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ハウス・オブ・カード 野望の階段 シーズン 5 全13話 (House of Cards Season 5 episode 1-13)

ネタばれあり!!!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 Frank(Kevin Spacey)と共和党のConway(Joel Kinnaman)の2人で争われた大統領選は、サイバーテロを画策したFrankが辛くも勝利して2期目の大統領に、副大統領には妻Claire(Robin Wright)が就任した。そのClaireは、大統領のスピーチライターThomas Yates(Paul Sparks)を毒殺する。
 その後Frankは弾劾裁判の場で、大統領辞任を発表し、副大統領のClaireが大統領に昇格した。一方Underwood夫妻の過去に疑惑をもつヘラルド紙の旧編集長Tom Hammerschmidt(Boris McGiver)は、FrankがZoe(Kate Mara)殺害事件に関わっていることを突き止める。しかしFrankはその罪をDoug(Michael Kelly)に被せて、逃げ切ろうとするのだった。(作品の詳細はこちら


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今シーズンは、Frankがどんな手を使って勝つのか?が最大の見所。多少冗長だったものの、怪物Underwood夫妻の鬼畜っぷりを見るのが癖になり、止められない止まらない状態です。Claireが大統領に昇格する終盤エピソードは、駆け引きやサプライズがぎっちぎちに詰め込まれ、とても濃厚だった反面、状況が急展開だったので、やっつけ仕事で無理矢理終わらせた感がなくもない。邪魔な人間を消すって、もうストーリーを考えるのさえ面倒だから、殺(や)っちまえーっ!ですか。かつて国務長官の座をあっさり反故にされた瞬間から始まった、手段を選ばないFrankの復讐劇は衰えを見せないが、打倒Frank!が政界・マスコミの中で静かに広がり、Frankが崩壊するのは時間の問題?


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Conwayを演じたJoel Kinnaman(↑↑画像右)。小顔の長身で胸板が厚く、鍛え抜かれたナイスバディが、Yシャツを着ていても分かる。涼しげでちょっぴり冷たいクールな顔立ちに、何回観ても萌えました。

彼の選挙参謀だったMark Usher(Campbell Scott ↑↑画像左)は、Frankから便宜を図ってもらうや否や、大統領選に敗北したConwayを見限って、Underwood夫妻の側近となる。昨日の敵は今日の味方、今日の味方は明日の…?


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大統領選でLeAnn Harvey(Neve Campbell)に協力し、不正行為を働くデータ・サイエンティストAidan Macallan(Damian Young)は、秘密を抱えてロシアに逃亡するが、選挙後に帰国し、殺される。お役目終了のLeAnnも、消された。


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Frankとこんなに親密になった、俳優でトレーナーのEric(Tony Devon)。うわぁぁぁ、気持ち悪い。でも話の展開に直接関係のない、こういう下世話なエピソードが好きだったりします。


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嗚呼、Doug!一体彼はどうなっちゃうんでしょうか。忠誠を尽くすにも、限度ってもんがあるでしょう。果たしてUnderwood夫妻が冷笑したように、「本当に運の悪いヤツ」で終わるのか、彼らに反旗を翻す日が来るのか?物静かで滅多に感情を表さないDougだけに、もしブチ切れたら・・・。


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Claireのベッドのお友達(夫公認)になったTomを、Claireは自分の手で始末する。夫妻の秘密を知り過ぎているTomを、このまま放置しておくのは危険すぎるわ。さっさと消すに限る。鬼っ!その冷酷非情ぶりとは裏腹に、彼女の新しい髪型はなかなかいい。すっきりしたショートもよく似合っていたが、あの長さなら、衣装に合わせて色々と遊べそう。


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Claire新大統領は、Frankの辞任の際に恩赦をしなかった。それを恨むFrankはClaireに、宣戦布告。Frank「殺す」、Claire「私の番よ」。シーズン6は、2人の激戦が予想されます。様々な疑惑や事件の真相も、明らかになるでしょう。安倍政権をもとにしたドラマも、なかなか面白怖そう。


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by amore_spacey | 2017-06-30 00:13 | Kevin Spacey | Comments(0)

イタリア式離婚狂想曲 (Divorzio all’italiana)

ネタばれあり

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 シチリアの没落貴族Ferdinando(Marcello Mastroianni)は、連れ添って12年になる妻Rosalia(Daniela Rocca)に飽き飽きし、彼女が何度も死ぬ妄想にかられる。その上17歳の従妹Angela(Stefania Sandrelli)と恋仲になるが、妻と死別するほか再婚の望みはない。しかしイタリアでは、離婚が認められていなかった。そこで不貞した妻を殺害しても刑が極端に軽いという法律を悪用し、Ferdinandoは妻をそそのかして不貞を働かせ、名誉のために殺害したことにしようと計画する。1962年度カンヌ映画祭で最優秀喜劇映画賞、1963年アカデミー賞で脚本賞、同年のGolden Globe賞で主演男優賞(Marcello)を受賞。(作品の詳細はこちら


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封建的な色彩の強いシチリアを舞台に、地方色豊かな人間模様が生き生きと描かれている。それにしても、当時世界中の女性をときめかせたMarcello Mascroianni、その彼がこんなクズ男を演じるなんて、ビックリ。そりゃ、17歳のAngelaを前に、気持ちが浮ついても仕方がない。若くて美しく可憐で純真無垢の少女なんだもん、男なら気持ちがムラムラするじゃないか。女の私でも、当時15歳のStefania Sandrelliの美しさには、ため息が出る。だけどいい歳した男なんだから、心の中でひっそり恋愛を楽しめばいいものを、Angelaと結婚するために殺人を計画してしまう。中年オヤジが暴走すると、最強無敵。四六時中、殺すことばかり考えている。本作品でイケメンMarcelloが、飄々とした3枚目キャラで、滑稽な姿を晒してくれる。


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まぁ、しかし、倦怠期の夫婦って、こんなもんでしょうか。妻(または夫)がどんなに甲斐甲斐しく仕えても、夜の寝室で可愛らしく甘えてみても、夫(または妻)にとってはただ鬱陶しいだけ。古女房の存在そのものが、腹立たしいのだ。なるほど妻を演じたDaniela Roccaには、圧倒的な存在感があって暑苦しい。決して悪い人ではないけれど、一本に繋がった眉毛や、ヅラのような髪型が重苦しく、Ferdinandoの気持ちが分からないでもない。が、それで殺人って…。


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彼らを取り巻く脇役も、ユニークなキャラが揃っている。絵描きCarmeloを演じたLeopoldo Triesteの、困惑した表情やオドオドぶりが、時代も国籍も全く違うのに、なぜか滝藤賢一を彷彿させる。Ferdinandoのパパも助平で、女中の尻を撫でたり、自宅の窓からAngelaを双眼鏡で見たり。男はいくつになっても男だ。それからこの家のやる気のない若い女中や、時代遅れの貞操観念をもったAngelaのパパ、ゴシップ大好きな村の人々など、誰もが主役のような濃いキャラで目が離せない。あのラストシーンに、ニヤリ( ̄ー ̄)


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by amore_spacey | 2017-06-28 00:17 | - Italian film | Comments(0)

デート~恋とはどんなものかしら~ 全10話

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 内閣府の研究所に勤める藪下依子(杏)は、父親(松重豊)から見合いを勧められた。しかし恋愛経験が無く、結婚は相手との「契約」と捉える依子は、ことごとく見合いに失敗し、結婚相談所に登録。一方、自身を高等遊民と称する谷口巧(長谷川博己)は、女性と新しく出会うことで働く意欲を持って欲しいと願う、幼馴染の島田宗太郎(松尾諭)によって、勝手に結婚相談所に登録させられた。
 依子は巧のプロフィールに記載された身長や生年月日などの数字が、全て素数で構成されていることに興味を持ち、デートをする。依子に想いを寄せる鷲尾豊(中島裕翔)や、宗太郎の妹・島田佳織(国仲涼子)が割り込み、四角関係となってしまうが、依子と巧は不器用ながら互いに気になる間柄となっていく。(作品の詳細はこちら


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ハセヒロ1人祭り。主役の2人が恋愛不適合者という、およそ恋愛から最も遠いキャラを設定しながら、こんなに面白おかしく、ちょっぴり切ない物語になるなんて、これは素敵なサプライズだった。恋模様のオチはほぼ予想通りなんだけど、そこに辿り着くまでの紆余曲折に、毎回ドキドキ&ハラハラ。時間が経つのがあっという間で、エンディングが流れ始めると、えーっ、もう終わり?とガッカリ感が半端なかった。

ハセヒロは、期待に違わぬ面白さでグッジョブ!あんなかっこいいオタクのニート高等遊民は、滅多にいないとは思うが、息が詰まるような彼の部屋や、膝を「く」の字に曲げへっぴり腰になって歩く姿は、どこから見ても普通じゃない。そんな彼のさりげない文学ネタ(引用文 by 川端、とか)が結構ツボにはまったし、依子の本当の恋のために土下座してなりふり構わず号泣する巧を、ぎゅっとハグしてあげたくなったし、切れっ切れのマシンガントークに圧倒された。帽子やメガネや無精ヒゲやマフラーや時代遅れのジャケットなど、ハセヒロのためにこれらの小物が、これまたいい仕事をしていました。


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依子を演じた杏も、あっぱれ。あそこまでイタい女を熱演した女優魂に、敬服いたしました。長くて小難しい台詞も、よく覚えたもんです。初めはロボット人間・依子が圧倒的に優勢で、巧がヘコヘコ彼女の後をついていく構図だったが、ラストに近づくに従って、巧も杏に物申すようになる。ロボット依子が巧に耳をかすようにすらなるんだから、恋の力は偉大だ。2人の恋がまわりにも祝福され、みんなが幸せな気持ちになれるって、何かいい。


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『孤独のグルメ』のゴロー@松重豊や風吹ジュンや子どもの頃の依子を演じた内田愛など、脇を固める役者陣も秀逸でした。とりわけ平田満は、終りのほうでやっと登場するが、インパクトの強さは絶大。地味な顔立ちながら、彼の存在感はゆるぎないものがある。鷲尾君を演じた中島裕翔、爽やかな青年で、娘が一目惚れしました。恋愛物に必須のキャラクターですね。茹でられて包帯ぐるぐる巻きになったヘビちゃんには、大爆笑しました。


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by amore_spacey | 2017-06-25 17:15 | - Japanese film | Comments(0)

いつもの見知らぬ男たち (I Soliti Ignoti)

ネタばれあり!

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 Peppe(Vittorio Gassman)、Mario(Renato Salvatori)、Cosimo(Memmo Carotenuto)、Campanelle(Carlo Pisacane)、Ferribotte(Tiberio Murgia)、Tiberio(Marcello Mastroianni)の与太者たちは、簡単に金を稼ぐ方法を考えながら暮らしている。ある時、刑務所から出てきたばかりのPeppeは、質屋の金庫を奪う計画を思いついた。老獪な盗人のプロDante Cruciani(Totò)に指南を仰ぎ、何とか質屋の隣のアパートに侵入はできたのだが…。(作品の詳細はこちら


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まるで漫才を映画化したような作品で、笑いどころ満載。ワザや捻りがない、子どもレベルの笑いなので、笑いどころやオチはすぐに分かってしまうのに、釣られて笑ってしまう。それまでのイタリア映画は、敗戦後の社会問題を真正面から見つめたネオリアリズモ真っ只中の、暗くて絶望的なものばかりだったから、Mario Monicelli監督のこの作品は、当時の庶民には新鮮に映ったに違いない。しかし知識人たちは、「現実から目をそらして、こんな子供騙しのギャグで笑いをとるとは、けしからん!」と批判。Monicelliに続き、Luigi ComenciniやAntonio Pietrangeli、Dino Risi、Nanni Loy、Pietro Germi、Ettore Scolaらが起こした、イタリア式コメディ(Commedia all'italiana)のムーブメントが過小評価され、軽蔑的な意図で使われていたなんて、ね。この種の笑いは、イタリア人のDNAに組み込まれたものだと思う。

周到に計画を立てるのだが、どうも詰めが甘く、大事なところが抜けたりして、どんどんおかしな方向に流れていく。金庫破り決行に向かって緊張は高まるが、クライマックスで大崩壊!そしてそれまでの緊張感が、プッツンと切れてしまう。こりゃ、もう、笑うしかない。しかし金庫破りに失敗したんだから、これはやばい。現場からとっとと逃げるかと思いきや、台所で見つけたパスタと豆を、泥棒仲間で食べはじめて、すっかりくつろいでいる。計画が大失敗に終わって、皆プッツンです、あははっ。


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どうしようもない与太者たちの脇で、ひっそり楚々と咲く花。それは嫉妬深い兄を持つCarmelinaを演じたClaudia Cardinaleや、情報収集のためPeppeに誘惑されたNicolettaに扮したCarla Gravina。可憐で、綺麗でした。


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by amore_spacey | 2017-06-23 23:04 | - Italian film | Comments(0)

カビリアの夜 (Le notti di Cabiria)

ネタばれあり

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 貧しい暮らしの娼婦のMaria 'Cabiria' Ceccarelli(Giulietta Masina)は、いつか全うな人生を歩みたいと思っているが、その願いはなかなか叶わない。ある時は恋人に鞄を奪われたばかりか、川に突き落とされ、またある時は有名な映画俳優(Amedeo Nazzari)の気まぐれで、彼の屋敷に招かれるという千載一遇のチャンスに恵まれるが、愛人Jessy(Dorian Gray)の登場で冷たい扱いを受けてしまう。宗教にすがってみるが、これも役に立たず。そんなある日、ふらりと立ち寄った劇場で、Oscar D'Onofrio(François Périer)という男性に声を掛けられ、結婚を申し込まれる。(作品の詳細はこちら


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Cabiriaは、つくづく男運の悪い女だ。今度こそうまく行くかに見えるのに、最後に必ず裏切られる。冒頭のシーンからしてああだから、今までにも色んな目に遭ったんだろう。私だったら、川でのうのうと溺れてなんかいない。あの男をとっつかまえ、娼婦仲間たちの前で公開処刑です。映画俳優との一夜は、普通あり得ない話だから、残念な結果になったのは仕方がないでしょう。が、Oscarの仕打ちは断じて許せない。プロポーズのシーンで、「今度こそ大丈夫かな?幸せになってね」と思ったのに。ところでクズ男Oscarを演じたFrançois Périer、目元の涼しいイケメンですね。


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Cabiriaは打たれ強い女だ。どんな悲惨な状況にあっても立ち上がって、前を向いて進んでいく。生きているだけで、まるもうけってヤツです。彼女自身の強さもあるが、彼女だって1人で生きている訳ではない。頼りになるWanda(Franca Marzi)や娼婦仲間たち、毎日の暮らしの中で出会う人々のお陰で、苦しくったって、悲しくったって、生きていけるってもんです。


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Giulietta Masinaは決して目を見張るような美人ではなく、少年のような身体つきから中性的なイメージが強い。が、くっきりした眉毛やくるくるした瞳が愛らしく、揺るぎのない自分軸を持った表情に、はっとさせられる。映画俳優(Amedeo Nazzari)の屋敷に招かれたCabiriaの、好奇心に満ちた表情がとても印象的だ。またどの衣装も素敵で、セーラーカラーのワンピースは、よく似合っていた。Giulietta Masinaのように小柄で、気働きができる、そんな人を知っている。彼女も芯が強く、腹が据っている。


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by amore_spacey | 2017-06-22 00:53 | - Italian film | Comments(0)

夏目漱石の妻 全4話

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 裕福な家庭で自由に育った鏡子(尾野真千子)が、19歳で金之助(漱石=長谷川博己)と見合いをし、一目惚れで結婚をしてから、金之助が英語研究のイギリス留学から帰国後、神経衰弱を患いながらも『吾輩は猫である』『坊っちゃん』などの小説を次々と発表、重度の胃潰瘍に苦しんだ晩年までの、鏡子と金之助の物語を描く。(作品の詳細はこちら


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ハセヒロ1人祭り。『セカンドバージン』で、初めて彼を観た時の第一印象は、品行方正で折り目正しい青年だけど、謎めいたストイックな色気がダダ漏れ。クールで人を寄せ付けないよそよそしさがあって、この人が切れたら相当コワいに違いない。でもそれが彼の持ち味で、きっと病みつきになる。これ、当たってます。彼の魅力にどんどんハマッているから。底なし沼かもしれない。

『地獄でなぜ悪い』の狂気に満ちたハセヒロや、このドラマの中で自分の夢を語る時の輝いた表情、心が平穏な時の静かな語り口や慇懃無礼な口調、偏屈で気難しく地雷がどこに潜んでいるのか(自分も他人も)分からない。こんな面倒くさいキャラの夏目漱石を演じたハセヒロ、そのどれも甲乙つけ難く、好きだ。


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共演者にも恵まれたと思う。妻・鏡子を演じたオノマチの演技には、はっと胸をつかれ、震えるほどの感動を覚えた。今流行(はやり)の大袈裟な顔芸ではなく、微妙な表情の変化で心の機微を映し出す。腹をくくった女は潔くて強い。でも夫にあそこまで邪険にされたら、寂しくて切なくて悲しいものなんです。この夫婦が醸し出す雰囲気に、私たちもうまく巻き込まれ、一緒に笑ったり泣いたり怒ったり悲しんだり。これぞ、映画やTVドラマの醍醐味です。義父を演じた竹中直人は、文句のつけようのない演技で、登場時間はわずかなのに、強烈な印象を残した。余談だけど、山高帽にマントの洋装というハセヒロが、Cumberbatch演じるSherlockに見えて仕方がない。


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さて今回特筆すべきは、舘ひろし。岩城滉一と一緒に統括していた、「クールス」の頃から知っている。が、格好つけたゴリラ顔のおっさん、でしかなかった彼が、えーっ、ちょっと、コレ、誰?何気に素敵なんですけど…。うまく歳を重ねると、内面からにじみ出てくるものがあるんでしょうか。貴族院議員時代のダンディな洋装、娘を思いやる父親や着物の佇まい、そして後ろ盾になっていた政治家の失脚により落ちぶれ、卑しさすら見え隠れする姿…。どのシーンも胸に迫ってきた。

近代日本文学史に残る偉人・夏目漱石が、このドラマによって、近所のおじさんや自分の父親のような身近な存在になり、今までとは違った視点で彼の作品を再読できる楽しみができました。


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by amore_spacey | 2017-06-19 02:58 | - Japanese film | Comments(0)

地獄でなぜ悪い

突き抜け度 ★★★★☆ (92点)

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【あらすじ】 ヤクザの武藤組組長・武藤大三(國村隼)は、服役中の妻・しずえ(右近)の夢を実現させるため、娘のミツコ(二階堂ふみ)を主演にして、娘に惚れた若者(星野源)を巻き込みながら、映画狂の平田(長谷川博己)とスタッフを迎えて、抗争中の池上組への殴り込みを舞台にした映画を撮ることに決めた。が、ミツコに恋心を抱く池上組の組長・池上純(堤真一)が絡んできたことで、事態は思わぬ方向に進んで行くのだった。(作品の詳細はこちら


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うひゃひゃーーっ!いやはや、凄かった。タイトルが全てを物語っている。ここまでやってくれると、実にあっぱれで爽快。バカバカしくて、恐ろしいばかりに狂っていて、ハイテンションでハチャメチャなのよ、これ。建前とか世間体とか無難な線とか空気読めよ的な、曖昧さが微塵もない。パッカーーンと突き抜けていて、潔いったらない。

劇中劇だってのは分かっているのに、途中から、えっ?ホントに殺しちゃってるんだけど、あれれっ?血の海の中、地獄絵図と化した画面に、「ああ、もう、細かいことなんて、どーでもいい。好き勝手にやっちゃって下さーい!」 今回初めて園子温監督の作品を観て、、、ハマッたみたい。BGMのヘンデルやベートーヴェンの使い方も、鳥肌モノで素晴らしかった。


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実は『小さな巨人』でハセヒロ熱が再燃して、ハセヒロ1人祭りを始めたのですが、このハイテンションな切れっぷりに、また萌えちまった。ラストの歓喜の雄たけび!シャウトしながら、夜の道を走る血まみれのハセヒロって、凄過ぎないか? 『MOZU』のチャオおじさんを観て、「ハセヒロ、切れてる。すごい」と思った自分が恥ずかしい。あんなの序の口(怒!)


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堤真一の変顔~ (⌒▽⌒)アハハ! 


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二階堂ふみの、エロさと落ち着きっぷりが、いい。



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成り行きとはいえ、星野源の巻き込まれ感が可笑しすぎる。こんな人、いるいる。ずっとクソ真面目に生きてきた平凡で大人しい青年が、たまたまその時間そこに居たせいで、人生180度変わる事件に巻き込まれる。それより ♪全力 歯ぎしり レッツゴー!♪ が、頭から離れないのよぉ。


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by amore_spacey | 2017-06-17 00:13 | - Japanese film | Comments(2)

猫侍 南の島へ行く

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (60点)

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【あらすじ】 元加賀藩剣術指南役の斑目久太郎(北村一輝)は江戸での浪人暮らしを切り上げ、白猫の玉之丞を連れて斑目家に戻ってくる。彼は義母タエ(木野花)のあてこすりもどこ吹く風で、妻お静(横山めぐみ)や娘と暮らせる喜びをかみしめていた。そんな折、タエが土佐藩に仕官するための紹介状を持ち帰り、久太郎は玉之丞と共に土佐へと向かうのだが…。(作品の詳細はこちら


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一応あらすじを書いてはみたが……、これほど酷い作品は久しぶり。漂流した先で起きる事件が、面白くも可笑しくもなく、ギャグも寒すぎる。あれだったら、玉之丞や黒猫ヤムヤムの普段の姿を、ドキュメンタリーで見せてくれたほうが、どれだけよかったことか。北村さんと玉之丞の仲良しぶりは、相変わらずで、いなくなった玉之丞が見つかったときの、北村さんの表情が、演技ではなく、「はぁぁぁ、よかったぁぁ」と心から喜んでいるのが、じわ~っと伝わってきて、萌えました。


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そしてエンディング。まさかあの方が現地人の格好で、名曲の猫バージョンを熱唱してくれるなんて、予想外のサプライズでした。いや、確かに半端ない黒さで、現地人として違和感なし(笑)


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by amore_spacey | 2017-06-15 01:08 | - Japanese film | Comments(0)

小さな巨人 第1部・芝署編 第1話~第5話

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 エリートコースを歩む警視庁捜査一課の強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)は、ある出来事で、上司の小野田義信課長(香川照之)の裏切りに遭い、所轄に左遷された。そんな中、香坂の左遷の原因となった、ネットニュース最大手・ゴーンバンク社の中田和正社長(桂文枝)が誘拐される事件が発生した。
  捜査一課の時と同様に捜査をしようとする香坂であったが、これまで部下だった警視庁捜査一課長付運転担当の山田(岡田将生)に、「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺される。香坂のもとに残されたのは、問題だらけの所轄刑事のみ。はたして彼は窮地を脱し、捜査一課に返り咲くことはできるのか!?警視庁本庁と所轄の確執や激しい攻防戦を通して、警察内部の闇を描くエンターテインメントドラマ。(作品の詳細はこちら


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100%エンタメとして、突っ込み入れながら楽しく観ました。ハセヒロが好きで観始めたのに、気がついたら、限りなく黒い存在の香川照之の三白眼や胸焼けしそうな台詞まわし、そして有無を言わせない圧倒的な存在感に、ぐいぐい引き込まれてしまった。あの毒々しさが、もはや病みつき(苦笑) 『半沢直樹』の時より、顔芸や台詞に一段と磨きがかかり、怪物としてどんどん進化している。歌舞伎がかった大袈裟な言い回しは、、歌舞伎役者の本領発揮ってトコですかね。テレビドラマでありながら、舞台劇のようなインパクト絶大。しかしあれだけ顔の表情を難なく変えられるって、化け物だな。表情筋のストレッチ、私も頑張ろう。


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キリッとして三つ揃いスーツをまとい、美しい身のこなしのハセヒロが、悪や不正を暴く正統派の役どころで、これは眼福モノであります。そんな彼も、香川の顔芸に負けるな!と、渾身の顔芸を見せてくれ、ますます惚れました。顔がアップになるシーンが多かったせいもあるが、クールで涼しげな顔立ちのハセヒロが、眉間にシワを寄せたり、三白眼になったり、苦渋に歪んだり。今回はデコがほぼ全開で、スッキリ爽やか。その彼が詰め寄って、畳み込むように喋り切る姿は、爽快でスカッとします。香川とハセヒロの、100%の証拠、200%の覚悟、300%黒だ~!って言葉の応酬は、国民を舐めた幼稚園児レベルの国会討論そのもの。実際、組織の中ってのは、バカバカしい会議や書類や根回しが、ねちっこくはびこってるんだろう。


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仕事一筋のハセヒロも、家では気が抜けたビールのようで、あのゆるさも悪くない。外ではキリッ!家では、ゆるゆる。嫁や母親に突っ込まれて、目が泳いだり、最後のコロッケを母親に奪われたり、もたもたするハセヒロも可愛いな。これはあくまでも私の勘ですが、ハセヒロが醸し出す雰囲気は、Benedict Cumberbatchに似てないか?


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最初はハセヒロの味方なのか?敵なのか?グレーだった岡田将生。肌がつるんつるん、スベスベで、触りたくなる。若いっていいなぁ。彼も香川の顔芸に巻き込まれ、精一杯コワい顔をして見せるんだが、子どもの睨めっこみたいで、微笑ましい。


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安田顕は『下町ロケット』同様、今回も安定の渋い脇役で、彼の持ち味が出ている。刑事コロンボのようだが、髪を整えスーツを着てパリッとすれば、なかなかいい男じゃないか。そういえば彼は、『下町…』の頃から顔芸が得意でした。後半も出演者の顔芸バトルが、とても楽しみです。えっ、和田アキ子が出てるんですかー?


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by amore_spacey | 2017-06-10 23:38 | - Japanese film | Comments(0)

マスター・オブ・ゼロ シーズン2 第1話&第2話 (Master of None season2 episode 1-2)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 イタリアへパスタ修行に来たDev(Aziz Ansari)は、モデナにアパートを見つけて暮らしている。ある日見知らぬ女性(Clare-Hope Ashitey)が困っているのを助けた彼は、彼女と一緒に食事をすることになった。しかしうっかり油断した隙に、携帯電話を盗まれてしまう。携帯を取り戻すため、泥棒をおいかけていくが、なかなか見つからない。ドタバタしながら暮らすDavは、友人の結婚式のために来伊した親友Arnold(Eric Wareheim)と、バッタリ町中で出会い、久々の再会に大喜びした。(作品の詳細はこちら


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シーズン1をまとめて一気に観たが、イマイチ面白さが分からず、何だかなぁな気持ちだった。が、シーズン2の舞台は、ここモデナ。しかもRiccardo Scamarcioが出てるし、前市長もカメオ出演。こりゃ、観ない訳にはいかないじゃありませんか。因みにモデナが舞台になったのは、第1話と第2話。第1話はモノクロ仕立てで、Vittorio De Sica監督の『自転車泥棒』を彷彿させるシーンがいくつかありました。


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このシリーズは、多民族国家アメリカならではの人種問題を、インド系アメリカ人Devの目線で、自虐的なギャグを絡めながら明るく風刺したコメディ。シーズン1はエミー賞に輝き、巷でもすごく面白い!と言われているんだけど、うーん、その面白さが今一つ分からない。たぶんあそこが笑うところなんだろうなというのは、ぼんやり分かるが、生暖かい目で見守っただけでした。というわけで、第1~2話だけ観みて、途中下車。申し訳ありません。


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おまけは休憩中のRiccardoの画像。デビュー当時はやんちゃ坊主で、何様?な発言を乱発して炎上したこともあったが、年月とともに味のある素敵な役者になりました。世界の舞台で、もっともっと活躍して欲しいと思います。


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by amore_spacey | 2017-06-03 05:16 | - TV series | Comments(0)