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Despicable Me (怪盗グルーの月泥棒)

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 黒いスーツにマフラーがトレードマークの男Gruは泥棒。郊外の秘密基地で仲間のMinionたちと暮らす彼は、あるゆる兵器を使う、Despicable(卑劣)な奴。そんな彼の今回のターゲットは・・・なんと月。秘密兵器「縮小ビーム銃」も手に入れるが、作戦決行の矢先にずるがしこいライバル怪盗Vectorに銃を盗まれてしまう。Gruは彼の家に出入りする3姉妹を利用して、なんとか銃の奪回に成功したのだが、その3姉妹に懐かれてしまい、共同生活を送ることになる。



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笑った!笑いすぎて涙が出た。お腹が痛い。悪い奴が子どもたちに出会って心優しい人になるという、お子様向き?の簡単明瞭なストーリーではあるが、ちょっとした毒が振り撒かれ、ディテール(Gruが融資依頼に行く悪の銀行が元リーマン・ブラザーズだったり…)にもこだわり、どの世代もそれなりに楽しめる作品になっているのがいい。主人公のGruやマンマや年老いたアシスタントやMinionたち、そして3人姉妹やライバルVectorなどの登場人物から、彼らを取り巻く動物たちに至るまで、デフォルメが半端じゃないんだよなぁ(≧∇≦) 中でもGruの容姿ときたら、平たい顔にキツツキのくちばしのように長くて尖った鼻が、卵型の胴体に爪楊枝の手足がくっついた、禿げ&デブの中年オヤジ!



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ご主人様のGruとは対照的に、バナナで作られた不思議な生き物Minionたちはとても可愛らしい。『チャーリーとチョコレート工場』のOompa Loompa軍団を彷彿させる。可愛いといえば、3姉妹の末っ子Agnesちゃん!あんな目でおねだりされたら、何でもOKしちゃうよね。ピラニアのようなあのワンコだって、Agnesちゃんには敵わないんだから(^^) 登場する秘密兵器や小道具は、ドラえもんが持っている発明アイテムや、不思議の国のアリスが食べるとサイズが変わるお菓子に通じるものがあるかな。縮小ビーム銃が手元にあったら楽しそう♪ ジェットコースターのシーンは臨場感溢れすぎて、思わず「ひぇええええええ!」って叫んじゃったよ。エンドロールもナイス。でもイタリア人って最後の最後まで観ないんだよなぁ(怒!)

製作国:U.S.A.
初公開年:2010年
監督:Pierre Coffin & Chris Renaud


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by amore_spacey | 2010-10-31 00:10 | - Other film | Comments(4)

La caduta degli dei (地獄に落ちた勇者ども)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 1933年初め。ドイツでも有数の名家であり鉄鋼会社を率いるEssenbeck家の当主Joachim男爵(Albrecht Schoenhals)のバースデーパーティが、一族を集めて厳かに行なわれていた。その晩餐の席上でドイツを揺るがすニュースが伝えられた。国会議事堂が放火されたのである。ナチス・ドイツによる独裁政治の開始が告げられたのだ。そしてEssenbeck一族も政治的混迷の中で内部分裂の様相を見せ、Joachimの孫Martin(Helmut Berger)によって一族は崩壊していく。



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Visconti監督の作品には上流社会の日常生活や豪奢なシーンが必ず登場するので、毎回楽しみである。この作品もその期待を裏切らず、磨き込まれた調度品が埋め尽くす豪華絢爛たる屋敷の晩餐風景がオープニングに登場する。しかしその屋敷の住人といえば、自己保身と金銭欲や名誉欲に溺れる堕落した人々。こんなEssenbeck家における世襲制の終焉を暗示するのが、Joachim男爵のバースデーパーティで、Marlene Dietrichを真似て女装したHelmut Berger扮するMartinと、そんな彼を舞台袖からうっとりしたまなざしで見つめる母Sophie(Ingrid Thulin)のインモラルな関係なのである。いやぁ、いきなり女装で登場したHelmut Bergerにはたまげました。すね毛も腋毛も未処理で、こりゃ生々しい(滝汗)



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それに引き換えCharlotte Ramplingのまぁなんと可憐なこと!ほっそり華奢な身体にまとったドレス姿の彼女は、この一族の中の誰よりも清楚で優雅でした。重油にまみれた海の中に咲く一輪の百合といった風情☆。.::・'゜



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時代は否応なく刻々と移り変わり、腐敗し堕落しきった貴族(=Essenbeck家)に代わり、暴力によって徹底支配するナチス(=Martin)が全く新しい世の中を作ろうとする。その中で名誉や支配や暴力などという言葉がおよそ似合わず一番弱々しく見えたMartinが、貴族の世界を捨て暴力の世界に入っていったのは、誠に意外な展開だったのであります。

製作国:Italy, West Germany
初公開年:1969年
監督:Luchino Visconti
キャスト:Dirk Bogarde, Ingrid Thulin, Helmut Griem, Helmut Berger, Umberto Orsini, Nora Ricci, Charlotte Rampling ...


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by amore_spacey | 2010-10-29 00:07 | - Italian film | Comments(0)

Girl with a Pearl Earring (真珠の耳飾の女)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(72点)

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【あらすじ】 17世紀のオランダ。画家のVermeer(Colin Firth)の屋敷で使用人として働き始めたGriet(Scarlett Johansson)は、ある日アトリエの窓拭きをしたことで光を変化させ、Vermeerの創作意欲を刺激する。やがてVermeerはGrietの色彩センスを見抜き、彼女に絵の具の調合を手伝わせるようになるが、2人の関係はVermeerの家族の嫉妬を呼ぶ。その頃パトロンのVan Ruijven(Tom Wilkinson)が新たな集団肖像画を注文した。彼に挑発されたVermeerは、Grietの肖像画を描くことを決意する。



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オレンジ色のトーンと共に流れるAlexandre Desplatのサントラ(←音が出ます!)は素晴らしかったが、作品にはがっかり。Grietの目を通した画家Vermeerを描いたにしてもキャラの薄さはいなめず、あまりにもVermeerがクールでGrietに対する情愛が伝わってこない。と言うより、Colin FirthとScarlett Johanssonというカップルが、しっくり来ないのだ。2人とも素晴らしい役者なだけに残念だった。Grietに何かと意地悪をするVermeerの娘の存在も空回り、肉屋の息子Pieter(Cillian Murphy)の存在も中途半端。そしてScarlett Johanssonの中途半端に開いた口は、色っぽさを強調していたのかもしれないが、あれはどう見ても金魚の口(^ε^)

製作国:Italy
初公開年:2003年
監督:Peter Webber
音楽:Alexandre Desplat
キャスト:Colin Firth, Scarlett Johansson, Tom Wilkinson , Judy Parfitt , Cillian Murphy ...


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by amore_spacey | 2010-10-27 01:01 | - Other film | Comments(2)

Nueve Reinas (華麗なる詐欺師たち)

ネタばれあり?

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 コンビニでのケチな詐欺が見破られ、警察に突き出されそうになった若い詐欺師Juan(Gastón Pauls)は、たまたま現場に居合わせた同業者のMarcos(Ricardo Darín)に助けられた。そして相棒を探していたMarcosから、コンビ結成を持ちかけられるのだった。折りしもMarcosに、9人の女王(Nueve Reinas)と呼ばれるコレクター・アイテムの古切手の贋作情報が舞い込んできた。2人はこの千載一遇のチャンスを狙い、翌日国外追放処分となる金持ちのコレクターを引っ掛けようと企むが…。幻の古切手の贋作を巡って繰り広げられる、騙し騙されのコン・ゲームを描いたアルゼンチンのヒット作品。2001年アルゼンチン映画祭で作品賞・監督賞をはじめ計7部門を受賞したほか、世界各国の映画祭で多くの受賞に輝いた話題作。



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やられたー。オープニングのツカミにハマった。たった2~3分の出来事。ケチな詐欺なのに、あの手口が未だに分からない。幾ら儲けたんだろ?この作品を観て痛感したのは、金の恨みは恐ろしい&善人面をしている奴が一番危険。頼りなさそうなJuanを見ていると、「しゃんとしろよ!」「こいつ、絶対にヘマを仕出かす。」と誰もが思う。Marcosに任せておけば、全てうまくいくのだ。ところが現実は…。幻の古切手の贋作が登場するあたりから、一体誰を信じていいのやら分からなくなる。騙しているのか騙されているのか?しかしあるところを過ぎると、おぼろげながら先が見えてくるのだ。まことに痛快なエンディングでありました。詳細を書くとネタばれになってしまうので、レビューはここまで。

製作国:Argentine
初公開年:2000年
監督:Fabián Bielinsky
キャスト:Gastón Pauls, Ricardo Darín, Leticia Brédice, Ignasi Abadal ...


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by amore_spacey | 2010-10-25 01:38 | - Other film | Comments(0)

Inception (インセプション)

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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【あらすじ】 人がもっとも無防備になる夢を見ている間に、潜在意識の奥深くに入り込んで貴重な情報を盗むエクストラクト。この危険な技術で世界最高の腕を持つ産業スパイのDom Cobb(Leonardo DiCaprio)は、日本人実業家のサイトー(渡辺謙)から情報を潜在意識に植え付けるインセプションという任務の依頼を受ける。ほぼ不可能とされるこの任務を成功させるため、Cobbは世界中からメンバーを厳選し最強のプロフェッショナル集団を結成する。しかしその過程でCobbの前にしばしば現れ、任務を妨害する彼の妻Mal(Marion Cotillard)の存在が浮上するのである。



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久し振りに大スクリーンで観るSF的サスペンス&アクション映画に、エンドロールまで時間を忘れて見入った。パリの街がぐにゃりと曲がったり、エッシャーの騙し絵よろしく階段がエンドレスで繋がっていたり、無重力空間でプロフェッショナル集団が浮遊したり…という視覚的な効果から、実際に起きる出来事(ってあの中で一体どれが現実?)に対応しレベルを変えつつ夢を構築しながら任務を果たす、という入り組んだ潜在意識の描写まで、色々な意味でスゴかった。しかもCGを駆使したSFスペクタクルに終わらず、登場人物にも細かな人間味を与え(特にCobbと妻の謎の関係)、クスッと笑えるシーンも織り込まれて、2時間30分はあっと言う間。1つ1つの夢のシーンがどのレベルなのか、未だによく分からない。どこまでが夢なのか?果たしてCobbは現実に戻ったのか?謎だらけ。しばしば登場する妻や金属のコマに謎を解く鍵がありそうだが、6割程度のぼんやりした理解でもこの作品は充分に楽しめる。2度観た娘は、「繰り返し観たほうが、面白さ倍増だよ」と。

覚醒の合図として流れるEdeith Piaf の♪ Non je ne regrette rien (←音が出ます!) ♪ が、モノクロ映画にほんのり色を添えるような効果があり、心に残る。鈴が転がるような彼女の声が耳に心地よく、ちょっぴり感傷的な晩秋にはこんなBGMに浸ってみたい♪

製作国:U.S.A.
初公開年:2010年
監督:Christopher Nolan
音楽:Hans Zimmer
キャスト:Leonardo DiCaprio, Joseph Gordon-Levitt, Ellen Page, Tom Hardy, 渡辺謙, Dileep Rao, Marion Cotillard, Cillian Murphy, Michael Caine ...


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by amore_spacey | 2010-10-23 00:30 | - Other film | Comments(4)

Come l'acqua per il cioccolato (赤い薔薇ソースの伝説)

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 革命下のメキシコ。Tita(Lumi Cavazos)は裕福な農家の末娘として生まれた。年頃になった彼女に青年Pedro(Marco Leonardi)は求婚するが、末娘は年老いていく母の世話をしなければいけないという風習を守る厳格な母親Elena(Regina Torné)は、2人の結婚を許さなかった。それどころかPedroにTitaの姉Rosaura(Yareli Arizmendi)を嫁にどうかと薦める。それがTitaの近くで過ごせる唯一の方法なのだと考え、Pedroはこの理不尽な申し出を承諾するのだった。



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メキシコと言えば、マヤ文明・スパイス・媚薬・魔術・スペイン人の侵略…が思い浮かぶ。それらを色で表現したかのような、全体に流れるキャンドルの灯りのトーン。そしてTitaが心を込めて作るメキシコの田舎料理の数々。例えばPedroとRosauraの結婚披露宴を台無しにしたTitaの涙の混じった杏子のウェディングケーキ、次女のGertrudis(Claudette Maillé)を革命軍兵士のもとへ出奔させた官能的な赤い薔薇ソースの鶉料理、神経を病んだTitaを一瞬にして回復させた牛のスープ、それからAlex(Andrés García Jr.)とEsperanza(Sandra Arau)の結婚披露宴で出席者に媚薬効果をもたらしたチリ・エン・ノガータ。料理が人に及ぼす不思議な効果のようなものが、とても魅力的に描かれている。


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人間の感情が自然の法則をも変え得るという発想は、とても興味深いものだった。Titaが生まれる冒頭のシーンでは、歓喜のあまり洪水のような涙が流れ、その涙が乾いたあとの床には塩が残った。赤い薔薇ソースを飲んで興奮した次女Gertrudisは、身体の火照りを鎮めるためにシャワーを浴びるが、あまりの熱気でシャワー小屋が発火して火事になる。また亡霊になった母親Elenaは、Titaへの憎悪と腹いせからPedoroを火だるまにする。人間の感情の激しさは、自然を軽く超越してしまうのだ。自然の驚異とよく言うけれど、人間が秘める感情も舐めてはいけない。しかしあのラストは…。あそこまで一途に1人のことを思い続けることは、私には出来ないなぁ。

オリジナルタイトル(直訳すると『チョコレートに使う水のように』)の詳しい説明がこちらにあるので、ご覧下さいね。目からウロコです。

製作国:Mexico
初公開年:1992年
監督:Alfonso Arau
キャスト:Marco Leonardi, Lumi Cavazos, Regina Torné, Mario Iván Martínez, Ada Carrasco, Yareli Arizmendi, Claudette Maillé ...


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by amore_spacey | 2010-10-21 00:51 | - Other film | Comments(2)

Io sono l'amore (ミラノ、愛に生きる)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 ミラノに暮す資産家のRecchi一家。父親の大会社を継ぐ事になった夫Tancredi(Pippo Delbono)とロシア人妻のEmma(Tilda Swinton)、そしてElisabetta(Alba Rohrwacher)とEdoardo(Flavio Parenti)とGianluca(Mattia Zaccaro)の3人の子どもたち。上流階級のマダムとして公私共に完璧な仕事振りを見せるEmmaだったが、Edoardoの親友Antonio(Edoardo Gabbriellini)との出会いによって、彼女の中に閉じ込められていた官能と情熱が解き放される。



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一昔前の映画のようなモノクロのクラシックなオープニングに引き込まれたが、ストーリーはよくある昼ドラ。パーティーだ、晩餐会だ、と上流階級の華やかな日々にうんざりしている、魂が抜けた人形のようなマダムが年下の若い男に惹かれ、悲劇的な結末に向って落ちていく。低俗な昼ドラにならなかったのは、Emmaを演じた少年風でエキセントリックなTilda Swintonや、ミラノの街並をあそこまで美しく映し出したカメラワークにあるだろう。21世紀のVisconti風な作品と言えるか。彼女の話すイタ語が少々気になったものの、透き通るような肌に翡翠のようなグリーンの瞳、そしてすらりとしたモデルのようなスタイルは圧倒的な存在感である。

Antonioの作った海老の前菜を口にした瞬間、人形のように無表情だったEmmaに魂が吹き込まれる。あのシーンは秀逸だった。彼女の全ての感覚が生き生きと動き始め、ガラスのような瞳に灯りがともり、センシュアルな女性に生まれかわるのだ。あの海老の前菜は実においしそうだった(^^) 十人並みのAntonioにどうしてあそこまで惹かれたのか?それは不可解だけれど、そこにはEmmaが心の底に封印している、ロシア人として別の名で生きていた過去の人生に絡んでいるのかもしれない。上流階級のマダムが考えることは庶民のアタシにゃ分かりませんが、晩餐のデザートに出たモンブランに目が釘付けでした。

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Luca Guadagnino
脚本:Ivan Cotroneo
キャスト:Tilda Swinton, Flavio Parenti, Edoardo Gabbriellini, Alba Rohrwacher, Pippo Delbono, Diane Fleri ...


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by amore_spacey | 2010-10-17 17:43 | - Italian film | Comments(4)

Inglourious Basterds (イングロリアス・バスターズ)

私のお気に入り度 ★★★★☆(84点)

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【あらすじ】 1941年、第二次世界大戦中のナチス・ドイツ占領下のフランス。家族を虐殺されたユダヤ人Shosanna(Mélanie Laurent)は、「ユダヤ・ハンター」の異名をとるナチス親衛隊SSのHans Landa大佐(Christoph Waltz)の追跡を逃れる。一方Aldo Raine中尉(Brad Pitt)率いるイングロリアス・バスターズと呼ばれるアメリカの秘密特殊部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげ、Raineの先祖のアパッチ族に倣って頭皮を剥いでいた。4年後。1944年映画館主となったShosannaは、パリでナチス首脳部の集まるドイツ国策映画特集の企画を組み、その裏で復讐の牙を剥く。そしてバスターズもまたその劇場でのテロ作戦を練る。しかしバスターズの作戦の情報を掴み捕らえたLandaは、Raineに密かにある取引を持ちかける。

Hans Landa大佐を演じたChristoph Waltzは、第62回カンヌ国際映画祭&第67回ゴールデングローブ賞&第82回アカデミー賞…などなど、あらゆる映画祭で助演男優賞を受賞。えっ?彼が主演じゃなかったの?^^



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決して忘れてはならない重苦しい歴史を、ここまでおかしくバカバカしく痛快な復讐劇に仕立てられたんじゃ、ケチのつけようがない。お見事。ナチスへの復讐を企むShosannaやテロ作戦を練るRaine中尉に気持ちを重ねながら、「やれ、やれ、やっちまえ~~!!!」と思った人は少なくないはず。郷愁をかき立てるBGMが、これまた泣かせる♪ ちらっと登場するヒステリックで子ども染みたHitler(Martin Wuttke)や、真面目なのかふざけているのかよく分からないEd Fenech将軍(Mike Myers)など、脇役たちのバカバカしさも見逃せない。



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Christoph Waltz扮するLanda大佐はまったく嫌な奴で、相手を油断させながらゆるゆると外堀を埋め、三ノ丸→二ノ丸→本丸→天守閣に迫る話術や、本意がどこにあるのかよく分からない台詞回しは、さすがユダヤ・ハンターと呼ばれるだけのことはある。どこか憎めない阿呆ヅラなのに、時折見せる冷酷で残忍な目や口元がヘビのように粘っこい。こういう輩は、見るからにコワモテな奴らより遥かに始末が悪い。

『耳のないうさぎ』でぬいぐるみまで作ったTil Schweigerが、本作では黙々とナイフを研ぐ硬派な男に変身。殆ど台詞がないまま、スクリーンから突然退場しちゃったのは悲しかったわぁ。こういう男たちの中にあって、麗しいだけでなく聡明な2人の女性は否応なく際立ちますね。凛として男に媚びたりしないMélanie Laurentの、微妙な心の彩を映し出した表情や仕草に惚れた。ワザと?歪ませたブラピの表情が、妙におかしかった。

製作国:U.S.A., Germany
初公開年:2009年
監督:Quentin Tarantino
キャスト:Brad Pitt, Christoph Waltz, Mélanie Laurent, Diane Kruger, Eli Roth, Michael Fassbender, Daniel Brühl, Til Schweiger, Mike Myers, Samuel L. Jackson(Narrator) ...


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by amore_spacey | 2010-10-15 03:13 | - Other film | Comments(0)

Chloe (クロエ)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 婦人科医として成功を収めているCatherine(Julianne Moore)は、大学教授の夫David(Liam Neeson)が近ごろそっけない態度を取ることや、思春期の息子Michael(Max Thieriot)がろくに口もきかないことへのいらだちと寂しさを抱えていた。Davidの誕生日にサプライズ・パーティを企画していたCatherineは、その晩、飛行機に乗り遅れたDavidが深夜に帰宅したことで、夫が浮気をしているのではないかと疑い始める。そこでCatherineはレストランで見かけたエスコート・ガールのChloe(Amanda Seyfried)を雇い、夫を誘惑するよう依頼する。しかしChloeはCatherineの要求以上にDavidに接近し、二人の行為を事細かに報告するようになる。



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「女同士の官能的なベッドシーン!」とか「過激なベッドシーン」とか、陳腐な宣伝文句が並んだ作品でしたねー。で、あれはスリラー仕立てだったのか~( ̄∇ ̄;) Julianne Mooreが出演する作品は、大概もやもやが残るが、本作もやっぱりもやもやもや~。Amanda Seyfriedのぴちぴちな肢体や豊満な胸は、見る価値あり?かも(^^)

製作国:U.S.A.
初公開年:2009年
監督:Atom Egoyan
キャスト:Julianne Moore, Liam Neeson, Amanda Seyfried, Max Thieriot ...


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by amore_spacey | 2010-10-13 00:08 | - Other film | Comments(0)

The Housemaid (下女)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 離婚後、食堂に勤務しながら明るく生きるEun-yi(Do-yeon Jeon)。乳児教育課に通った経験から、Eun-yiにはかけ離れた上流階級の豪邸にメイド&ベビーシッターとして入る。物静かでクールな夫Hoon(Jung-Jae Lee)、双子を妊娠している若奥様Haera(Seo Woo)、Eun-yiを実の母のように慕う6歳のNami(Seo-Hyeon Ahn)、そしてこの家を総括する年配メイドByung-sik(Yeo-Jong Yun)との新生活がはじまった。ある日家族旅行に同行することになったEun-yiは、Hoonと肉体関係を持ってしまう。その後もEun-yiとHoonは、Haeraの知らないところで関係を続けていくが…。



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衝撃のラストシーンに、暫くの間ソファから立てなかった。みんな少しずつ狂ってる。Do-yeon Jeonって童顔で特にセクシーって訳でもなさそう(小柄な割には豊胸だけど)なのに、男をそそるオーラがあるんだわぁ。ねっとりと絡みつくような官能的な湿気を、男たちは敏感に感じとるんだろうな。食虫植物の毒牙にかかるように、男たちはコロリと罠に落ちる。この手の作品はとても苦手なんだけれど、最後に意地と人情をみせた年配メイドByung-sikにほんの少し救われた。彼女が『家政婦は見た!』の市原悦子宜しく、浮気現場を目撃する時の表情が、『ハイジ』のロッテンマイヤーさんや『レベッカ』のメイドにそっくりで笑った。メイドに共通の顔ってあるのね。

製作国:Sud Korea
初公開年:2010年
監督:Sang-soo Im
キャスト:Do-yeon Jeon, Jung-Jae Lee, Seo-Hyeon Ahn, Seo Woo, Yeo-Jong Yun ...


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by amore_spacey | 2010-10-11 01:45 | - Asian film | Comments(0)