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Hannibal season 3 episode 6-13 (ハンニバル シーズン3 第6~13話)

ネタばれあり!!!

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 Hannibal(Mads Mikkelsen)の自首により、FBIはいとも簡単に彼を逮捕することができた。Jack Crawford刑事(Laurence Fishburne)はWill Graham(Hugh Dancy)やAlana Bloom女医や(Caroline Dhavernas)やChilton博士(Raúl Esparza)の協力を得て、目下世間を騒がせている一家惨殺事件の犯人Francis Dolarhyde (Richard Armitage)を捜している。その殺人鬼がHannibalを神のように崇拝し、会いたがっているという情報が入った。そこで犯人をおびき出す囮作戦のため、FBIはHannibalを自由の身にする。(作品の詳細はこちら


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よく頑張った、自分。後半はほとんど惰性だったが、とにかく完走できた自分を褒めてやりたい。いやぁ、今シーズンは本当に退屈だった。時間稼ぎのための意味不明な妄想シーンばかりで、大きな盛り上がりはなかったなぁ。お約束の流血シーンは、大盤振る舞いです。囚人服のHannibalは、うーん、なんか冴えない。髪を切ってから、心なしか痩せてうらびれた感じがするし。その代わりと言っちゃなんだけど、彼の独房は片面ガラス張りで、広々としてなかなかいい感じ。


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レッド・ドラゴンの登場で、少しはアップテンポで面白くなるかな?と淡い期待を抱いていたが、突込み所満載の単発的な笑いだけでガッカリ。レッド・ドラゴンのタコ踊り?太極拳?身体クネクネのナルシスト・ダンス?あれはもうコメディ以外の何でもない。彼が真剣になればなるほど、笑えるんだから、アハハッ。突然羽や尻尾が生えたりして、あのまま『ゲーム・オブ・スローン』のドラゴンたちと、合流したかったのかしら。


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レッド・ドラゴンの原画を、いきなりムシャムシャ食べたり、Chilton博士の一部を嬉しそうに喰っちゃう。知的でシャープな美形だけど、めちゃくちゃ不気味で危険なヤツだ。危ない人と言えば、エンドロールのあとに登場する精神科医Bedelia (Gillian Anderson)も、ついにそう来たか!な奇行に出て、このドラマの登場人物に、マトモな人は1人もいなかったんだ、と確信した。


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頼みの綱のChilton博士が良い意味で活躍してくれるかと思っていたのに、それも裏切られた。灯油をかけられ、感謝祭のターキーみたく全身ローストにされ、それでも生きていかねばならないなんて・・・。残酷すぎる。


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結局HannibalとWillの2人は、純粋なBLの一言では片付けられない、かなり面倒くさい関係だったんですね。「好きだけど嫌い、嫌いだけど好き、好きだけど・・・(エンドレス)」「愛すれば愛するほど、お前が憎い!」 相反する感情に葛藤する2人の姿が、いじらしく可愛らしく、それ以上に、まぁぁぁイライラさせられました。一筋縄ではいかない、理不尽なところが人間の人間たる所以ですかね。やっと2人きりになったHannibalとWill。ほんの一瞬でも心の平和や一体感を得られたなら、本望でしょう。あのまま奈落の底に落ちていったのか?海の向こうへ羽ばたいて行ったのか?彼らは遠い遠いところで、ひっそりと愛を深めているのかもしれません。

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今シーズンの内容は残念だったが、フィレンツェ・ロケに立ち会うことができたのは、ラッキーだった。つくづく思うんだけど、映画やドラマの制作って、きわめて廃棄率の高い作業なんだなぁ。半日かけて何十回も撮り直したシーンが、たった1秒しか登場しない。いやバッサリ切られているシーンが大部分である。そういうものなのか。

編集者の才能やセンスにも目を見張った。ロケ後のフィルムをほんの少し加工するだけで、まるで違うシーンになるのだ。「私、あの現場で一体何を見てたんだ?」と慌てるくらい、全く別のシーンがテレビの画面に映し出された。映画やドラマは編集力!と言い切るヒトもいるくらいだ。どんなに脚本が良くても、どんなに撮影が上手くても、その繋ぎ方次第で、面白さは激増・激減するってもんなのだ。 


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by amore_spacey | 2015-08-30 02:40 | - TV series | Comments(2)

Banshee season1 10 episodes (バンシー シーズン1 全10話)

ネタばれあり?

私のお気に入り度 ★★★★☆ (84点)

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【あらすじ】 前科者である大泥棒の男 (Antony Starr)が、15年の刑期を終えて出所した。その足で向かったのは、アーミッシュのいるペンシルヴァニア州のBansheeという田舎町だった。そこにはかつての恋人Anastasia(Ivana Milicevic)が、名前を変え別の男と結婚して2人の子どもたちと暮らしている。その彼女が、昔一緒に強奪したダイヤモンドを持っており、自分の分け前を要求するためである。
  男がBansheeの居酒屋で飲んでいると、新しくこの町に赴任してきたという保安官Lucas Hoodが入ってきた。そこに現れた地元のギャングはHoodと一触即発の状態になり、撃ち合いになった挙げ句、Hoodはあっけなく死亡する。一計を案じた前科者の男はこの保安官Hoodになりすまし、依然として犯罪に手を出しながら、その一方で悪を成敗し町を支配していく。(作品の詳細はこちら


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『ブレイカウェイ』『アダムのりんご』で、地味な役どころながら好印象を抱いたUlrich Thomsen(↑左の人)が気になって、このTVドラマシリーズを観始めたが、、、偽保安官を演じるAntony Starrにすっかりハマッてしまい、Ulrichそっちのけで一気にシーズン1を観た(笑) 私の中ではUlrich=スキンヘッドだったので、髪ありUlrichに違和感があったというのもあるが、今回演じている地元ギャングの元締めKai Proctorという役どころが、まぁぁぁトコトン悪いヤツで好きになれない。冷静沈着で温厚な男に見えるが、いったん切れると怖い、なんてもんじゃない。残虐非道な男に豹変して、手がつけられない。


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こちらが偽保安官Lucas Hoodを演じるAntony Starr(*^^*) 鍛え抜かれた身体は身軽でしなやかだが、言葉より先に手が出るわ、弾丸をぶっ放すわ、血の気が多い。来るものは拒まずで、若い女が身体を提供すれば遠慮なく頂戴する。正義感も強いが大泥棒のDNAも濃い。ハードボイルドな男なんだけど、どこか隙があって、母性本能をくすぐる。笑った顔がたまらなくいい。「前科者が保安官になりすます」というあり得ない設定も、彼なら許せる!


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脇役にも個性的な人材が揃っている。Job(Hoon Lee)の表の顔は美容師、実はコンピューターの達人で、危機一髪のところでいつもHoodを救い出す。毎回ヅラや化粧や衣装に工夫がこらされているので、それを見るのが小さな楽しみの1つである。


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居酒屋&食堂を営む前科者のSugar Bates(Frankie Faison)も、Hoodの良き理解者の1人。普段は静かに暮らしているが、ここぞというときに力を発揮してHoodを助けてくれる。Sugareの店で世間話をしながら食事したり一杯飲んだりするのが、Hoodにとって最高の安らぎであり幸せなひとときだ。

その他Hoodの昔の恋人Anastasiaや彼女の夫、Hoodの職場の同僚たち、Hoodが大泥棒だったころにかかわったロシア人マフィアのボスMr. Rabbit(Ben Cross)、15年の刑期の間ムショで出会ったギャングたち、Ulrich Thomsenの秘書Clay Burton (Matthew Rauch 彼も不気味だー) 、Hoodを通り過ぎる女たちなど、癖のある脇役が続々と出てくる。

小気味の良いテンポで話が進んで、気持ちがよい。腕力や暴力で決着をつけるなんて、野生動物の縄張り争いと大差ないが、人間も一皮剥けば動物とそれほど変わりはないんじゃないか?喧嘩に勝ったものが王者。敗北=死。裏切り者には、制裁や報復や復讐が待っている。とても分かりやすい構図だから、脳みそカラカラな私向きのドラマだ。

 
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by amore_spacey | 2015-08-16 01:26 | - TV series | Comments(0)

The Guest (ザ・ゲスト)

ネタばれあり!!!

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

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【あらすじ】 ハロウィーンが近づく中、息子Calebを戦地でなくした一家のもとに、彼の戦友だという男David(Dan Stevens)が訪ねてくる。謙虚で礼儀正しい上に甘いマスクの彼は、瞬く間に一家と打ち解けていった。それぞれが抱えていた悩みや問題を解決してくれる彼を、すっかり信頼する一家だが、ある日長女Anna(Maika Monroe )は彼の不審な電話のやり取りを聞いてしまう。(作品の詳細はこちら


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『Downton Abbey』で育ちのよい英国貴族の子息を演じたMatthew Crawleyが、ダークな殺し屋になると聞いて、好奇心全開。しかも『Forever』のJoelくんが出ているなんて、これはもう、「観なさい!」という神のお告げに違いありません。 

作品に関しては、うーん、もやもやが残った。Davidの目的がはっきりしないままストーリーが展開して、いきなり殺人鬼に豹変するので、「えーっ、何で?」 そこが気になって、話についていくことが出来なかった。実はDavidはCalebと一緒に超人兵士計画の被験者となり、面(メン)が割れた場合は、身元がばれないよう手当たり次第殺していくようプログラムされていたらしい。といった状況が、後半でちらっと提示される。コレ、完結明瞭で白黒はっきりしないとダメな私には、もやもや&イライラするパターンなのです。少々辛口ではあるけれど、Davidの凶暴性だけが暴走していた感は否めません。


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さて新境地開拓で悪人に挑戦したDan Stevens、彼からにじみ出る品の良さが邪魔して、徹底的にワルになり切れない不完全燃焼な感はあったが、よく頑張った!役者として「Downton Abbeyのあのヒト」で終わらないため、懸命に脱皮を図っているのが分かる。ナイスバディやベッドシーンも、堪能させて頂きました、うふふっ。

でも、「この顔、コワいだろ?」「今の視線、どうよ?」 キメ顔やポーズがいちいちクローズアップされたあと、申し合わせたように重苦しいBGMが流れて、「コノ人ね、優しそうな顔をしていて、ホントはスゴーク悪い人なんですよぉ。要注意ですから。」と言わんばかりのお膳立てがされる。そのパターン化した律儀さに笑ってしまった。という冗談はさておき、Dan Stevensの中の邪悪な部分が引き出され、さらに鍛えられ研ぎ澄まされたら、ゆくゆくはRalph Fiennesのような独特のカリスマ性のある、大物役者になるかも。応援してるよ、Dan!


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あああぁぁ、Joelくん(中央↑)!やばい仕事を頼まれると、目が泳いじゃうね。オドオドと自信のなさそうな空気を、全身から放っている。根っこのところは、すごくいいヒトなんだ。なのに、あんな退場の仕方ってある?(T^T) 背後から撃つなんて、あまりにも卑怯じゃありませんか。男なら、正面対決するもんだぜぇ、Danくん。


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by amore_spacey | 2015-08-13 03:29 | - Other film | Comments(4)

The Door (ザ・ドア - 交差する世界)

ネタばれあり!!!

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 画家のDavid(Mads Mikkelsen)は、妻Maja(Jessica Schwarz)と娘Leonie(Valeria Eisenbart)と暮らしていた。そんなある日、Davidが近所のパンクなお姉さんと不倫を重ねてる間に、Leonieが庭のプールで溺れて亡くなってしまった。Majaには愛想を尽かされ全て失ったDavidは、自暴自棄になり自殺を試みる。そこで彼は不思議な扉を発見した。その扉は、娘を失った5年前のあの日に繋がっていたのだ。過去と未来を繋ぐ扉がもたらすパラレルワールドを舞台としたSFサスペンス。(詳細はこちら


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過去や未来へ移動するタイムリープを題材にした作品は、娯楽として楽しむには最高だ。頭に浮かぶだけでも、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『スライディング・ドア』 『時をかける少女』 『テルマエ・ロマエ』『JIN -仁- 』など。探せばまだまだある。ドラえもんの「どこでもドア的」にさらっと楽しめるものが多い中、『スライディング・ドア』や本作品には、「ちょっと待てよ?」と考えさせるものがある。都合の悪い過去を塗り替えられるなんて、そんなうまい話はない。そのためには代償を頂戴いたします。結局失われたものは、どこかで埋め合わせをしなくちゃならないのだ。

ストーリーはともかく、周辺部が気になって、そっちにばかり目が行ってしまった。まず別世界への案内役を務めるブルーの蝶↑↑ 羽の表と裏の色の落差にビックリ。表は綺麗な光沢のあるブルーなのに、裏側ときたら枯葉色。そしてDavidの描く絵、あれは相当病んでいる。悪い運気を呼び寄せそうで、コワい。でも守護天使の話をして、パパが入れ替わったんだと、娘に説明するDavidは切なかった。


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この胡散臭い隣人↑↑ 出来ればかかわりたくないタイプなのに、5年前の世界の仕切り屋で、悲しいかな、この男からはどうやっても逃れられない。で、気がついたら、近所に住んでいる人みーんな5年後からの人たち。それだけ多くの人が、人生をやり直したいと思っているということだ。


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生まれ変わったDavidは、愛する者のそばに寄り添って、お互いに労わり合いながら、2人3脚で新しい人生を築いていって欲しい。そんな願いが込められたラストシーンに、ほっと救われた。


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by amore_spacey | 2015-08-06 01:17 | - Other film | Comments(0)

Flickering Lights (ブレイカウェイ)

ネタばれあり!!!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 ギャングのリーダーTorkild(Søren Pilmark)は40歳の誕生日を迎えた。しかし彼女には振られ、せっかくの誕生パーティーでも、ボスに因縁をつけられる。何をやってもうまくいかない人生をやり直すため、Torkildはボスの大金を略奪しようと画策。腐れ縁のPeter(Ulrich Thomsen)とArne(Mads Mikkelsen)とStefan(Nikolaj Lie Kaas)を巻き込んで、計画を実行したTorkildたちは、銃撃戦で負傷しながらも、何とか逃亡先へ車を走らせた。しかし国境寸前まで来て、車が故障してしまう。なすすべもないまま、4人は廃墟となったレストランに身を隠すことになった。(作品の詳細はこちら


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そこらじゅうに銃弾が散乱し、流血事件が起きるにもかかわらず、オープニングからは予想もつかない結末が、静かに私たちを待っている。見終わったあとの余韻が、なかなかいい。これ、監督の愛情ですね。1回きりの人生、どこかで報われなくちゃ。現実はなかなかこう上手くはいかないけれど、せめて映画の中で夢を見させてくれてありがとう。

デンマーク作品ならではの、全体を包むブラックでシュールな空気、でも嵐を潜り抜けたトンネルの向こうに雪解けの春が待っている、そんな流れが、ドラッグのように病みつきになりつつある。そんなデンマーク映画と、切れると恐ろしい子になっちゃう不気味な髪型のMadsにハマった。私も危ない子になりつつある。


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ならず者の4人は心の交流の少ない家庭に育ったためか、大人になった今でも、心の中に癒されない子どもを抱えて生きている。精神的に危なくてどこか挙動不審の彼らは、互いの傷を舐めあうような共依存で大人になった。だから仲間のやり方や行動が気に入らなくても、文句を言いながらも濡れ落ち葉のようにくっついているし、足手まといになると分かっていても見捨てることができない。あー、イライラ!そんなどうしようも ない奴らなんだけど、どこか憎めない。彼らに比べると、Stefanの彼女は、あの中では一番マトモにみえたのに・・・(絶句) もう少し空気読めよ!卵なんてどうでもいいよ。


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どこをどうすると、「レストランを開業しよう」てなことになるのか?そこは深く追求しないけれど、人生の転機は案外こんなものかもしれない。ふっと頭をよぎった冗談のようなことが運気を変え、人生を好転させてくれるって、意外にあるものだ。とにかく、どのキャラも強烈!狩人のおっちゃんのラストシーンは、 本人はもちろんだけど、私もスカーッとした(笑)


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by amore_spacey | 2015-08-03 00:14 | - Other film | Comments(2)