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Gli equilibristi (綱渡り)

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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【あらすじ】 一つの過ちをきっかけに、順調な人生があっという間に崩壊していく一人の男とその家族を通して、現代社会に生きる人々の不安定さが鮮明に浮かび上がるドラマ。40歳のGiulio(Valerio Mastandrea)は、妻Elena(Barbora Bobulova)と二人の子どもCamiilla(Rosabell Laurenti Sellers)・Luca(Lupo De Matteo)と幸せな家庭を築いているかのように見えた。だが職場の同僚と不倫をし、それが妻にばれてしまう。Giulioは家を出るが、仮住まい先はなかなか見つからず、状況は深刻になっていく。


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昔からイタリアの経済は、「倒れそうで倒れないピサの斜塔」に例えられることが多い。ユーロに切り替わった2002年以降、公的債務・税金・物価・光熱費などは増加の一途をたどるのに、収入は頭打ち。その結果、中小企業の倒産や失業者や若者の就職難民が増える一方である。比較的景気が良かった頃に、水面下で増殖していた大穴を、今になって国民が背負う破目になったのだ。食費・光熱費・教育費・ローン・雑費を順に払っていくと、月末前に赤字になる家庭がある。2~3ヶ月もヴァカンスに出かけていた時代は、はるか昔のことで、この不況下、1ヶ月出かけられる人はラッキーなのだ。こんな社会状況にあるので、「離婚は金持ちだけができること」と言われるようになってきた。離婚=2つの家庭(自分と元伴侶の生活)を維持することだから。家庭内別居や離婚をしている仮面夫婦が、わたしのまわりにいる。これなら少なくとも、住居費と光熱費は節約できる。しかし冷え切った男女が一つ屋根の下に暮らすというのは、どんなものなんだろう?そこに子どもたちがいたら?彼らへの影響は、計り知れないに違いない。


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イタリア国内に、Giulioのような男がたくさんいる。離婚後も元妻は、以前の生活レベルを下げたくない。だから弁護士を通して、双方で決めた生活費や養育費を文書に残し、元夫の生活状況がどうであろうと、規定額を請求し続ける。Giulioの悲劇は、元家族とはいえ、彼らに救いの合図を出すことができず、何とかやりくりして支払おうとして、限界をこえてしまったところにある。鉛のように重くのしかかってくる現実や元家族。まさに命がけで綱渡りのような生活をしながら、元家族に生活費や養育費を払い続ける。そこまで男のメンツに拘るのか?自分の命が危機にさらされたこの期に及んで、メンツも何もないだろうに。Giulioが不倫さえしなければ、家族4人でささやかながらも安定した暮らしができたのに。どんどん彼がやせ細り、精神的に崩壊していく過程は、背筋が凍りつくように怖かった。本当の恐怖は、Giulioの成れの果てが明日の私やあなたかもしれない、という現実。

パパのことを気にかけ心配する娘や息子たちが、不憫でならなかった。早く彼らの声がGiulioに届きますように、と願わずにはいられなかった。因みにGiulioの息子Lucaを演じたのは、監督の実の息子なんだってね。

製作国:Italy
初公開年:2012年
監督:Ivano De Matteo
キャスト:Valerio Mastandrea, Barbora Bobulova, Rosabell Laurenti Sellers, Antonella Attili, Damir Todorovic, Lupo De Matteo ...


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by amore_spacey | 2013-05-31 00:14 | - Italian film | Comments(0)

Solo un padre (ただ、ひとりの父親)

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 30歳になるCarlo(Luca Argentero)は、生後10ヶ月の娘Sofiaを両親にみてもらいながら、若くて眉目秀麗で優秀な皮膚科医として仕事も家庭も、何もかもうまくいっているようにみえた。しかし彼の脳裏には過去の辛い思い出が刻み込まれ、そのフラッシュバックに苦しんでいた。あるとき両親がヴァカンスに出かけたため、Carloは娘の世話をすることになるが、なかなか思うようにいかず戸惑うばかり。そんなある日ジョギングの途中で、トリノの大学に研究のためやって来たフランス人Camilleと出会う。何度か言葉を交わすうちに彼女に惹かれ、Camilleと娘の3人で過ごす中、Carloは失われた感情を徐々に取り戻していくのだった。


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イタリア映画を観ていると、舞台になった街の持つ土地柄や雰囲気が作品に及ぼす影響というのは、本当に大きいなと思う。統一国家とはいえ、イタリアは地方自治の寄り合い所帯なので、街ごとに条例や衣食住の文化が異なる。従って人々の価値観や人生観もいろいろ。またイタリア人は十把一絡げにイタリア人と呼ばれるのを嫌う。「僕はトリノ人」「私はミラノ人」「あの人はシチリア人」…と、出身地を明確にする。悲しいまでの郷土愛なんだろうな。愛だよ、愛。

この作品の舞台になったトリノは、北イタリアにあるピエモンテ州の州都。私が暮らすエミリア・ロマーニャ州の人々は、トリノ人のことを「頑固でそっけなく、何を考えているのかよく分からない」という。自分たちのことは、「田舎っぺだけど働き者で人が良い」あっけらかんと笑う。トリノの閉鎖的な土地柄や体質が、この作品に少なからず影響を与えているのは言うまでもない。因みにCarloを演じたLuca Argenteroもトリノ出身。

Lucaは、Maxのカレンダー(ナイスバディでセクシーな男優がセレクトされる)に掲載されるだけの、Raul Bovaのような阿呆っぽい人か(自分のことは棚にあげてます)と思ったら、細やかな感情の濃淡を表出できる、とても頼もしい若手役者だ。しわくちゃになった笑顔が、堺雅人くんにそっくり^^


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Carloを取り囲む世界は、妻がいないことを除けば、ほとんど完璧といってよいのに、曰くありげな翳が始終つきまとっている。軽いジョークで同僚や友人たちを笑わせたり、同僚の紹介で知り合った女性宅で、彼女が溺愛するネコとコントのような展開があっても、彼は心の片隅で1人苦しんでいる。誰にも打ち明けられない、助けを求められない。優柔不断で、メニューを決めるのにも時間がかかる。そんな頼りない一面を持つCarloに寄り添ってくれるのは、両親や職場の同僚や友人たち。そして苦学生なのに天真爛漫で無邪気な笑顔が素敵なCamilleや生後10ヶ月になる娘Sofiaのお陰で、彼は初めて人生と向き合う覚悟を決めるのだ。どんなに暗くて長い冬のあとにも、春は必ず来るのさ~♪

Giorgio(Fabio Troiano)のように、お調子者に徹してその場を盛り上げてくれるんだけど、実はとても繊細な心の持ち主の人って、いるいる。
 
製作国:Italy
初公開年:2008年
監督:Luca Lucini
原作:Nick Earls "Perfect skin"
キャスト:Luca Argentero, Diane Fleri, Fabio Troiano, Anna Foglietta, Sara D'Amario, Claudia Pandolfi ...


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by amore_spacey | 2013-05-30 00:05 | - Italian film | Comments(2)

壬生義士伝

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 明治三十二年、東京市。冬のある夜、満州への引っ越しを間近に控えた大野医院に、病気の孫を連れてやってきた老人・斎藤一(佐藤浩市)は、そこにかつて新選組で一緒に戦った隊士・吉村貫一郎(中井貴一)の写真を見つける。盛岡の南部藩出身の貫一郎は、純朴な外見に似合わない剣術の達人であった。が、その一方で名誉を重んじ死を恐れない武士の世界に身を置きながら、生き残ることを熱望し、金銭を得るために戦った男でもあった。全ては故郷で貧困に喘ぐ家族のため。脱藩までして新選組に入隊した彼には、金を稼ぎ、愛する家族のために生き残る必要があったのだ。斎藤はそんな貫一郎を嫌ったが、反面、一目置くところもあった。


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中井貴一と佐藤浩市の共演&競演、沖田総司@堺雅人、そして女性陣も私の好きな夏川結衣や 中谷美紀が出演というので、楽しみだった。あの時代のヅラをつけると、中井貴一は実年齢より若く見えるんだけど、あれはメイクのお陰もあるのかな?ひどい南部藩の訛りで話す田舎っぺな彼と、クールで孤独な影をひきずる都会ボーイの佐藤浩市が、対照的で興味深かった。ヅラをかぶった時代劇になると、堺くんの独特の含み笑いや意味深な視線がさらに際立って、私をイライラさせてくれる。白髪混じりで片足を引きずりながら歩く爺ちゃま@佐藤浩市も、なかなか渋いですぞ。

製作国:Japan
初公開年:2003年
監督:滝田洋二郎
原作:浅田次郎
キャスト:中井貴一, 佐藤浩市, 夏川結衣, 中谷美紀, 山田辰夫, 三宅裕司, 塩見三省, 堺雅人, 伊藤英明, 加瀬亮 ...


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by amore_spacey | 2013-05-29 00:48 | - Japanese film | Comments(0)

Il Ratto d'Europa (ヨーロッパのラット)

私のお気に入り度 ★★★★☆(88点)

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【あらすじ】 第1幕 道、第2幕 旅、第3幕 言語、第4幕 国境、第5幕 戦争、第6幕 EUバンド、第7幕 EUの偉人、第8幕 EUの台所、第9幕 スポーツの計9幕からなる。EUの歴史を振り返りつつ、先行き不透明なEUの現状を政治的経済的な視点から考察検証し、今後の活路を開いていこうと試みる。このプロジェクトはClaudio Longhiを中心に、RomaとModenaの2都市で企画された。


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9人の役者+(合唱団、室内合奏団、モデナ・ラグビー・チーム、その他モデナ県内外の有識者)による、休憩なしの3時間40分強の舞台。役者たちも観る側も、体力と集中力が要る。4時間弱の舞台と聞いて、「絶対に途中で寝るよな」「あそこの劇場の椅子って、すわり心地が悪いから、退屈だったら途中で退席だな」ネガティブなことばかり思っていた。と・こ・ろ・が…


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4時間弱はとても愉快で楽しくて、あっと間に過ぎ去った。役者たちは舞台から客席の隅々まで走り回り、肩で息をしながら台詞を言う場面が多々あり。額や首筋を伝う汗が見える。客席の私たちが舞台に上がる場面や、ラグビー選手が客席の両端を走りながら、ラグビーボールをパス(観客の頭上をボールが通過)する場面もあり。また役者たちが客席に下りてきて、お菓子をふるまう場面もあり。

演出も面白い。舞台だけでなく、観客の頭上にはテニスやバレーボールのネットや太い紐が、横断幕のように横たわる。また役者や観客が自由に行き来できるように、舞台と観客席の間に長い板が何枚もたてかけられる。舞台の天井に届かんばかりの大カートが何台も舞台に登場、カートには古新聞がぎっしり詰め込まれている。


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ドタバタ劇のようで、実はとても奥が深い。EUに加盟し統一貨幣ユーロに参加したあたりから、以前にも増してイタリア国内には不穏な空気が流れるようになった。それはEUのせいか?ユーロのせいなのか?イタリアという国自体に問題があるのか?いや、そもそもヨーロッパのアイデンティティって何なんだ?私たちに幾つもの問題提起をしている。


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タイトルのIl Ratto d'Europaは、フェニキア国に暮らす若くて美しい娘エウロペに一目ぼれした天空神ゼウスが、白い牡牛の姿になって彼女を誘惑し連れ去ったという、ギリシャ神話のRatto d'Europaに由来している。

劇場:Teatro Storchi (Modena)
上演日:2013年5月14日
脚本&監督:Claudio Longhi
原作:Alberto Savinio 'Sorte dell’Europa'
キャスト:Donatella Allegro, Nicola Bortolotti, Michele Dell’Utri, Simone Francia, Olimpia Greco, Lino Guanciale, Diana Manea, Simone Tangolo, Antonio Tintis


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by amore_spacey | 2013-05-27 01:39 | Theatre | Comments(0)

かぞくのくに

ネタばれあり?

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 1970年代に帰国事業により北朝鮮へと渡った兄。日本との国交が樹立されていないため、ずっと別れ別れになっていた兄。そんな兄Sonho(井浦新)が病気治療のために、監視役(Ik-Joon Yang)を同行させての3ヶ月間だけの日本帰国が許された。25年ぶりに帰ってきた兄と生まれたときから自由に育ったリエ(安藤サクラ)、兄を送った両親(津嘉山正種&宮崎美子)との家族だんらんは、微妙な空気に包まれていた。兄のかつての級友たちは、奇跡的な再会を喜んでいた。その一方、検査結果はあまり芳しいものではなく、医者から3ヶ月という限られた期間では責任を持って治療することはできないと告げられる。


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監視役の北朝鮮の男の、「あなたの兄さんも私も、あなたが嫌いな北朝鮮で、一生、生きていくしかないんだ」という理不尽な言葉。日本人として日本に生まれ育っても、いったん北朝鮮と関われば、日本に永久帰国することができない。一時帰国中も監視される。


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全く理不尽で尋常ではないことが、北朝鮮国内では日常茶飯時なのだろう。私たちには及びもつかないような事件が、毎日起きているのだろう。民間の力では、太刀打ちできない。国際レベルの介入が必要だ。そして一刻も早くこんな事態が解決されることを祈るばかりである。BGMが全く使われていなかったのがよかった。井浦新、ますます頑張ってるな^^

製作国:Japan
初公開年:2012年
監督:Yong-hi Yang
キャスト:安藤サクラ, 井浦新, Ik-Joon Yang, 京野ことみ, 宮崎美子, 津嘉山正種 ...


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by amore_spacey | 2013-05-26 00:59 | - Japanese film | Comments(0)

2013年いい男に囲まれた暮らし イタリア人男優 後編

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Luca Argentero(1978年生まれ) 5年くらい前に上野の銅像前で出会ったの。彼の素敵なオーラに引き込まれて、何となく付き合いはじめた。イタリアから出稼ぎに来てたみたい。彼ね、六本木ヒルズや原宿・表参道や代官山より、アメ横や合羽橋や巣鴨のような下町が落ち着くんだって。


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初デートから3ヶ月経った頃かな、アタシのアパートで一緒にごはんを食べたの。納豆や梅干や焼き魚をおいしそうに食べてくれた。ごはんもどんぶり茶碗でお代わり3回。優しくて気配りができるし、炊事や掃除・洗濯もこなせるいい男。なんだけど…


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トイレが長い。出てきたとき、彼のお尻に便器の跡が赤く残ってるんだよ(≧∇≦) 目標額を稼ぐことが出来たのか、ある日とつぜんイタリアに帰っちゃった。彼、元気にしてるかなぁ。このあいだ聞いたんだけど、LucaはRomainの実弟なんだって?! 

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Lino Guanciale(1979生まれ) オレってさあ、結構イケてるよねぇ?そう思わない?


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ロンゲだって似合ってるし。遠くを見るようなオレのまなざしに、コロッとやられる男が多いんだよ。神様は何だってこんな美形を、この世に送り込んだんだろ?って、まぁ、自分でも罪なヤツだって認識してるつもり。でもさ、どーして男ばかり寄ってくんの?オレさぁ、女がいいんだ。オレが求めてるのは、お・ん・な!!!


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Filippo Scicchitano(1993生まれ) なごみ系の男の子よね。不穏な21世紀、一家に1人こんな子はいかがですか?^^


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クラスの人気者で、先生たちにも可愛がられて、楽しい学生生活を送ってるんだけど…


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最近かなり太っちゃったんだよね。コーラやピッツァやポテチの消費量が半端なくてさ。やめたいのにやめられない。夏が来る前に、ロングブレスでインナーマッスルを鍛えないと、ガチでヤバいぜ。

《あとがき》 下らねーと思いつつ、やめられないこの企画。誰かにやれっ!て言われた訳でもないのに、毎年やってしまう。きっかけは、アレ。こんなにハマっちゃうなんて、中毒症状?誰か、助けてェ!因みにLucaとRomainは兄弟でも何でもありません。ちょっと似てるかなぁと思っただけ。



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by amore_spacey | 2013-05-25 00:09 | My talk | Comments(4)

The Best Offer (鑑定士と顔のない依頼人)

ネタばれあり?!?

私のお気に入り度 ★★★★☆(83点)

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【あらすじ】 北イタリアはヴェネト州のある街。高名な美術競売人にして一流の鑑定士のVirgil Oldman(Geoffrey Rush)は、瀟洒な屋敷に暮らしている。彼は異常なまでに清潔好きで人間嫌いの上、家族や友人がなく、富豪だが孤独な日々だった。ある日彼はClaire(Sylvia Hoeks)という謎めいた女性から、1つの依頼を受ける。これをきっかけに、長年の友人のBilly Whistler(Donald Sutherland)や、機械工のRobert(Jim Sturgess)たちを巻き込みながら、彼の人生は深みにはまって行くのだった。


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サスペンス・ドラマだから、最後にドンデン返しがあるだろうことは予測できたが、、、やられました。「ひょっとしたら?」と思わせる伏線があちこちに出てくるので、勘のいい方ならすぐに結末が分かる。分かってはいても、Geoffreyが演ずる競売人の日常生活や性癖や仕事振りなどは、見応えがあってとても面白い。かなり面倒くさそうな人だけど、彼を見ていると少しからかってみたくなる衝動に駆られる。1日早い誕生日ケーキにキャンドルがたった1本というのも、レストラン側が配慮してくれた演出だったのに、裏目に出てしまった。あれだってもとを正せば、Geoffreyのやっかいな性格の連鎖反応に過ぎないんだよな。自業自得。


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最後のドンデン返しも、もとはと言えば、人を愛することを知らなかったGeoffreyが、生涯でたった一度の愛に身を焦がし、足元をすくわれてしまったところにある。観ている私たちは、「あ~あ、だから言ったのに・・・」「有頂天になっていると、痛い目に遭うんだよ。」と、ありがちな台詞を放つが、GeoffreyはClaireのことを信じている。いつまでも彼女を待つ。もはや彼は、私たちの手の届かない幸せな場所にいるのだ。Geoffreyが所有する革の手袋や肖像画のコレクションは、圧巻。常軌を逸したこの徹底振りにも、彼の性癖がにじみ出ている。

製作国:USA
初公開年:2013年
監督:Giuseppe Tornatore
音楽:Ennio Morricone
キャスト:Geoffrey Rush, Donald Sutherland, Jim Sturgess, Liya Kebede, Sean Buchanan, Philip Jackson, Sylvia Hoeks, Dermot Crowley ...


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by amore_spacey | 2013-05-24 00:52 | - Other film | Comments(0)

雲の階段 (第1~5話)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 過疎の島・美琴島には診療所があったが、深刻な医師不足に陥っていた。診療所の事務員・三郎(長谷川博己)は無免許ではあるものの、診療所の村木医師(大友康平)に代わって医療行為を行うが、診療所の看護師長(キムラ緑子)や事務長(半海一晃)は三郎の行為を苦々しく思う。 そんな彼を唯一暖かく見守るのは、看護師・明子(稲森いずみ)だった。ある日のこと、島に急患が搬送されてきた。その患者は、東京都の大病院院長(内藤剛志)の令嬢・亜希子(木村文乃)。彼女は子宮外妊娠していた。折からの暴風雨で、村木医師は不在。ドクターヘリも辿り着かない状況のため、三郎はやむなく明子を助手にして執刀した。程なくして亜希子は回復。その後、再び島を訪れた亜希子から「手術跡を治して欲しい」と頼まれ、三郎は再びメスを握る。こうして二人の「アキコ」は三郎をめぐって複雑な三角関係に陥り、長い愛の闘いが始まった。


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原作が渡辺淳一、その主人公は高卒で無免許の医師、その医師を長谷川博己が演じるときたら、ハッピーエンドなんて有り得ないだろう。初回から嫌~な予感に包まれる。「いつバレちゃうんだろう?」とハラハラしながらも、「万が一バレたら、三郎の人生は、どう転がり落ちて行くんだろう?」という好奇心や意地悪な気持ちが抑えられない。悪魔っ!今まで長谷川くんが演じてきたキャラは、優柔不断で自分がない。人生を投げている。無気力・無関心・気だるい表情。なのに、ときどき不敵な面構え。態度がデカい。地雷を踏まれると猛烈に切れる。かなり怖いトコあるけど、妙にイジりたくなるんだなぁ。背が高くて、とても形のよい長い指にもうっとり。すごく好きな訳ではないのに、彼の存在が気になる。彼を包んでいる不穏な空気に、否応なく取り込まれていく。そして気がついたら、私はハセヒロ・ワールド真っ只中。あ、これでも、彼のこと褒めてマス。


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萩原くんがいい脇役になってきて嬉しい。明子のことがめちゃくちゃ好きだから、つい一生懸命になってしまう。その素朴さが彼本来の持ち味に重なり、とても自然で説得力がある。加賀まりこちゃんは、歳を重ねても小悪魔みたいに可愛らしいな。ちょっと小うるさくて意味不明なことを言うけれど可愛いトコあるよね、って言われるばあちゃんに、私もなりたい。明子@稲森いずみの今後の動向が、と・て・も・気になる(Ф_Ф;)

製作国:Japan(日本テレビ)
放映日:2003年4月17日~5月15日
演出:岩本仁志
原作:渡辺淳一
キャスト:長谷川博己, 稲森いずみ, 木村文乃, 萩原聖人, 内藤剛志, 多岐川裕美, キムラ緑子, 大友康平, ラサール石井, 田中哲司, 加賀まりこ ...


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by amore_spacey | 2013-05-23 01:12 | - Japanese film | Comments(4)

Grey's Anatomy Season 9 episode 24 (グレイズ・アナトミー シーズン9 第24話)

ネタばれあり!!!

制作者Shonda RhimesのS度 ★★★★★(100点)

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【あらすじ】 未だかつてない大規模な嵐がシアトルを襲った。その影響でGrey病院は停電。暗闇の中で手術や治療を行わねばならなかった。その直後、大雨で滑りやすくなった道路を走行中のバスが病院の近くでスリップし、横転・炎上。Jackson(Jesse Williams)ら病院のスタッフたちは、バスの中に入り負傷した乗客を病院に搬送した。緊迫した空気の中で、Meredith(Ellen Pompeo)の陣痛が始まる。


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シーズンの最終話には必ず衝撃的なエピソードが用意され、次シーズンへの期待(というより絶望に近い)を嫌でも高めてくれる。今回も嵐・事故・停電・苦悩や葛藤・浮気・生還・逝去・命の誕生…と盛りだくさんで、観終わったあとも気持ちは昂ぶったまま。グッタリ。さて、少女を抱っこしたJacksonが炎上したバスの中から無事生還したのをみて、彼は死んだものとばかり思っていたApril(Sarah Drew)は嬉しさのあまり泣き叫んでしまう。そして彼を絶対に離さない!と心に誓う。彼はまだ退場しないだろうな、と思っていたので(舐めてんのか?)、私は安心してこのシーンを観ていた。


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Arizona(Jessica Capshaw)がLauren Boswell(Hilarie Burton)と浮気。秘密裏にうまくやり過ごしたと思っていたが、些細なことでCallie(Sara Ramírez)にバレてしまう。 あ~あ、うまくやれよな。


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女性遍歴の多いKarev(Justin Chambers)が、柄にもなく遠慮がちに、しかし誠意を込めてJo(Camilla Luddington)に告白。改まって告白されるって、嬉しいね。


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Cristina(Sandra Oh)とOwen(Kevin McKidd)の関係って、ほんとに面倒くさい。顔をあわせれば理屈の応酬。そりゃあ恋愛の先にある結婚、そして育児と仕事の両立とか女性のキャリアとか人生とか色々考えなくちゃいけないことが山ほどあるのは、よく分かってるけどさ。この2人のシーンになると、イラッ。


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Bailey(Chandra Wilson)って小さなクマのぬいぐるみみたい。まん丸な目をさらに丸くさせながら、自分の仕事に全力を尽くす。素敵な女性だ。恥じらいも可愛いトコもある。そんな彼女のキャラが大好き(^^)


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Webber(James Pickens Jr.)は感電死にて退場されました。こんなショッキングな形で、またもやShonda Rhimesに消されてしまった。お疲れさまでした。


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一方Baileyの尽力のおかげで、MeredithとDerek(Patrick Dempsey)の赤ちゃんが無事に誕生。エコーの結果どおり男の子。出産に立ち会ったBaileyに感謝とオマージュの意を込めて、彼らの赤ちゃんをBaileyと名づける。シーズン10は2013年秋にスタート。どんな試練が待ち受けているのだろう?

製作国:U.S.A.(ABC)
放映日:2013年5月16日
制作者:Shonda Rhimes
キャスト:Ellen Pompeo, Patrick Dempsey, Justin Chambers, James Pickens Jr, Chandra Wilson, Sara Ramírez, Jessica Capshaw, Eric Dane, Jesse Williams, Sandra Oh, Kevin McKidd, Sarah Drew ...


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by amore_spacey | 2013-05-22 01:02 | - TV series | Comments(0)

青春の門

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 伊吹信介(佐藤浩市)は炭鉱地帯に生れた。父の重蔵(菅原文太)はヤマの英雄とみなされた人物で、その存在は北九州一帯に知れ渡っていた。重蔵が新興やくざ塙竜五郎(若山富三郎)とカフェの女給タエ(松坂慶子)をはりあって大喧嘩となり、全身傷を負いながらも彼女を手に入れたことは多くの人の語り草になっている。そのタエが信介の二度目の母となった。二年後。竜五郎が関係している鉱山で落盤事故が起き、坑夫たちが坑内に閉じ込められてしまった。重蔵はダイナマイトを腹にまきつけ、竜五郎に見送られ、坑夫たちを救出に坑内に入った。多くの坑夫たちが救出されたが、重蔵は戻って来なかった。信介5歳の時だった。以来タエは採炭の仕事をしながら女手一つで信介を育てた。信介も父の血を受けつぎ、負けん気の強い少年に成長していった。北九州の筑豊を舞台に主人公の青年の生いたちと上京するまでを、激しく生きる大人たちの世界の中で描く。


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32年前の作品だから当たり前なんだけど、キャストがみんな若い!当時29歳の松坂慶子がとても初々しくほほえましい。体当たりの演技に好感が持てる。佐藤浩市や時任三郎や石田純一や杉田かおるなんて、ガキんちょじゃないか。若山富三郎や鶴田浩二には、当時から任侠のオーラがあったんだぁ。あの頃はみんなひたむきで一生懸命で純粋だった、じーん。性に目覚める頃の信介を、21歳の佐藤浩市が演じている。彼の初心(うぶ)な表情が可愛すぎて、こっちが赤面しちゃう。杉田かおると1つの布団に入ったあと、照れくさそうに、「おれ、、、初めてだから…」って言う彼に、胸きゅん(*^^*) 

製作国:Japan
初公開年:1981年
監督:蔵原惟繕, 深作欣二
原作:五木寛之
キャスト:菅原文太, 松坂慶子, 佐藤浩市, 杉田かおる, 小林稔侍, 時任三郎, 渡瀬恒彦, 石田純一, 金田龍之介, 加藤和夫, 鶴田浩二, 若山富三郎 ...


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by amore_spacey | 2013-05-21 00:06 | - Japanese film | Comments(0)