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House of Cards season 4 all 13 episodes (ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン4全13話 後編)

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このドラマは政界を舞台に、人の飽くなき権力欲を描いている。見え透いた薄っぺらい世間体の下で、生臭い本音がドロドロとうごめいている。そんな人間の悪の側面に目を背けたくなるが、その一方でもっと地獄を見てみたい、という欲望に突き動かされて、毎回画面から目が離せない。人の不幸は蜜の味。


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緊迫したドラマだが、ふっと笑えるこんなシーン(↑↑)もある。大統領官邸の壁に飾られていた絵、Frankが好きになれないこの絵を外したあと、ボディ・ガードMeechum(Nathan Darrow)の右手をなぞって、壁に落書きするFrank。描き終わったあと子どものように笑う2人の間に、大統領&ボディーガード以上の、親密な空気が流れていたわね、ウフフッ。


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今シリーズから大統領の対抗馬として登場する、共和党の大統領候補のNY州知事Will Conwayを演じるJoel Kinnamanは、スウェーデン出身の長身ナイスバディなイケメン俳優。Conway夫妻はモデルのような美男美女で、愛らしい子供達にも恵まれている。彼らがSNSで発信するメッセージは、いつも世間の注目の的で、人々は彼らの動向をリアルタイムで追い続ける。いまどきの青年らしく、イメージ戦略に長けている。この点で既に、Underwood夫妻より大きくリード。


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Claireの右腕となったLeann Harvey(Neve Campbell)。お金はしっかりもらうが、それに見合った仕事が出来る男前な政治コンサルタント。


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大統領首席補佐官としてFrankに忠誠を捧げ、過去には犯罪にも加担しているDoug(Michael Kelly)。Frankへの忠誠心が半端なく、いつの間にか暴走し始めて、人間性が崩壊しつつあるコワい子。ぼそぼそした声で話すのに、有無を言わせない不気味なオーラが漂っている。今シーズン新たに出会う女性が、唯一の心の支えとなっている。しかしこれだけ悪に満ちているのに、彼が登場すると安心できるのは、なぜ?私も彼の戦略に引っかかっているのかしら?


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大統領報道官Seth Grayson(Derek Cecil)は、自分の行く末を案じてリークしたため、Dougの信用を失ってしまう。が、Frankを取り巻く人間模様の中で、この人は比較的まともなキャラかも。道徳的に何だかなぁ?な言動はあるが、出世のために人を殺したりするほど、腐りきっていない(はず)。根は真面目?肝っ玉が小さいだけ?


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この2人は、夫婦愛で結ばれるとかいう生易しいレベルではない。全てを超越し、権力欲の亡者となった2人が結束したことで、シーズン5では血を見る争いが勃発するかもしれない。コワい子たち。


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でも私たちにはヘラルド紙の旧編集長Tom Hammerschmidt(Boris McGiver)がついております。かつての部下Lucas Goodwinが起こしたフランク暗殺未遂事件をきっかけに、Underwood夫妻の過去に疑惑をもち、地道な取材の末、Frankの不正と犯罪を突き止め確信する。シーズン5はいよいよFrank潰しが、本格的に始まるか?Tom vs Underwood夫妻の攻防戦?ゾクゾクするわぁぁ。


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by amore_spacey | 2016-04-20 22:49 | Kevin Spacey | Comments(0)

House of Cards season 4 all 13 episodes (ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン4全13話 前編)

ネタばれあり!!!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (90点)

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【あらすじ】 大統領予備選のさなか、Claire(Robin Wright)は自分の政治的キャリアを追及して下院議員選への立候補をもくろむが、Frank(Kevin Spacey)が阻止する。Lucas Goodwin(Sebastian Arcelus)がFrankを狙撃して瀕死の重傷を負わせ、彼の代わりにClaireがロシア連邦大統領Petrov(Lars Mikkelsen)と交渉して、ガソリン危機を終息させた。
  共和党の大統領候補のNY州知事Will Conway(Joel Kinnaman)が優勢に大統領選を進めるなか、肝臓移植を受けて回復したFrankはClaireと和解し、Claireは母Elizabeth Hale(Ellen Burstyn)の死を利用して民主党副大統領候補となる。Will Conwayに対抗するためにイスラム教過激組織のICOの幹部を捕えると、ICOがアメリカ人を人質にして幹部の解放を求める。
  Tom Hammerschmidt(Boris McGiver)が前大統領(Michael Gill))やRemy Danton(Mahershala Ali)らの証言を得てFrankの陰謀を暴露する一方、Underwood夫妻は報道とICOの両方に対応するため、戦争による混沌を作り出そうと決意した。(作品の詳細はこちら


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シーズン3の展開が地味で足踏み状態だったことと、アメリカの政治の仕組みを知らないと、あれれっ?な部分に踏み込んでいたため、ちょっと忍耐を強いられたが、シーズン4は第1話から最終話まで、小気味のよいテンポで進んでいった。どのエピソードも波乱に満ち、陰謀や駆け引きや策略、罠を仕掛ける者と罠に落ちる者など、いっときも目が離せない充実ぶりが素晴らしかった。3月に配信された全13話を、昨夜一気に観たばかりで、興奮さめやらぬ状態である。


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Frankと大統領選を戦ってきたライバルHeather Dunbar(Elizabeth Marvel)だが、Lucasと密会したことがばれて、選挙戦から脱落。さらに彼女の言動がLucasを窮地に追い込み・・・


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Lucasは大統領を暗殺する。彼が発した弾丸は、体当たりでFrankを守ったボディーガードEdward Meechum(Nathan Darrow)を貫通して、彼は即死。Frankも腹部に銃弾を受けて、瀕死の重傷を負う。とても寡黙&クールで大統領夫妻に忠実なMeechumが好きだったのに、、、この突然の退場は聞いてないよぉぉぉ(号泣)


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大統領不在中、その執務を代行するDonald Blythe副大統領(Reed Birney)。のほほーーんと過ごしてきたものだから、あわあわして浮き足立っちゃっているのが、傍目にも哀れ。男前なClaireのおかげで、体裁を繕うことはできたが、全く使えない男だ。


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幼い頃からClaireは母Elizabethと確執があった。母が癌であることを知っていたにもかかわらず、見舞いにも行かなかった。素直になれない2人だったが、母の最期の望みである安楽死を、Claireは自らの手で叶えてやるのだった。


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ElizabethとClaire母娘の関係改善に一役買ったのは、大統領夫妻のスピーチライターThomas Yates(Paul Sparks)だった。Meechum亡きあと、彼が大統領夫妻の鎹的な存在になるんだろうな。ってか、Claireとの恋の行方が気になる。


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離婚寸前の2人なのに、公の前では何食わぬ顔して仲良し夫婦を演じる。民衆やジャーナリストの前でボロを出しては、一巻の終わり。政治家も立派な役者なのである。


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30半ばにしてNY州知事のWill Conway。共和党副大統領候補として、Frankの強力なライバルになる。Conway夫婦は30代と若く美しいカップルで、2人の可愛い子どももいる。子どもをあきらめたClaireにとって、それらのことが神経を逆撫でするのだ。


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旦那が肝臓の移植手術のさなか、彼女はロシア連邦大統領Petrovと1対1で交渉。「ファーストレディというお飾り的な存在じゃ、物足りないわ」とばかりに、相手の急所に潔く踏み込んでいく勇気や大胆さ、そして野心。何だかんだ言いながら、FrankはClaireのここに惚れたんだよね。民主党副大統領候補になったClaireのこの先が、怖楽しみだ。


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そして今度こそFrankとClaireは二人三脚で・・・というと聞こえはいいが、まぁ早い話が共犯者として、必要とあれば戦争も辞さない覚悟を宣言した。この2人がタッグを組んで突っ走ったりなんかしたら、、、(滝汗) 


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by amore_spacey | 2016-04-18 22:37 | Kevin Spacey | Comments(0)

Veloce come il vento (ゴッド・スピード・ユー!)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (85点)

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【あらすじ】 代々ラリーのチャンピオンを出した家に生まれたGiulia(Matilda De Angelis)は、有望なツーリングカーのドライバーである。父の指導の下、たった17歳でGiuliaは、GT選手権参加を目標に、数々のレースに参加して腕を磨いた。しかし父の死によって全てが一変し、Giuliaはレースも自分の人生も、1人で立ち向かわねばならなくなる。
 ところが父の葬式当日、10年も顔を見せなかった兄Loris(Stefano Accorsi)が、彼女を連れてひょっこり帰ってきた。数々のラリーに優勝した輝かしい過去をもつLorisだが、薬物依存に陥り、いまや見る影もない。そんな兄が父に代わってGiuliaのコーチとして指導することになった。元ラリードライバーCarlo Caponeの半生からインスピレーションを受けて映画化された。(作品の詳細はこちら


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うわぁぁ、最初から最後までテンションが高くて、アドレナリン上昇しっ放し。車やレースに全く興味がない人も、レースの詳細が分からない人も、あっと言うまに引き込まれ、まるで自分がドライバーになったかのような、臨場感あふれる素晴らしいカメラアングル&演出&フィルム編集に唸るはず。スポーツ(と言っても色々あるが、今回は自動車レース)を軸に家族のあり方を描いたイタリア映画は、これが最初かもしれない。しかもウェットじゃない。突き抜けた感のある潔いドラマ展開が、家族をテーマにした従来のイタリア映画とは一線を画している。

自動車産業が盛んで、F1王国でもあるエミリア・ロマーニャ地方を舞台にしたアクション・ムービー、しかもStefano Accorsiが出ていると聞いて、公開初日に観にいった。イモラの町やサーキットを舞台に、スピード&躍動感あり、束の間の静寂あり、アイロニーを含んだ笑いありの、期待を裏切らないドラマチックな作品だった。監督は弱冠34歳のMatteo Rovere。監督としては7本目の作品。


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いや、それにしてもAccorsiが登場したときには、場内一同唖然でした。全く別人&別キャラですもん。壊れ方が半端ない。完全にイッちゃってます。クールだったあのAccorsiはどこへ?しかもモデナ方言そっくりのイモラ方言で話すAccorsiがおかしくて、場内爆笑。久しぶりにエミリア・ロマーニャ地方を舞台にした作品に、ボローニャ生まれのAccorsiは懐かしさと郷土愛から、オファーを速攻でOKしたという。Lorisを演じるため、12キロ以上体重を落とし髪も伸ばした。目の下には隈がくっきり。目はうつろで、焦点もあわない。じっと立っていられず、いつもゆらゆら状態。そんな彼が一度(ひとたび)妹のコーチになると、見る間に本領を発揮し、自分らしさを取り戻していくのだ。


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Giuliaを演じたMatilda De Angelisは、本作品で主役デビューだが、あの落ち着きやしなやかさを、一体どこで身につけたんだろう?20歳とは思えない迫力に圧倒された。ありがちな恋愛物ではなく、男の世界を描いた作品で開花するなんてすごい。男勝りで負けず嫌いだけど、凹んだ時は年齢相応の無邪気な顔を覗かせる。キュートでカッコいい。彼女が歌う♪ SEVENTEEN ♪(音!)もタイトでカッコいい。どんな女優になっていくのか、楽しみだ。


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by amore_spacey | 2016-04-14 01:16 | - Italian film | Comments(0)

CATS

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先月ボローニャの劇場で行われた、ミュージカルCATSを観にいった。遥か昔のこと、新宿のテントで上演された劇団四季のCatsを観て、ものすごく感動した思い出がある。ダンサーたちの力強い歌声やしなやかな動き、そしてそれらを引き立てる演出に目が奪われたものだった。


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今回も猫たちが客席から舞台にあがったり、客席に下りてきたりして、舞台と客席の境界線を感じさせない演出だった。


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CATSは猫たちの一夜のドラマ。都会のごみ捨て場を舞台に、個性的な猫たちが集まって、特別な舞踏会を開くのだ。たった一晩の出来事だけど、色んな猫が来て色んなことが起きる。今回はイタリア人ダンサーGreg Castiglioni が参加していたので、♪ メモリー ♪をイタリア語で歌ってくれた。

劇場:Unipol Arena (Bologna)
上演日:2016年3月17~20日
監督:Andrew Lloyd Webber


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by amore_spacey | 2016-04-11 04:21 | Theatre | Comments(0)

Kevin Spacey on the italian show (ケヴィン・スペイシー、イタリアのタレントショー番組に出演)

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イースターホリデーをイタリアで過ごしたKevinは、TVショーAmici di Maria de Flippiの特別ゲスト審査員として招待された。素人の歌手やダンサーや楽器演奏など、ジャンルを問わず誰でも参加できる番組で、新人を発掘するタレントショーである。


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最近愛用の白いジョギングシューズに、ネクタイをしないラフなスタイルで登場!歩き方がクマさんのようで、可愛かった~^^


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私語の多いマナーの悪い観客に、「シーーーッ」と静粛を求めるKevin。審査員長に軽いギャグを飛ばすKevin。音楽に乗って身体を揺らすかわいいKevin。House of Cardsのように、カメラに向かって喋ってくれたら、もっと面白かったかも。Kevin、またイタリアに来てね。いつでもウェルカムだから。


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by amore_spacey | 2016-04-07 02:46 | Kevin Spacey | Comments(0)

Amore, cucina e curry (マダム・マロリーと魔法のスパイス) 

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (75点)

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【あらすじ】 インドのムンバイでレストランを営むKadam家の次男として生まれたHassan(Manish Dayal)は、名料理人の母から絶対味覚を受け継ぐ。だがある晩、彼らの店は選挙絡みの暴動により全焼し、母親まで失ってしまった。失意の父(Om Puri)は子供たちを連れてヨーロッパに移住し、南フランスにある自然豊かな山間の小さな町にたどり着く。(作品の詳細はこちら


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フランスを舞台に、格式あるフレンチレストランのMadame Mallory(Helen Mirren) と、インド料理店の経営者(Om Puri)のバトルが、イタリアのTVドラマBenvenuti a tavolaに登場する、Conforti一家(ミラノ) vs Perrone一家(南イタリア)のバトルに似ていて、可笑しかった。2人のベテラン役者の、落ち着いた佇まいは、さすがキャリアや年の功だなと思う。


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食欲をそそる彩り豊かな料理が登場した。中でもHassanの母親が大鍋に作っていたウニのスープ(ソース?)や、Madame MalloryがHassanと一緒に作ったスパイシーなオムレツ、この2つがとてもおいしそうで気になった。ウニのスープに具は何も入ってないのかなぁ?


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Kadam家の次男Hassanを演じたManish Dayalは、インドのイケメン青年!目の保養になりました。邦画のタイトルは、、、何だかなぁ。


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by amore_spacey | 2016-04-05 01:11 | - Other film | Comments(2)

La cena (星降る夜のリストランテ)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】  ローマの街角にある小さなリストランテ。病気療養中の夫に代わって女主人Flora(Fanny Ardant)が切り盛りしている。冬の夕暮れ、いつものように店先に明かりが灯り、開店を告げる。ここに来る客たちは十人十色。さっそく常連の老詩人Maestro Pezzullo(Vittorio Gassman)がやってきた。(作品の詳細はこちら


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夜のリストランテに集う人々の人間模様を、開店から閉店までの間に起こる、テーブルごとの様々なエピソードと共に描かれたグランド・ホテル方式の会話劇。この店の客層は幅広く、シングルやカップルや友人や家族のほかに、インチキ占い師や不倫カップルなど、様々な客がやってくる。それぞれのテーブルで喋る他愛のない話や痴話喧嘩やホラ話が、途切れることなく流れる。

喋るために生まれてきたイタリア人だから、ごくありふれた話でも、彼らにかかると面白おかしいエピソードに早代わりする。この他愛のない話の積み重ねが人生そのものなのだ。この作品に大きな事件は登場しないが、テーブルごとの話から人々の暮らしを垣間見ることができる。


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起承転結のないドタバタコメディを引き締めているのが、濃いキャラクターを演じたGiancarlo Giannini やVittorio GassmanやStefania Sandrelliなど存在感のある役者たちや軟派なカメリエレ、そしてリストランテの女主人を演じるFanny Ardantの泰然自若としたホステス振りに尽きる。客と付かず離れずの絶妙な距離感や、客への暖かい言葉やまなざしなど、Fanny Ardantならではの雰囲気やオーラが、心地よかった。Ettore Scola監督と音楽担当のArmando Trovajoliが、Good job!


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by amore_spacey | 2016-04-01 21:29 | - Italian film | Comments(0)