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王子と乞食 (Il Principe e Il Povero)

私の懐かしさ度 ★★★★★(100点)

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マーク・トウェインの作品の映画化。
いやぁぁぁぁぁぁぁぁ、懐かしいです。
『小さな恋のメロディー』でMark Lester人気が大ブレイク!
日本中にMark Lester旋風を巻き起こした方ですね。
ふわふわの金髪と小鳥のさえずりの様にか細い声で
可愛らしく喋る愛らしい美少年でした。
 

e0059574_0505977.jpg1972年には日本で『卒業旅行』(東宝映画)に主演。子役から俳優への脱皮が難しく、『王子と乞食』を最後に出演依頼は途絶え、本人もその事を自覚して父が経営するレストランで働き保育園に勤めた後、整骨師の資格を取得。現在はイギリスで妻と二人の子供に囲まれながら静かな生活を送っているそうです。


製作国:USA
製作年:1978年
監督:Richard Fleischer
キャスト:Oliver Reed, Raquel Welch, Mark Lester, Ernest Borgnine, Charlton Heston ...
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by amore_spacey | 2007-03-29 00:56 | - Other film | Comments(4)

Mediterraneo (エーゲ海の天使)

私のお気に入り度 ★★★★☆(90点)

ネタばれあり。

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第二次世界大戦の真っ只中、8人のイタリア兵がギリシャの小さな島に派遣される。無人島に見えた島には、夫を兵隊にとられた女や子どもや老人が暮らしていた。着任当初は兵士としての任務を果たそうとするが、間もなくこの島には取り立ててやることのないことが分かる。徐々にこの牧歌的な島の雰囲気に馴染み、8人それぞれが島での暮らしの心の拠り所になるものを見つける。3年経ったある時、緊急着陸したミニ飛行機のイタリア人パイロットから、ファシズムの嵐はとうの昔に去り、戦争が終わったことを知らされる。それを機に本国に帰る者、この島に残る者、本国に一旦は帰りながら島の暮らしを懐かしんで定年後にまた戻ってくる者がいた。


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『硫黄島からの手紙』とほぼ同じ時代に、ギリシャの小さな島では8人のイタリア兵士が、戦争を忘れて教会のフレスコ画修復に夢中になったり、娼婦のもとを訪ねたり、サッカーをしたり、羊飼いの少女と遊んだり、ロバを生き甲斐にしたり、チャンスがあればイタリアに帰りたくて仕方がない思いを抱いていたり… まるで少年たちの「戦争ごっこ」のようである。戦争をバカにしている訳ではなく、地球のどこかにはドンパチやっている国もあれば、大戦参加国でありながら、戦争から遠く離れた暮らしが営まれている国もある、ということなのだ。



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随所にピリッとしたユーモアがちりばめられクスッと笑える。しかしその笑いには、人生の悲哀や割り切れない思いが込められ、自分の生まれた国でありながら、戻る場所がない・戻る場所が見出せない、戦争体験の男たちの切なさや諦めに深い共感を覚えた。エーゲ海の色や風景や郷愁を誘うサントラもよかった♪ けれど、うぅぅ、これまた全身に蕁麻疹が出そうな邦題でございます(ё_ё;) 『地中海』という直訳ではダメ…なんだろうね。

製作国:Italy
製作年:1991年
監督:Gabriele Salvatores
キャスト:Diego Abatantuono, Claudio Bigagli, Giuseppe Cederna, Claudio Bisio, .Gigio Alberti, Ugo Conti ...
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by amore_spacey | 2007-03-25 22:20 | - Italian film | Comments(2)

THE 有頂天ホテル 

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 都内の高級ホテル「ホテルアバンティ」の大晦日を舞台に、従業員や宿泊客それぞれが織りなす多彩なエピソードを描く。従業員と“訳あり”宿泊客たちを次々に襲うハプニング、果たして彼らは無事に新年を迎えることができるのか?


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豪華キャストです。が、冒頭で色んなハプニングを仕掛けて期待させておきながら、どれも拍子抜けの結末に終わっているのが残念でした。個性派俳優たちの味をどんな風にしてまとめるのだろう?私が勝手に期待しすぎていたのですが、それにしても…。


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久し振りに見た役所広司・佐藤浩市・YOU・唐沢寿明・津川雅彦・伊東四朗・西田敏行。役所広司は以前より優しい表情になりましたね。『白い巨塔』で財前教授だった唐沢くん、シリアスでクールなイメージがあったのだけど、コメディもできますね(^^) ツボにハマったのが筆耕係の右近の強烈なキャラクターでした。あ・れ・がオダギリジョーなのか~。いいなぁ、あのキャラ(^0^) 招待状の大きさの字しか書かない彼には、ホテルの垂れ幕用の大きな大きな字がどうしても書けない。その後の爆発ぶりが凄かった~(⌒▽⌒)アハハ!

副支配人の新堂平吉と2人3脚のアシスタントマネージャー矢部登紀子を演じた戸田恵子は、TVドラマ『電車男』の最終回?で、電車男のお母さんとして初めて姿を現したあの方ですよね。あの時は肝っ玉母さん風だったけれど、この作品ではとっても可愛らしい&頼れるお姉さんでした。

製作国:Japan
製作年:2006年
監督:三谷幸喜
キャスト:役所広司 松たか子 佐藤浩市 香取慎吾 篠原涼子 戸田恵子 オダギリジョー
YOU 唐沢寿明 津川雅彦 伊東四朗 西田敏行 ...
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by amore_spacey | 2007-03-23 22:11 | - Japanese film | Comments(4)

La Finestra di fronte (向かいの窓)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

ネタばれあり。

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鶏肉工場で働くGiovannaは、子煩悩ながら彼女には少々ぶっきらぼうな夫Filippoと2人の子供に恵まれるが、今の生活に満足できないでいる。向かいの窓に若い男性の姿が見える瞬間だけが、彼女を現実から引き離してくれる甘美なひととき。その若い男性Lorenzoもまた窓越しに彼女の姿を追っていたのだった。
ある日橋の上で立ち尽くしていた記憶喪失の老人「Simone」を自宅に保護することから、Giovannaの心情や身辺に微妙な変化が生じる。



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人は自分の生活が少し落ち着くと、むずむずくすぶり始める。不満はないが、今のままでは嫌だ。何かしいことがしたい。自分の夢を実現したい。Giovannaが常にイライラして、ちょっとした言葉尻を捉えてFilippoと言い争いになる彼女の気持ちがよく分かる。そのGiovannaがアパートの「向かいの窓」のエリート銀行員Lorenzoとひょんなことから顔見知りになり、物語は甘美な不倫の悲恋物語の様相を保ちつつ、記憶喪失の老人の身元確認へと展開されている。

Massimo Girotti扮する記憶喪失の老人は、「Simone」が実はDavideという名前であること、ユダヤ人収容所から生還し、遠い過去の深い傷を背負ったまま歳月を重ねて心を閉ざした日々を送る世捨て人のようでありながら、Giovannaと出会ったことで若かりし日々を思い起こし、彼女と静かに踊りながら、かつて心を寄せていた青年Simoneの面影や、腕の良い菓子職人であった輝かしい過去を思い、徐々に傷が癒される。初老の男性と若い女性が踊るシーンは『Pane e Tulipani(ベニスで恋して)』にも登場したけれど、今回の作品でもDavideとGiovannaの踊りは心に小波(さざなみ)が立つような静かな感動を得た。


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Davideが作った数々のお菓子が大テーブルに並べられたシーンは、もうため息もの。撮影が終わった後スタッフみんなで山分けしたのかしら?^^ 転勤によりLorenzoとは離れ離れになるが、Giovannaはあの甘い思い出を胸に秘めながら、Davideとの出会いにより彼女の中で何かがふっきれる。静かに新しい一歩を踏み出すGiovannaの歩みに重なるようにして流れるメロディー♪ 作品中そしてエンディングに流れるGiorgiaのGocce di Memoriaが、とても甘美で切なく寂しく美しいメロディーである。リメイク版では私の好きなLaura Pausiniが歌っている。こちらも素敵ョ♡ Massimo Girottiにはこれが遺作となった。

製作国:Italy/UK/Turkey/Portugal
製作年:2003年
監督:Ferzan Ozpetek
キャスト:Giovanna Mezzogiorno, Massimo Girotti, Raoul Bova, Filippo Nigro, Serra Yilmaz ...
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by amore_spacey | 2007-03-17 04:44 | - Italian film | Comments(10)

クジラの島の少女 (La Ragazza delle Balene)

私のお気に入り度 ★★★★☆(78点)

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時代の流れの中で、次第に伝統的価値が薄れつつあるマオリ族を舞台に、伝統を守ろうと奮闘する長老たちの苦悩や、女であるために伝統を継ぐことを許されない少女が、それでも因習を打ち破り自ら運命を切り開こうとする一途な姿を描く。 



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マオリの伝統を守り通すことが一族のためと信じる長と、女というだけで男社会からつまはじきにされる孫娘のパイケア。しかし彼女が他のどの若者たちよりもひたむきに一族の伝統や風習を大切に思う姿がもっとも鮮烈に描かれていたのは、涙をこぼし言葉につまりながらのスピーチのシーン。祖父への抗議というより、女でありながら族長としての運命を背負っていこうという静かな決意が胸に迫った。


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私が女として生まれたのは「誰のせいでもない」 その運命を受け入れ、自分の道を切り開いていこうとする彼女の真っ直ぐな思いは、奇跡が起き、蘇った鯨の背に乗って、波に乗りながら沖合いに出て行くシーンに重なり、健気で神秘的であった。


製作国:New Zealand/Germany
製作年:2002年
監督:Niki Caro
キャスト:Keisha Castle-Hughes, Rawiri Paratene, Vicky Haughton, Cliff Curtis, Grant Roa ...
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by amore_spacey | 2007-03-06 02:24 | - Other film | Comments(4)

Letteres from Iwo Jima (硫黄島からの手紙)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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硫黄島での戦いを日米双方の視点から描く2部作の「父親たちの星条旗」に続く第2弾。今回は吹き替えなしで伊語字幕だった~\(^O^)/ お涙頂戴の演歌調ではなく、おおむね淡々と描かれているのが、かえって心を揺さぶる…そんな作品だった。



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前線での上官・下官の思惑や策略の違いは、どの時代にもあったことだろう。今読んでいる遠藤周作の『反逆』も、天下を取ろうとする信長に、寄らば大樹のごとくの大名たちの胸にうごめく思惑や罠が幾つもあった。

「上官絶対」「天皇陛下万歳」の精神論が当時の日本に浸透していたかといえば、軍国主義や精神論に染まらず、ひたすら「ああ死にたくねえな」「何が何でも生き抜きたい」と考える西郷のような若者は当時もいたんだろう。いや多かったのではないか?と同時にそんな自分自身に恥や嫌悪感を抱いていたことも確かであろう。

さらに捕虜米兵の手紙から、米兵たちも自分たちと同じように、戦争なんか早く終わって故郷に帰りたいと思っていることを、彼らの母親たちも息子たちの無事の帰還を願っていることを知る。敵味方どちらも同じ気持ちなのだ。戦争などしたくない。何のために今自分たちは戦っているのだろう?戦争の無意味さや戦争という行為の不毛さを浮き上がらせている。



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やたら戦闘シーンだけの戦争映画と違って、この作品には様々な立場の人間の心理や感情を映し出しているなと感じた。

祖父が出兵したサイパン島も激戦だった。
日本に一時帰国したある時、彼が愛用していた机の引き出しをあけると、縁が茶色に変色した葉書の束が出てきた。どれもサイパン島から家族に出した手紙だった。長男(=私の父)宛に
「弟たちの面倒を見てやって下さい。お母さんの言うことをちゃんと聞いて、よく勉強して立派な日本人になって下さい。」 このような文でいつも締めくくられていた。

激戦のあったあのサイパン島から、祖父はどうやって帰還したのだろう。米軍の捕虜になったりしたことはなかったのか?「早くこんな戦争など終わればいい」と思った1人ではないか?敗戦をどこでどのように知ったのだろう?そんな話を祖父から聞くことができないのはとても残念だ。ならば私が想像する当時の祖父を主人公にした『サイパン島からの手紙』という映画を作るか?←殴っ☆


製作国:USA
製作年:2006年
監督:Clint Eastwood
キャスト:渡辺謙, 二宮和也, 伊原剛志, 加瀬亮, 中村獅童, 裕木奈江 ...
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by amore_spacey | 2007-03-01 22:42 | - Other film | Comments(7)