タグ:香川照之 ( 29 ) タグの人気記事

小さな巨人 第1部・芝署編 第1話~第5話

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 エリートコースを歩む警視庁捜査一課の強行班1係長の香坂真一郎(長谷川博己)は、ある出来事で、上司の小野田義信課長(香川照之)の裏切りに遭い、所轄に左遷された。そんな中、香坂の左遷の原因となった、ネットニュース最大手・ゴーンバンク社の中田和正社長(桂文枝)が誘拐される事件が発生した。
  捜査一課の時と同様に捜査をしようとする香坂であったが、これまで部下だった警視庁捜査一課長付運転担当の山田(岡田将生)に、「所轄は後方支援。現場は本庁に任せてください」と釘を刺される。香坂のもとに残されたのは、問題だらけの所轄刑事のみ。はたして彼は窮地を脱し、捜査一課に返り咲くことはできるのか!?警視庁本庁と所轄の確執や激しい攻防戦を通して、警察内部の闇を描くエンターテインメントドラマ。(作品の詳細はこちら


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100%エンタメとして、突っ込み入れながら楽しく観ました。ハセヒロが好きで観始めたのに、気がついたら、限りなく黒い存在の香川照之の三白眼や胸焼けしそうな台詞まわし、そして有無を言わせない圧倒的な存在感に、ぐいぐい引き込まれてしまった。あの毒々しさが、もはや病みつき(苦笑) 『半沢直樹』の時より、顔芸や台詞に一段と磨きがかかり、怪物としてどんどん進化している。歌舞伎がかった大袈裟な言い回しは、、歌舞伎役者の本領発揮ってトコですかね。テレビドラマでありながら、舞台劇のようなインパクト絶大。しかしあれだけ顔の表情を難なく変えられるって、化け物だな。表情筋のストレッチ、私も頑張ろう。


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キリッとして三つ揃いスーツをまとい、美しい身のこなしのハセヒロが、悪や不正を暴く正統派の役どころで、これは眼福モノであります。そんな彼も、香川の顔芸に負けるな!と、渾身の顔芸を見せてくれ、ますます惚れました。顔がアップになるシーンが多かったせいもあるが、クールで涼しげな顔立ちのハセヒロが、眉間にシワを寄せたり、三白眼になったり、苦渋に歪んだり。今回はデコがほぼ全開で、スッキリ爽やか。その彼が詰め寄って、畳み込むように喋り切る姿は、爽快でスカッとします。香川とハセヒロの、100%の証拠、200%の覚悟、300%黒だ~!って言葉の応酬は、国民を舐めた幼稚園児レベルの国会討論そのもの。実際、組織の中ってのは、バカバカしい会議や書類や根回しが、ねちっこくはびこってるんだろう。


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仕事一筋のハセヒロも、家では気が抜けたビールのようで、あのゆるさも悪くない。外ではキリッ!家では、ゆるゆる。嫁や母親に突っ込まれて、目が泳いだり、最後のコロッケを母親に奪われたり、もたもたするハセヒロも可愛いな。これはあくまでも私の勘ですが、ハセヒロが醸し出す雰囲気は、Benedict Cumberbatchに似てないか?


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最初はハセヒロの味方なのか?敵なのか?グレーだった岡田将生。肌がつるんつるん、スベスベで、触りたくなる。若いっていいなぁ。彼も香川の顔芸に巻き込まれ、精一杯コワい顔をして見せるんだが、子どもの睨めっこみたいで、微笑ましい。


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安田顕は『下町ロケット』同様、今回も安定の渋い脇役で、彼の持ち味が出ている。刑事コロンボのようだが、髪を整えスーツを着てパリッとすれば、なかなかいい男じゃないか。そういえば彼は、『下町…』の頃から顔芸が得意でした。後半も出演者の顔芸バトルが、とても楽しみです。えっ、和田アキ子が出てるんですかー?


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by amore_spacey | 2017-06-10 23:38 | - Japanese film | Comments(0)

MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~ 全10回

病んでいる度 ★★★★☆ (99点)

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【あらすじ】 銀座の繁華街で爆弾テロが起こった。多くの犠牲者の中に、警察庁公安部に所属する倉木(西島秀俊)の妻・千尋(石田ゆり子)もいた。妻が死んだ理由を知るべく爆弾テロ事件について捜査する倉木は、国家転覆を狙う恐るべき陰謀が隠されていることに気づく。


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好きな役者が勢揃いしているのと、「血みどろなオカルトドラマ」と聞いて観始めた。こりゃ、半端なく凄まじい。ダルマの正体や爆弾犯人探しや真木よう子の父の失踪理由やグラーク・アルファ作戦の目的解明より、コワいもの見たさでのめりこんでしまった。今日は独断と偏見によるベスト3をお送りします。


【ヴィジュアル的に衝撃度の高い人ベスト3】
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第3位 ダルマ
何度も出てくる。笑ったり喋ったり動いたりする訳ではないのに、都市伝説との絡みで不気味。まだ私の夢の中には出てこな いけど、そのうちにひょっとしたら・・・。プルプル


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第2位 看護師になった池松壮亮
ジョーカーを意識したメイクだ。真夜中の病院でこんな看護師と鉢合わせしたくないな。あたし、漏らしちゃいそう。


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第1位 爆発でもぎとられた手足を淡々と放り投げる新谷宏美(池松)
やだっ、視線が合っちゃったよ。お願いだから、命だけは助けて~!!!


【壊れ方・病み方が半端ない人ベスト3】
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第3位 池松壮亮
双子役・コスプレ・辣腕キラー・拷問シーンと、いつ壊れてもおかしくない材料が揃っているから当然か?池松くん、主役を食っていた。


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第2位 ハセヒロ
爬虫類のような湿り気や粘着性がある、不気味で不敵なヤツ。ハセヒロってカッコいいのか?わたし的には、今一カッコよさに欠け、裏社会のボスの貫禄にも欠けている。彼の頭のデカさとゲイっぽい歩き方が、邪魔してるんだと思う。唐沢寿明くんのように頭が小さかったら、均整がとれてサマになっていたかも。って、それでもハセヒロのファン?


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第1位 吉田鋼太郎
いや、もう、恐れ入りました。温厚な上司という印象があったので、狂気の世界で壊れたコータローのSぶりがどんどんエスカレートしていく様子に、「おい、役者イメージはいいのか?」と他人事ながら心配した。でも楽しんでやっているノリノリの彼に、♪ 走れェ、走れェ、コータロー ♪ と歌って、彼の壊れっぷりをゾクゾクしながら観ていた。

コータローが暴れまくったので、彼が退場したあと台風一過で気が抜けちゃった。癖のある香川氏がふつうに見えたから、コータロー旋風がどんだけ凄かったか分かる。今回の香川氏は大和田常務と違い人間味のある役だったので、再び好感度上昇。西島秀俊の辛気臭い雰囲気はいやだけど、くっきり刻み込まれたほうれい線や、着痩せするナイスバディやタバコを挟んだ指や手先に見とれた。香川氏と西島のほのかな友情、あれは何気にいい。やけに物分りがよくて部下思いの生瀬勝久だなぁと思ったら、やっぱり裏の顔があったのか。あれだけ走って、真木よう子の巨乳は大揺れだろうなぁ(おやじ目線) カッコいい近藤勇のイメージ(どんだけ昔の話?滝汗)があっただけに、瑳川哲朗が登場した時には、あれっ、あなた誰?でも目と鼻が異常接近した顔立ちは、昔のまま(^^;) 池松くんとコータローの怪演で、怖さや不気味さが吹っ飛び、コメディの境地に達したワタクシ。異常で怪奇な世界は、一体どこまで行くんだろう?Season2 ~幻の翼~が、怖楽しみ。

製作国:Japan(TBS, WOWOW)
放映日:2014年4月10日~6月12日
監督:羽住英一郎
原作:逢坂剛
キャスト:西島秀俊, 香川照之, 真木よう子, 小日向文世, 伊藤淳史, 池松壮亮, 長谷川博己, 石田ゆり子, 生瀬勝久, 鶴見辰吾, 津嘉山正種, 吉田鋼太郎, 田口浩正, 田中要次, 染谷将太, 有村架純, 瑳川哲朗 ...


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by amore_spacey | 2014-06-19 00:12 | - Japanese film | Comments(6)

LEADERS リーダーズ

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 トヨタ自動車創業者である豊田喜一郎をモデルに、国産自動車に人生をかけた人々を描く。愛知自動織機製作所常務、愛知佐一郎(佐藤浩市)が外国車の解体から始めたゼロからの乗用車開発は、挫折の繰り返しであった。しかしトラックの大量生産をきっかけにアイチ自動車工業を設立し、戦後は小型乗用車の開発に成功した。しかし異常なインフレと戦後不況の中で、資金難という大きな試練が立ちはだかる。そして経営再建までアイチ自動車は日銀の管理下に置かれ、佐一郎が頑なに拒否し続けていた1600人もの人員整理を、再建案として出された。


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実話をベースにしたサクセス・ストーリーは、結末が分かっていてもテンションが上がってなかなかよいもんだ。ドラマを観ながら、アタシったら日の丸の国旗を背負っちゃってました。主役&脇役のキャスティングが、適材適所で文句なし。戦時中&戦後の逆境の中から、パイオニア精神で世界屈指の大企業に成長したトヨタのような国産産業のドラマは、震災後だからニーズがあるのかも。


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佐藤浩市さんの暗示的な演技は、いつみてもいいなぁ。上唇のエロさに参っちゃう。今回も銀行関係者を演じた香川照之が、『半沢直樹』の大和田常務とダブってしまった。彼の顔演技は迫力満点。彼の顔のデカさは半端ないもんね。吹越満も、ヤバさではピカイチの役者だ。大勢の前で香川氏に苛められて、退場せざるを得ない慇懃な銀行マンの役が、ハマッていた。わたしね、椎名桔平が苦手、すごく苦手な役者です。彼が醸し出す雰囲気がダメ。山口智子は『ゴーイング・マイ・ホーム』で精彩がなかったから、どうかな?と不安だったけれど、こんな時代モノは彼女に合っているかもしれない。というか、年齢的にトレンディ・ドラマは、厳しいってことかな。

製作国:Japan(TBS)
放映日:2014年3月22~23日
演出:福澤克雄
キャスト:佐藤浩市, 香川照之, 宮沢りえ, 吉田栄作, 萩原聖人, 高橋和也, 緋田康人, 金子賢, えなりかずき, 市川右近, 溝端淳平, 前田敦子, 中村橋之助, 椎名桔平, 山口智子, 橋爪功 ...


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by amore_spacey | 2014-04-22 03:11 | - Japanese film | Comments(0)

半沢直樹 全10話

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 バブル末期に大手都市銀行に入行した半沢直樹(堺雅人)が、銀行内外の人間や組織による数々の圧力や逆境と戦う姿を描く。前半・大阪編は『オレたちバブル入行組』をベースに、後半・東京編は『オレたち花のバブル組』をベースにした物語が展開。キャッチコピーは、『やられたら、やり返す。倍返しだ!』


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最終回のラストには、「えええぇぇーっ?な、なんでー?」 結局ふたを開けてみれば、みんな頭取(北大路欣也)の手のひらの上で、踊らされていただけってことか。大銀行のトップともなれば、並外れた勝負師&役者の資質がなければ務まらぬ。いやぁ、やられた。北大路欣也の存在感は、絶大で圧倒的だった。おぬしも食えないヤツよのう。あの唐突な終わり方は、出向先で巻き返しを図る半沢の続編ありの暗示か?

それはさておき、堺くんの目ぢからや熱弁は、ときには上から目線で、上司から見ればふてぶてしく目障りなヤツ。だけど小柄な堺くんが全身で怒り全身で喜ぶ姿をみると、元気が出るしテンションがぐわーんと上がるのだ。理不尽な上司に「倍返し」なんて、実社会ではほとんど不可能なだけに、胸がスカッとする。納得できないことばかりの世の中、せめてTVの世界だけでも、勧善懲悪で溜飲を下げたいもんだ。という視聴者の気持ちに、直球で答えてくれた。

大阪編でしばしば出てきた缶コーヒーは、とてもいい脇役だったな。半沢が部下たちに缶コーヒーをポンと投げて寄こしたり、部下たちが半沢に缶コーヒーを差し入れたり。あれは男同士の絆の象徴アイテムだったんだな。ちらっと登場した夕食の食卓シーンも、楽しみの1つ。いつも一汁四菜~五菜が並んでいる。自慢じゃないけど、わがやはメイン+付け合せの野菜が1つ。花ちゃん、うちに来て~!


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とことん嫌なヤツ男優賞は、香川照之氏に決定。


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半端なくデカい顔が(そのサイズは堺くんの倍返し!) ≧∇≦


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状況に応じて不気味に笑ったり、三白眼の般若顔になったり


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わざととぼけてみたり…まるでゴムのように七変化。


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まさに、大悪党ここにあり!


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オネエ・キャラの大阪国税局・黒崎俊一(片岡愛之助)は、いつも半沢にぎゃふん(死語!)とやり込められて、実に漫画チックな男だ(^◇^)


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イケメン男優賞は、大阪の浅野支店長を演じた石丸幹二に捧げたい。なかなかいい男だったもんな^^ だから最後に追い詰められたときには、自業自得とはいえ本当に可哀想になっちゃった。イケメンは得だね。やっぱり人間、見た目か?


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ところで倍賞美津子のアップは、正直言って辛いものがあった。けれど回を重ねるうちに、役者を越えた女性としての潔さが心地よくなってきた。加齢によるシワやたるみ、それらをプチ整形やボトックスに走って、若さにしがみつこうとあがく美魔女がいる昨今、「これが私なんです」と逃げも隠れもしない倍賞さんの凛としたブレない姿が、ガツンと胸に響いた。あっぱれ!あ~あ、半沢が終わって、気が抜けちゃった。秋は何を観ようかなぁ?

製作国:Japan
放映日:2013年7月7日~9月22日
演出:福澤克雄, 棚澤孝義
キャスト:堺雅人, 上戸彩, 笑福亭鶴瓶, 及川光博, 滝藤賢一, 香川照之, 森田順平, 北大路欣也, 片岡愛之助, 石丸幹二, 宮川一朗太, 宇梶剛士, 壇蜜, 赤井英和, 田中美奈子, 松居直美, 前川泰之, 利重剛, 駿河太郎, 小林隆, 倍賞美津子 ...


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by amore_spacey | 2013-09-27 01:58 | - Japanese film | Comments(0)

るろうに剣心

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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【あらすじ】 明治11年。東京では、人斬り抜刀斎を名乗る男が誰かれ構わず斬りつける事件が発生していた。亡父から継承した神谷道場を切り盛りする神谷薫(武井咲)が無謀にも男に立ち向かおうとしているところを、通りすがりの男が助ける。その人こそ、幕末には反幕府軍の暗殺者として活躍した人斬り抜刀斎本人(佐藤健)だった。今は緋村剣心と名乗り、斬れない刀を携え流浪の旅をしながら、どんな悪人でも決して命を奪わない不殺(ころさず)の誓いに従いながら人助けをしている。偽者の人斬り抜刀斎の正体は、実業家の武田観柳(香川照之)に用心棒として雇われた鵜堂刃衛(吉川晃司)だった。世界支配を目論む観柳は女医の高荷恵(蒼井))に阿片を作らせ、それを元手に得た莫大な金で武器を買い漁っていた。


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原作を読んでいないし、突っ込みどころ満載だけれど、ダイナミックでスピード感のある殺陣シーンが、めちゃくちゃカッコいい。ワイヤーアクションも、ワイヤーを感じさせない素早い動きに恐れ入った。続編もぜひお願いします、でござる。緋村剣心を演じているのは、KAT-TUNの亀梨くんと思っていたら、佐藤健くんだったんだぁ。『とんび』の時と、雰囲気がぜんぜん違う。こっちの佐藤くんのほうが断然いい。


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ぎゃー、キモいおやじ!こんな髪型の男って不気味で切れてるのが多いけど、お約束キャラなのかしら?どんどん自爆?自虐?キャラにハマっていく香川氏の行き着く先って、何だろう?

製作国:Japan
初公開年:2012年
監督:大友啓史
原作:和月伸宏 (少年ジャンプ)
キャスト:佐藤健, 武井咲, 吉川晃司, 蒼井優, 青木崇高, 奥田瑛二, 江口洋介, 香川照之 ...


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by amore_spacey | 2013-06-06 00:02 | - Japanese film | Comments(2)

鍵泥棒のメソッド

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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【あらすじ】 銭湯に入ってきた金持ちそうな男(香川照之)が転倒。その場に居合わせた貧乏役者の桜井(堺雅人)が様子を見ていると、男は頭を強打した影響で記憶を失っていた。桜井はちょっとした出来心を起こし、男のロッカーの鍵と自分の鍵をすり替える。案の定、その男は自分を桜井だと思い込む。しかし男の正体は誰も顔を見たことのない伝説の殺し屋・コンドウで、コンドウに成り代わった桜井のもとに大金が絡む、危険な仕事の依頼が舞い込み、桜井はやむなく引き受けてしまう。一方自分は桜井だと思い込んでいるコンドウは一流の役者を目指して真面目に努力する。そんなひたむきな姿に胸を打たれた女性編集長の香苗(広末涼子)は彼に求婚する。三者三様の奇妙な運命を描く。


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主人公の2人の立場が入れ替わる、というありがちな設定なのに、私たち観る人を決してがっかりさせない、想像を超える意外なストーリー展開にひきつけられて、最後まで楽しめた。突っ込みどころ満載で、「こんなの、ありえねー」とバッサリ斬り落とすこともできるが、「いや、待てよ。こんなことが起きてもいいじゃない。楽しいよね?」と思わせてくれるところがいい。それはこの奇妙な出会いによって3人が、わずかながらも何らかの変化を遂げるところにあるのかも。奇妙奇天烈な展開ながら、胸キュンものなのだ。


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桜井@堺の汚部屋 vs コンドウ@香川のモデルルームのような部屋は印象的だった。きちんと正座して、黙々と桜井の汚部屋を掃除整頓する香川氏に、『ゆれる』の中でちょっと卑屈なオーラを漂わせながら、静かにアイロンをかけていた彼がダブる。毎度のことながら、香川氏の豹変振りには目が点(● _ ●) ああいうのが詐欺師や連続殺人犯だったりするんだろうな。香苗@広末が仕事終了後、机に掃除機をかけるシーンには深く頷いてしまった。私もあんな感じだったから。当時はハンディタイプの掃除機がなかったから、手をほうき代わりにしたけど。

今まで広末涼子をあまり好きになれなかったのは、たぶんJean Renoと共演した『WASABI』(2001年)の彼女が、あまりにもチャラチャラしてふざけていたので、「コイツ、何様?」とムカついた気持ちがずっとあったからだと思う。あの眩しそうにする微笑み方や、ピキッと縦に入った額のシワも、姑息すぎてイライラ。なのにこの作品の彼女には、とても好感が持てた。容姿に恵まれているのに無表情で頑なで几帳面。非社交的で自分に自信がないんだけど、仕事はサクサクやる、目標をもって成し遂げる。芯はしっかりしている。こんな香苗のような役どころが彼女には向いているような気がする。堺くんのダメっぷりは、ご覧のとおり(≧∇≦)

製作国:Japan
初公開年:2012年      
監督:内田けんじ
キャスト:堺雅人, 香川照之, 広末涼子, 荒川良々, 森口瑤子 ...


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by amore_spacey | 2013-05-17 01:00 | - Japanese film | Comments(0)

雪に願うこと

私のお気に入り度 ★★★☆☆(82点)

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【あらすじ】 帯広のばんえい競馬場でなけなしの金をすってしまった男・矢崎学(伊勢谷友介)が、調教師の兄・威夫(佐藤浩市)を厩舎に訪ねる。東京で成功を収めていたはずの弟の13年ぶりの帰郷。実は起業した会社が倒産に追い込まれ逃げ出してきたのだった。母(草笛光子)に溺愛されながらその母を無視し続けてきた学の身勝手さに腹を立てつつも、威夫は行き場を失った弟に厩務員見習いの仕事を与える。やがて学はお払い箱寸前の輓馬ウンリュウに自分自身を重ねるようになるのだった。佐藤浩市は本作品で、第61回毎日映画コンクールの主演男優賞・第18回東京国際映画祭の最優秀主演男優賞を受賞。


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兄弟の確執と言えば、『ゆれる』が頭に浮かぶ。血が繋がっているが故に、割り切れない苦い思いを抱えて生きている。本作品では都会に出たナイーブな弟と、地元に残って廃(すた)れつつあるばんえい競馬の馬の調教をする兄が登場する。『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』で観た伊勢谷が強烈なキャラだっただに、今回のやや未熟な?演技にはがっかり。いや、円熟した役者たちに囲まれて、彼がかすんだのだろう。これからの成長に期待したい。

 
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佐藤浩市が断然良かったなぁ。伝統と慣習に従いそれらを頑なに守ろうとする人間の、有無を言わせない圧倒的な存在感があった。粗野で無骨な田舎者ではあるけれど、家族への思いは人一倍。施設にいる母に弟を会わせたあとの、彼の弟への不器用な優しさに胸が熱くなった。晴子(小泉今日子)の手料理が並んだ卓袱台を囲む厩務員たち、そしてそれを見守る晴子。威夫も晴子も言葉にはしないが、2人の間を行き来する淡い思い。私たちの日常生活の中に流れる様々な感情を、監督はミルフィーユのように丁寧に重ねあげて映像にしてくれた。脇役の小泉今日子・吹石一恵やベテラン役者たちもちろん良かったが、天真爛漫な加藤テツヲを演じた山本浩司に注目☆ 生き方は人それぞれだけど、人はみな迷いながら生きている。

製作国:Japan
初公開年:2006年
監督:根岸吉太郎
原作:鳴海章
キャスト: 伊勢谷友介, 佐藤浩市, 小泉今日子, 吹石一恵, 山本浩司, 香川照之, 小澤征悦, 椎名桔平, 津川雅彦, 草笛光子, 山崎努 ...


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by amore_spacey | 2012-01-23 02:34 | - Japanese film | Comments(2)

SP 野望篇&革命篇

私のお気に入り度 ★★★☆☆(62点)

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【あらすじ】
《野望篇》 尾形(堤真一)率いる警視庁警護課第4係のメンバーは、ある日六本木ヒルズのイベント会場で警護に当たっていた。そんな中これから起こりうる惨劇を特殊な能力“シンクロ(同調)”で感じ取った井上(岡田准一)は、傘を持ったスーツ姿の男をマークするよう仲間に知らせる。だが笹本(真木よう子)が声をかけた途端、その男は逃走。井上らは都内のど真ん中で壮絶な追跡を繰り広げ、ようやく地下鉄の構内で男を確保する。しかしこの騒動をマスコミに大きく報じられたことから、井上は「SPとして適切な職務執行の域を超えるな」と警護課長からクギを刺されてしまう。

《革命篇》 テロリストとの死闘から二ヶ月。負傷から回復した警視庁警護課第4係のメンバーは、要人警護の通常任務に戻っていた。それぞれの警護対象者の車に乗り込んだ彼らは、麻田(山本圭)内閣不信任案の採決が行われる国会議事堂に集まる。国会議員たちが次々と衆議院棟・本会議場に着席していく中、来るべき事態をかすかに感知しはじめる井上。そして麻田内閣の行く末をマスコミが注視する中、いよいよ本会議がスタートする。だがその一方で、衆議院議員会館に人知れずテロリスト集団が到着していた。


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香川照之&堤真一2氏の競演が楽しみだったのに、ちょっと、これはひどすぎるでしょう?後半を早送りで観たとはいえ、大量の時間を無駄にしてしまった(-"-) オファーが来たとき、2人とも「こりゃひどいな」と思ったはず。しかし役者の世界も不況の嵐が吹き荒れているのか?「少しでもギャラが貰えればいいノダっ!」なノリで、両者ともOKを出したのかも。実情を知りたい。それくらい駄作。

でも嫌ァな政治家を演じる香川氏は、めっちゃハマリ役(^^) 腹黒くて下心ありありな三白眼や不敵な笑いに、ぞくぞくする。これぞ、香川ワールド!堤氏だって負けちゃいないぞ。世捨て人的な気だるい表情の堤氏、あれって地そのまんま?出世欲ゼロで、いつも孤高の人。そこがいいんだけど(*^^*) 真木よう子が男前でかっこいい。お茶を配ってくれるまん丸なお姉さんも、インパクト強し(爆) ところで野望篇のエンドロールで、露口茂・平田満・大場久美子の名前を見かけたんだけど、一体どこにいたの?

製作国:Japan
公開年:2010年(野望篇)・2011年(革命篇)
監督:波多野貴文
脚本:金城一紀
キャスト:岡田准一, 真木よう子, 松尾諭, 神尾佑, 野間口徹, 香川照之, 堤真一, 山本圭 ...


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by amore_spacey | 2011-12-14 03:52 | - Japanese film | Comments(0)

南極大陸 (第1~3回)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 昭和30年代、敗戦からの復興を進める日本は、戦勝国を中心とした国際地球観測年による南極観測への参加を表明する。しかし、他の参加国からは敗戦国であることを理由に罵倒される。そして、日本に割り当てられた観測場所は「inaccessible(接岸不可能)」とされていたプリンス・ハラルド海岸であり、日本は全く期待されていなかった。そんな厳しい状況の中で、倉持(木村拓哉)・白崎(柴田恭兵)・星野(香川照之)・内海(緒形直人)たちは、日本が世界と肩を並べる時が来たとして、南極観測のために尽力する。私の好きな役者3人が共演するというので、楽しみにしていたんだけど、第3回まで観て、キムタクのヘタな演技に辟易。もう勘弁して~!


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キムタクの意味のない笑いが、すごく気になる。やめれっ!暫く見ないうちに老けたけど、柴田恭兵の声がいい!痺れた。今回の香川照之氏は、縁の下の力持ち的存在。こんなに2歩も3歩も引いた彼って珍しい?出たっ!三白眼の堺雅人っ。目つきの悪い嫌味な官僚だけど、根はイイ奴なんだろうな。緒形直人、お父さんに似てきたなぁ。緒形拳かと思っちゃった。無鉄砲で喧嘩っ早いが、人情厚い典型的な下町男の代表・寺島進(*^^*) 芦田愛菜ちゃん、ぬいぐるみみたい。日本一多忙な小学生?赤ん坊を背負った晴夫くんて、戦後の男の子度100パーセント。リキは先導犬の風格があって男前。アナタの横顔に哀愁を感じるわ~♪

製作国:Japan(TBS)
公開年:2011年10月16日~
プロデューサー:石丸彰彦, 伊與田英徳, 山田康裕
キャスト:木村拓哉, 柴田恭兵, 香川照之, 堺雅人, 緒形直人, 寺島進, 綾瀬はるか, 仲間由紀恵, 渡瀬恒彦, 木村多江, 芦田愛菜, 奈良岡朋子(ナレーション) ...


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by amore_spacey | 2011-11-19 03:10 | - Japanese film | Comments(2)

沈まぬ太陽

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 昭和30年代。巨大企業・国民航空社員の恩地元(渡辺謙)は、労働組合委員長を務めた結果、会社から10年におよぶ僻地での海外勤務を命じられた。かつて共に闘った同期の行天四郎(三浦友和)が組合を抜けてエリートコースを歩みはじめる一方で、恩地は家族との長年にわたる離れ離れの生活で焦燥感と孤独に追いつめられ、本社への復帰を果たすも不遇な日々は続くのだった。そんな中航空史上最大のジャンボ機墜落事故が起きた。


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山崎豊子の長編大作を3時間20分に仕上げた映画ってどーなのよ?って、観る前に頭をかすめた嫌な予感が的中。原作の持つ力強さや凄みがなく、渡辺謙が熱くなればなるほど、気持ちは冷めた。苦手なんです、彼。強いて言えば三浦友和が扮した行天(すごい苗字!)の、押さえた演技から滲み出る人間臭さが印象に残った程度か。全てが中途半端。あれだけの大作だから、TVドラマでもっと丁寧に映像化して欲しかった。ま、何かと物議を醸した原作だから、映画化できたというだけでも大したことなのかもしれない。ジャンボ機墜落事故による犠牲者の方々に合掌。


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スタート間もなくすっかり冷めてしまったので、途中から「ウォーリーをさがせ」的な気分で、懐かしい役者を見つけることに専念。渋くて相変わらず声が素敵な長谷川初範(*^^*) 風間トオルや田中健は、いつの間にかおっさんに…。やっぱりここでも渡辺いっけいは、挙動不審な人(苦笑) 一生懸命目を凝らして観ていたのに、津嘉山正種や野村宏伸や秋本奈緒美や烏丸せつこが見つからなかった。どこに出てた?

製作国:Japan
初公開年:2009年
監督:若松節朗
原作:山崎豊子
キャスト:渡辺謙, 三浦友和, 香川照之, 松雪泰子, 鈴木京香, 石坂浩二, 草笛光子, 神山繁, 柴俊夫, 津嘉山正種, 風間トオル, 烏丸せつこ, 野村宏伸 小日向文世, 加藤剛, 小林稔侍, 田中健, 渡辺いっけい, 木村多江, 清水美沙, 鶴田真由, 宇津井健, 長谷川初範, 秋本奈緒美, 秋野暢子 ...


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by amore_spacey | 2011-08-15 02:48 | - Japanese film | Comments(2)