<   2013年 02月 ( 9 )   > この月の画像一覧

Un eroe borghese

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

e0059574_384734.jpg
【あらすじ】 1974年ミラノ。民事弁護士Giorgio Ambrosoli(Fabrizio Bentivoglio)は銀行資本家Michele Sindona(Omero Antonutti)が所有する銀行の管財人(破産した銀行を清算する)に任命される。捜査を進めていくうちに、国や大物政治家やマフィアやバチカンの癒着、そして彼らの間で黒い金のやり取りがあっとことが分かった。しかしこれが明るみに出るのは、Sindonaや関わった連中には非常に都合が悪い。そこでSindonaはGiorgioが捜査から手を引くよう交換条件を出したり、暗殺をほのめかす脅迫電話をかけたりしたが、Giorgioは屈することなく、財務警察の准尉Silvio Novembre(Michele Placido)とともに捜査を進めた。1979年7月11日深夜Giorgioは、Sindonaの殺し屋に暗殺された。実際に起きた事件をもとに書いたCorrado Stajanoの作品を映画化。


e0059574_391182.jpg
これは近代イタリア史上に汚点を残した、恥ずべき事件であるらしい。国は一市民を見殺しにした、と。Giorgioに身の危険が迫っていることを知りながら、国はボディーガードの1人すらつけなかった。「言われた仕事だけすればいいんだ。余計なことに首を突っ込むな」ということだったのか。


e0059574_393275.jpg
Giorgioは一市民として一弁護士として、与えられた任務をまっとうした。捜査の途中で妙な金の流れに気づいた彼は、見てみぬふりをすることができなかったのだ。身の危険を感じた協力者が1人2人と立ち去って行く中、彼は怯(ひる)まなかった。誰かに頼まれた訳ではない。ただ真実をつきとめたかった。使命感から粛々と処理していく自己犠牲の精神。そんな彼が虫けらのように殺され、市民のヒーローと呼ばれ賞賛を受けた。裏を返せば、いかに国家が腐敗しているかということなのだ。Giorgioのように犬死した者が、どれほどいることだろう。イタリアにも彼のような人間がいるということに安堵し勇気づけられる反面、どこまでも腐り続けるこの国に、果たして明るい未来があるのか?先日選挙が行われたが、その結果に暗澹たる思いは深まるばかり(ため息)

Fabrizio Bentivoglio祭りは、まだまだ続くよ(^u^)

製作国:Italy
初公開年:1995年
監督:Michele Placido
原作:Corrado Stajano
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Michele Placido, Omero Antonutti, Philippine Leroy-Beaulieu, Daan Hugaert, Laura Betti, Laure Killing, Ricky Tognazzi ...
[PR]
by amore_spacey | 2013-02-28 03:07 | - Italian film | Comments(0)

La terra

私のお気に入り度 ★★★★☆(83点)

e0059574_027145.jpg
【あらすじ】  ミラノの大学で哲学を教えるLuigi(Fabrizio Bentivoglio)は、久しぶりに故郷のサレントを訪れた。父親の母への暴力に耐えられなくなった彼は、青年時代に家を飛び出したまま、一度も実家に戻ったことがなかったのだ。あの頃の忌々しい思い出はすっかり過去のものと思っていた。しかし腹違いの兄Aldo(Massimo Venturiello)が所有する半ば荒地となった農地を売却させるため、不動産屋のMichele(Emilio Solfrizzi)とボランティア活動を続けるMario(Paolo Briguglia)の2人の弟とともに、頑固なAldoを説得しようとし始めたのが運のつきだった。そんなある日の夜、この街の黒幕Tonino(Sergio Rubini)が、何者かに銃殺された。


e0059574_0271478.jpg
珍しくスリラー調の家族物語で、犯人探しはもとより、すっかり過去を捨てたはずのLuigiが、土地売却を巡って兄弟とかかわるうちに、封印していた故郷や家族への苦い思いが徐々に氷解していく様子を観るのは、とても興味深かった。久しぶりに故郷に立ったLuigiは、まるで異星人のような感覚に襲われる。しかし作品の最後に彼は、その故郷と和解する。和解というより、自分の中にあったわだかまりが少しとけた、折り合いがついたと言ったほうが正しいかもしれない。ある人にとっては懐かしく、またある人にとっては記憶から消してしまいたい、また別のある人にとっては好きだけど嫌い&嫌いだけど好きな故郷。でも故郷は故郷なのだ。そして人の心は白黒はっきり割り切れない、一筋縄ではいかない。やっかいだけれど愛しいものだと改めて思う。


e0059574_0272519.jpg
どひゃひゃーっ、Toninoを演じるSergio Rubiniが、ほんっとに嫌なヤツ。街のゴミのような男。Sergioっていつもこんな役柄だから、実生活で誤解されそうだけど、インタビュー(音が出ます!)の彼はとても神経質で随分雰囲気が違う。自分の仕事が好きでたまらず、真面目で誠実な人という印象を受ける。そんな彼が気になる。じわーーっと好きになっていく。

製作国:Italy
初公開年:2006年
監督:Sergio Rubini
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Paolo Briguglia Massimo Venturiello, Emilio Solfrizzi, Sergio Rubini, Giovanna Di Rauso, Claudia Gerini, Alisa Bystrova ...


[PR]
by amore_spacey | 2013-02-25 00:29 | - Italian film | Comments(0)

House of Cards Season1 episode 1 - 6 (ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン1 第1~6話)

私のお気に入り度 ★★★★☆(90点)

e0059574_282070.jpg
【あらすじ】 民主党のベテラン下院議員であり幹事長でもあるFrancis "Frank" Underwood(Kevin Spacey)は、第45代アメリカ大統領Garrett Walker (Michael Gill)から国務長官の椅子を約束されていた。権力の座に上がる、それはFrankの野望であり念願だった。しかし蓋を開けてみれば、その椅子には他の上院議員が指名されたのだ。Walkerの裏切りに激怒したFrankは、これまで幹事長として入手してきた党員の秘密を武器に、ワシントン・ヘラルド紙の若い女性記者Zoe Barnes(Kate Mara)と共謀して、大統領および新内閣の大臣の面々に対して、綿密なる復讐を企てていく。Michael Dobbsの『House of Cards』をもとに、1990年に制作されたBBCのTV シリーズをリメイク。

配信開始日にネットで、Season1全13話を一挙に公開するという異例の放送形態。しかもSeason1の配信を待たず、Season2の続投が決定したというから、強気というのか、「やったるでぇ~」の意気込みをビシビシ感じる。いいぞ、いいぞ!


e0059574_283440.jpg
第6話まで観た。オープニング・クレジットで流れる♪サントラ♪(←音が出ます)が、タイトでかっこいい。『Se7en』(1995年)で一緒に仕事をした、スリラー物が得意なDavid Fincher監督と七変化するカメレオン役者Kevin。この2人がタッグを組めば、怖いものなし。期待した以上に濃密で、観始めたら止まらない。一気に全話観たかったが、楽しみを残しておきたくて半分に留めた。室内撮影が多く、TVドラマと言いつつ舞台劇に近い。舞台と言えばKevinの独壇場で、水を得た魚のように生き生きしている。久しぶりにそんな彼を観ると、嬉しくなっちゃう^^

彼は主役とナレーターを務めている。このナレーションがユニークで、大河ドラマや民放ドラマのような、状況説明だけではない。彼独特の表情を浮かべながら、「みなさん、ちょっと聞いて下さいよ」ってな具合に、カメラに向かって喋る。それは愚痴だったり、言い訳だったり、自嘲だったり。これがまたシニカルで的を得ているから、視聴者の同情や共感や苦笑を誘う。TVの向こう側(役者)とこちら側(私たち)が一体になる瞬間なのだ。そんな心憎い演出も、このドラマに辛口の花をそえている。あ、Kevinのズラも不自然じゃないし、なかなか似合っててナイス(*^^*)


e0059574_284995.jpg
キャスティングがこれまた素晴らしい。癒着・献金・スキャンダル・裏切り・復讐・秘密(弱み)・飴とムチ・昨日の敵は今日の友・・・と言った言葉が飛び交う政界だから、根回しや駆け引きや抱き込みの場面で、ほのめかすような目の動きや仕草が、台詞より遥かに多くを語る。この微妙な演技のできる芸達者な役者が揃っているのだ。

こいつは敵か味方か?初めのうちはぼんやりしている輪郭が、回を追うごとに少しずつ明瞭になってくる。外堀→大手門→内堀と駒を進め、本丸に入ったら一気に天守閣を攻め落す戦略。Kevinが最後に王手をかけるまでの、地道な画策や駆け引きも見もの。感情移入が容易にできる、こういった分かりやすい作品が好きだ。

製作国:USA(NETFLIX)
配信日:2013年2月1日全13話
監督:James Foley, Allen Coulter, David Fincher ...
キャスト:Kevin Spacey, Robin Wright, Kate Mara, Michael Kelly, Kristen Connolly, Corey Stoll, Sakina Jaffrey, Larry Pine, Reuel Pendleton ...


[PR]
by amore_spacey | 2013-02-23 02:41 | Kevin Spacey | Comments(2)

とんび 第1~6話

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

e0059574_1405294.jpg
【あらすじ】 舞台は瀬戸内海に面した広島県備後市。高度経済成長時代の1962年(昭和37年)、運送会社に勤務する28歳のヤス(内野聖陽)は愛妻・美佐子(常盤貴子)との間に息子・アキラ(佐藤健)が誕生し、生涯最高の喜びに浸っていた。美佐子とともにアキラの成長を見守り、幸せな日々を過ごしていたが、ある日ヤスが連れて行った仕事場でアキラを庇った美佐子が事故死してしまう。ヤスはその日から幼くして父親に捨てられた悲しみと美佐子を亡くした後悔を乗り越えながら、アキラを不器用ながら育てていく。


e0059574_141426.jpg
第6話まで観た。うわぁぁぁ、内野聖陽ってこんなに熱い男だったのか!夕陽を背負った森田健作みたい。ど根性男なのに、どこか抜けていて空回り。無駄にテンションが高い男だけど、最終話までついて行きたいな。彼ってとっても魅力的なんだもん。昭和のとーちゃんらしく庶民的な男臭さがいい。顔で笑って、心で泣く。長谷川初範の口元+菅原文太のトラック野郎な雰囲気+風間杜夫+ビョン吉(イ・ビョンホン)+三浦知良…、色んな役者の表情が垣間見えて、それだけでも楽しい。なーんて彼の前で言ったりしたら、「オレは、内野だ!」って、ごはんの入ったおひつを投げつけられそうだ、ヒーッ。


e0059574_1411747.jpg
特に目新しいストーリーではないのに、どうしてこんなにのめり込んでしまったかというと、ドラマの隅々まで昭和ワールドが満載だから。卓袱台の上からこぼれ落ちんばかりに並んだお惣菜、それを囲む家族、カーキー色の電化製品、とぼけた顔の車、不器用なとーちゃんが作るカレーライス、アキラがとーちゃんのために作ったポテトサラダ、沈み込んだヤスを励ますためのカニ鍋会、小料理屋の店内やたえ子(麻生祐未)が作る料理の数々。こういうのを見ているとしみじみするんです。ところで堤真一氏を起用したNHKヴァージョンもあるんですね。彼は筋金入りの昭和のとーちゃんだからなぁ。こっちも見なくちゃ。

製作国:Japan(TBS)
放映日:2012年1月13日~
演出:平川雄一朗, 山室大輔, 中前勇児
原作:重松清
主題歌:福山雅治 「誕生日には真白な百合を」
キャスト:内野聖陽, 佐藤健, 吹石一恵, 常盤貴子, 野村宏伸, 加藤貴子, 音尾琢真, ベンガル, 麻生祐未, 柄本明 ...


[PR]
by amore_spacey | 2013-02-21 01:43 | - Japanese film | Comments(4)

Una sconfinata giovinezza

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

e0059574_1183683.jpg
【あらすじ】 Lino(Fabrizio Bentivoglio)は有力新聞のスポーツジャーナリストであり、Raiスポーツのコメンテーターとして活躍し、妻のFrancesca(Francesca Neri)は大学でロマンス学を教えている。彼らは子どもを望んでも授かることができず苦悩した時期もあったが、互いに支え合って幾多の困難を乗り越えてきた。そんな2人にようやく平和が訪れたかに見えたが、Linoの言動が徐々におかしくなり、日常生活に支障をきたし始める。若年性アルツハイマーだった。愛する夫の変貌にFrancescaは苦悩し悲しみ時に憤りながらも、何とか夫の気持ちに寄り添いたいと奮闘する。


e0059574_1191181.jpg
若年性アルツハイマーに罹ったLinoの心が、あちこちさまよい歩く。少しずつ現実から離れていく。どんどん子どもに戻っていく。昔友だちと遊んだあの場所で再会した愛犬と一緒に、彼はどこか遠くへ行ってしまう。幼い頃の思い出の森に迷い込んで、とうとうこちら側に戻って来れなくなった。象徴的なこのラストシーンには、Linoの純粋な心が映し出されているような気がする。


e0059574_1193340.jpg
若年性アルツハイマーをテーマにした『頭の中の消しゴム』『明日の記憶』は、病の症状を外側からとらえ、本人や彼を取り巻く人々の葛藤、そして一緒に乗り越えていこうとする過程を描いているのに対して、本作品は主人公の心に映ったものをより多く描き出そうと試みている。家族や身内の絶望的な悲しみや辛さと同じくらい、Linoの心にもスポットをあてている。楽しかった幼年時代の思い出の中に生きる彼は、今とても幸せなのかもしれない。そんな彼を見ていると、底なし沼に足を踏み入れてしまったかのような重苦しさはぬぐえないものの、本人や彼を支える人々にとって、それはかすかな救いになり得るとさえ思えるのだ。

・・・と、言うは易し。現実は過酷で情け容赦ない。怒涛の日々を送る当事者にとって、そんな気休めや奇麗事は、神経を逆撫でされるばかりであろう。

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Pupi Avati
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Francesca Neri, Serena Grandi, Gianni Cavina, Lino Capolicchio, Manuela Morabito, Erika Blanc, Vincenzo Crocitti ...


[PR]
by amore_spacey | 2013-02-18 01:21 | - Italian film | Comments(2)

Cape No.7 (海角七号 君想う、国境の南)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(72点)

e0059574_0474767.jpg
【あらすじ】 ミュージシャンの夢敗れ、台北から故郷の恒春に戻った青年Aga(Van)は、郵便配達の仕事についたものの、無気力な日々を送っていた。そんなある日、日本から中孝介(あたりこうすけ)を招いて行われる町おこしのライブに、前座バンドとして駆り出されることになる。オーディションで集められたメンバーは寄せ集めで、練習もままならない状態。ひょんなことからマネージャーをする羽目になった日本人女性・友子(田中千絵)とも、衝突してばかりだった。


e0059574_048150.jpg
この作品は、大戦直後に台湾から日本へ強制送還された日本人教師が、台湾に残った恋人に宛てたラブレターの朗読に、現在の台湾の田舎町に暮らす人々の姿を重ね、2つの物語、そしてさらにもう1つの恋物語が同時進行していく。こう書くと素朴で切ないラブ・ロマンスを期待してしまうが、実はちょっと違う。セピア色の回想シーンを入れながら、面白おかしく愉快に展開していくのだ。聖歌隊のピアノ伴奏をするアーメン少女・ちょっと乱暴で短気な若い警察官・赤髪頭のバイク修理兄・マラサン酒売りの兄ちゃん・郵便物の仕分けをする月琴奏者のじいさん・主人公のAga。無理やり地元民を集めた前座バンドのこのメンバーや多数の脇役に、個性的で濃いキャラクターが揃っている。そんな彼らのスットコドッコイなやりとりが、可笑しい。


e0059574_0481763.jpg
コミカルな中に、しんみりするシーンも幾つか登場する。台湾の片田舎で老人が歌う日本語の『野ばら』や若者の片言の日本語を聞いてようやく、大戦中は台湾が日本の占領下にあったことを思い出した。あの時代の日本史やアジア史は、情けないくらい曖昧で、知らないことが多い。この機会に少し調べてみよう。当時をよく知る世代の日本人にとって、台湾の素朴な田舎町や人々の暮らしぶりは、昔の日本の風景に通じるところがあり、郷愁に駆られることだろう。前半の展開が大雑把でお粗末、しかも人間関係が説明不足で分かりにくいのが残念!ということで、辛目の得点です。

製作国:Taiwan
公開年:2008年
監督:Te-Sheng Wei
キャスト:Van, 田中千絵, Min-Hsiung, Wei-min Ying, Nien-Hsien Ma, Johnny Chung-Jen Lin, Joanne, Ju-Lung Ma ...


[PR]
by amore_spacey | 2013-02-15 00:48 | - Asian film | Comments(4)

L'amore ritorna

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

e0059574_2311680.jpg
【あらすじ】 南イタリアの小さな村を飛び出て映画の世界に飛び込み、押しも押されぬベテラン俳優になったLuca(Fabrizio Bentivoglio)。彼の次なる夢は映画督としてデビューすることだった。その作品の撮影は順調に進んでいたが、ある日とつぜん病に倒れ、精密検査の結果、入院することになった。俳優になることだけを夢見て突っ走ってきた彼は、あらゆるしがらみを断ち切ってここまで来たが、入院中には生まれ故郷から両親、別れた前妻Silvia(Margherita Buy)や若い恋人Lena(Giovanna Mezzogiorno)、監督や役者やアシスタント(Antonio Prisco)、そして親友のGiacomo(Sergio Rubini)らが、入れ替わり立ち代わり病室に見舞いにやってきた。しかし彼は撮影中の作品のことが、気になって仕方がない。


e0059574_2313177.jpg
なんとも摩訶不思議な作品だった。冒頭のシーンが、このあとどう繋がっていくのか?途中で何度も出てくる白いドレスの少女は誰?その意味は?そんな疑問や、過去と現在と非日常的なシーンが交錯して、シュールな雰囲気を醸し出しつつ、話はちゃんと中心軸に戻ってくる。役者になることだけを夢見て、ただ前を向いて走ってきたLucaが、初めて歩みを止めた。誰にもある人生の休憩時間。そして疎遠になっていた人々と再会を重ねるにつれ、役者でも監督でもない、肩書きのないありのままの自分を受け入れていく。その過程を演じるFabrizioがいい、彼のまなざしがとてもいいのだ。子どものように泣きじゃくったり怒り狂って携帯を叩きつける。喜怒哀楽が炸裂した彼に萌え~♪


e0059574_2314381.jpg
業界が映画だけに、彼を取り巻く人間模様がこれまた異色で波乱万丈。何と言っても前妻MargheritaとGiovannaの対決、これは見ものでした。今回は若さと舌の回転速度で、Giovannaが圧勝(笑) あそこで誰も仲裁に入らなかったら、流血戦は不可避でした。Michele Placidoお得意の機関銃の喋りは、深刻な雰囲気の中だっただけに、素っ頓狂で笑える。彼のややKY的な喋りや、妙にトーンの高い声が好きなんだなぁ。実生活で元夫婦だったSergio RubiniとMargheritaは、離婚後もよく共演している。痩せて貧弱で見栄えのしないSergioは、迫力に欠け鑑賞向きではないが、何度も繰り返して観たくなる作品が多い。彼は噛むほどに味わいのあるスルメのような人。←褒め言葉デス。

製作国:Italy
初公開年:2004年
監督:Sergio Rubini
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Margherita Buy, Antonello Fassari , Darío Grandinetti, Mariangela Melato, Giovanna Mezzogiorno, Michele Placido, Antonio Prisco, Sergio Rubini ...


[PR]
by amore_spacey | 2013-02-11 02:31 | - Italian film | Comments(2)

臨場 劇場版

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

e0059574_21171.jpg
【あらすじ】 2010年、波多野進(柄本佑)という男が、4名の死者を出す通り魔事件を起こす。しかし波多野は心神喪失と判断され無罪。その2年後、弁護士の高村則夫(菅原大吉)、精神科医の加古川有三(デビット伊東)が殺された。警視庁刑事部鑑識課検死官の倉石義男(内野聖陽)は、この二つの事件は同一犯の犯行ではないかと推察する。実はこの二人は、2010年の通り魔事件で波多野の弁護と精神鑑定を担当していたのだ。捜査本部は通り魔事件の遺族の犯行を疑うが、倉石はその説に異を唱える。


e0059574_2111811.jpg
バスジャックされた暴走バスが、人々でにぎわう広場に突っ込む。暴走バスから血まみれの乗客たちのあとを追って、狂ったようにナイフを振り回す青年が飛び出てくる。逃げ惑う人々の叫び声や、吹き出る血しぶき。無差別通り魔事件が、今まさに目の前で起きている、この臨場感に身体が震えた。ショッキングなシーンには賛否両論あるらしいが、これなくしてこの作品は成立しないだろう。

そして被害者家族の前には、精神鑑定により心神喪失とされた犯人は無罪(更生施設送り)という、不可解な刑法39条が立ちはだかる。「物言わぬ死者の声を聞くのが、われわれの使命」と検視官の倉石が全身全霊をかけて奔走するも、法廷まで死者の声は届かない。それどころか更生させるという奇妙な刑法39条によって、加害者の人権だけが守られるようなおかしなことが起きる。死んでしまった者は、もうどうでもいいのか?


e0059574_2112939.jpg
色々と考えさせられる作品だったが、ちょっとお粗末なオチ(真犯人)に、えっ?そんな動機で?と、突っ込みどころも満載。火曜サスペンス的な大袈裟なBGMは邪魔だったなぁ。鬼気迫る内野聖陽の熱演は評価できるが、あのオレ様ぶりや一匹狼ぶりがあまりにも弾けすぎて、「殿(との)、ここは舞台じゃないんですよ」と余計なコトを言っちゃいそう。ところで車の後ろに3つ横に並んだリンゴの意味は何だったんだろう?TV版では説明されてるのかな?

製作国:Japan
公開年:2012年
監督:橋本一
キャスト:内野聖陽, 松下由樹, 渡辺大, 平山浩行, 益岡徹, 高嶋政伸, 段田安則, 若村麻由美, 市毛良枝, 柄本佑, 平田満, 長塚京三 ...


[PR]
by amore_spacey | 2013-02-07 02:13 | - Japanese film | Comments(4)

Benvenuti a tavola - Nord vs Sud Season1

私のお気に入り度 ★★★☆☆(76点)
私のFabrizio Bentivoglioにのめり込む度 ★★★★★(100点)

e0059574_332181.jpg
【あらすじ】 ミラノの洒落たNavigli界隈に、地元で生まれ育ったConforti一家(Fabrizio Bentivoglio & Debora Villa)が、上流階級御用達の洗練されたレストランを構えていた。ところがその向かいに、南部イタリアはチレントからやってきたPerrone一家(Giorgio Tirabassi & Lorenza Indovina)が、素材や味に拘る家庭的なトラットリアを開いたことから、両家の間で北部vs南部のバトルが始まった。


e0059574_3332641.jpg
大好きなFabrizio Bentivoglioが料理長を演じる!どんなだろう?ドキドキ&わくわくしながら観た。思わせぶりな目配せや口の隅っこに浮かべる意味深な笑いや茶目っ気ある身振りに、萌え~053.gif 彼のコミカルな魅力が満載で、自然に顔もほころんできちゃう^^


e0059574_3322141.jpg
それだけでも幸せなのに、副料理長を演じるベテラン役者Antonio Cataniaとの、あ・うんの呼吸のボケ&突っ込みがこれまた軽妙で歯切れがよく、熟練した者が醸し出す安定した空気に包まれて、とても居心地よいひとときだった。


e0059574_334912.jpg
南北対決に目新しいネタはなく、この2人や他のベテラン脇役のおかげで、何とか最終回に辿りついたと言えなくもない。が、回を重ねるにつれ若手役者たちのぎこちなさや堅苦しさが抜け、役柄と本人が一体になった成長ぶりが微笑ましかった。両家族に起きる浮気騒動や子ども絡みの事件も、無理のないオチがついて愉快だった。Fabrizio様、貴方にますますのめり込みそう。Season2が待ち遠しくてなりません。
*   *   *
このドラマのもう1つの楽しみは、さまざまな食材や料理、そして毎回最後に登場する北部vs南部の料理対決(視聴者の電話投票で勝敗決定)でした。作ってみたいものばかり。それよりもまず、Fabrizio料理長に作ってもらったのを食べたいっっ。

e0059574_336736.jpg
第1話 スズキのアックア・パッツァ vs カンパチのタルタル・ステーキにプンタレッラ&黒オリーブ


e0059574_3365374.jpg
第2話 子牛の胸腺とリコッタ入りアニョロッティ vs 塩抜きした干し鱈のスパゲットーニ


e0059574_3373159.jpg
第3話 子牛の舌のツナソースとアスパラ&トーストしたパン vs アンコウ入り野菜スープ


e0059574_3375150.jpg
第4話 バジリコ入りブッラータ(フレッシュチーズ)クリームとボッタルガ vs サフランのリゾットに粉末カフェ


e0059574_3392124.jpg
第5話 鹿のタルタル・ステーキに赤ワインソース&ポレンタのフライ vs サバのフィレにアンチョビーの魚醤のペースト&緑パプリカと青リンゴときゅうりのサラダ


e0059574_340063.jpg
第6話 アリオリ・ペペロンチーノのスパゲッティ&フォア・グラ vs 白身魚のラビオリ


e0059574_3402410.jpg
第7話 ボイルした牛肉のフェットゥチーネ vs ブロッコリーのリガトーニにアンチョビーの魚醤とアンチョビーのトッピング


e0059574_3404920.jpg
第8話 スペルト小麦のソフトビスケットにキャラメリゼしたりんご&ヨーグルトクリーム&サフラン風味のジェラート&ゴマのクロッカンテのトッピング vs ヘーゼルナッツ入りスポンジケーキにマスカルポーネとミックスベリーのトッピング&ざくろのソースとチョコソース

製作国:Italy
放映日:2012年4月12日~5月31日
監督:Francesco Miccichè
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Debora Villa, Antonio Catania, Giorgio Tirabassi, Lorenza Indovina, Marco D'Amore, Teresa Mannino, Umberto Orsini ...


[PR]
by amore_spacey | 2013-02-04 03:47 | - Italian film | Comments(6)