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Big Hero 6 (ベイマックス)

ネタばれあり?!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 最先端技術分野の先駆者たちが住んでいるサンフランソウキョウ。そこで暮らす14歳の天才児ヒロは、たった一人の肉親であった兄のタダシを亡くしてしまう。深い悲しみに沈む彼だったが、タダシが開発した風船のように膨らむ柔らかくて白い体のロボットのベイマックスが、ヒロの前に現れる。ケアロボット・ベイマックスの優しさに触れて元気を取り戻したヒロは、タダシの死に不審なものを感じ、真相を追求しようと動き出す。


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ベイマックス、可愛い!ふわふわでプニプニしたベイマックスに、私もハグされたーい!形といい仕草といい、彼の口から出る台詞といい、全てが可愛いくて仕方がないのよぉぉ。


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兄の友だちのキャラが、はじけまくってすんばらしいのね。サンフランソウキョウ(すげぇ名前)の町並みのディテールも手を抜かず、丁寧に描かれていた。まんじゅう・わらび餅・みたらし団子・ラーメンの文字が出てきたり、路地裏は日本の下町を彷彿させたりと、日本のかほりが(中国的なものもあったけど)満載なのも嬉しい。あああぁぁぁ、だけど、あの切ないシーンが目に焼きついて忘れられない。私としたことが泣いてしまった。アニメで泣くなんて・・・。

映画が終わっても席を立たないで、最後までエンドロールを観てね!と先に観た友人に言われ、広~い映画館に私と娘と夫の3人だけがポツン。いつまで待たせるんだぁと思った頃、最後の最後にStan Leeがカメオ出演していた。1960年代にMarvel Comicsで『スパイダーマン』『X-メン』 などのスーパーヒーローコミックの原作を手がけた、アメリカン・コミックスの漫画原作者。なんて偉そうに書いてるけど、実はStan Leeって誰?な私でした(汗)

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by amore_spacey | 2014-12-31 06:40 | - Other film | Comments(0)

The Salvation (悪党に粛清を)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 1870年代のアメリカ。かつてはデンマークの兵士で、1864年の戦争の後にアメリカに渡った移民のJon(Mads Mikkelsen)は、妻と10歳の息子を酔っ払いの男2人に殺されてしまう。犯人を突き止めたJonはその場で2人を射殺するが、そのうちの1人が悪名高いギャングのリーダーDelarue(Jeffrey Dean Morgan)の弟だったことから、Delarueの激しい怒りを買った。臆病な市長(Jonathan Pryce )や町の人々に裏切られたJonは、たった一人で無法者たちに立ち向かっていくことになる。


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Mads Mikkelseの一人祭りの一環で観たんだけど、これはハズレだなァ。妻子を殺され腐敗した地域社会からも裏切られた男が、復讐に燃えるハンターとなって、裏切り者や無法者を成敗して街を浄化する。脳みそのない私向きの超分かりやすいストーリだけど、今さら何でこんな作品を撮ったんだろ?デンマークのウエスタン映画ってトコに、価値があるのかすら?


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Delarue(Jeffrey Dean Morgan)の弟の妻Madeleineを演じたEva Green。そこそこきれいで親の七光りってだけで、もてはやされているんだけど、演技が下手すぎて観てられない。『007 カジノ・ロワイヤル』でボンド・ガールを演じたときと同様、「喧嘩売ってんのかァ?」な目つきが印象的ね。

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by amore_spacey | 2014-12-28 02:21 | - Other film | Comments(2)

The Green Butchers (フレッシュ・デリ)

ネタばれあり!!!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 Svend(Mads Mikkelsen)とBjarne(Nikolaj Lie Kaas)は評判の精肉店で働いていたが、店主Holger(Ole Thestrup)の傲慢ぶりに耐えられず、独立して2人で肉屋を開業することにした。しかし客はまったくやって来ない。ある日Svendは、冷蔵室を修理に来た電気工事業者をうっかり閉じ込めて、凍死させてしまう。動転した挙句にSvendは、死体を切り分けマリネにして店で売ってしまった。相棒の狂気の所業に戸惑うBjarneだが、マリネは評判を呼んで、店の外には長蛇の列ができる大繁盛ぶり。事態は既に引くに引けない状況に陥った。そんな折も折り、事故で植物人間になっていたBjarneの双子の弟Eigil (Nikolaj Lie Kaas=1人2役)が、奇跡的に回復したとの連絡が入る。


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ブラックでシュール!だけど常軌を逸した設定の中で、ヒューマンドラマ(人を殺して人肉マリネを売るってぇのに)が静かに展開されていく。人肉マリネの「具材」調達の行方も気になるが、SvendとBjarneの生い立ちや現在の暮らしぶりを見て、不幸な過去を持つ彼らがこの先どうなっていくのか?こちらも大いに気になる。

ここまで芸人キャラに徹するMads!良い意味でのサプライズだった。一度見たら忘れられない髪型。パッと見た感じは宮崎県の東国原知事、額の生え際の盛り上がりはゴロー?インパクト強すぎ!!汗っかきだから、いつも顔がテカってるし。しかも神経質で自己中でキモい。知り合いにはなりたくないタイプ。極めつけは子どもの頃から愛された体験がないため、人嫌いでコミュ障。でも実は愛されることに飢えている。Madsは『ハンニバル』以前に、もうこの頃から人肉を調理していたのね(爆)


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相棒のBjarneもこれまた変わり者で、イケメンなのに無口・無気力・陰鬱としていて、黒い怒りをどっぷり溜め込んでいる。この2人はブラックなネタ専門のお笑いコンビのようだが、人を笑わせようなんて意図は微塵もなく、当人たちは至って大真面目、どころか現状を何とかしようと必死。負のスパイラルから抜け出そうと、ひっそり発狂している人たちなのだ。


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そんな皮肉な状況に苦笑する私たちも、Bjarneの双子の弟Eigilが登場するあたりから、「これ、何とかならんの?」「助けてあげたいな」「うまくいくといいんだけど」と同情したり応援したりしている。私たちの中の「善」が掘り起こされて、いつの間にか優しい気持ちに包まれているってわけ。双子の兄弟を1人2役で演じたNikolaj Lie Kaas、イケメンで感じがいい。『幸せな孤独』でMadsと共演してたっけ(*^^*)


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しかしあれだけ人を殺しておいて、こんなエンディングはあり?ってなもんですが、倫理観や過程を度外視(無視?)した結末に、ほろりとさせられちゃったりするんだから、ったく監督や芸達者な役者陣にやられたなァ。フィレンツェでMadsに会ってからMads熱が再燃したので、一人祭りをひっそり再開中。

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by amore_spacey | 2014-12-27 01:01 | - Other film | Comments(4)

Downton Abbey for text Santa (ダウントン・アビー クリスマス・スペシャル編)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (86点)

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【あらすじ】 Robert Grantham伯爵(Hugh Bonneville)は、自分の力が及ばず、一族が経済的困窮に追い込まれることを危惧していた。そんな中彼は、天使Mary(Joanna Lumley)に会う。彼女は魔法を使って、伯爵がもしこの世に生まれていなかったら、一族はどうなっていたか?を見せてくれた。それを見た伯爵は、自分が今下そうとしている決断は正しいことなのだ、と確信する。


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一応あらすじを書いたけれど、今回はITVのクリスマス・チャリティーのためのスペシャル・エピソードで、映像的に面白いシーンが満載なのです。進行役の天使MaryとRobert Grantham伯爵。


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今回はGeorge Clooneyが、結婚式の参列客としてカメオ出演している。


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「Georgeが来てるわよ~!」の声に、みんながどやどやカメラの前に集まってきて、ブサ可愛な顔で集団セルフィー、アハハハッ(爆) 


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Violet Crawley伯爵夫人(Maggie Smith)が、スキー大会で世界新記録を樹立!と新聞の記事に☆ んな訳ないでしょう。


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そのViolet伯爵夫人がGeorgeから手の甲にキスされ、感激のあまり失神して、座っていたソファから床に崩れ落ちる(≧∇≦)


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脚本担当のJulian Fellowesもちらっとカメオ出演。

普段は貴族らしく気品のある振る舞いなのに、この日ばかりは皆さんコミカルで、子どもみたいにはしゃいではじけていました。それにしてもGeorgeって、いつも美味しいトコ取りで役得だな。


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by amore_spacey | 2014-12-25 00:41 | - TV series | Comments(2)

Hannibal Season 3のフィレンツェ・ロケに行く 後編

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午前中のロケが終わると、情報通のファンが「午後はSanta Trinita橋で撮影があるらしい」 という。ここ(ウフィツィ美術館)から歩いて5分もかからない。ところが橋に行ってみると、撮影機材を乗せたトラックがいないどころか、現場を仕切るスタッフの影も形もない。「ガセネタだったか?」 とりあえず橋から見たVecchio橋を写真に撮った。青空が映ったアルノ川が、いつになく美しい。


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その時なにげなく橋からSanta Trinita広場を見ると、機材トラックが次々に到着し、スタッフが橋の上に向かって運び始めているではないか。ウフィツィ美術館で見た20人ほどのエキストラも、橋のたもとに集結している。「ここで撮影がある!」と確信(^^) 間もなく交通規制が敷かれ、交通警察がダルそうに集まってきた。ファンや野次馬もやってきて道をふさぎ、タダでさえ狭くて通りにくい橋は、てんやわんやの大騒ぎ。そして午後2時ここに登場したのが、FBIのJack Crawford課長(Laurence Fishburne)だった。あれっ、痩せた?遠目だからか?別人に見えるんだけど。


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このシーンも繰り返し撮影。そのたびに車も歩行者も通行止めになり、事情を知らないドライバーが、クラクションを鳴らし続ける。 その音がマイクに入って、また撮り直し。ジェラートを舐めながら歩くおじいちゃんや物乞いの老女が、撮影中にふらふらと迷い込んできて、またもや撮り直し。その間に陽はどんどん西に傾いていく。

「陽光が足りなーい!」と撮影スタッフが叫ぶ。なので橋の右側から左側に移動して、また同じシーンを撮り直す。たった1分かそこらのシーンなのに、こりゃ、スタッフも役者も大変ですなぁ。5分ごとに交通規制が解かれると、それがFishburneの休憩時間になる。こうしてみると、やっぱり顔デカッ!休憩中は写真を撮ったりスタッフと談笑して、彼のまわりには和やかな空気が漂っていた。


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おーーい、撮影中なのに、アタシのこと見てたりしていいの?また撮り直しになっちゃうわよぉ(爆) 


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Fishburneと入れ替わって、血まみれのMadsが登場。痛々しくて見てられないと言いつつ、写真を撮り続ける私。このシーンは3~4回でサクッとOK。そしてMadsはスモークガラスのワゴン車に乗り込み、さっさと次の撮影場所へ行ってしまった。あ~あ、残念。「サインを貰ったり一緒に写真を撮ったりすることはできなかったけれど、間近で見ることが出来てよかったね」と言うも、一緒に写真を撮ってもらおうと意気込んでいた娘は納得できず。帰りの電車の時間が刻々と迫っているので、仏頂面の娘をひきずりつつ中央駅に向かった。


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ずんずん歩いて中央駅の目と鼻の先にあるSanta Maria Novella広場まで来たところで、「ん???」 さっきのワゴン車がとまっている。見慣れたセキュリティの2人が、車の横に立っている。もしかして、もしかしたら、もしかしなくても、本日最後の撮影場所って、ここ?半信半疑。ドキドキ。


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その時ワゴン車から、血まみれMadsが降りてきたぁ\(^o^)/ きゃぁぁ、超ラッ キー!10分もあれば、駅まで走って予定の電車に余裕で乗れる。それまでここで、血まみれMadsをこの目でしっかり見ておこう。 ・・・ しかし、幸せな時間はあっと言う間に過ぎるんだよね。泣く泣くロケ現場を後にして、私たちは駅に向かった。(完)


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おまけ。エグゼクティブ・プロデューサーの1人、Martha De Laurentiis(↑左側の女性)

初日~3日目までは、撮影スケジュールがゆるかったせいか?撮影合間の休憩時間にMadsは、ファンと写真を撮ったりサインをしてくれた。私たちが行った最終日は、撮影が予定よりやや遅れていたため、写真やサインどころではなく、それはちょっぴり残念だった。けれど気さくでファン・サービス旺盛なMadsを見て、ますます好感度上昇。彼、とても素敵です。撮影が終わった後、スタッフ全員に握手をして労をねぎらっていたFishburneの姿も、礼儀正しくすがすがしく好印象だった。MadsもFishburneもベテランだけあって、役者としても人間としても器がデカい。Fishburneは顔もデカい(しつこいね、苦笑)

セキュリティの兄ちゃんたちも、それぞれ個性的でメッチャ面白かった。ファンの間にも不思議な絆が生まれ、初対面なのにHannibalが取り持つ縁で、笑ったりお喋りしたりと楽しい時間を過ごすことができた。とても良い思い出になった。


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by amore_spacey | 2014-12-21 20:10 | My talk | Comments(4)

Hannibal Season 3のフィレンツェ・ロケに行く 前編

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当初の情報では、12月最初の2週間にHannibal Season 3のフィレンツェ・ロケが行われる予定だった。が生憎の天気が続いたためか?スケジュール調整によるものかは不明だが、実際には12月15日から撮影開始。

フィレンツェ中央駅で、Du Maurier精神科女医(Gillian Anderson)とHannibal Lecter博士(Mads Mikkelsen)が列車から降りるシーン、Du Maurier女医がフィレンツェ旧市街を歩くシーン、FBIのJack Crawford課長(Laurence Fishburne)が駅構内に現れるシーン、Medici-Riccardi宮とフィレンツェ県庁でLecter博士(Mads Mikkelsen)とWill(Hugh Dancy)のシーンなどが撮られた。

私と娘が行った日は、撮影最終日。快晴なり^^ 9時過ぎにウフィツィ美術館前の広場に行くと、撮影担当のスタッフたちが準備を始めていた。それにしても現場の仕事って、めちゃくちゃハード(● _ ●)


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ひいきの役者を一目見ようとファンが集まり始め、「役者さんたちが到着しましたぁ」の声に、軽いどよめき。Mads Mikkelsen、背が高ーい!彼の横にいるHugh Dancyが、ちょっと頼りない少年という感じ。彼らから私のところまでの距離、約5m!ドキドキ(*^^*) でもその間には、厳重なセキュリティが・・・(T^T) 突破できーん!彼らがこんなにも近いのに、こんなにも遠いなんて(号泣)


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同じシーンを繰り返し撮り直す。Hughが倒れるシーンは、肩を思い切り地面に打ちつけて、メッチャ痛そうですぜ。でも監督がなかなかOKを出さず、「このタイミングで倒れたほうがいい」とか「こんなふうに倒れたほうが自然」とか言ってたのかどうかは知らないが、倒れ方を巡って何度も打ち合わせ。


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Hugh 「っったく、さっさとOK出してくんねーかぁぁぁ」(神経質)
Mads 「まぁ、そう、焦んなさんなって。」(ベテランの余裕)


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撮影開始後2時間、小休憩。MadsもHughもヘビースモーカーで、吸う吸う吸う!「Mads!Hugh!こっち見てェ」の声に、Madsは気さくに手を振ったり、「ハロー!」と笑いかけてくるのに、Hughははにかんだまま。照れてるのか?固まってるのか?それともWillのキャラから抜けられない?


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偶然私の目の前に現れたMads。カメラの準備が間に合わず、微妙に変なアングル、トホホッ。ウフィツィでの撮影が終わると、集まったファンから拍手が送られ、Madsが手を振って答えてくれた。なのにHughは何だか居心地が悪そう。こういう状況が苦手?慣れてないのかなぁ?


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撮影が終わって帰っていくHughを最後にもう一度見ようと、役者やスタッフの控え室を兼ねたホテルの前に、ファンが群がる。事情を知らない宿泊客は、「えっ、何ごとかしら?」とビックリまなこで出てくる。


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メイクを落としてこざっぱりしたHughが登場!「こっち向いてェ」「もう帰っちゃうのぉ?(T^T)」「サインしてェ」の声も届かず、用意された車に無表情のまま乗り込んで行ってしまった。Hughの大ファンだった娘は超がっかり。「そっけなくて嫌なヤツだよね」って軽く切れる。こうして午前中はあっという間に過ぎていった。(後編に続く)



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by amore_spacey | 2014-12-20 02:47 | My talk | Comments(2)

Falstaff

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (68点)

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【あらすじ】 時は14世紀初頭の英国国王Henry IVの統治下、舞台は中部イングランドのウィンザー。Henry IVを悩ませていたのが、皇太子のHarry王子(後のHenry V)だった。跡継ぎにもかかわらず王子は政治に一切関知せず、放蕩仲間たちと居酒屋などで遊び回っている。彼の一番の親友がSir John Falstaffだった。Falstaffは大兵肥満の老騎士。臆病者で戦場のビリっかす、大酒飲みで強欲、狡猾で好色。だが限りないウィットに恵まれ、時として深遠な警句を吐く憎めない人物なのだ。もう若くはないが、そのふてぶてしい生き様が、格式ばった王宮で育った王子には、とても魅力的な存在だった。しかし父Henry IVが病気で倒れたのを機に、Harry王子は心を入れ替え、身辺整理をして、父と和解する。こうして生まれ変わったHenry Vは、友人だったFalstaffを拒絶する。


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うーむ、疲れた。前半9人の登場人物が、これでもか!とばかりに大声で喋り倒す。その声が途中から徐々に遠のいて、気がついた時には、うつらうつら(=_=)ZZzzz... 不覚にも劇場で初めて寝てしまいました。

舞台装置や衣装が現代風にアレンジされて画期的だった。が、中世の英国といえば、TVドラマ『テューダー朝』のセットが頭に焼きついている。それと比較するのは意味がないとはいえ、ソファが散らばっただけの居酒屋風景や、亀の甲のような半球状のものを腹に乗っけて、Falstaffや仲間たちの太鼓腹に見せかけた小道具や、色仕掛けでFalstaffに迫る2人の娼婦がオールヌード(靴と下着のパンツは着用)という設定は、奇をてらい過ぎてそこだけ強調され、全体のバランスが良くなかった。ロンドンのOld Vic劇場で観た『RICHARD II』の舞台装置も、21世紀に置き換えられていた。が、それほど違和感がなかったのは、私がケヴィ様ファンだから、どうしたって好意的な見方になるから・・・なのかも。


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奇をてらうと言えば、ラストシーンに登場したFalstaffの巨大な顔(↑)には、場内ビックリ。舞台に敷かれた白いビニールが、空気が送られることによって、積乱雲のようにモリモリそびえあがっていく様子は、異様で不気味なのね。悪い夢を見そう(汗) FalstaffとHenry IVの1人2役を、Giuseppe Battistonがよく頑張っていた。因みに同名タイトルのGiuseppe Verdiのオペラは、Shakespeareの喜劇『ウィ ンザーの陽気な女房たち』をもとに作られた。

劇場:Teatro Storchi (Modena)
上演日:2014年11月30日


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by amore_spacey | 2014-12-16 05:00 | Theatre | Comments(2)

The Silence of the Lambs (羊たちの沈黙)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 アメリカ各地で若い女性が殺害され皮膚を剥がれる、という連続猟奇殺人事件が発生。逃走中の犯人は、Buffalo Billと呼ばれていた。FBIアカデミーの実習生Clarice Starling(Jodie Foster)は、ヴァージニアでの訓練中、行動科学課のJack Crawford(Scott Glenn)から、ある任務を課される。CrawfordはBuffalo Bill事件解明のため、監禁中の凶悪殺人犯の心理分析を行っていたが、元精神科医の囚人Hannibal Lecter(Anthony Hopkins)は、FBIへの協力を拒絶していた。ClariceはCrawfordに代わって事件に関する助言を求めるため、Lecterの収監されているボルティモア州立精神病院に向かう。


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監獄の檻を通してAnthony HopkinsとJodie Fosterの2人が織りなす心理的駆け引き、これはとても見応えがあった。Lecterが持つ怖さは、彼が人肉嗜好だからではなく(ま、これも怖いが)、閉じ込められている牢の鉄格子から彼の魂がいとも簡単に抜け出して、あなたや私のいる日常生活に忍び込み、何食わぬ顔して人々の心の闇を執拗に暴いていく、かろうじて保っている心のバランスを崩していこうとする執念だ。

しかしそんなLecterが、妙にエロティックな雰囲気をまとう。Clariceがつけた香水やハンドクリームのメーカーを嗅ぎ分ける鋭い嗅覚、また檻の中からClariceに書類を返す時、2人の指がかすかに触れ合う一瞬。ドキッとする。じわーっと滲み出る恐怖の中に、艶(なまめ)かしい一面や芸術的なセンスを覗かせる。そしてFBIを手玉にとりながら、ある計画を冷静に着々と実行に移していくのだから、いやはや恐れ入りました。


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一方、知的でタフで上昇志向のClarice。傍目には一点の曇りもない女性だが、犯人の手掛かりをLecterから聞き出す交換条件に、彼女は自分の子供の頃の羊屠殺にまつわるトラウマを話す。そして人に言えない秘密をさらけ出すことで、2人の間に共犯者のような奇妙な感情が芽生える、ウフフッ。クールで知的なClariceも、Lecterによって闇の部分を暴かれてしまう。封印していた過去を思い出し、再び罪深い重苦しい気持ちに揺さぶられるのだ。


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主役の2人の陰に隠れてしまったが、FBI行動科学課長Jack Crawfordを演じたScott Glennの、クールで押さえた立ち居振る舞いは忘れがたい。TVドラマのHannibalと見比べると面白い。

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by amore_spacey | 2014-12-09 03:30 | - Other film | Comments(0)

幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ 

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 新車を買って、あこがれの北海道をドライブする欽也(武田鉄矢)は、一人旅の朱美(桃井かおり)をナンパして二人で旅を続ける。その途中、模範囚として六年の刑期を終えて出所したばかりの中年男・勇作(高倉健)と知り合い、3人は旅を共にすることになる。やがて勇作は、「自分を待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを掲げておいてくれ」と妻の光枝(倍賞千恵子)に手紙を書いたことを打ち明ける。


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映画が好きだと言いつつ、実はこの作品を観たことがありませんでした。「お前さぁ、健さんが亡くなって初めて観る気になったのか?」って絡まれそうですが、その通りでございまーす(-_-) さて作品ですが、健さんのこのビールの飲み方(↑)が、当時流行ったらしいですね。皮ジャン姿もなかなか渋い。健さんは、作品の中でも外でも、健さん。色んな役柄や名前がついても、私の中ではどの作品でも「健さんがいる!」なのだ。それって、褒めてんのか?それにしても、「黄色いハンカチを掲げておいてくれ」だなんて、照れるじゃねぇかよ(*^^*) 


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タイトルやポスターを見れば結末が分かっちゃうけれど、それでも旗竿いっぱいに掲げられた黄色いハンカチがはためくシーンに、目頭が熱くなってしまった。涙腺ゆるいな。勇作と光枝が再会できて、本当によかった。そういう私は、たぶん6年も待ってられない。さっさとあの家から出て行ったと思う。♪わたし、まーつーわ、いつまでも、まーつーわ♪という妻は、男のロマンなんだろうけれど、現実は・・・。倍賞千恵子、可愛いな。


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桃井かおりと武田鉄也、この2人が漫才コンビのようで面白かった。まだ素人臭さが抜けないけれど、ぴちぴちして初心(うぶ)な桃井と、三枚目キャラに徹する武田。2人の「動」と健さんの「静」が対照的で、彼らがいなかったら、かなり退屈でつまらなかったに違いない。イルカやピンクレディーの曲が流れるたびに70年代が蘇り、当時のことを思い出して懐かしくなった。

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by amore_spacey | 2014-12-06 04:33 | - Japanese film | Comments(2)

Penguins of Madagascar (ペンギンズ・オブ・マダガスカル)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 Skipper隊長・Kowalski・Ricoそして新入りのPrivateのペンギン隊が、大ダコDr. Octavius Brine(John Malkovich)の世界征服を阻止するため、オオカミの工作員Classified(Benedict Cumberbatch)率いるスパイ組織The North Windと連携して戦う。


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今回はペンギン隊が誕生した経緯が描かれる。新入りのPrivateの卵時代や、彼ら4人のお約束の"片手で手をペチペチ打ち合わせる仕草"の由来など、ペンギン隊ファンには見逃せないシーンがてんこ盛り。ドイツ映画の鬼才・Werner Herzog監督を、カメオとしてアニメのキャラで登場させる、なんて素敵なサプライズもある(^^) 冒頭に登場するヴェネチアでのチェイスシーンは、とってもクレイジーであり得ないんだけど、すごく楽しい。James Bondも真っ青だな、アハハッ。


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オオカミの工作員Classifiedというのが新キャラとして登場するが、ClassifiedもSkipper隊長もオレ様キャラだから、断固としてボスの座を譲ろうとしない。そしてClassifieがNorth Windの何たるかを説明するシーン、チーズスナックをむさぼり食う隊長の口元が、どんどんアップになっていくのを見ていたら、チーズ味のカールが食べたくなった。スナック菓子を食べ倒したペンギン隊が、チーズの粉で上半身が真っ黄色、なんて細かい描写も手を抜かないのがいいね。


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大ダコDr. Octaviusは、声を担当するJohn Malkovichの風貌に、どことなく似ていて、何気に不気味。イタリア上映版は全て吹き替えなので、Benedict CumberbatchとJohn Malkovichの対決が見られないの、シクシク。

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by amore_spacey | 2014-12-03 02:13 | - Other film | Comments(2)