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Fucking Amal / Il coraggio di amare (ショー・ミー・ラヴ)

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 スウェーデンの片田舎にある、糞ったれのような小さな街Amal(=Fucking Amal)に暮す、Elin(Alexandra Dahlström)と2年前ここに引っ越してきたAgnes(Rebecka Liljeberg)。おしゃれで可愛いElinの学校での会話といえば、パーティーやファッションや男の子のことばかり。なんの知性も感じられない友だち連中にも、彼らと何ら変わらない自分にも、うんざり。一方両親の愛情に包まれて育ったAgnesは、内気で地味で、そんなクラスの雰囲気に馴染めず、友だちが1人もいない。ある日退屈を持て余したElinは姉のJessica(Erica Carlson)と一緒に、招待状をもらったAgnesの誕生日会にでかけた。そこで起きた小さなハプニングをきっかけに、2人は徐々に親しくなっていく。


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主役の2人の少女が、とても魅力的である。冴えない少女Agnesを演じるRebecka Liljebergの、パツンと切ったおかっぱや強い意志を感じさせる聡明な瞳。ブロンド髪のセクシーなElinを演じるAlexandra Dahlströmの、ぷるんとしたさくらんぼのような唇や谷間くっきりの豊満な胸。ふっとした表情は、Scarlett JohanssonとMena Suvariを足して2で割ったような、一歩誤ればちょっぴり淫らな感じ。きっちり描き分けられたキャラが光っていた。

まるで対極にいるようにみえるが、実は2人とも自分の居場所を探してもがいている。コレを互いの中に見つけた。だから惹かれあっていったんだろうね。男の子たちの下らない薄っぺらな会話、ちっとも分かっていない親の提案やナンセンスな慰め、友だち連中の噂話や余計なお節介、ダサくて田舎くさいこの街、全てにう~んざり。監督が丁寧に描き出す思春期の女の子の心模様に、「そうそう、そうなのよね」とすんなり共感できる。この年代の同性愛は、大人の同性愛とはかなり違う。好意を寄せる同性の友だちのそばに居たい&独占したい。そしてこれを公言することで、死ぬほど退屈な暮らしからやっと抜け出せる。「私たちはあなたたちとは違うのよ」「ちょっぴり大人なのよ」という優越感も得られる。可愛い。そっと見守ってあげたい友情だな。

製作国:Sweden
初公開年:1998年
監督:Lukas Moodysson
キャスト:Alexandra Dahlström, Rebecka Liljeberg, Erica Carlson, Mathias Rust, Stefan Hörberg, Josefine Nyberg ...


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by amore_spacey | 2011-08-31 03:09 | - Other film | Comments(0)

The debt (ザ・デット)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 1965年。強制収容所で残酷な人体実験を行っていた悪名高いナチス戦犯のMaximilian Rainer医師(Edgar Selge)を捕らえる極秘ミッションのため、イスラエルのモサド諜報員3人が東ベルリンに送り込まれた。3人の諜報員はRachel Brenner(Gila Almagor/Neta Garty)・Zvi(Alex Peleg/Itay Tiran)・Ehud(Oded Teomi/Yehezkel Lazarov)。彼らによってミッションは完遂され、Rainer医師は刑務所で自殺したと発表された。それから35年後。自殺したはずのRainer医師が、ウクライナの街で生きているという小さな記事が地方新聞に出た。それを読んだ年老いた3人の元諜報員は、再び潜入捜査に戻り命懸けのミッションにつく。 John Madden監督のリメイク版が間もなく公開。


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初めてイスラエル映画を観た。女性は強し。不妊症に悩む夫婦になりすまして、Rainer医師のいる婦人科クリニックに、単身乗り込んでいくなんて!一歩間違えば命を落とすことになるのだ。結局Rainer医師と直接対面し実力行使に出たのは、彼女1人である。文字通り命懸け。ドキドキ、ハラハラするシーンがいっぱい。

躊躇せず行動に移すZviでさえ、そこまで大胆にはなれなかった。もう1人の仲間Ehudは、Rachelに寄せる淡い思いを告げることもできず、任務の重みに押し潰されて悶々とする。家族や身内がドイツで悲劇に見舞われ、深く傷ついている若者たち。そんな彼らに、「ユダヤ人は死ぬことだけ知ってる。殺し方は知らない。」と吐き捨てるRainer医師。しかし結末はあの通り。リメイク版も楽しみだ。

製作国:Israel
初公開年:2007年
監督:Assaf Bernstein
キャスト:Gila Almagor, Yuriy Chepurnov, Oleg Drach, Sergiy Dvoretskyy, Neta Garty, Yehezkel Lazarov, Edgar Selge ...


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by amore_spacey | 2011-08-29 01:49 | - Other film | Comments(2)

引き出しの中のラブレター

私のお気に入り度 ★★★☆☆(75点)

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【あらすじ】 FMラジオのパーソナリティの真生(まい=常盤貴子)は、ある日北海道に住む少年(林遣都)から「笑わない祖父(仲代達矢)を笑わせるには?」と書かれたハガキをもらう。とっさに答えられなかった真生は、おじいちゃんを笑わせる方法を番組で募集。その方法が全国から寄せられるが、ある時、「もう募集はやめて欲しい」と再び少年から手紙が。この少年がどうしても気になる真生は、ひとり北海道に向う。実は真生には、絶縁した父(六平直政)を亡くしたという過去があった…。


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同時進行する3~4つのストーリーが、静かな展開を辿りつつ最終的に繋がる。リスナーの思いを叶える事で、仲直りできないまま他界した父親との間にあったわだかまりに折り合いをつけようとしたり、パーソナリティがわざわざリスナーに会いに現地まで何度も足を運んだり、最後はみんなが幸せになるお手軽なフィナーレは、あまりにも出来すぎているけれど、この作品にはどこか懐かしくほっとさせてくれるものがあった。函館のおじいちゃんがリクエストする、思い出の名曲♪ 煙が目にしみる ♪(音が出ます!)がとてもいい。

製作国:Japan
初公開年:2009年
監督:三城真一
キャスト:常盤貴子, 林遣都, 中島知子, 岩尾望, 竹財輝之助, 萩原聖人, 片岡鶴太郎, 西郷輝彦, 豊原功輔, 八千草薫, 仲代達矢 ...


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by amore_spacey | 2011-08-25 00:19 | - Japanese film | Comments(0)

Box 袴田事件 命とは

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 昭和41年6月30日未明、静岡県清水市で味噌製造会社専務の自宅が放火され、一家4人が殺害された。警察は従業員で元ボクサーの袴田巌(新井浩文)を容疑者として逮捕、連日、過酷な取り調べを行った。そして拘留期限の3日前、自白にこぎつけるが、裁判では犯行を全面的に否認。裁判官の熊本(萩原聖人)は警察の捜査に疑問を抱き始める。乏しい物証の中での、強制の疑いのある自白…。しかし熊本は無罪を確信しながらも、他2名の裁判官の合議に負けてしまう。


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映画の出来具合云々より袴田事件そのものに関心が集中し、心にずっしり来た。とても重かった。自白に重きを置く裁判制度、組織による不正、組織の面子のために白を黒と言わせる圧力や暴力。そんな中でたった一人の人間が、己の使命に目覚め立ち上がった。人間が人間を裁くことの苦悩や問題や難しさが、静かに、力強く問いかけられている。が、それに対する答えが見つからない。だからこの作品(監督の立ち位置)がこの事件を冤罪としていることや、象徴的なラストシーンに希望の光を見い出しつつも、やりきれない気持ちでいっぱいになるのだ。割り切れないことだらけ。現在もまだ続いている袴田事件。袴田氏&熊本裁判官の両人とも健在であり、袴田氏は獄中で今も死刑囚として毎日その恐怖に耐えているという。

萩原聖人くん、ガッツがある。見直した。葉月里緒奈ちゃん、なんであんなに痩せちゃったのォ??

製作国:Japan
初公開年:2010年
監督:高橋伴明
キャスト:萩原聖人, 新井浩文, 葉月里緒奈, 村野武範, 保阪尚希, 大杉漣, 國村隼, 岸部一徳, 石橋凌 ...


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by amore_spacey | 2011-08-21 00:37 | - Japanese film | Comments(2)

沈まぬ太陽

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 昭和30年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元(渡辺謙)は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命じられた。かつて共に闘った同期の行天四郎(三浦友和)が組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる一方で、恩地は家族との長年にわたる離れ離れの生活で焦燥感と孤独に追いつめられ、本社への復帰を果たすも不遇な日々は続くのだった。そんな中航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起きた。


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山崎豊子の長編大作を3時間20分に仕上げた映画ってどーなのよ?って、観る前に頭をかすめた嫌な予感が的中。原作の持つ力強さや凄みがなく、渡辺謙が熱くなればなるほど、気持ちは冷めた。苦手なんです、彼。強いて言えば三浦友和が扮した行天(すごい苗字!)の、押さえた演技から滲み出る人間臭さが印象に残った程度か。全てが中途半端。あれだけの大作だから、TVドラマでもっと丁寧に映像化して欲しかった。ま、何かと物議を醸した原作だから、映画化できたというだけでも大したことなのかもしれない。ジャンボ機墜落事故による犠牲者の方々に合掌。


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スタート間もなくすっかり冷めてしまったので、途中から「ウォーリーをさがせ」的な気分で、懐かしい役者を見つけることに専念。渋くて相変わらず声が素敵な長谷川初範(*^^*) 風間トオルや田中健は、いつの間にかおっさんに…。やっぱりここでも渡辺いっけいは、挙動不審な人(苦笑) 一生懸命目を凝らして観ていたのに、津嘉山正種や野村宏伸や秋本奈緒美や烏丸せつこが見つからなかった。どこに出てた?

製作国:Japan
初公開年:2009年
監督:若松節朗
原作:山崎豊子
キャスト:渡辺謙, 三浦友和, 香川照之, 松雪泰子, 鈴木京香, 石坂浩二, 草笛光子, 神山繁, 柴俊夫, 津嘉山正種, 風間トオル, 烏丸せつこ, 野村宏伸 小日向文世, 加藤剛, 小林稔侍, 田中健, 渡辺いっけい, 木村多江, 清水美沙, 鶴田真由, 宇津井健, 長谷川初範, 秋本奈緒美, 秋野暢子 ...


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by amore_spacey | 2011-08-15 02:48 | - Japanese film | Comments(2)

Horrible Bosses (モンスター上司)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 Nick(Jason Bateman)・Kurt(Jason Sudeikis)・Dale (Charlie Day)の3人は、それぞれ耐えがたい上司の下で毎日うんざりする日々を送っていた。自ら会社を辞めるつもりはない3人は、少しでも仕事をマシにするため、怪しげな酒飲みで自称「殺人コンサルタント」(Jamie Foxx)のアドバイスを受けて、絶対に成功する「上司排除計画」を練る。しかしいざ実行に移すと、そこには大きな落とし穴が…。


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無料鑑賞券をもらったので、一般公開に先駆けて観に行ってきた。Kevin SpaceyやColin FarrellやJennifer Aniston(幾つになってもキュートで可愛い)やJamie Foxxなど、ベテラン役者が適材適所で好演したお陰で、何とか作品として形を成していたかな。嫌味たらたら&ねちねちの底意地悪い上司をやらせたら、Kevinは間違いなく№1★ 『ザ・プロデューサー』のBuddy Ackermanを思い出して、懐かしいなぁ&彼も歳とったな。


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Colin FarrellやJennifer Anistonの壊れっぷりや、Jamie Foxxの無責任ぶりもありえない(Ф_Ф;) Colin Farrellってストイックな2枚目路線でハリウッド街道を突っ走っていくのかと思ったら、こういうハチャメチャな役が意外にハマるのね。昔は苦手だったが、『イン・ブルージュ』を観て、「おっ?こんなColinもありだな。というかこっち系のほうがいいな。」と彼への好感度は更に上昇中。このバーコード頭↑↑↑(って肝心の頭の画像が切れてる…)は、彼の提案だったらしい。ひょっとするとこういうノリがお好き?^^

それにしても部下の3人は、おバカすぎて話にならん!ダークな雰囲気でちらっと登場したIan Gruffddが、これまた頭のネジの緩んだ男なのだ(≧∇≦) エンドロールもお見逃しなく。NGシーンが挿入されて、クスっと笑える。さらっと観るのによいコメディである。

製作国:U.S.A.
初公開年:2011年
監督:Seth Gordon
キャスト: Kevin Spacey, Colin Farrell, Jennifer Aniston, Jamie Foxx, Jason Bateman, Jason Sudeikis, Charlie Day, Ian Gruffdd, Donald Sutherland ...


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by amore_spacey | 2011-08-12 03:05 | Kevin Spacey | Comments(0)

下流の宴

私のお気に入り度 ★★★☆☆(72点)

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【あらすじ】 普通に教育を受けて、平穏な家庭で成長した主婦・由美子(黒木瞳)。しかし高学歴の夫(渡辺いっけい)は左遷され、娘・加奈(加藤夏希)は就職に失敗し、高校を中退してフリーターの息子・翔(窪田正孝)は、パソコンのオンラインゲームで知り合った年上のフリーター・宮城珠緒(美波)と結婚するなどと言い出す。そんな中で由美子はこの中流家庭を守るために大奮闘する。


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【医者のムスメ、国立大卒業、高学歴の夫、そんな私が「下流」になるの?】がキャッチコピーのドラマにふさわしく、黒木瞳が扮する由美子が、ドン引きするようなオーバーアクションで、始終ヒステリックにわめきちらす。息子のためと言いつつ、実は自分の価値観や理想の家庭像を壊されるのが許せない、絶対に許せないノダ。「あなた、何様?」な上から目線で、差別発言を乱射し続けるわがまま&意地悪なお嬢様で、なんとも品がなく哀れで滑稽ですらある。が、程度の差こそあれ、誰もが由美子さん的な要素を隠し持っているから、反面教師になるんですね。黒木瞳がはまり役。えくぼも可愛いなー。それにしても夫を演じた渡辺いっけいって、どうしていつも挙動不審なの?地?演技?


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相変わらず遠藤憲一の目ぢからが鋭くてよいわぁ。典型的な悪役顔なのに、こんなホームドラマに出ると、また違った一面を見せてくれて嬉しい。さすが守備範囲の広い役者だ。『名前をなくした女神』の高橋一生のように少々病的だったり、遠藤憲一のような「素敵な毒」を持っている役者さんがスッキー(*^^*)

製作国:Japan(NHK)
初公開年:2011年5月31日~7月19日
演出:勝田夏子, 柳川強, 西村武五郎
原作:林真理子
キャスト:黒木瞳, 渡辺いっけい, 窪田正孝, 加藤夏希, 眞島秀和, 野際陽子, 遠藤憲一, 美波, 余貴美子, 木村佳乃, 紺野美沙子 ...


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by amore_spacey | 2011-08-09 01:27 | - Japanese film | Comments(0)

Poetry (詩/ポエトリー)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 寝たきり老人の介護の仕事をしながら、中学3年生の孫と二人で暮らしている60代のMija(Jeong-hie Yun)。暮らし向きは決して楽ではないが、好奇心旺盛な彼女は仕事と家事の合間をぬって、カルチャーセンターの詩作講座に通う。「まずは対象をよく見ることです」 講師の言葉に忠実に、彼女は物事を一生懸命見ようとする。そして認知症や周囲の人間関係など、厳しい現実に立ち向かいながら生きることの強さと尊さを見出していく。第63回カンヌ国際映画祭にて脚本賞を受賞。


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ごく平凡な日常生活が、とても丁寧に描かれている。Mijaと孫が暮す古いアパート、黒ずんだ台所と孫の勉強部屋と狭い浴室、ごちゃごちゃした台所の食卓に並ぶありふれた惣菜。テレビを見ながら黙々と食事する孫、絶縁したはずの娘との電話でのやりとり、雑然とした居間、カルチャーセンター、病院…。そんな中で年齢の割に若くやや少女趣味なMijaは、少々浮世離れしているが、純粋で好奇心旺盛な女性である。そして私たちの大多数のように、彼女も慎ましく静かに暮している人間の1人である。

そんな彼女に幾つかの事件が起きる。詩を考えるために、今まで何気なく見過ごしてきた日常を注意深くながめ、その中に美しさを探そうとする一方、認知症の診断や孫が起した事件や寝たきり老人との過ちや黒い金策など、厳しい現実や汚れた自分と向き合うことにもなる。Mijaのように、それらの問題にがんじがらめにならず悲観的にならず、しかし目の前の現実を先送りしないで、自分のささやかな楽しみも大切にしながら受け止めていく生き方っていいな。

製作国:South Korea
初公開年:2010年
監督:Chang-dong Lee
キャスト:Jeong-hie Yun, Nae-sang Ahn, Hira Kim, Da-wit Lee, Yong-taek Kim ...


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by amore_spacey | 2011-08-06 02:04 | - Asian film | Comments(0)

ザ・マジックアワー

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 港町・守加護でクラブ「赤い靴」の支配人を任されている備後(妻夫木聡)は、ギャングのボス・手塩(西田敏行)の情婦・マリ(深津絵里)に手を出したのがバレて大ピンチ。5日以内に幻の殺し屋・デラ冨樫を探し出して連れて来なければ命はないと脅される。が、デラの居場所に皆目見当もつかない備後は、替え玉を仕立てる苦肉の策に出る。そこで白羽の矢が立ったのが、売れない俳優・村田大樹(佐藤浩市)だった。主演映画を撮るからと村田を騙して守加護へ連れて来たが…。


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佐藤浩市さん、最高~♪ 今まで悶々とした役柄の彼ばかりを見てきただけに、あのはじけっぷりに笑ったァ。数々の寒い台詞といいダサすぎる仕草といい、基本的には生真面目?な彼が言ったりやったりするから面白味が出るんだろう。地の佐藤さんってひょっとしたら、相当天然入ってるかも?!(^^?)


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ストーリーは平凡でやや中弛みがあるし、オチも何だかなぁ?とすっきりしないけれど、この昭和初期的な雰囲気や、見るからにハリボテの安っぽい舞台装置や、各役者の幾分大袈裟な演技は、舞台演劇の基本に返ったような新鮮味があって、結構楽しめた。いつも脇役で頑張ってる寺島進って、真面目なんだか不真面目なんだか分かんないトコがいいね。

製作国:Japan
初公開年:2008年
監督:三谷幸喜
キャスト:佐藤浩市, 妻夫木聡, 奥貫薫, 深津絵里, 綾瀬はるか, 戸田恵子, 寺島進, 谷原章介, 小日向文世, 伊吹吾郎, 香川照之, 西田敏行 ...


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by amore_spacey | 2011-08-04 03:27 | - Japanese film | Comments(0)

阿修羅のごとく

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 堅物で通っている老いた父親(仲代達矢)に愛人がいるらしい。三女の滝子(深津絵里)が突き止めた一大事に、普段は疎遠な四姉妹が急遽顔を揃える。しかしその四姉妹にも内に秘めた憂いがそれぞれあった。長女の綱子(大竹しのぶ)は未亡人だが不倫相手がいる。次女の巻子(黒木瞳)は夫の浮気を疑い、潔癖な性格の三女は素直に恋愛ができない。そして幼い頃からみそっかす扱いの四女の咲子(深田恭子)が献身的につくす同棲相手は、芽の出ないボクサー。父の裏切りを、母(八千草薫)に気取られないようにすることだけは揃って賛同するのだが…。


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座敷の向こうには縁側、その外で母と4人姉妹が賑やかに白菜の漬け物を仕込んでいる。おせち料理を一通り食べたあと、届いた年賀状を1枚1枚眺める。自宅で出すお葬式。縁側で父と夫が碁をうつ。そんな昭和の家族の風景を通して、人間が隠し持っている狡さや弱さやうしろめたさやねたましさが、とても温かいまなざしで描かれているのは、向田作品ならではの魅力(^^) 『寺内貫太郎一家』もよかったなぁ。

玄関の靴箱の前で取っ組み合う大竹しのぶと料亭の女将の桃井かおり。母の病室で父親の横っ面を張り倒す黒木瞳。恋人の中村獅童と純粋で不器用な関係を育む頑固で劣等感の強い深津絵里。末娘らしく突っ張っている深田恭子。そして観音様のように柔和な表情で家族を見守る八千草薫。「お母さんはずっと我慢ばかりしていたわ」「本当に幸せだったのかしら?」という娘たちの心配をよそに、この作品の中の阿修羅度をランクづけするなら、№1は文句なしに八千草薫が演じた母親でしょう(彼女は1979年と1980年にNHKで放送された同題名TVドラマで次女を演じている)。母親や女性は、色々な意味で強靭なのだ。

エンドロールに流れるBrigitte Fontaineの ♪ ラジオのように ♪が、この作品の雰囲気に妙にしっくりくる。不思議だ。1970年にフランスで出されたアルバムに収録されている。抑揚のない無表情な声でささやくように歌っているのに、何か事件が起きるような予感をさせる危うさがある。ところどころ日本語に聞こえるのは気のせい?(ё_ё;) 

製作国:Japan
初公開年:2003年
監督:森田芳光
原作:向田邦子
キャスト:大竹しのぶ, 黒木瞳, 深津絵里, 深田恭子, 八千草薫, 仲代達矢, 小林薫, 中村獅童, RIKIYA, 桃井かおり, 木村佳乃, 紺野美沙子 ...
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by amore_spacey | 2011-08-02 00:16 | - Japanese film | Comments(0)