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のだめカンタービレ in ヨーロッパ

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

時間が長かったせいか間延びしていたけれど、相変わらずのだめや千秋やシュトレーゼマンの強烈なキャラにやられました。今回のシュトレーゼマンは大人しかったなぁ。コンクールの予選&本選を通して、色んなタイプの音楽を楽しむことができました♪

オレ様な千秋先輩、どうしちゃったんですかぁ?やせすぎですよぉ。でもコンクール初優勝、おめでとうございま~す056.gif 「あれはキスだったのかなぁ。よく覚えてないからもう一度キス」 のだめが目を閉じて唇を千秋に差し出すシーン、いいな、いいなぁ。キスのおねだりの仕方がすごく可愛いかった♡

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今夜はひょっとすると053.gif…というシチュエーションで、「千秋先輩、でも今日の下着は上と下がバラバラなんですが、それでもいいですか?」って、のだめちゃんたら、うふふっ♡ 男性ってアノ時に女性のランジェリーがちゃんと目に入っているんでしょうか?

いや、しかし、フランスのアニメヲタクもイタリアに負けてませんね。コスプレ凄すぎっ☆ それから何気に登場したイタリア産のなんちゃって日本米「日の出」、のだめもあれでおにぎり作ったんだね(^^)

製作国:Japan (TV映画)
初公開年:2008年
演出:武内英樹
プロデュース:若松央樹, 清水一幸
原作 :二ノ宮知子『のだめカンタービレ』(講談社刊)
キャスト:上野樹里, 玉木宏, 竹中直人, 瑛太, ベッキー, 片桐はいり, パンツェッタ・ジローラモ, 伊武雅刀 ...
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by amore_spacey | 2008-05-29 03:02 | - Japanese film | Comments(0)

La ragazza del lago (湖のほとりで)

私のお気に入り度 ★★★★☆(89点)

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原作はノルウェーを舞台にした小説だが、北イタリアはフリウリ州の小さな湖畔の村に移して描かれている。人々がひっそりと暮す小さな村の湖のほとりで見つかった若い女性の遺体。捜査と共に浮かび上がるごく普通の人々の人間模様。静けさの中で、静かな水面下でコトが淡々と進んでいく。



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今にも水の精が出てきそうな湖。湖水に立つさざなみのように、この事件は小さな村に暮す人々が抱える大小の問題を、一筋縄ではいかない人間関係や家族のありかたを浮き彫りにするのだった。



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事件の捜査にあたる刑事Sanzioは、まさにこの時家族の問題を抱え、暗澹たる思いで日々を過ごしていたのだ。彼には施設で暮す若年性痴呆症の妻と、何を考えているのやらさっぱり分からない年頃の娘Francescaがいた。



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重要参考人として尋問される村人たちや被害者Annaの両親から、逆にSanzioが問われる。「あんたは結婚しているのか?」「子どもはいるのか?」「あんたの娘がどんな思いでいるのか、考えたことはあるのか?」 言葉が見つからずうろたえてしまうSanzio。そうなのだ、自分は問題を抱え込んでいるばかりで、解決しようと一歩踏み出そうとしたことはあったのか?娘と真正面から向き合おうと試みたことはあったのか?



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事件解明の中でSanzioは気づき始める。小さな村だから、どんなことでもすぐに知れ渡ってしまう。しかし一人一人が抱える深刻な問題には、一番近くにいる人すら知らない、気づかない。Annaが脳腫瘍で余命数ヶ月であったことを、一体誰が知っていたというのか?何事もないかのように淡々と過ぎる日々の中で、Sanzioを含めた誰もが何らかの問題を抱えて生きているのだ。その現実をまずはしっかり見つめること。

娘と一緒に施設を訪ねて行ったとき、家族のことすら忘れてしまった妻が、ふっと足を止めほんの一瞬だが娘に微笑みを投げかけてくれた。そのことが「辛いことや片付けなくてはならない問題が山積みだけれど、気を取り直して今日のこの一日を何とか過ごそうではないか」心に希望をもたらしてくれるのだ。それはごくささやかでありふれた幸せかもしれない。それを感じることができるか?見逃してしまうか?それはその人次第。

製作国:Italy
初公開年:2007年
監督:Andrea Molaioli
キャスト:Toni Servillo, Nello Mascia, Fabrizio Gifuni, Anna Bonaiuto, Heidi Caldart, Sara D'Amario, Valeria Golino ...
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by amore_spacey | 2008-05-26 02:48 | - Italian film | Comments(3)

Patrick Dempsey様、ローマへ。

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Made of Honor(Un Amore di Testimone)を持って
パト様が共演のMichelle Monaghanと一緒にローマ上陸されました。
さりげない無精ひげがセクスィーでございますこと053.gif



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Versaceのスーツに身を包み
はにかむようにして微笑を浮かべながら
丁寧にインタビューに答えていました。
うしろの銅像の顔が、何じゃこりゃ?ですね(汗)



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実生活では時間厳守で子どもの教育にとても熱心
そして人生の中で家族が最優先と言い切るパト様
新作では一体どんな側面を披露して下さるのでしょうか?
はっ、眉間のシワに思わずよろめいてしまうアタクシ053.gif

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by amore_spacey | 2008-05-24 01:29 | My talk | Comments(2)

Melissa P. (メリッサ・P ~青い蕾~)

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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Melissaは15才の思春期の少女。パーティーで知り合いそのまま初体験をしたDanieleに恋するが、彼は彼女の体だけが目当てだった。Melissaは彼への復讐のために、好きでもない男たちに身を委ねてしまう。イタリアに実在する作家が、17才の女子高生の時に書いた小説『Cento colpi di spazzola prima di andare a dormire(おやすみ前にブラッシング100回)』を映画化。小説は口コミでイタリア全土に伝播、そして全世界150万部のヒットを記録する。その原作を読んでいないが、巷の噂を聞くと映画の仕上がりのほうがよいらしい。



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過激な性体験だけがクローズアップされ、センセーショナル&スキャンダラスな女の子というレッテルが貼られたが、書籍の販売数や観客動員数を増やすには、このキャッチフレーズはとても都合がよかった違いない。



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心の底で彼女は、どこまでも受け止めてくれる祖母Elviraのような深い愛情を求めていた。遠くに行った父親とは偶にメール交換をするだけ。母は全く分かってくれない。それどころか唯一の拠り所だった祖母を、相談もなく老人ホームに入れてしまう。友人のManuelaとも喧嘩別れ。Melissaは孤独に押し潰されそうだった。そんな彼女をずっと遠くから見守っていたMarco。彼ならきっとMelissaを包み込んでくれるだろう。Elviraばあちゃんを演じたGeraldine Chaplin、昔から好きになれなかった女優だったが、この作品で見た彼女の可憐さや艶っぽさにはっとした。



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Jack Frusciante e' uscito dal gruppoに登場する17歳のAlexとAidiのもどかしいような純粋な恋と、一人でいたら壊れてしまいそうな孤独と人肌恋しさに身を焦がす15歳のMelissa。Alexは1990年代の男子高生、Melissaは2000年代に生きる女子高生。思春期真っ只中の男女が抱える淡い恋心・やるせなさ・危うさ、それを越えてほんの少し大人に近づく彼らを、Marcoのように私も遠くからそっと見守りたい。

製作国:Italy,Spain USA
初公開年:2005年
監督:Luca Guadagnino
キャスト:María Valverde, Letizia Ciampa, Primo Reggiani, Nilo Mur, Geraldine Chaplin, Claudio Santamaria, Alba Rohrwacher, Elio Germano ...
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by amore_spacey | 2008-05-22 00:12 | - Italian film | Comments(0)

レッドカーペットの香川さん

ええーっ、カンヌにいらしてたのですね。
言って下さればそちらまでお伺いしましたのにぃ。
詳細はこちらをどうぞ。

オムニバス映画『TOKYO!』
晩夏シネマライズ、シネ・リーブル池袋にて
世界先行公開の予定。

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長男の政明くんを抱っこしてレッドカーペットに立つ香川さん(左端)
あ、やっぱ背が低いっすねー。でも男は身長じゃないっすョ。



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父と子がレッドカーペットで笑ってる、いい表情ですね。

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by amore_spacey | 2008-05-19 00:18 | - Japanese film | Comments(2)

Shall we ダンス?

私のお気に入り度 ★★★★☆(88点)

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40代前半のサラリーマン杉山は会社の経理課長。昇進は順調、マイホームを購入し、優しい妻と中学生の娘がいるのに、なぜか満たされない。ある日の帰宅途中、彼は乗換駅のプラットフォームから、ビルの窓際に佇む神秘的な女性の姿を目にする。彼女のいた場所は杉山にはまったく縁のない社交ダンス教室だった。勇気を出して教室に足を踏み入れると、そこには妻に認められたいチビメガネ男、糖尿病対策を期待する太った男、会社の同期で窓際的なダメ男の青木、そして朝から晩まで働きづめの身体に鞭打って通う女など、個性豊かな生徒たちがいた。2004年には、ピーター・チェルソム監督、リチャード・ギア主演によるリメイク『Shall We Dance?』が制作される。


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知らなかった、あちらが先でこちらがリメイクなのだと思っていました。いや~、楽しい作品です。朴訥としたサラリーマンをやらせると、役所広司はこれが本職か?と思うくらい自然で違和感がない。人生ってちょっとしたきっかけと勇気があれば、変える事ができるのかもしれないと思わせてくれる(^^) アメリカ版は出演俳優が好きになれないので観ていません。

草刈民代。彼女は蝋人形?アンニュイな表情を出したかったのか?不機嫌でだるそうにしか見えなかった。台詞の棒読みも浮いていたなぁ。しかし彼女の立ち姿や舞う姿の美しさには目を見張りました。


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そこへ来ると竹中直人はいつも以上に濃かった!彼の破壊的なダンス(くねくね踊り?)や怪演に頭がくらくら★ あまりの凄さに目が離せなかった。高校時代竹中のような直角歩きをしていたヤツがいたっけ(爆)


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噂話が好きでちょっと嫌味なおばちゃんってどこにもいますよね。渡辺えり子はまさにはまり役。おばちゃんの貫禄が目に身体に言葉に出ていて凄い。そこまで言うか?手加減しないあの直情型パワーがとても好きだァ。


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どこか胡散臭く不気味さの漂う柄本明だけれど、今回は何気に社交ダンスを勉強していて、最後にはたま子先生と一緒に踊っちゃったりなんかして、何だかよかったよなぁ(^^)


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社交ダンスって女性はあんなひらひらしたものがいっぱいついたドレスを着るの?くしゃみが出そう。ああ、私も踊りたくなってきました。

製作国:Japan
初公開年:1996年
監督:周防正行
キャスト:役所広司, 草刈民代, 竹中直人 渡辺えり子, 柄本明, 草村礼子, 原日出子, 本木雅弘 ...
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by amore_spacey | 2008-05-16 00:10 | - Japanese film | Comments(4)

Riccardo Scamarcio

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リッカルド、嬉しい(^^)



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リッカルド、怒る!(-"-)



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リッカルド、哀しい(;_;)



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リッカルド、楽しい\(^o^)/



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リッカルド、寝る(-_-)zzz



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忠犬ハチ公… ワンッ!

リッカルドの顔が銅像のようだという
某映画評論家のコメントを
アタクシ流に解釈してみました。

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by amore_spacey | 2008-05-14 00:30 | - Italian film | Comments(4)

鬼が来た!

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆(92点)

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第2次世界大戦末期、日本占領下の中国のとある小村を舞台に、ひょんなことから日本兵を匿うことになってしまった村人の困惑と、その後の日本兵との奇妙な交流をユーモラスにそして衝撃的に描く。戦時における人間性の闇を突きつけた問題作。2000年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。
 

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Wen監督は、生きるか死ぬか?殺すか殺されるか?という究極の状況(戦争)の中で生きる人間の、光と闇=鬼の部分を描き分けたかったのではないか。反日感情や政治的・歴史的事実よりも、戦争から遠く離れた片田舎で素朴に正直に生きている一般市民や、最前線にいる部隊とは違った割合大らかな雰囲気の中で暮す兵隊たちが、戦争の影響を否応なく受け、誰にもどうすることもできないまま突き進んでしまう「成り行き」というものが存在する無情を伝えたかったのではないか。あの夜も日本人隊長は心から宴(うたげ)を楽しみ、「今夜こそこいつらを皆殺しにしてやる」といった残虐な気持ちなど(表向きには)なかったはず。中国人の村人があまりにも馴れ馴れしく話しかけてきたことで、何かがプツンと隊長の中で切れたのだ。一触即発のものが、皮膚のすぐしたに眠っていた。同じようなことが私たちの日常生活のあちこちに転がっている。無意識の敵意や憎しみが、何かの拍子にぽんと顔を出してしまう。禅問答のような頓珍漢な会話が前半で展開されて頭が緩んでいただけに、これでもか?どうだ?追い討ちをかけてきた後半、そして余りにもやるせないラストに、口の中がざらついて仕方がない。

吹き替えに慣れた身に、長い字幕英語を読み画像を見ながら作品の展開についていくのは至難のワザだった。しかも一人の会話が長く、作品自体が長編大作だったから、観終わってからの正直な感想は、脳味噌がもみくちゃにされてほとほと疲れ果てました。脱力orz... この作品を繰り返し観たら、また別の視点が出てくるかもしれない。その時には加筆る予定であります。

製作国:Japan
初公開年:2000年
監督:Wen Jiang
キャスト:Wen Jiang, 香川照之, Yihong Jiang, Ding Yuan, Zhijun Cong ...
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by amore_spacey | 2008-05-12 02:38 | - Japanese film | Comments(2)

それでもボクはやってない

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★★☆(96点)

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「十人の真犯人を逃すとも一人の無辜(むこ)を罰するなかれ」という冒頭の言葉から、イタリアのどの裁判所にも大きく掲げられている「法は万人に平等」を思い出す。何か白々しく空虚なものが漂う。現実はどうなのか?

周防監督が、ある痴漢冤罪事件を報じる記事に関心を持ち取材を進める過程で、現在の刑事裁判のあり方そのものに疑問を抱き、その問題点に真正面から向き合った異色の社会派ドラマ。フリーターの金子徹平は、朝の通勤通学ラッシュに大混雑する電車で就職面接に向かう際、女子中学生に痴漢と間違えられてしまう。無実の罪を認めて示談に持ち込むという妥協をあえて拒み、あくまで濡れ衣を晴らそうとした徹平は、逮捕されたあげく起訴される。そして徹平と彼の支援者たちの長くて先の見えない戦いが始まる。



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感動や憤りとは違う、非情に強い衝撃を受けた。これが偽らざる感想である。多発する痴漢事件に飽き飽きしている刑事、罪を認めて罰金を払ったほうがラクだと勧める弁護士、痴漢の被害に何度も遭ったため頑なになっている女の子、何百件もの事件を抱えている裁判官…、彼らはけっして「明確な悪意」を抱いているわけではない普通の人々なのである。それらが目には見えないわずかな歪みを描き始め、その先に待ち受けるのは…。



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映画の持つその性格上、多少の脚色は否めないであろうが、これを作るのに2年間に及ぶ徹底取材を行ったという監督は、これでもか?これでもか?と我々に衝撃を与え続けるのだ。明日はわが身かもしれないリアリティ。家族や隣人や友人やわが子…が同じような運命を辿るかもしれない。漠然とした恐れではなく、このやるせなさや絶望をどこへぶつけたらいいのか?社会の中でこれだけは確固たる正義であるはずの司法の非情さゆえに、観終ったあとの脱力感は言葉では言い尽くせない。金子徹平にできることは、裁判で闘うことの空しさを実感しながらも、裁判で訴え続けていくことだけなのだ。「ばかやろう!何が真実だ、何が人間の尊厳だ!ウソと金で塗り固められた世の中じゃないか!」あの法廷で大声で叫ぶことができたら、どんなにか胸のつかえが下りたことだろう。しかし…、「控訴します」としか言えないのだ。



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小日向文世、やってくれましたわね。『うどん』で気弱な養子婿を演じたかと思えば、この作品ではのらりくらり、飄々としたたぬきのようなキャラクター。冷酷非情なこのメリハリが、彼の一体どこに潜んでいたのだろう。うーむ、侮れない!秀逸でした。公判検事の尾美としのりもうってつけ。「おい、大丈夫なのか?ちゃんとメシ食ってるか?」近くにいたら思わず声をかけたくなるような加瀬亮くんも適役&好演だった。

最後にひとこと。
もたいまさこってそんなにすごいですかァ?『ALWAYS 三丁目の夕日』『かもめ食堂』などの話題作に立て続けに出演して、去年は日本アカデミー賞最優秀助演女優賞に輝いている方ですが、生理的に受け付けません。『やっぱり猫が好き』の頃からあちこちで見聞きする彼女ですが、ダメなんです。ファンのみなさま、ゴメンなさい。

製作国:Japan
初公開年:2007年
監督:周防正行
キャスト:加瀬亮, 瀬戸朝香, 山本耕史, もたいまさこ, 尾美としのり, 竹中直人, 小日向文世, 高橋長英, 役所広司 ...
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by amore_spacey | 2008-05-10 00:05 | - Japanese film | Comments(4)

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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1960年代、オトンに愛想を尽かしたオカンは幼いボクを連れて、小倉から筑豊の実家に戻ると、妹の小料理屋を手伝いながら女手一つでボクを育てた。1970年代、15歳となったボクは大分の美術高校に入学、オカンを小さな町に残し下宿生活を始めた。1980年代、ボクは美大生となり憧れの東京にやって来るが、仕送りしてくれるオカンに申し訳ないと思いながらも学校へもろくに行かず自堕落な日々を送ってしまう。留年の末どうにか卒業したものの、その後も相変わらずフラフラした生活を送るボクだったが…。

ボクがオカンの手を握りオカンを気遣いつつ、横断歩道をゆっくりと歩くこの映像が焼き付いている。



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内田也哉子が樹木希林にとても似ていて、「まぁまぁ、どこでこんなそっくりさんを見つけて来たんだろう?」と思ったら、実の娘だったのかー(滝汗) 2人とも好感の持てる仕草や表情やゆったりとしたテンポが似てますね。



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誰にでもあるような日常的なエピソードの数々。母との思い出や幼い頃からの出来事は異なっていても、その中に溢れるオカンの温かくて優しい眼差しに大差はないだろう。オカンの何気ない動作のひとつひとつを作り上げた樹木希林の演技力(素顔?)には脱帽である。時折オトンに対して見せる恥じらいは、生身の女性のキュートな部分が垣間見えていとおしかった。



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女好きで酒好き、自由奔放のオトンを演じた小林薫は、弱くてもろくて、それを見栄で一生懸命隠している男の弱さを体現する。そんなオトンが未完成のままボクにくれた木の電車は生涯の宝物なのだ。


製作国:Japan
初公開年:2007年
監督:松岡錠司
フードスタイリスト:飯島奈美
キャスト:オダギリジョー, 樹木希林, 内田也哉子, 松たか子, 小林薫, 渡辺美佐子, 仲村トオル, 小泉今日子, 松田美由紀, 寺島進, 柄本明, 宮﨑あおい ...
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by amore_spacey | 2008-05-08 02:45 | - Japanese film | Comments(4)