじたかつての裏社会の、最後の生き残りと言われる男Samuraiを演じたAmendola。登場回数はそれほど多くないが、あの存在感を何と表現したらいいんだろう。圧倒的なカリスマを備えた役者だ。


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特筆すべき脇役たち。ジプシーのボスManfrediを演じたAdamo Dionisi、目ぢからが半端ないNumero 8(Alessandro Borghi)、そしてこの作品の中ではたぶん唯一、真っ当な愛の形を見せてくれたViola(Greta Scarano)にも拍手。


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by amore_spacey | 2015-10-22 00:27 | - Italian film | Comments(0)

Lo straniero (異邦人)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 平凡な会社員Arthur Meursault(Marcello Mastroianni)のもとに、養老院に預けていた母の死の知らせが届いた。葬儀で涙も流さない彼は、翌日、元同僚のMarie Cardona(Anna Karina)とコメディ映画を観に行き、そのまま夜を共にした。そんな彼は「太陽がまぶしかったから」という理由で、人を撃ち殺してしまい、断頭台による死刑を宣告される。Albert Camusの小説『異邦人』を映画化。(作品の詳細はこちら


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原作を読んだのは遠い昔のことで、詳細は忘れてしまったが、あまりにも有名な「きょう、ママンが死んだ。」「太陽がまぶしかったから。」は、おバカな私も覚えている。そして作品を観ているうちに、細部を思い出してきた。真夏のぎらぎらした太陽や蜃気楼のみえる町やよどんだ空気。全体に流れる虚無感や無関心や不条理。もうひたすらだるくて、人生どーでもよくなる。投げやりになっちゃうね。名作と言われようが、こんなタイプの小説は苦手で気力が続かず、最後まで読まなかったんじゃないかなぁ。


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母の死も恋人の存在もアパートの住人も友だちも、Meursaultにとっては全てが虚しい。そういう感覚は分からないでもないが、にしても現実味の薄い人だ。食べるコトすら面倒かもしれない。殺人理由を聞かれて、「太陽がまぶしかったから」なんてシレッと答える彼が、唯一声を荒げたのは、死刑前夜のムショの中。「神の言葉が一体なんなのだ!母の死が、アラビア人の死が、一体なんなのだろう?いつかは誰れもが死ぬんだ!」って、それ言っちゃお終い。これじゃ、身も蓋もないですぞ。


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そんな訳の分からんMeursaultを演じたMastroianni。女たらしでちょっぴりお調子者のヤサ男のイメージが拭いきれないため、最初から最後まで違和感があり、作品に入り込めなかった。若い頃のJean-Louis TrintignantやMontgomery Cliftにやらせたら、も少し説得力があったかも。んーー、でもVisconti監督好みじゃないか。ところで、当時の男性用水着(上下つなぎ型)って・・・(爆) これを着ると男前のMastroianniも、あちゃーーっ、子どもみたい。


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by amore_spacey | 2015-04-09 02:46 | - Italian film | Comments(0)

Il giovane favoloso (Leopardi)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 Marche州の小さな町Recanatiの伯爵家に、3人兄弟の長男として生まれたGiacomo Leopard(Elio Germano)は、厳格で教育熱心な父親と信心深いが子どもへの愛情の薄い母親に育てられる。しかし窮屈で閉塞した家庭は牢獄でしかなく、24歳のとき自由を求めて保守的なRecanatiの町を飛び出した。
  あちこち転々としたが、Firenzeで生涯の友となるNapoli出身のAntonio Ranieri(Michele Riondino)と出会う。その後Romaに居を移すが、持病の脊椎カリエスが悪化し、日常生活にも支障が出てきたため、気候のよいAntonioの故郷Napoliに移り、Antonioの妹Paolina(Federica De Cola)と3人で暮らすようになった。思想家・哲学者としても知られる、19世紀前半のイタリア文学を代表する詩人Giacomo Leopardi(1798-1837)の半生を描く。(作品の詳細はこちら


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Leopardiといえば、Alessando Manzoniと共にイタリア人なら知らない人はいない。この偉大な詩人をElio Germano演じると聞いて、「イケメンな若手役者が、脊椎カリエスで背中が醜く曲がったせむし男をやるなんて、こりゃまた意表をついた挑戦(抜擢)だな」と思った。身体にハンディのある難しい役どころはマスコミ受けが良いし、人々の関心を集めやすいからね。本作品はそれにとどまらず、監督やElioの作り上げたLeopardi像がきちんと描かれていた。偏屈で変わり者でせむし男という不幸なレッテルを貼られた詩人に、労わりと尊敬を込めた暖かいまなざしをそそぎ、天才詩人もまた苦悩を抱えた一人の人間であったという解釈に親近感が湧いた。余韻に浸りながら、娘の教科書を借りて、Leopardiの詩篇を読んでみたわ~♪


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育った家庭環境や思うようにならない身体に因るところが大きいとは言え、天才にありがちな凸凹の多いかなり歪(いびつ)な側面が、Leopardiにもあった。子供のように傷つきやすく純心であり、頑固で気難しく僻(ひが)みっぽい。女性や恋愛には臆病&晩熟(おくて)で、告白なんてとんでもない!好きな女性を遠くから眺めるだけで、ボクは満足なんです(*^^*)


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と言いながら、官能的な人妻Fanny(Anna Mouglalis)を巡って、男前な友人Antonio Ranieriに嫉妬を隠そうともしない。また自分を支持しない文壇仲間に議論をふっかけて、ますます村八分にされる。父親の前では、熱く激しくたぎる思いを心の奥底に押し込め、平静で従順な息子を装う。そんな静&動の対比や心の濃淡をElioが演じると、心憎いまでに上手いのね。どんなに偏屈でも変わり者でも、Elioなら許せるわぁ。舞台劇的な演出のお陰で、成熟したElioの魅力を堪能できた。映像がこれまた素晴らしく、台詞はなくとも映像が語っていた。


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この作品は色んな意味で、太っ腹&大盤振る舞いだ。まずRecanatiに残るLeopardiの生家が、ロケ地として使われている。床から天井まで書物がぎっしり詰まった、図書館のような館。また彼の代表的な詩篇が随所に登場するので、イタリア文学通やLeopardiファンにはたまらない。ところで、、、下世話なことなんだけど、Anna Mouglalisが残念な老け方で、大ショックです。考えてみれば、あれから9年経ってるもんなぁ。って、自分はどーなの?


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by amore_spacey | 2015-02-26 04:28 | - Italian film | Comments(2)

Padri e figli (父と息子たち)  

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 男手一つで息子Carlo(Riccardo Garrone)と娘Marcella(Lorella De Luca)を育ててきた仕立て屋のVincenzo (Vittorio De Sica)。長男と次男Sandro(Gabriele Antonini)に、「勉強、勉強」といつも口やかましいBacci医師(Ruggero Marchi)。同級生のMarcellaとSandroは、親に内緒で付き合っていたのがバレてしまう。5人目の子どもの誕生を待つGuido Blasi(Franco Interlenghi)とGiulia(Antonella Lualdi)夫婦、そしてGiuliaの面倒を見る看護婦Ines(Marisa Merlini)。子どもを望めずすれ違いの生活を強いられるCesare(Marcello Mastroianni)とRita(Fiorella Mari)夫婦。ローマに暮らす4つの家族を、父親の視点から見た息子や娘の成長、親子の関係をユーモアと笑いで描いたオムニバス映画。第7回ベルリン映画祭で銀熊賞(監督賞)受賞。


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イタリアといえばマンマ。マンマは家庭のなかで、一目置かれた存在である。だからマンマは主役でよく登場するが、パパは家族の一員以上でも以下でもない扱いが多い。この作品では子どもたちのことに、外野の男親が口出しする。余計なことをするから、話がややこしくなっていく。


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「そっちの育て方が悪いからだ」と、2人の男親は相手に責任をなすりつけ、大喧嘩に発展するのだが、やがて仲直りしたあと、男同士の仲間意識が芽生える。外野で勝手に喧嘩して勝手に仲直りし、同期の桜になってしまうなんて、滑稽というか男ならではの展開なんだろうなぁと思う。


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夫婦関係が冷え切った家庭で、一人スパゲッティをすするMarcello Mastroianniは、哀愁が漂う冴えない男を演じているんだけど、どうしたってこうしたってMarcelloの粋な雰囲気が隠し切れず、なーんか違和感がある。とりあえず、そのパンチ頭をどうにかして下さい。

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by amore_spacey | 2014-10-23 01:07 | - Italian film | Comments(0)

L'oro di Napoli (ナポリの黄金)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 4人の子どもがいるSaverio Petrillo(Totò)とCarolina(Lianella Carell)の家に居候するカモッラ党員、「ミサに行ってくる」と夫に言いながら愛人と浮気する屋台ピッツァの美しい若奥さんSofia(Sophia Loren)、幼くして亡くなったわが子を弔う行列に加わった母親(Teresa De Vita)や身内・親戚、8歳の少年を相手に一度もカードゲームに勝てないProspero(Vittorio De Sica)、裕福でイケメンな男性と知り合い結婚する娼婦Teresa(Silvana Mangano)、そしてその界隈では名の知れた知恵袋的な男Ersilio Miccio(Eduardo de Filippo)など、ナポリを舞台に市井の人々が織り成す人生模様を、6つのオムニバス形式で描いていく。


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超豪華キャストが大集合した作品で、これはまさにVittorio De Sica監督の手腕によるところが大きいだろう。6つのエピソードから、ナポリの普段の暮らしぶりを垣間見ることができるが、あまりにも有名な役者たちが揃ったので、庶民の暮らしがグレードアップして見えてしまう。


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また必ずしも起承転結の形式をとらないので、「えっ?それで?」「何が言いたかったのかなぁ?」と見終わってもやもやした気持ちになるエピソードもある。ま、白黒はっきりしない。答えが出ない。それが人生そのものってことですね。


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いつもはペテン師なVittorico De Sicaが、この作品では子ども相手に四苦八苦するという珍しい設定で面白い。


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こんな小さなガキに舐められ、完全にもてあそばれるVittorio(爆) しかも連戦連敗、アハハッ!モノを賭けているから、ついついヒートしてしまう姿が滑稽で笑える。


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彼女、Silvia Manganoだったの?って、『ヴェニスに死す』の彼女ぐらいしか知らないんだけど、若い頃より中年以降のほうが素敵だな。因みにタイトルは、夕日が反射して黄金に輝くナポリ湾からナポリの人が連想するチーズたっぷりのピッツァを指すらしい。

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by amore_spacey | 2014-10-08 01:50 | - Italian film | Comments(4)

Il Vigile (交通警察)  

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】  無職の男Otello Celletti(Alberto Sordi)は、自分の息子が市長(Vittorio De Sica)の子どもを助けたことを恩に着せて、市の交通警官の仕事を得る。しかし素人仕事のOtelloのせいで、無数の問題が発生する。


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イタリア的なドタバタコメディ。あることないことベラベラ喋るし、何もできないのに大きなお世話を焼いて、人々に嫌がられる。仕事はやりたいが、カッコよくて楽な仕事がいい。そんなOtelloを演じるコメディ役者Alberto Sordiと、浮気性でロマンスグレーのペテン師をやらせたらピカイチのVittorio De Sicaの競演が見モノ。


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2人とも妻には頭が上がらないが、若くて綺麗な女性をみると、鼻の下を伸ばしてにやけてしまう。当時のイタリア人像そのまま。こんな人が近くにいたら迷惑だけれど、どこか憎めないのだ。ひねりも何もない自虐ギャグの連続で、単純明快なコメディである。

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by amore_spacey | 2014-09-22 00:48 | - Italian film | Comments(0)

Che strano chiamarsi Federico (フェデリコという不思議な存在)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】  風刺雑誌の仕事場で出会ったFederico FelliniとEttore Scolaのエピソードや、Mastroianniとの友情やFelliniが撮影に使ったチネチッタの第5撮影スタジオ、そしてFelliniの作品を織り交ぜながら、ドキュメンタリー風に仕上げた。没後20年を記念してEttore Scolaが、親交のあったFelliniの素顔に迫る。


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Felliniと親しかったMastroianniやAlberto SordiやGiulietta Masina(嗚呼、みなさん故人なんですね、シクシク)が、Felliniについてインタビューに答えた貴重な映像や、Fellini自身のコメントや、作品の中でFelliniを演じる役者が映画について語るシーンなど、一見バラバラのものがFelliniらしいトーンにまとめられて(さすがScola監督!)、映画に対するFelliniの思いや関わり方が少しずつ浮き彫りにされていく。


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Felliniの作品には一種独特の雰囲気があり、それが苦手で数えるほどしか観ていないが、いずれも見終わったあと心に強烈な何かを残す。それは恰幅の良い登場人物だったり、奇抜な舞台装置だったり、人々の奇声だったり。ストーリーはあってないようなもので、瞬間的に爆発するエネルギーが、私たちに何かを訴えようとする。それにしても、風刺漫画がうまいなぁ。


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ラストには彼が描いた風刺絵カットや、全盛期の頃の懐かしい映像が、大盤振る舞いされるので、これはファン必見。

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by amore_spacey | 2014-09-18 00:06 | - Italian film | Comments(0)

Il medico e lo stregone (医師と祈祷師)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 南イタリアの無医村Pianettaに、 Marchetti医師(Marcello Mastroianni)が着任してきたが、この村はDon Antonio(Vittorio De Sica)の手中にあった。彼は怪しげな心理学や魔術や秘薬を使って、村人たちの病気を治しているインチキ祈祷師なのだ。婚約者Corrado(Alberto Sordi)を何年も待ち続けるMafalda(Marisa Merlini)や、Marchetti医師に恋するアシスタントの看護婦Pasqua(Gabriella Pallotta)にも、Antonioは恋の媚薬やパワーストーンを使って、彼女たちに希望を与えた。そんな訳で来る当てのない患者を診療所で待つMarchetti医師と胡散臭いDon Antonioの間に、見えない戦いが勃発する。


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ペテン師をやらせると、Vittorio De Sicaは実に上手い。イケメンなおじさまで、人当たりもよさそう。適度な威厳があって言葉巧みに人の心を操る。しかも懐の深い人格者に見えるから、コロッと騙される。人を信じ込ませるというのは、ヒーラーに必要な特質かもしれない。同じペテン師でもDe Sica扮するAntonioは、「いい夢見させてくれて、ありがとよ」と思わせてくれる。心の奥底で人を裏切ることができない、いいヤツなのだ。そんな彼に治療してもらいたいな、うふふっ。


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こんな中世的な風習が根強く残る時代遅れの村に、若造のMarchetti医師の出る幕なんてあるわけがない。のに彼を頼る数少ない患者を根気強く診察&治療していくのだから、見上げたもんだ。私だったら、あのあばら屋を見ただけで、着任その日のうちに、さよならーーっ!女を泣かせる色男な役の多いMarcello Mastroianniが、こんな真っ当な役を演じるのは稀で、新鮮味があってなかなかいい感じでした。


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ペテン師で、口から出まかせの言いたい放題!と言えば、Alberto Sordiもその1人だ。喋りすぎて自分の言ったことを覚えていないという、ちょっと間抜けなところが憎めない。今回は友情出演で、ほんの数分足らずだけれど、存在感あり。ちょっぴりほろ苦いラストシーンだけど、人生それほど悪くないもんだと思わせてくれる。

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by amore_spacey | 2014-09-08 01:56 | - Italian film | Comments(0)

Reality (リアリティ)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】  ナポリで魚屋を営む街の人気者Luciano(Aniello Arena)は、家族の薦めで素人参加型の人気テレビ番組「ビッグ・ブラザー」の一次オーディ ションに参加し、合格する。番組で優勝すれば賞金が、たんまり入るのだ。有名になり金持ちになる期待に胸を膨らませ、二次オーディションに臨むが・・・。2012年第61回カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞。


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私も一旦妄想の世界に入ると、なかなか戻って来れないけれど、Lucianoには負けたァ。二次オーディションが不合格になっても信じられず、テレビ局の人間がいつも自分をチェックしていると思い込み、「善行」をしようと暴走しはじめる。そこまで行くと、もはや信仰に近い。敬虔なカトリック信者の老姉妹と合格妄想にとりつかれたLucianoが言葉を交わすシーンは、内容が完全にずれていながら、表面上はぴったり道理にかなっている。こりゃまったく皮肉なギャグだ。ラストは意外な展開だった。妄想と現実の境界は、その気さえあれば、簡単にこえられるということか?


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常軌を逸した男の話なのに湿っぽさがないのは、Lucianoを取り巻く家族や親戚や街の住人のキャラが面白いからだろう。暑苦しくなるような巨漢たちが、ごろごろ出てくる。1~2本しか歯が残ってない婆さんや、合格妄想に陥ったLucianoをいたずら電話でからかう輩のような、変テコな人たちが次々に登場して笑わせてくれる。そしてLucianoを親身になって心配する 奥さんや友人の姿に、しんみり。人騒がせなLuchianoだけど、彼自身はある意味、夢を叶えることができた幸せな人だと思う。

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by amore_spacey | 2014-08-28 01:02 | - Italian film | Comments(0)

I due marescialli

ネタばれあり?!

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 1943年9月8日、イタリアは無条件降伏した。そんな折、軍隊警察署長Vittorio Cottone (Vittorio De Sica)と、コソ泥のAntonio Capurro (Totò)の2人が、ひょんなことから入れ替わったことで、珍事が次々に起こる。


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降伏後もドイツ軍の占領下にあったイタリア。戦争の傷跡や悲しみが、まだいたる所に生々しく残っている。ドイツ兵に対する恐怖は言わずもがな。そんな時代背景のドタバタ喜劇だが、腹を抱えて笑うのとは違って、沈んだ空気を無理やり明るくしようと単発ギャグを連発する居心地の悪い笑いだった。歳取った2人はラストで再会するんだけど、そのオチのような部分も何だかなぁ。

喜劇王TotòとVittorioのコンビということで、ちょっぴり期待したんだけど、機関銃のような喋りが多い割にはボケと突っ込みが曖昧で、面白味に欠けた。ギャグが時代遅れだったのかな?Totòが好きになれないというのも、楽しめなかった大きな原因かも。制服フェチの私は、Vittorioの警察署長や牧師の制服姿に、ウハウハ(*^^*)

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by amore_spacey | 2014-07-11 03:02 | - Italian film | Comments(0)