ノッティングヒルの恋人 (Notting Hill)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (90点)

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【あらすじ】 バツイチの冴えない男William(Hugh Grant) は、ロンドン西部のノッティング・ヒルで旅行書専門の書店を営んでいる。大して儲かっていないその店に、ある日どこかで見たような女性が訪れた。それはハリウッド・スターAnna(Julia Roberts)だった。本を買った彼女は微笑んで店を去るが、そのすぐ後に飲み物を買いに出たWilliamと街角で衝突、Annaの服がオレンジジュースで汚れてしまった。うろたえたWilliamは自分のアパートに連れて行き、服を乾かす。不器用ながらも誠実な彼に、Annaは好意を寄せた。(作品の詳細はこちら


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ハリウッドの大スターと小さな本屋の店員のラブストーリー?いやいや、んなわけないだろうと突っ込みながらも、コミカルな会話に引き込まれて、「そんなことがホントにあったら、いいなぁ」と思わせてくれる、現代版おとぎ話。主題歌のShe(←音が出ます)が、これまた泣かせる。『ブリジッド・ジョーンズの日記』(2001)や『ラヴ・アクチュアリー』(2003)の元祖とも言える上質のラブコメで、何度観ても楽しめる作品だ。


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Hugh Grantの全盛期がちょうどラブコメブームと重なって、あのころ彼はラブコメの帝王でしたね(遠い目)。タレ目でちょっとはにかんだ表情が、憎めなくて可愛い。超イケメンじゃないけど、トータルでイイ感じ。彼にウソつかれても、意地悪されても、結局は許せてしまう。得なキャラの持ち主です。そんな彼の同居人Spike(Rhys Ifans)が、エキセントリックで強烈なインパクトがあって、ボケキャラの脇役なのに、アンタ、目立ち過ぎやろ(爆)


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Williamのお見合いシーンや、妹Honey(Emma Chambers)のバースデーパーティーのシーンは、色々な意味で忘れられない。フルータリアン(熟して木から自然に落ちた果実や種のみを食する人)という言葉を、この作品で初めて知った。パーティーの席では、大女優を前にして舞い上がるHoneyとKYなこの方のリアクションが、あまりにもかけ離れていて、人それぞれだなぁと。

人物描写が丁寧で、Williamを取り囲む人々の関係がとてもいいし、それぞれが良い意味でアクが強く、観ていて底抜けに楽しいのだ。ハッピーエンドに向かうときの躍動感や爽快感が心地よく、「William!頑張れ~!」と、思わず応援したくなる。ラストシーンの公園の2人も、ほーんとに良い雰囲気。素敵な余韻を残してくれる。


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Williamの本屋で働く(同僚?アシスタント?)兄ちゃん、チョイ役なんだけど、勘違い振りがお茶目。あんなタイプ、現実にもいる、いる。


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# by amore_spacey | 2017-12-22 01:43 | - Other film | Comments(3)

ピーキー・ブラインダーズ シーズン2 全6話 (Peaky Blinders Season 2 6 episodes)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

ネタばれあり!!!

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【あらすじ】 1921年。病死したFreddie Thorne(Iddo Goldberg)の葬儀に、Shelby家が集った。ちょうどその時、Pub「Gasoline」が何者かに爆破される。しかもThomas Shelby(Cillian Murphy)は爆破を指示した人物から、アイルランド反体制派のライバルの暗殺を依頼され、やむなく実行した。一方ロンドンを支配するDarby Sabini(Noah Taylor)が経営するクラブに行ったShelby兄弟は、そこで大乱闘を起こしてしまう。その仕返しにSabiniは、Thomasに暴行を加えAda Shelby(Sophie Rundle)を誘拐させた。
 界隈の治安維持のため、再びCampbell警部(Sam Neill)が派遣される。重傷を負ったThomasの見舞いに訪れた警部は、自分のスパイとして動くよう要求した。Thomasは病院を抜け出てロンドンに向かい、裏社会を牛耳るユダヤ系ギャング団のリーダーAlfie Solomons(Tom Hardy)と同盟を結ぶのだった。(作品の詳細はこちら


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どんでん返しのサプライズが続く、波乱万丈のシーズン2、最後まで気が抜けませんでした。もっさりしたTom Hardyの登場で、面白くなってきた。存在感がありますなぁ。表の顔はパン屋のおっちゃんだけど、裏社会では大物泣かせの切れ者で、地雷がどこにあるか分からない。ガラが悪いわ、弁舌巧みでのらりくらり相手を焦(じ)らせるわ、都合の悪いことはトボけるわ。敵にまわしたくないです。彼にとって、金が全て。そんな輩だから、最初はThomasも戦々恐々としていたが、相手の懐に入って扱い方さえ分かればこっちのもの。一世一代の大芝居を打って、Thomasが危機を抜け出すシーン。あれは手に汗を握ったが、スカッとした。Thomas、よくやった!


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実生活でTom Hardyの嫁であるCharlotte Rileyが、貴族の未亡人でThomasの馬の調教師を買って出るMay Carletonを演じる。MayとThomasは、次第に深い仲になっていくんだけど、ThomasはGrace(Annabelle Wallis)のことが忘れられない。不妊治療でロンドンに来ている彼女と、感動の再会になるはずだったのに、どよーんと沈んだあの空気の中で、Thomasの子が彼女のお腹に宿っている、という爆弾発言…。


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さてThomasが手を尽くしたお陰で、Pollyの子どもたちのその後が分かった。娘はすでに死亡、しかし息子Michael(Finn Cole)は生きていた。間もなく18歳になる。バーミンガムで感動の再会です。Michaelは自分もShelby家の一員として加わり、母の反対を押し切ってBlindersと行動をともにする。Michaelを演じるFinnがなかなか良い青年で、Blindersの経理担当として大活躍してくれるに違いない。


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気丈で男前なPolly(Helen McCrory)も、息子Michaelのことになると、母性愛全開でメロメロ。息子をムショから釈放させるためなら、Campbell警部(Sam Neill)に強要された肉体関係も受け入れる。でもそこで泣き寝入りするような柔(やわ)な女じゃない。レース場できっちり片を付けさせて頂きました。にしても、Lizzieが可哀相すぎる。いつまでも利用されるだけの都合のいい女で、娼婦あがりとは言え、あの扱いはあんまりだわ。

兄Arthur(Paul Anderson)は悪いヒトではないんだけど、肝っ玉が小さいくせに、気分屋で喧嘩っ早いから、後先考えず問題を起こしてしまう。感情に任せて余計なことをするから、Thomas がやっと軌道に乗せたビジネスも台無しになるし、ロンドン進出の計画も頓挫しちゃったじゃないか。長男だろ?しっかりしてくれよ。


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肝心のThomasは、Campbell警部に始末を依頼されたUlster義勇軍のメンバーに、拉致されてしまう。でもここで主役が殺されたら、シリーズは終わり。絶対絶命のエンディングだったけど、Thomasは絶対に助かるわよねっ。


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# by amore_spacey | 2017-12-18 02:37 | - TV series | Comments(0)

アラン・ドロンとモニカ・ベッルッチ (Alain Delon & Monica Bellucci)

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先日ネットを見ていたら、こんな画像がありました。1953年に創業した毛皮ブランドAnnabellaの、広告キャンペーンに使われた写真のようです。

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1987年の撮影当時、Alain が52歳でMonica姐が23歳。Alain、渋くて素敵なおじさまだわぁ。Monicaも可憐で可愛い!


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# by amore_spacey | 2017-12-14 01:26 | Alain Delon | Comments(2)

特捜部Q Pからのメッセージ (Flaskepost fra P / A Conspiracy of faith )

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

ネタバレあり!

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【あらすじ】 未解決事件を扱う特捜部Qに、また新たな捜査の依頼が舞い込む。海辺を散歩していた町人がボトルの中に「助けて」と書かれた手紙を見つけ、Qに送ってきたのだ。手紙は7~8年前に書かれたもので、インクが滲んで判読できない。唯一の手掛かりは、差出人の頭文字P。Qのチーム達は手紙を解読しながら、該当する行方不明者を割り出していくが、そこには驚愕する事件が隠されていた.。Jussi Adler-Olsenのミステリー小説『特捜部Q』を映画化。(作品の詳細はこちら


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前回の事件による衝撃で魂が抜けてしまったCarlは、廃人同然になっちゃった。あのエピソードには私も気持ちが萎えて、病みそうになりました。さてボトルメッセージと言えば、どこか夢があって良いイメージを抱かせてくれるのに、特捜部Qに届いたのは事件性のある怪しげなメッセージだった。でも幸か不幸かこの捜査依頼のお陰で、ようやくCarlが生還してくれました。仕事に全身全霊の彼は、仕事から受ける負のオーラが余りにも大きすぎる。彼の魂が戻ってきてくれて、本当に良かった。


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今回も早い段階で犯人が分かるので、犯人捜しがメインではなく、犯人の過去や事件の動機を丁寧に描いた、家族や人間関係の愛憎劇である。生まれ育った環境のせいで、犯人もまた被害者の1人だったという。負の連鎖を断ち切るのは、生易しいことではないな。そこに宗教が絡んでくると、それぞれの人生観や価値観が違い、さらにややこしくなる。今回も非常に後味が悪く、私は前回以上に病みそうになりました。何しろ歪んだ人生観の中で生きる犯人が不気味すぎるし、純真無垢な子どもたちが多数犠牲になっているし、Carlは犯人から半殺しにされるし...。


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イケメン犯人役のPål Sverre Hagenをどこかで見たことがあるなと思ったら、Kraftidiotenに出ていたんだ。強烈なキャラだったから、忘れるはずがありません。イケメンだからと言って、油断してほいほいついて行っちゃダメ。

脇役で登場回数は少ないけれど、特捜部Qに協力する警官の1人(Jakob Oftebro )が、アジア系の顔立ち&私好みの地味系イケメンで、彼が登場するたびに心ときめいていたのに、あんな残虐なやり方で殺されるなんて・・・ひどすぎるよぉ(号泣) このシリーズで今回ほど犯人に憎悪を抱いたことはなかった。だからAssadが仕留めてくれた時には、「よっしゃ!ようやってくれた」と心底思いました。


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殆ど笑いのないシリアスなエピソードだったから、機転がきいて有能な秘書Rose(Johanne Louise Schmidt)の存在は、誠に貴重だった。彼女がいなかったら、どこに救いを求めていいんだか。Assad(Fares Fares)の活躍振りも見逃せない。これでCarlとAssadの絆は、さらに深まったに違いない。来年公開予定の4作目が待ちきれません。


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# by amore_spacey | 2017-12-09 01:35 | - Other film | Comments(0)

Fortunata

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

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【あらすじ】 Fortunata(Jasmine Trinca)は、結婚に失敗したが、元夫Franco(Edoardo Pesce)と娘の養育権を巡って争いながら、8歳の娘Barbara(Nicole Centanni)を1人で育てている。そんな彼女には、経済的な独立と自分の幸せのために、自分のヘア・サロンを開く夢があった。その資金調達のため、今は美容道具を持って戸別訪問している。しかしBarbaraの小児心理学医Patrizio(Stefano Accorsi)と、長年の男友だちChicano(Alessandro Borghi)の間で、Fortunataは揺れるのだった。(作品の詳細はこちら


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何となくAlessandro Borghiの1人祭り。インタビューなどに答えるときの彼は、笑顔が爽やかな今風の若者で、誰ともそつなく付き合える。きっと撮影現場でも、下品にならないシモネタをバンバン言いながら、スタッフの和ませてくれる存在に違いない。が、一旦役に入ると、別人だ。良い意味で、白黒はっきりしたスイッチが入る。

今回の役はアルツハイマーになった母の面倒を見る息子だが、真っ当な人生を歩んで来ていないのは一目瞭然。世の中の底辺でやっと生きている、ゴミのような存在に近いかもしれない。こんなダメ男だけど、彼の心根の良さはFortunataが一番良く知っていた。立派な肩書きや定職や金はなく、とても不器用な生き方しかできないが、人を思いやる心は、登場人物の中では抜きん出ている。それにしても爽やかなAlessandroが、メイクとヅラでこれだけネガティブな人間に変身するなんて…。たかがメイク、されどメイクです。


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小児心理学医Patrizioは、社会的には安心できる存在だが、深く付き合ってみると、人間性が破綻している哀れな男だ。Fortunataにはそれがはっきり分かった。この手の男と一緒になるより、1人で生きていったほうが良いと。ところで脚本に書かれていたのか?監督の指示か?Stefanoがそう演じたかったのか?分からないが、後半に入るとかなりオーバーアクションが続き、Stefanoの茶番劇っぷりが空回りして、非常に残念でした。


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娘のBarbaraを演じたNicoleちゃんが、とっても可愛いかった。最近の子役は国籍を問わず、表情といい演技力といい、大人顔負けで驚きです。8歳のBarbaraはマンマの気を引きたくて、素直に言うことを聞かない。あどけない顔をしながら、しれっと小さな反抗を繰り返す。ひねくれたくなる気持ちが、良く分かる。音楽の選択もナイス。各シーンを引き立てて良かった。


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# by amore_spacey | 2017-12-05 00:33 | - Italian film | Comments(0)