<   2014年 03月 ( 12 )   > この月の画像一覧

PRICELE$S ~あるわけねえだろ、んなもん!~ 全10話

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

e0059574_4281041.jpg
【あらすじ】 ミラクル魔法瓶の大屋敷統一郎(藤木直人)社長と財前修専務(イッセー尾形)の陰謀により職を追われ、さらに住む家や所持金全てを失い貧乏になる男・金田一二三男(木村拓哉)を主人公に、ゼロからのスタートを切り、金では買えない物に気付いていく彼の前向きな生き様と、それに感化されていく人々の姿を描いたヒューマンコメディ。キャッチコピーは【笑うが、価値。だろ。】


e0059574_4291542.jpg
何だかんだ言って、キムタクは茶の間に夢を運んできてくれる王子さまだから、カッコよくておいしい役が多い。今回の宿敵は藤木くんかぁ。藤木社長の経営戦略は至極真っ当なものだが、ドラマなのでそこはかなり大袈裟。無駄な物&者はバッサバッサ切り捨てていく、超嫌われ者ですな。古風なイケメン藤木くんは、時代劇のほうが断然いい。現代ドラマのイケメン青年というだけでは、少々軽薄で残念感が強いかも。って、ファンなのに言いたい放題(^◇^)


e0059574_429265.jpg
地味で気弱なサラリーマンに徹した中井貴一様、あなたは1つの役を演じるごとに、年輪をくっきり刻み込むように芸域を広げていく稀有な役者だ。今回のコメディぶりは、大人相手にぽんぽんギャグが弾む『最後から2番目の恋』(もうすぐ続編が始まる^^)と違って、子どもにムキになって説教までしちゃう、でも子どもたちに舐められてるくたびれたおじさんの設定で、これがまた笑いを誘う。

そんな中井の、「思いのこもっていない成功より、思いのこもった失敗のほうが素晴らしい」という台詞は、なかなか興味深かった。成功したことより失敗した事のほうを重要視する、日本人独特の美学(気質)がプンプンする。ドラマの中では人情あり&競争会社への愛情あり、色々あったほうがドラマチックで面白い。しかし実生活では、結果を出さなければ意味はない。世の中は厳しいノダ。


e0059574_4294326.jpg
若い頃セクシー路線全開だった夏木マリは、最近こういうちょっと変わったばあちゃん役が多いね。これがまたしっくり来るんだ。尾形イッセーの演技は、やや過剰?ご意見番の草刈正雄(相変わらず端整な顔立ち)がいなかったら、キムタクも路頭に迷うところでした。今回の香川照之は、お茶漬けのようなあっさりキャラで拍子抜けだったな。 

e0059574_4295948.jpg
そして食事のシーン。炊き出しのおにぎりとみそ汁や、幸福荘のごはんとみそ汁とめざし。これは日本人の食の原点で、サザエさんの世界だよね。めざしかぁ、もう何十年も食べていない。

製作国:Japan(フジテレビ)
放映日:2012年10月22日~12月24日全10話
演出:鈴木雅之
キャスト:木村拓哉, 中井貴一, 香里奈, 藤ヶ谷太輔, 藤木直人, イッセー尾形, 升毅, 前田旺志郎, 田中奏生, 蓮佛美沙子, 草刈正雄, 中村敦夫, 香川照之, 夏木マリ ...


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-31 04:31 | - Japanese film | Comments(0)

True Detective season 1 8 episodes (トゥルー・ディテクティブ シーズン1 全8話)

私のお気に入り度 ★★★★☆(92点)

e0059574_582372.jpg
【あらすじ】 2012年ルイジアナ州で起きている猟奇的殺人事件が、17年前に解決したDora Lange(Amanda Rose Batz)殺人事件の手口に酷似していたため、当時この事件を担当していたルイジアナ警察署のRust Cohle刑事(Matthew McConaughey)とMarty Hart刑事(Woody Harrelson)が呼び出され、Dora Lange事件も再調査の対象となった。個別の取り調べにより、残忍きわまりない事件に関する詳しい情報に加え、刑事の私生活や個人的な情報も聴取された。調査が進行する中で、解決したはずの1995年の奇怪な殺人事件に疑惑を寄せながら、彼らは置き去りにしたはずの過去へと引き戻され、双方に暗闇が存在していることが明らかになっていく。


e0059574_585045.jpg
5話・6話・・・とエピソードが進んでいくうちに、ゆっくり味わいたい!でも早く結末を知りたい!この葛藤に悶々。そう言いながら最後の3話は一気に観ちゃったんだけどね。不思議なことに、事件の犯人よりも、2人の刑事のその後のほうが断然気になり始めた。幾重にも包まれたオブラートの1枚1枚を、あるときは注意深くあるときは大胆に剥がしていくような、奥深い構成に唸った。こんな素晴らしいドラマがあるから、観るのをやめられない。


e0059574_583689.jpg
『ダラス・バイヤーズ・クラブ』同様、私の目はMatthewにくぎづけ。タイト&ドライで研ぎ澄まされた演技が、麻薬のように私の全身を麻痺させ、ひたひた静かに迫り来るMatthewの魂に、揺るぎない確固たるものを感じた。過去には嫌悪感すら抱いた役者の、この驚愕すべき変身振りは一体何?


e0059574_5934.jpg
自分を守るはずの孤独が、皮肉にもいつしか自分自身を傷つけていく。2人がそれぞれに抱えてきた孤独は、その人自身のもので他人は理解し得ない。けれどそれぞれの方法で孤独と向き合い、何かがゆっくり変わりつつあった。そして刑事としてではなく1人の人間として、互いの奥深いところに秘められていたものに触れ、封印していた何かが解けて、2人は前よりほんの少しだけ自由になっていったように思う。シーズン2の更新も決定したが、Matthewは降板。

製作国:USA(HBO)
放映日:2014年1月12日~3月9日全8話
監督:Cary Fukunaga
キャスト:Matthew McConaughey, Woody Harrelson, Michelle Monaghan, Michael Potts, Tory Kittles, J.D. Evermore, Dana Gourrier, Madison Wolfe ...


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-27 05:09 | - TV series | Comments(0)

La metamorfosi (変身)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

e0059574_2273399.jpg
【あらすじ】 父(Dario Cantarelli)の借金の返済と妹Grete(Claudia Scaravonati)が音楽院に通う学費を稼ぐため、Gregor (Luca Micheletti)は布地の販売員として懸命に働いていた。しかしある朝目覚めると、彼は巨大なムカデのような虫になっていた。両親は気味の悪い姿になった息子を、部屋に閉じ込めて鍵をかけるが、妹だけは彼の存在を許容していた。収入源を失った一家は両親と妹が働き始め、また家計の足しにするため3人の紳士たちを下宿させた。そんなある日、妹が弾くピアノの音色を聞いて、懐かしさのあまり虫になった兄が部屋から出る。父は彼の姿を見るや否や、激怒して暴力を振るった。驚いたGregorは這いながら自分の部屋に戻り、家族のことを思いながら死んでいく。


e0059574_2234296.jpg
原作(1912年)には不気味さや堂々巡りする粘着性の苦悩や家族の凋落といった雰囲気が、そこら中に溢れていたはずなんだけど、舞台には艶かしさが始終漂い、これってソフトポルノ?(◎∇◎)


e0059574_224014.jpg
絡みつくような娘のエロティックな動き、父娘や兄妹の隠微な関係、妹が片方の乳房を出して兄に飲ませる、父親がすっぽんぽんになる、兄妹が一緒にピアノを弾くときの危うい空気、全裸になった妹のシャワー&両親の交接・・・(● _ ●;) 客席の9割がティーンエージャーだったから、ざわめきも半端なかった。アタシ?ガンミしてました(⌒▽⌒)アハハ! そうそう、小劇場なのに音響効果がうるさくて、みんな耳をふさいでいました。


e0059574_2241485.jpg
高校生の頃、初めてこの作品を読んだときには、若者が何の理由もなく不気味な虫に変身してしまう、この冒頭があまりにも衝撃的で、Kafka=虫とインプット。未熟だったね、私。『縮みゆく人間』のScottも、外見がどんどん変わっていくという点が、似ているかも。


e0059574_2243325.jpg
もう一度ざっと読み直して舞台を観ると、Kafkaは虫のような状態になった人間の心理を描きたかったのかなと思う。変身が引き金となってヒッキーになるGregor。外見は不気味な虫だけど、頭は人間の機能を果たしている。なのに言葉を話せないから、家族と意思の疎通ができず、出口の見えない苦悩が生じる。

またKafkaは無力や怠惰を人間の本質と捉えつつ、それを頭ごなしに否定しない。もっとしっかりせんかい!と叱咤激励することもない。時代背景や切り口は違うものの、荀子の『性悪説』(紀元前3世紀ごろ)や坂口安吾の『堕落論』(1946年)に通じるものがある。人間は弱い存在なんだから、仕方がないよな。それにしても今回の舞台は思いがけずポルノチックで、刺激的だった。すっぽんぽんになった父親役が、Luca ArgenteroやGiorgio PasottiやElio Germanoやビョン吉だったら、申し分ありませんでした(*^^*)

劇場:Teatro delle Passioni (Modena)
上演日:2014年3月21日
監督:Luca Micheletti
原作:Franz Kafka
キャスト:Dario Cantarelli, Laura Curino, Luca Micheletti, Claudia Scaravonati


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-25 02:24 | Theatre | Comments(0)

Il cecchino (裏切りのスナイパー)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)


e0059574_055267.jpg
【あらすじ】 パリ。スナイパーVincent(Mathieu Kassovitz)率いる強盗団は、銀行強盗を働いた直後にMattei刑事(Daniel Auteuil)らに取り囲まれた。銃撃戦の末、Vincentの正確な狙撃によって、David(Jérôme Pouly)・Éric(Francis Renaud)・Nico(Luca Argentero)は脱出に成功する。大怪我をしたNicoは、Éricが紹介した闇医者Franck(Olivier Gourmet)の手術によって一命を取り留める。Vincentが金を隠し、ほとぼりが冷めたところで山分けすることになった。しかしVincentは何者かの密告により逮捕され、Vincentの弁護士で金の隠し場所を知る元恋人Kathy(Arly Jover)が惨殺される。犯罪組織を追う警察と、組織のメンバーであるスナイパーとの攻防を描く。


e0059574_0551549.jpg
Luca Argentero一人祭りを終えないうちに、色んな祭りを始めてしまったので(浮気性だな)、これを観るのが遅くなってしまった。Michele Placido監督はフィルム・ノワールを目指していたようだけど、う~ん。煙った暗闇のシーンが多いのは、文字通りノワールだな(苦笑) 銀行強盗やスナイパーや仲間割れや息子を殺した犯人や多重人格者と、色々詰め込み過ぎたせいか?却ってチープな感じがとても残念。しかもシーンの繋ぎの悪さや説明不足が祟って、話がきれいに流れない。


e0059574_0552588.jpg
不自然で突っ込み所満載なんだけど、豪華キャストにBGMやハードボイルドな雰囲気に盛り上げられて、そこそこ楽しめる。Mathieu Kassovitzが、めっちゃカッコええ!負傷したLuca Argenteroがエロい。またPlacido父娘の共演なのね。Violante Placidoは可愛いけれど、女優としての力量は?しばらく見ないうちに、Daniel Auteuilの鼻がさらに大きく育った気がするんですが?(爆)

製作国:France, Belgium, Italy
初公開年:2012年
監督:Michele Placido
キャスト:Daniel Auteuil, Mathieu Kassovitz, Olivier Gourmet, Francis Renaud, Nicolas Briançon, Fanny Ardant, Violante Placido, Luca Argentero, Arly Jover ...


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-23 00:55 | - Italian film | Comments(0)

ダーバンのAlain Delon

e0059574_503627.jpg
先日映画の話からAlain Delonや彼の作品に至り、友人と異常に盛り上がってしまった。そのときD'URBANのCMをYou tubeで観ることが出来ると知って、とりあえずAlessio Boni祭りは保留、Alainの一人祭りを始めました。


e0059574_504787.jpg
これは淀川長治氏の【日曜洋画劇場】の枠で流れていたCMで、城達也のナレーションと小林亜星の音楽とともに、Alainの魅力が余すところなく映し出されていた。レナウンって文字が出てくるのに、当時はフランスのブランドだと思っていた。バカだなぁ、アタシ。

「D'URBAN c'est l'elegance de l'homme moderne(ダーバン、それは現代を支える男のエレガンス)」を何回聞いても、「ダーバン、セラ…???…マダーム」と聞こえ、意味も分からなかったんだよね。


e0059574_51016.jpg
真っ白なマフラーは、彼のトレードマーク。当時このスタイルが大流行して、パーティー会場やコンサート会場や劇場には、白いマフラー男がうじゃうじゃ出没していたらしい。その辺のおっさんが真似すると、長いタオルを首にひっかけた農協のおじさん風(≧∇≦) こりゃもう、コントです。
  

e0059574_525981.jpg
このワンコになりたい。


e0059574_53159.jpg
朝起きてふっと隣をみたら、こんな男性が寝ていた。なんてことは絶対にないけど、もしあったら、劣化の一途を辿るアタシ、首くくって死にたい。シクシク。


e0059574_554787.jpg
無造作な感じが、彼のワイルドな魅力を引き出してくれる。じゅるっ。BISTRO SMAPのアラン・ドロンが来ちゃいましたSPを観て、Alain熱が再燃。イタリア語もペラペラの彼とどこかで会ったら、チョコレートスフレを食べながら、まったりお喋りさせて下さい053.gif


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-19 05:07 | Alain Delon | Comments(4)

Ameowadeus (Amadeusのパロディ)

私の爆笑度 ★★★★★(100点)

e0059574_2172569.jpg
【あらすじ】 音楽への愛や敬虔な信仰心に満ちていたハムスターSalieri(Christoph Waltz)は、オーストリア皇帝に仕える作曲家として人々から尊敬されていた。しかし彗星のごとく現れた天才ピアニストネコAmeowadeus(Kevin Spacey)によって、彼の存在が薄れつつあった。Ameowadeusの恵まれた才能や環境に激しい嫉妬を覚えたSalieriは、Ameowadeusを毒殺する。


e0059574_2174052.jpg
Ameowadeus(音が出ます!)は、Amadeus(1984年)のパロディ版。You tubeに投稿されたアニマル動画の中で、再生回数が際立って多いハムスターシマリスを、Amadeusの登場人物に置き換えて製作された。Kevinっ・・・(≧∀≦ )ブハハーーーッ!!  


e0059574_2175448.jpg
Christoph Waltz・・・(⌒▽⌒)ギャハハッ!!

みんな、病気だぁぁぁぁぁーーーー!

製作国:USA(ABC)
初公開年:2014年
監督:Jimmy Kimmel??
キャスト:Kevin Spacey, Christoph Waltz, Gary Oldman, Ben Kingsley, Abbie Cornish, Mandy Patinkin


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-15 02:18 | Kevin Spacey | Comments(2)

Il capitale umano (Il capitale umano)

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

e0059574_2271033.jpg
【あらすじ】 クリスマス・イヴの夜。北イタリアの街Brianzolaの県道で、自転車に乗った男がジープにひき逃げされた。目撃者の証言によりこの事件に、機関投資家Giovanni(Fabrizio Gifuni)とCarla(Valeria Bruni Tedeschi) の裕福なBernaschi夫妻の1人息子Massimiliano(Guglielmo Pinelli)と、破産間際にある不動産業者Dino(Fabrizio Bentivoglio)と精神科医Roberta(Valeria Golino)の中産階級のOssola夫妻の1人娘Serena(Matilde Gioli)が絡んでいることが分かった。そしてひき逃げ犯を捜査するうちに、意外な真実が明るみに出る。


e0059574_2272411.jpg
観終わったあと、言い表せない重苦しい感情に包まれた作品だった。ストーリーは淡々と進んでいく。私情を挟まない。声高な主義主張やスローガンも見当たらない。そういう厳然たる現実がある、明確なのはそれだけ。この乾いた展開が却って、どうにもならない現実をより際立たせ、「そうなんだ」と認め諦めざるを得ない。それでも割り切れない嫌な感情が、残響音のようにいつまでもくすぶり続ける。

21世紀の新興ブルジョワ階級にのし上がった有能な金融トレーダーGiovanniや、何とか窮地を脱しようともがく破産寸前のDinoは、かつてないこの不況を乗り切るためなら、なりふり構わず何だってやる。モラルや良識なんて、とうの昔に忘れてしまった。そうしなければ、自分も家族も路頭に迷ってしまう。食うか?食われるか?現実は厳しい。そんな彼らを、どうして責めることができようか?極秘に裏取引きをしたDinoやGiovanniの妻Carlaにしても、別のやりかたで真実を明らかにすることができたのに、と言うは易し。私が彼らの立場だったら、同じ手段を選んだと思う。


e0059574_2274015.jpg
そんな薄汚れた大人の中で、ひっそりと、しかし毅然と健気に生きているのが、Dinoの1人娘Serenaだ。何者にも汚されない純粋な思い。厳しい不況の中で、大人たちが見失ってしまったモラルや正義のようなもの、それを彼女はまだ手放していない。真実を見ようとする、彼女のぶれない堅固な意思が、この作品の大きな救いである。


e0059574_228281.jpg
タイトルのIl capitale umano=人的資本は、人間が持つ能力(知識や技能)を資本として捉える。この作品の場合、県道でひき逃げされた男の人間的価値で、年齢・性別・社会的地位(職業)・資格・年収・所有財産・家族の有無など、全てを指す。彼の人的資本は約3000万円と弾き出された。

製作国:Italy, France
初公開年:2014年
監督:Paolo Virzì
原作:Stephen Amidon 'Human Capital'
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Valeria Golino, Valeria Bruni Tedeschi, Fabrizio Gifuni, Luigi Lo Cascio, Matilde Gioli, Guglielmo Pinelli, Giovanni Anzaldo ...


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-14 02:28 | - Italian film | Comments(0)

House of Cards Season2 episode 1 - 2 (ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン2 第1~2話)

ネタばれあり!

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

e0059574_443586.jpg
【あらすじ】 念願がかなって、Frank(Kevin Spacey)は副大統領に指名された。その頃、共和党下院議員Peter Russo(Corey Stoll)の死について、新聞記者Zoe(Kate Mara)が何らかの真実をつかんでいた。彼女がFrankを脅かす存在になり始め、彼は自分の手でZoeを殺害する。Frankの重臣Doug(Michael Kelly)もあの手この手を使って、Peter Russoの死に関わった人々を事件から遠ざけていった。一方、事故死と処理されたZoeの死を不審に思った同僚のLucas(Sebastian Arcelus)は、極秘で調査に乗り出す。


e0059574_4432141.jpg
Kevin Spaceyは、毒や灰汁(アク)を出したり消したりできる稀有な役者だ。復讐の鬼となった彼は、このドラマで毒を出しまくる。こういう役をやらせると、憎らしいほどうまい。色んなファッションも見せてくれて、目の保養になる。第2話はこの帽子がチャーミングで、緊迫したシーンなのに、帽子+メガネ+コート姿のKeviをみて、頬が緩んでしまった。米国版『半沢直樹』』なんて呼ばれているらしいが、とんでもない。レベルが違う、レベルが!第2話を観終わって、地下鉄のホームをKeviと一緒に歩きたくないなぁと思った。


e0059574_444186.jpg
Peter RussoやZoeに関わった人々の運命が、じわじわと歪んでいく。Zoeの死を調査し始めたLucas↑↑も、携帯に届いたメッセージに誘導されて、謎に包まれた組織に近づいていく。これもFrankが仕掛けた罠じゃないか?Frank@Kevinの復讐劇は、とどまるところを知らない。怖いもの観たさで、今後もこのドラマについて行きたい。

製作国:USA(Netflix)
配信日:2014年2月4日全13話
監督:James Foley, Carl Franklin, John David Coles ...
キャスト:Kevin Spacey, Robin Wright, Michael Kelly, Kate Mara, Michael Gill, Nathan Darrow, Kristen Connolly, Corey Stoll, Sakina Jaffrey, Rachel Brosnahan, Sebastian Arcelus ...


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-10 04:44 | Kevin Spacey | Comments(0)

La grande bellezza (グレート・ビューティー/追憶のローマ)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

e0059574_4422379.jpg
【あらすじ】 ローマ。若い頃に出版した唯一の小説が伝説的に売れたがために、以降執筆もせず、優雅にして退廃的な日々を過ごしてきたジャーナリストで作家のJep Gambardella(Toni Servillo)は、65歳の誕生日を迎える。ローマの社交界に集う貴族や金持ちやアーティストや政治家や知識階級に囲まれ、パーティー三昧の派手な生活を送りながらも、彼は人生の目的を失い、言いようのない虚無感や喪失感があった。そんなJepの心の彷徨を綴ったドラマ。2014年第71回Golden Globe外国語映画賞、2014年第86回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。


e0059574_4423522.jpg
この作品がGolden Globeの外国語映画賞を受賞したや否や、アカデミー賞同部門の獲得をめぐって外野がやたら騒がしくなった。映画評論家と称する輩やジャーナリストが良くも悪くもはしゃぎすぎて、一時は些細なことで炎上(● _ ●) またアカデミー賞授賞式に参加したスタッフ vs イタリアに残ったスタッフの間で、微妙な空気が流れているとか、早くもこの映画に便乗したローマのロケ地ツアーが企画されたとか、この受賞の裏には米伊間の政治的な動きがあったとか、様々な噂が流れていますが、みなさん、落ち着いて下さいよぉ。映画=エンターテインメントなんだから、肩の力を抜きましょうよ。


e0059574_4425235.jpg
Carlo VerdoneやGiorgio Pasottiが出ているというので、昨年の公開時に観に行ってきた。友人夫婦は開始30分後、「申し訳ないけど・・・」と言って、途中退場(-_-) 私も便乗したかったが、Giorgio Pasottiの登場を待ってからとその場に残り、結局ずるずる最後まで観ちゃったよ~ん。


e0059574_443395.jpg
う~ん、現実離れして風変わりな作品だった。冒頭のシーンから微妙。日本人観光客がどう見ても中国人なのだ。エキストラ料をケチったのか?なんて余計なことを考える。Jepの哲学的な語りも、だんだん鼻について面倒くさくなってくる。監督や主役を演ずるToni Servilloの芸術の押し売り感が見え隠れして、うっとうしい。


e0059574_4431539.jpg
Carlo Verdoneは何だか冴えないし、かつては豊胸が売りだったSerena Grandiの劣化ぶりには、目を覆うばかり。Federico Felliniの『甘い生活』を彷彿させるという人もいるけれど???日本語のタイトルに至っては、もう論外。何じゃ、こりゃぁ?(-"-)


e0059574_443286.jpg
でもLuca Bigazziがこの作品を救ってくれた。どこを切り取っても芸術的&絵画的な映像で、音声をゼロにして観たら最高です。冒頭のジャニコロの丘の噴水や夜明けのテベレ川に黒く浮かび上がるサン・ピエトロ寺院やローマ時代の長い水道橋をみていたら、またローマに行きたい病がムズムズ沸きあがってきた。ちらっと登場したFanny Ardantの、しっとりしたマダムぶりにハッとする。何よりも嬉しかったのは、久しぶりにGiorgio Pasottiに会えたこと。どこか翳があって、放っておけない気持ちにさせる人なの(*^^*) 


e0059574_4434035.jpg
映画や舞台で活躍するToni Servilloは、独特のカリスマを持つが、それはこの作品に流れる空気や色とは相容れないような気がする。今まで演じてきた役柄のせいか?Toniには黒幕のイメージ(毒気や灰汁)が強すぎて、ローマのセレブ社会に君臨するインテリには見えないんだなぁ。


e0059574_4435175.jpg
私がキャスティング・ディレクターだったら(妄想ワールド)、JepにはFabrizio Bentivoglioや50代の頃のGiancarlo Gianniniを、Sabrina Ferilliが演じたローマの女↑↑にはMonica姐(台詞がほとんどなくオブジェ的な扱いだったから彼女が適役)を起用したい。何はともあれ、アカデミー賞受賞おめでとう。

製作国:Italy, France
初公開年:2013年
監督:Paolo Sorrentino
撮影:Luca Bigazzi
キャスト:Toni Servillo, Carlo Verdone, Sabrina Ferilli, Carlo Buccirosso, Giovanna Vignola, Isabella Ferrari, Giorgio Pasotti, Serena Grandi, Fanny Ardant, Massimo Popolizio, Giovanni Anzaldo ...


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-08 04:44 | - Italian film | Comments(2)

Dallas Buyers Club (ダラス・バイヤーズ・クラブ)

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

e0059574_4423979.jpg
【あらすじ】  1985年、電気工でロデオカウボーイのRon Woodroof(Matthew McConaughey)は、HIV陽性と診断され余命30日と言い渡される。同性愛者でもないのになぜだ?と周囲に怒りをぶつけるRon。アメリカには認可治療薬が少ないことを知った彼は、代替薬を探すためメキシコへ向かい、本国への密輸を試みる。そして偶然出会った性同一性障害でエイズを患うRayon(Jared Leto)と一緒に、国内未承認の薬を販売する「ダラス・バイヤーズ・クラブ」を設立するが…。1980年代当時無認可だったHIV代替治療薬を密輸販売し、アメリカのHIV患者が特効薬を手にできるよう奔走した、実在のカウボーイの半生を映画化。


e0059574_4425111.jpg
観終わって真っ先に思ったのは、「Matthew、一体どうしたんだ?私生活で何かあったのか?」 デビュー当時、ラブコメ作品のキザで軽薄な役が多かったせいか、とにかく苦手だった。人の心に土足で踏み込んでくるような、無遠慮な視線もたまらなく嫌。2010年Dolce & Gabbanaの香水のCMに起用されたMatthewはちょっと斜に構えて、「オレってイケてんだぜ」なオーラを出しまくり。昔からどーも虫が好かないヤツだったが、このCMが決定打☆ でもなぜか気になるんだ、ああいう鬱陶しいタイプが。


e0059574_443288.jpg
CMの翌年に公開された『キラー・ジョー』のMatthewに、(● _ ●)エッ…?彼の持つオーラや映画&役柄への姿勢が、ガラリと変わっていたのだ。揺るぎない何かがあった。喜怒哀楽の感情を超越したダークで乾いたMatthewに、じわじわ詰め寄られ、圧倒&魅惑された。そして本作品。これで兄さんに惚れちまいました。前置きが長いな(^◇^;)


e0059574_4431333.jpg
役作りのため20キロ以上減量したのは、もちろんスゴイことなんだけど、そこまで彼を突き動かしたものは、何だったんだろう?それを知りたい。


e0059574_4432665.jpg
自分自身のために治療薬の密輸を始めたのがきっかけだった。これがやがてねずみ算式に広がっていく。残された時間はわずか。一刻一秒を争う瀬戸際に立たされ、Ron@Matthewの心は決まった。感傷的になっているひまなんかない。思い立ったら即行動。感情に振り回されず、終始一貫してクールでドライに黙々と行動するのみ。ずんずん前に突き進んでいく。が、ときおり緊張の糸がぷつんと切れる。彼の嗚咽や押し殺した悲しみ・絶望は、彼と一心同体になった私たちの心の中で、ヒリヒリ痛み続けるのだ。JaredやJenniferも好演!

製作国:U.S.A.
初公開年:2013年
監督:Jean-Marc Vallée
キャスト:Matthew McConaughey, Jennifer Garner, Jared Leto, Denis O'Hare, Steve Zahn, Michael O'Neill, Dallas Roberts, Griffin Dunne ...


[PR]
by amore_spacey | 2014-03-06 04:43 | - Other film | Comments(4)