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Bienvenue chez les ch'tis (シュティの国へようこそ)

私のお気に入り度 ★★★★☆(84点)

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【あらすじ】 Philippe Ambrams(Kad Merad)は、南仏プロヴァンスの郵便局の局長である。しかし鬱病気味のJulie (Zoé Félix)のために、気候のよいコート・ダジュールの郵便局に配置転換して貰えるよう裏の手を使ったことがばれて、フランス人の誰もが行きたがらない北の果ての街に飛ばされてしまう。フランス南部に暮す人々にとって北のこの街は、荒涼として北極のように寒く、そこに暮す人々も野暮&粗雑な上に文化の香りはゼロ。とても住めた街ではないのだ。妻が引越しを拒否したので、妻と息子を置いてPhilippeの単身赴任の生活が始まる。部下で郵便配達のAntoine(Dany Boon)やアシスタントのAnnabelle(Anne Marivin)から独特の方言やしきたりを覚え、彼は徐々に街の生活に馴染んでいくのであった。



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お腹を抱えて笑ったー!北の街に住む人々の方言を、イタ語の吹き替えではボローニャ訛りで喋らせているが、言葉遊びなどの訳出が実にお見事でした。Kad Meradがこれまた人間味のある夫&局長を演じて、本作を盛り上げてくれるんだな。ちびまる子ちゃんのおじいちゃんのような里芋顔の彼って、存在自体が愉快で可笑しい。表情豊かで笑いとペーソスに満ち溢れて、ぐいぐい引き込まれていく。どこの国にもステレオタイプな偏見や思い込みはありますな。

イタリア版のリメイク"Benvenuti al sud"が10月に公開される。こちらは北部に暮す男が、南部の街へ単身赴任という設定。アメリカ版リメイクもロードショーになるようです。本作が持つ面白味や辛口ジョークが、世界共通のものだということなんでしょう。

製作国:France
初公開年:2008年
監督:Dany Boon
キャスト:Kad Merad, Zoé Félix, Dany Boon, Lorenzo Ausilia-Foret, Anne Marivin, Philippe Duquesne ...


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by amore_spacey | 2010-09-30 00:24 | - Other film | Comments(6)

Grey's Anatomy Season 7 episode 1 (グレイズ・アナトミー シーズン7 第1話)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

ネタばれあり。

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【あらすじ】 あの事件に関わった病院スタッフのその後。事件が彼らの心身に残した傷跡は深く、誰もが地に足がつかないぎりぎりの状態で日々を送っている。そんな彼らを精神面で支えるため、トラウマ・カウンセラーとしてAndrew Perkins医師(James Tupper)が派遣された。そんな中でOwen Hunt(Kevin McKidd)とCristina Yang(Sandra Oh)は、結婚を決意するのだった。



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シーズン6が衝撃的な終わり方をしたので、続きがとても気になっていた。プロデューサーの談話によると、シーズン7のテーマは「再生」。どんな展開になるのか楽しみである。シリーズ物につきものの中弛みを防ぐため、この辺りで『E.R.』のように大々的なキャストの入れ替わりがあるかもしれない。でもパトちゃんとエリックは最後まで外さないでね~♪

製作国:U.S.A.(ABC)
放映日:2010年9月23日
制作者:Shonda Rhimes
キャスト:Ellen Pompeo, Patrick Dempsey, Chyler Leigh, Eric Dane, Justin Chambers, Sandra Oh, Kevin McKidd, Sara Ramirez, Jessica Capshaw...


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by amore_spacey | 2010-09-28 01:07 | - TV series | Comments(0)

Lo spazio bianco (まっさらな光のもとで)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 離婚後は教師として働き、独立して暮らしてきた30代後半のMaria(Margherita Buy)。期せずして妊娠するが、彼は出産を望まないので、シングルマザーとして生きていくことを決意する。しかし妊娠6ヶ月で出産。Mariaに出来るのは、保育器の中に入った赤ちゃんを毎日見守ることだけだった。



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未熟児室の真っ白な部屋に座るMariaの脳裏には、出産前後の出来事がフラッシュバックする。あの時も1人で不安を抱えていた。そしてこの世に赤ちゃんを送り出したら、今度は別の不安や苛立ちや妙な嫉妬が彼女を苦しめる。同じ未熟児室に通う仲間の中には、赤ちゃんが自力で呼吸出来るようになり、保育器から出して抱きしめているママがいる。自分は一体いつになったら、あの幸せに浸ることができるんだろう。そういった気持ちを閉じ込めて、職場では健気に頑張る。むしろ生徒を励ます母親的な存在ですらある。そんな1人の女の姿が、絵のように現実味のない、幾分美化されすぎた映像で描かれているため、未熟児室の部屋の白さがやけに強烈に残った作品であった。

製作国:Italy
初公開年:2009年
監督:Francesca Comencini
キャスト:Margherita Buy, Gaetano Bruno, Giovanni Ludeno, Antonia Truppo, Guido Caprino ...


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by amore_spacey | 2010-09-26 00:20 | - Italian film | Comments(2)

Borsalino (ボルサリーノ)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 1930年のマルセーユ。ギャングとチャールストンが入り乱れるこの街へ、3ヵ月の刑を終えたRoch Siffredi(Alain Delon)が出所して来た。さっそく彼は手下と共に、自分を密告した男のバーを襲い放火した。次に馴染みの女Lola(Catherine Rouvel)に会いに行った彼は、その女を巡ってFrançois Capella(Jean-Paul Belmondo)と派手な殴り合いになった。結果は引き分け。それ以来RochとFrançoisの間に奇妙な友情が成立した。



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コミカルなチャールストンのBGMが1930年代のアメリカを彷彿させ、Alain DelonとJean-Paul Belmondoが、『スティング』のRobert RedfordとPaul Newmanにダブる。こうして2人並ぶと、Jean-Paul Belmondoの醜男ぶりが嫌でも強調されますなぁ(苦笑) が、明るいBGMと彼のお陰で、賭博・娼婦・任侠・殺し屋・復讐劇が登場する作品にはお決まりの、重苦しく暗くて陰惨なムードが和らぎ、チャンバラ劇としてさらっと楽しむことができた。『サムライ』であれだけストイックだったAlain Delonが、本作品で笑ったり軽い冗句を発したりしているところを見ると、Jean-Paul Belmondoはそうさせるオーラを周囲に放っているんだろうな。



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うぅぅ、かっこよすぎるAlain Delon!何を着ても(出所時の寸詰まりなズボンやジャケットでさえ)どんなタイプの帽子を被ってもブレない。ビシッと似合う。ど真ん中のスケベ分けや長いもみ上げさえも、愛しく眩しい053.gif

製作国:France, Italy
初公開年:1970年
監督:Jacques Deray
キャスト:Alain Delon, Jean-Paul Belmondo, Catherine Rouvel, Françoise Christophe, Corinne Marchand, Laura Adani, Adolfo Lastretti ...


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by amore_spacey | 2010-09-24 00:18 | Alain Delon | Comments(0)

Matrimoni e altri disastri

私のお気に入り度 ★★★☆☆(65点)

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【あらすじ】 40歳になるNanà(Margherita Buy)は友人のBenedetta(Luciana Littizzetto)と小さな本屋を営みながら 、フィレンツェで猫と一緒に1人暮らしをしてる。キャリア志向でもなければ、人生の伴侶を求めることも諦めているが、大好きな作家Bauer(Mohammad Bakri)には、一方的でプラトニックな恋心を抱いていた。妹Beatrice(Francesca Inaudi)と婚約者Alessandro(Fabio Volo)の挙式を控えて、Nanàの身辺にさざなみが立つようになる。



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一応起承転結の流れはあるものの、「だから何なの?」と言いたくなる退屈な作品だった。パンダのような縁取りアイメイクは、Margherita Buyには似合わない。あれじゃ老け顔だわぁ。

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Nina Di Majo
キャスト:Margherita Buy, Francesca Inaudi, Fabio Volo, Luciana Littizzetto, Marisa Berenson ...


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by amore_spacey | 2010-09-22 00:36 | - Italian film | Comments(0)

冷静と情熱の間

私のお気に入り度 ★★★☆☆(60点)

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【あらすじ】 美術絵画の修復士を志し、フィレンツェの工房で修業を積んだ阿形順正(竹野内豊)は、晴れて修復士となり、工房の先生であるGiovanna(Valeria Cavalli)からチーゴリの絵の修復という大役を任される。しかし今はMarvin(Michael Wong)という男性と何不自由ない生活を送っているかつての恋人・あおい(Kelly Chen)との再会や、修復中の絵を何者かに切り裂かれるという事件によって順正の心は深く傷つき、失意のうちに日本に帰る。



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とうとう封印を解いてしまった。『アマルフィ 女神の報酬』を上回る駄作だった。大袈裟な割には?なタイトルが一人歩き、しかも本作品からは、情熱のかけらも感じられない。竹野内豊が若くて初々しいなぁとは思ったけれど、それだけ。Kelly Chenの硬い表情が、妙に冷たくて怖い。喜怒哀楽が不明瞭な女だ。それにしても10年も同じ女性(男性)を思い続けるなんて、私には無理。この作品は、「こんな恋愛もあったらいいな」という夢物語なのでしょう。

映像は素晴らしい。すこぶるいい。さすが日本人カメラマンだ。切り取り方がうまいのだ。あの小汚いミラノが、これミラノ?なくらい綺麗でお洒落な街になってたし、上空からみたフィレンツェの街並みは感動モノだった!フィレンツェやミラノの風景を楽しませてもらいました。

製作国:Japan
初公開年:2001年
監督:中江功
キャスト:竹野内豊, ユースケ・サンタマリア, Kelly Chen, 篠原涼子, 松村達雄, 大和田伸也, Valeria Cavalli, Arnoldo Foà ...


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by amore_spacey | 2010-09-20 02:05 | - Japanese film | Comments(0)

A Moment to Remember (私の頭の中の消しゴム)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 工事現場で働く無愛想な大工Cheol-su(Woo-sung Jung)と、おっちょこちょいだが純粋な社長令嬢Su-jin(Ye-jin Son)。住む世界の違う2人が、コンビニでの思わぬハプニングで出会い恋に落ちる。愛を信じず独りで生きてきたCheol-suは、Su-jinの愛に戸惑いながらも、彼女のピュアな気持ちから、人を愛すること、許すこと、信じることを覚えていく。建築家として活動を始める夫と、才能あるファッションデザイナーの妻。目が眩むほど幸せな新婚の日々。しかし大したことではないと思っていたSu-jinの物忘れが、徐々に深刻になっていった。不安を覚え医者を訪れたSu-jinが宣告された言葉は「若年性アルツハイマー」だった。



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Woo-sung Jungが登場した瞬間から、「あれっ、この顔どこかでみたことある。どの作品だったっけ?」 それが気になって、最後まで作品にのめり込めなかった、トホホッ。観終わって調べたら、『グッド・バッド・ウィアード』でガンちゃん&ビョン吉と共演していたんですね。2人の出会いから結婚までにかなり時間を割いたせいか、後半は急ぎ足で無理やり終わらせた感が無きにしも非ず? 主役の2人は勿論のこと脇を固める役者陣もよかったんだけど、あまりにも綺麗でピュアに仕上がっていたので、現実味が薄く病気と闘う苦悩などが今ひとつ伝わってこなかった。でも若い男女の恋愛に不治の病を絡ませたこの手の作品は、闘病物語ではなくあくまでも2人の純愛がテーマだから、これはこれでよし。そしてこの日本語タイトルは珍しくナイス!

製作国:South Korea
初公開年:2004年
監督:John H. Lee
キャスト:Woo-sung Jung, Ye-jin Son, Jong-hak Baek, Sun-jin Lee, Sang-gyu Park, Hie-ryeong Kim, Ji-hyun Seon ...


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by amore_spacey | 2010-09-19 01:20 | - Asian film | Comments(2)

Le Samourai (サムライ)

私の郷愁&突っ込み度 ★★★★☆(90点)

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【あらすじ】 殺し屋Jef(Alain Delon)は、暗黒街の一匹狼。小鳥を飼って1人暮らしをしている。恋人Jane(Nathalie Delon)にアリバイ工作を頼み、無事に殺しの使命を果たが、殺害現場のクラブを立ち去る際女性ピアニストValérie(Cathy Rosier)に目撃されてしまう。果たして警察の追跡を逃れることができるか?



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Alain Delonが好きだった母と一緒に、子どもの頃彼の作品をよく観た。こんなに美しい男がこの世にいるのか?子ども心にも鳥肌モノだった。ボルサリーノの帽子にトレンチコートがよく似合う。めちゃくちゃカッコイイ。ボルサリーノのつばをスッと指先でなぞって形をととのえる仕草や、車の合鍵を次々に試す時の指先や、怪我の手当てをする時の無駄のない動きにうっとり。硬質で乾いた靴音に痺れた。やっぱり男は寡黙でストイックでなくちゃ。



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なーんて信じていたのがウソみたい。◇十年ぶりに本作を観たんだけど、お尻がむず痒く笑えてしょうがないのはなぜ?今どきあんな男がいたら、天然ものだわね、あははっ。完璧な殺し屋にしては詰めが甘すぎるし、確かに美形でかっこいいんだけど「それが?」な感じ。ただの2枚目だけじゃ退屈でつまんないや。きっと私が歳をとったということなんだ。でもAlain Delonのことは今でも好きよ(^^) ところでイタリア語版のタイトルが‘Frank Costello, faccia d'angelo(フランク・コステッロ 天使のような無邪気な顔)’って、何か変じゃない?Jef Costello がFrank Costelloと、名前まで変わっちゃってるし( ̄~ ̄;) 彼が「サムライ」という名の香水を出したのは、脳裏に本作が刻印されているからかしらん?それとも尊敬していたという三船敏郎へのオマージュ?

製作国:France, Italy
初公開年:1968年
監督:Jean-Pierre Melville
キャスト:Alain Delon, François Périer, Nathalie Delon, Cathy Rosier, Jacques Leroy, Michel Boisrond ...


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by amore_spacey | 2010-09-17 00:12 | Alain Delon | Comments(0)

Basilicata coast to coast

私のお気に入り度 ★★★★☆(81点)

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【あらすじ】 南イタリアはBasilicata州が舞台。妻に頭が上がらない数学教師Nicola(Rocco Papaleo)、売れない役者Rocco(Alessandro Gassman)、恋の痛手から立ち直れない家具職人Franco(歌手のMax Gazzè)、あきらめかけた医学の道に再び目覚めるタバコ屋の若者Salvatore(Paolo Briguglia)。この4人がScanzano Jonicoで行われる音楽祭に参加することを決める。しかもティレニア海~イオニア海に面したマテーアを出発して10日かけて歩いてバジリカータ州を突っ切ろうという計画。彼らの移動を記録するため、教会系新聞のジャーナリストTropea(Giovanna Mezzogiorno)が随行することになった。



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イタリアの全州を列挙するとき、何となく忘れてしまうのがモリーゼ州とバジリカータ州(汗) その1つバジリカータ州がこの作品の舞台になっている。距離にして100km強、高速を車で走れば1時間半の距離を、4人組が徒歩で突っ切るのだ。ストーリーは特に盛り上がりがある訳ではなく、最初から最後まで平坦で、どちらかと言えば退屈かもしれないが、日常生活をそのまま映画にした気楽な作品なので、姿勢を正して真剣にあるいは気合を入れて観るというより、BGMを聞くような美術館で絵画を眺めるような感覚で、バジリカータの風景や人間模様を観るといいかも。

『アマルフィ』でローマの警部を演じたRocco Papaleoが、この作品で監督デビューを果たした。彼が生まれ育ったバジリカータ州へのオマージュである。『夜行バス』を観た時にも思ったんだけど、Giovanna Mezzogiornoは幾分切れている女をやったほうが、肩の力が抜けて可愛い。

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Rocco Papaleo
キャスト:Alessandro Gassman, Paolo Briguglia, Max Gazzè, Rocco Papaleo, Giovanna Mezzogiorno, Claudia Potenza, Michela Andreozzi, Antonio Gerardi ...


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by amore_spacey | 2010-09-15 03:04 | - Italian film | Comments(0)

Arrivederci amore, ciao (グッバイ・キス 裏切りの銃弾)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 中米でのゲリラ生活に疲れ果てた左翼過激派のGiorgio Pellegrini (Alessio Boni)は、仲間を殺してイタリアに帰ってきた。爆弾テロ犯として追われていた彼は、やがて悪徳刑事のFerruccio Anedda(Michele Placido)に捕らえられ、減刑を条件に同士たちを密告する。それから2年後出所したGiorgioは、やりたい放題の生活を送るようになっていた。そんな中Aneddaと結託して刑務所仲間の麻薬取引現場を強襲したGiorgioは、Aneddaと衝突した挙句、計画にはなかった現金輸送車まで襲撃する。普通の一市民として普通の生活を営みたいと思うGiorgioだったが…。



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Michele Soavi監督ってホラーの神様なのね。テロリストの血生臭い非情な生き様はよーく分かったんだけど、残念ながらまったく感情移入ができなかったし、アクションシーンもあるのにかったるい作品だった。役者としてのMichele Placidoのド迫力や、熟女Isabella Ferrariの色香に参りました。

製作国:Italy
初公開年:2006年
監督:Michele Soavi
原作:Massimo Carlotto
キャスト:Alessio Boni, Michele Placido, Isabella Ferrari, Alina Nadelea ...


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by amore_spacey | 2010-09-13 02:05 | - Italian film | Comments(0)