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おわこんTV

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (73点)

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【あらすじ】 テレビ局やテレビ番組制作会社で働く裏方たち「テレビマン」の様々な失敗談や奮闘ぶりを、8つのエピソードに分けたオムニバス・ドラマ。タイトルの「おわこん」は「終わったコンテンツ」を意味する。キャッチコピーは「このドラマ、NHK的に大丈夫?」


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全く予備知識もなく期待もせず、久しぶりに千葉真一の名前を見て懐かしいなと思って観始めたんだけど、これがけっこう面白かった。強烈でアクの強いチョコレートTVの荒巻社長(千葉)が、毎回事件が起きるたびに対策を講じたり作戦を練ったりする。しかしあくまでも裏方に徹して、表向きは若手の部下たちが奔走するのだ。一見胡散臭くて顔のテカったいおっさんだが、業界の酸いも甘いも知り尽くした荒巻社長だからこそ、本質をずばりと見抜く眼力がある。千葉真一=アクションスターの認識しかなかったので、こりゃびっくり。恐れ入りました。

脇を固める若手役者たちも適材適所で、キャスティングもよろし。皆本加奈子ドラマプロデューサーを演じた片瀬那奈が、その中で好感度抜群だった。

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by amore_spacey | 2014-08-30 00:44 | - Japanese film | Comments(0)

Reality (リアリティ)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】  ナポリで魚屋を営む街の人気者Luciano(Aniello Arena)は、家族の薦めで素人参加型の人気テレビ番組「ビッグ・ブラザー」の一次オーディ ションに参加し、合格する。番組で優勝すれば賞金が、たんまり入るのだ。有名になり金持ちになる期待に胸を膨らませ、二次オーディションに臨むが・・・。2012年第61回カンヌ国際映画祭でグランプリ受賞。


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私も一旦妄想の世界に入ると、なかなか戻って来れないけれど、Lucianoには負けたァ。二次オーディションが不合格になっても信じられず、テレビ局の人間がいつも自分をチェックしていると思い込み、「善行」をしようと暴走しはじめる。そこまで行くと、もはや信仰に近い。敬虔なカトリック信者の老姉妹と合格妄想にとりつかれたLucianoが言葉を交わすシーンは、内容が完全にずれていながら、表面上はぴったり道理にかなっている。こりゃまったく皮肉なギャグだ。ラストは意外な展開だった。妄想と現実の境界は、その気さえあれば、簡単にこえられるということか?


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常軌を逸した男の話なのに湿っぽさがないのは、Lucianoを取り巻く家族や親戚や街の住人のキャラが面白いからだろう。暑苦しくなるような巨漢たちが、ごろごろ出てくる。1~2本しか歯が残ってない婆さんや、合格妄想に陥ったLucianoをいたずら電話でからかう輩のような、変テコな人たちが次々に登場して笑わせてくれる。そしてLucianoを親身になって心配する 奥さんや友人の姿に、しんみり。人騒がせなLuchianoだけど、彼自身はある意味、夢を叶えることができた幸せな人だと思う。

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by amore_spacey | 2014-08-28 01:02 | - Italian film | Comments(0)

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 ごく普通の会社員の石神武人(西島秀俊)がある日帰宅すると、妻(中村ゆり)が殺害されていた。呆然としているところに突然鳴り響いた電話に出ると、受話器の向こうから聞こえてきたのは、傍らで冷たくなっている妻の声だった。この日を境に、彼には別の記憶が混在するようになる。そして辿り着いたのは、本当の彼が日本人の会社員ではなく、韓国人科学者オ・ジヌだという真実だった。


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状況設定や展開に無理があり、ツッコミ所満載だけど、発想や着眼点が面白かった。スリリングな前半と切なさが漂う後半のコントラストもよい。複雑で分かりにくいが、手っ取り早くいえば、この事件は高名な科学者(伊武雅刀)のメンツのために起きた。まず、主人公の記憶の上書きと、手違いによる記憶の消失。そこに「芸術家 vs 天才科学者」と「本当の家庭 vs 仮面夫婦」という二面性のある2本の軸が、DNAの二重らせんのように絡み合ってくる。


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MOZUも本作品も、西島秀俊の熱演が光ってるなぁ(^^) 地味な顔立ちからは想像できないナイスバディのアンバランスさ。そして不屈の精神。闇の中のブルーの光に照らされると、彼は生き生きしてくる。バイオレンスや血が似合う。ぎりぎりの引きワザを心得ていて、オレ様映画にならない。それにしても、煙草をよく吸うねェ。

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by amore_spacey | 2014-08-25 01:37 | - Asian film | Comments(0)

Flammen & Citronen (誰がため)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 1944年、ナチス・ドイツ占領下のコペンハーゲンで、レジスタンス「ホルガ・ダンスケ」の闘士であるFlammen(Thure Lindhardt)とCitronen(Mads Mikkelsen)は、上司のWinther(Peter Mygind)から指令を受け、対独協力者を暗殺していった。だが二人の心中には、一体自分たちの行動は誰のため?という疑念があった。Flammenは愛するKetty(Stine Stengade)が、実は二重スパイであり抹殺しなければならぬとの指令に苦悩し、Citronenは家族のため戦っていると信じていたが、皮肉なことに妻Bodil(Mille Lehfeldt)には愛する男がいた。そしてゲシュタポのボスHoffmann(Christian Berkel)は、「お前たちの戦いは全く無意味だ」と冷ややかに言い放つのだった。


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ここしばらく戦争ものが続いているけれど、意図的なものではなく、偶然のめぐり合わせである。8月という季節がそうさせるのかしら?さて本題。主役の2人が、とても良かった。Madsがお目当てだったんだけど、スーツが似合うイケメンなFlammenを演じたThure Lindhardtに、心がグラグラ大揺れ。好青年だわぁ(*^^*) Madsが演じたCitronenも、一見ぶっきらぼうでハードボイルド男だけど、罪のない子供を負傷させたコトの重大さに打ちひしがれ、抱きかかえて駆け出すような心優しい男なのだ。


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それなのに命懸けで戦って来た2人が、突然、心の支えを失ってしまう。敵と味方の境目が混沌とし始め、誰を信じていいのか?誰のため何のために戦っているのか?分からなくなってくる。そして崖っぷちで彼らを支えていた正義感や使命感が、砂の城のように崩れ始めた。生き伸びるためにうまく立ち回るKettyや、業務と割り切って淡々とこなすHoffmannらとは、対照的な姿である。 最後には、したたかな者が残る。

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by amore_spacey | 2014-08-03 03:38 | - Other film | Comments(4)