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Mozart in the Jungle season 1 episode1-2(モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン1 第1~2話)

ネタばれあり!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 ニューヨークのオーケストラの指揮者Thomas Pembridge(Malcolm McDowell)が引退し、代わりに神童と呼ばれたRodrigo De Souza(Gael García Bernal)が新指揮者に就任した。態度のでかいRodrigoだったが、その才能は認めざるを得なかった。しかしPembridgeは、自分が追われたような形なのが気に入らない。一方オーボエ奏者Hailey(Lola Kirke)は、生計を立てるために昼は個人レッスンを、夜はブロードウェイとバイトを掛け持ちしている。
ある夜ブロードウェイの演奏に遅れてきたCynthia(Saffron Burrows)にちょっと親切にしたことから気に入られ、ニューヨーク・フィルがオーボエ奏者のオーディションをしているというまたとない情報を得る。しかしリンカーン・センターに駆けつけたものの、オーディションは終わっていた。ニューヨーク・ フィル等を渡り歩いてきたオーボエ奏者Blair Tindallが自身のプロフェッショナル・キャリアを回顧した自伝Mozart in the Jungle: Sex, Drugs, and Classical MusicをAmazon Studiosが映像化したコメディ・ドラマ。(作品の詳細はこちら


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クラシックの音楽家というと、特別な人たちで品行方正な優等生とか堅苦しいイメージがある。が、彼らも私たちと同じ人間、泣いたり笑ったり愚痴ったりする。いや、クラシックの世界こそ危ない人たちのたまり場なのかもしれない。まだ2話しか観ていないから何とも言えないが、クラシック音楽が好きな人なら、バックに流れる様々な音楽だけでも十分に楽しめそう。


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何と言っても、ヒロインHaileyを演じるLola Kirkeの醸し出す雰囲気が、素人っぽくていい。大人の分別はあるものの、まだまだ純粋な部分がたくさんあるこの先有望な彼女と、若くして既に世の中や大人の事情を知り尽くしたようなRodrigo、この2人の行方がとても気になるところだ。ただ残念なことに、Rodrigoに扮するGael García Bernalの指揮振りが(『のだめ』の千秋先輩のときにも思ったんだけれど)、あまりにも素人すぎる。あれで天才指揮者って少々ムリがあるんじゃない?


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by amore_spacey | 2015-04-30 23:49 | - TV series | Comments(2)

Forever season 1 episode1-2(フォーエバー シーズン1 第1~2話)

ネタばれあり!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 Henry Morgan医師(Ioan Gruffudd)はNY市の検死官だが、被害者の死因調査に深入りし過ぎて、自分自身が事件に巻き込まれて死んでしまうこともある。彼は200年前に突如として不老不死の命を授かってしまい、愛する人たちと共に老いることができないばかりか、周囲の人々が老齢で亡くなっていくのをずっと見送らなければならない運命を背負っている。そんな彼の唯一の知り合いであり、不死身の人生に苦悩するHenryの心情を理解しているのは、アンティーク・ショップを営むAbe(Judd Hirsch)だった。(作品の詳細はこちら


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Henryは卓越した頭脳の持ち主で、NY市の検死官でありながら、探偵並みに事件の推理や解明に関わる。『シャーロック』『ハンニバル』を彷彿させるが、『フォーエバー』には派手な爆発シー ンや残酷な殺人シーンがない。1話完結型のドラマだが、殺人事件の解明とHenryの不死身にまつわる謎、この2つが同時進行していく。不都合な要素はバッサリ切り落として、小気味良く軽快に話が展開していくので、突っ込み所が満載(個人的には許容範囲)で楽しみながら観ている。

Henryを演じるIoan Gruffuddを初めて観たのは、確か『タイタニック』(1997年)のHarold Lowe5等航海士の役だった。そして捨て犬ホームの責任者Kevinを演じた『102』やReed Richards役の『ファンタスティック・フォー』。すらりと背が高いクールなイケメンの下で、3枚目キャラが見え隠れする。お茶目な仕草に母性本能を刺激されちゃう。どこか気になる役者なのね。娘はStefano Accorsiに似てる!と言い張るが、私は若い頃の鹿賀丈史にそっくりだなぁと思う。

不死身なHenryはたとえ死んでも数時間で生き返り、生き返るときは必ず素っ裸!でマンハッタン橋の架かるイースト川から出てくる。そのたびにAbeが絶妙のタイミングで、Henryの着替えを持って車で迎えにきてくれる。あうんの呼吸の相棒だ。これはお約束シーンとして、定着しそう。目の保養になって嬉しい^^


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彼を取り巻く女性陣も、魅力的な人が揃っている。まずは最愛の女性Abigail(Mackenzie Mauzy)で、過去シーンに必ずといってよいほど登場する。そして仕事上よく顔を会わせるNY警察の女性捜査官Jo Martinez(Alana De La Garza)。男前でサバサバした彼女とは妙に馬が合い、Henryの心がじわじわ彼女に傾いていく様子もほほえましい。


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脇役として面白いのは、Henryの助手として登場する若手の検死医Lucas(Joel David Moore)だ。仕事はそこそこ出来るんだけど、どこか抜けていて見栄えがしないのは、『ガリレオ』の万年助手・栗林宏美とカブる。これってイケメン主人公+ダサい助手という、よくある構図ですかね。


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by amore_spacey | 2015-04-20 00:58 | - TV series | Comments(4)

Lo straniero (異邦人)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 平凡な会社員Arthur Meursault(Marcello Mastroianni)のもとに、養老院に預けていた母の死の知らせが届いた。葬儀で涙も流さない彼は、翌日、元同僚のMarie Cardona(Anna Karina)とコメディ映画を観に行き、そのまま夜を共にした。そんな彼は「太陽がまぶしかったから」という理由で、人を撃ち殺してしまい、断頭台による死刑を宣告される。Albert Camusの小説『異邦人』を映画化。(作品の詳細はこちら


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原作を読んだのは遠い昔のことで、詳細は忘れてしまったが、あまりにも有名な「きょう、ママンが死んだ。」「太陽がまぶしかったから。」は、おバカな私も覚えている。そして作品を観ているうちに、細部を思い出してきた。真夏のぎらぎらした太陽や蜃気楼のみえる町やよどんだ空気。全体に流れる虚無感や無関心や不条理。もうひたすらだるくて、人生どーでもよくなる。投げやりになっちゃうね。名作と言われようが、こんなタイプの小説は苦手で気力が続かず、最後まで読まなかったんじゃないかなぁ。


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母の死も恋人の存在もアパートの住人も友だちも、Meursaultにとっては全てが虚しい。そういう感覚は分からないでもないが、にしても現実味の薄い人だ。食べるコトすら面倒かもしれない。殺人理由を聞かれて、「太陽がまぶしかったから」なんてシレッと答える彼が、唯一声を荒げたのは、死刑前夜のムショの中。「神の言葉が一体なんなのだ!母の死が、アラビア人の死が、一体なんなのだろう?いつかは誰れもが死ぬんだ!」って、それ言っちゃお終い。これじゃ、身も蓋もないですぞ。


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そんな訳の分からんMeursaultを演じたMastroianni。女たらしでちょっぴりお調子者のヤサ男のイメージが拭いきれないため、最初から最後まで違和感があり、作品に入り込めなかった。若い頃のJean-Louis TrintignantやMontgomery Cliftにやらせたら、も少し説得力があったかも。んーー、でもVisconti監督好みじゃないか。ところで、当時の男性用水着(上下つなぎ型)って・・・(爆) これを着ると男前のMastroianniも、あちゃーーっ、子どもみたい。


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by amore_spacey | 2015-04-09 02:46 | - Italian film | Comments(0)