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Diverso da chi?

ネタばれあり!

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 ゲイをカミングアウトしている市会議員Piero(Luca Argentero)は、ひょんなことから「党の市長候補を決める選挙」に出ることになった。最有力候補の一位は不動だが、支持者たちのお陰で次点につけることができた。ところが開票結果発表の時に、最有力候補が心筋梗塞で亡くなり、規則に従って次点のPieroが繰上げて党の公認市長候補となる。左派のPieroとのバランスをとるため、党は副市長候補として伝統的な家族のあり方を訴える右派のAdele(Claudia Gerini)を選び、こうして市長選挙戦の火ぶたは切って落とされた。


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ドタバタ・コメディの中に、アイデンティティや家族のあり方や同性愛の問題などを織り込んだ娯楽作品である。イケメンで情熱的な若手議員Pieroはちょっぴり天然、彼の対抗馬となった野心家の議員Adeleは、離婚暦があり子どもを授かることができない、PieroのパートナーでシェフのRemoは、スポーツマンだけど繊細で傷つきやすい。3人各々のほどよい距離感がよかった。が…


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PieroとAdeleが酔った勢いでベッドインしてしまい、3人のバランスが壊れる。さぁ、大変ですよ。400万分の1の確率でAdeleが妊娠し、PieroからAdeleと寝たことを打ち明けられて涙にくれるRemo。Adeleの妊娠で動揺したPieroが、ここ一番!というところで大失言し、彼は落選。でもAdeleの妊娠・出産をきっかけに、3人は家族になる。


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Luca Argenteroは静止画像より、動いている映像が断然いい。彼の2枚目半なキャラが、写真では十分に伝わらないのだ。しわくちゃになった笑顔がとってもキュート。短髪+メガネのオタク風Lucaも、結構いいな。

製作国:Italy
初公開年:2009年
監督:Umberto Riccioni Carteni
キャスト:Luca Argentero, Claudia Gerini, Filippo Nigro, Antonio Catania, Francesco Pannofino, Giuseppe Cederna, Rinaldo Rocco ...


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by amore_spacey | 2013-06-10 00:11 | - Italian film | Comments(0)

Benvenuti a tavola - Nord vs Sud Season1

私のお気に入り度 ★★★☆☆(76点)
私のFabrizio Bentivoglioにのめり込む度 ★★★★★(100点)

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【あらすじ】 ミラノの洒落たNavigli界隈に、地元で生まれ育ったConforti一家(Fabrizio Bentivoglio & Debora Villa)が、上流階級御用達の洗練されたレストランを構えていた。ところがその向かいに、南部イタリアはチレントからやってきたPerrone一家(Giorgio Tirabassi & Lorenza Indovina)が、素材や味に拘る家庭的なトラットリアを開いたことから、両家の間で北部vs南部のバトルが始まった。


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大好きなFabrizio Bentivoglioが料理長を演じる!どんなだろう?ドキドキ&わくわくしながら観た。思わせぶりな目配せや口の隅っこに浮かべる意味深な笑いや茶目っ気ある身振りに、萌え~emoticon-0152-heart.gif 彼のコミカルな魅力が満載で、自然に顔もほころんできちゃう^^


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それだけでも幸せなのに、副料理長を演じるベテラン役者Antonio Cataniaとの、あ・うんの呼吸のボケ&突っ込みがこれまた軽妙で歯切れがよく、熟練した者が醸し出す安定した空気に包まれて、とても居心地よいひとときだった。


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南北対決に目新しいネタはなく、この2人や他のベテラン脇役のおかげで、何とか最終回に辿りついたと言えなくもない。が、回を重ねるにつれ若手役者たちのぎこちなさや堅苦しさが抜け、役柄と本人が一体になった成長ぶりが微笑ましかった。両家族に起きる浮気騒動や子ども絡みの事件も、無理のないオチがついて愉快だった。Fabrizio様、貴方にますますのめり込みそう。Season2が待ち遠しくてなりません。
*   *   *
このドラマのもう1つの楽しみは、さまざまな食材や料理、そして毎回最後に登場する北部vs南部の料理対決(視聴者の電話投票で勝敗決定)でした。作ってみたいものばかり。それよりもまず、Fabrizio料理長に作ってもらったのを食べたいっっ。

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第1話 スズキのアックア・パッツァ vs カンパチのタルタル・ステーキにプンタレッラ&黒オリーブ


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第2話 子牛の胸腺とリコッタ入りアニョロッティ vs 塩抜きした干し鱈のスパゲットーニ


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第3話 子牛の舌のツナソースとアスパラ&トーストしたパン vs アンコウ入り野菜スープ


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第4話 バジリコ入りブッラータ(フレッシュチーズ)クリームとボッタルガ vs サフランのリゾットに粉末カフェ


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第5話 鹿のタルタル・ステーキに赤ワインソース&ポレンタのフライ vs サバのフィレにアンチョビーの魚醤のペースト&緑パプリカと青リンゴときゅうりのサラダ


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第6話 アリオリ・ペペロンチーノのスパゲッティ&フォア・グラ vs 白身魚のラビオリ


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第7話 ボイルした牛肉のフェットゥチーネ vs ブロッコリーのリガトーニにアンチョビーの魚醤とアンチョビーのトッピング


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第8話 スペルト小麦のソフトビスケットにキャラメリゼしたりんご&ヨーグルトクリーム&サフラン風味のジェラート&ゴマのクロッカンテのトッピング vs ヘーゼルナッツ入りスポンジケーキにマスカルポーネとミックスベリーのトッピング&ざくろのソースとチョコソース

製作国:Italy
放映日:2012年4月12日~5月31日
監督:Francesco Miccichè
キャスト:Fabrizio Bentivoglio, Debora Villa, Antonio Catania, Giorgio Tirabassi, Lorenza Indovina, Marco D'Amore, Teresa Mannino, Umberto Orsini ...


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by amore_spacey | 2013-02-04 03:47 | - Italian film | Comments(6)

Boris Il film (ボリス)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 クズのようなTVドラマを何年も続けたあと、行き詰っているRené Ferretti監督(Francesco Pannofino)は、芸術性のある作品を撮って映画界をひっくり返そうと試みる。René監督はこれを機に、経験豊かなスタッフに一新することも考えたが、最終的には今まで通りのスタッフでいくことになる。しかし彼の作品の常連役者のStanis La Rochelle(Pietro Sermonti)やCorinna Negri(Carolina Crescentini)とのごたごたに加え、問題は山積み。しかも新しく入ってきた女優Marilita Loy(Rosanna Gentili)の不安に対処する必要もあった。 これら大小の問題に屈したRené監督は芸術作品を放棄し、従来通りのドタパタコメディ映画を撮らざるを得なくなった。それは常連キャストが演じるTVドラマ『ボリス』だった。TVドラマシリーズ『Boris』の映画版。


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やっぱりRené Ferretti監督が芸術性のある作品を撮るなんて、有り得ませんよ。あのキャストでしょ?あのスタッフでしょ?それに何といっても監督自身のキャラがハチャメチャだからぁ(爆)


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身勝手でわがままな女優陣たちの姿がイタリア人女性そのまんまで、おかしかった。イタリア人男性ってホントに大変だ。

製作国:Italy, France
初公開年:2011年
監督:Giacomo Ciarrapico, Mattia Torre
キャスト:Luca Amorosino, Antonino Bruschetta, Paolo Calabresi, Antonio Catania, Carolina Crescentini, Carlo De Ruggeri, Alberto Di Stasio, Roberta Fiorentini, Caterina Guzzanti, Francesco Pannofino, Pietro Sermonti, Alessandro Tiberi, Massimiliano Bruno, Karin Proia ...


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by amore_spacey | 2012-03-21 01:04 | - Italian film | Comments(0)

Boris (ボリス)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 舞台はローマのチネチッタ映画スタジオ。Gli occhi del cuoreというタイトルのTVドラマシリーズを撮影する中で、脚本家や監督やキャストの人間模様や確執、そしてキャストの練習風景などその舞台裏を探る。ボリスはRenè Ferretti監督が飼っている金魚の名前。



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をっ!Kevi様の声担当のFrancesco Pannofino(前列右端)が出てるよ!初めて見た時には、Kevi様とかけ離れたむさくるしい顔立ちにビックリしましたが、なかなか味わいのある役者さんなんです。このTVシリーズはイタリアならではの気まぐれやおよそ協力や協調精神のないキャスト&撮影陣に、イタリアの日常生活がカブって爆笑&苦笑の連続なのであります。収拾がつかないように見えながら、最後は何とかなっちゃうんですよ。苦笑 これぞまさしくイタリアの縮図(^^)

製作国:Italy
初公開年:2007~2010年
プロデューサー:Luca Manzi, Carlo Mazzotta
キャスト:Alessandro Tiberi, Francesco Pannofino, Caterina Guzzanti, Antonino Bruschetta, Valentina Lodovini, Paolo Calabresi, Antonio Catania, Pietro Sermonti ...


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by amore_spacey | 2010-04-14 04:28 | - Italian film | Comments(0)

L'amore e' eterno, finche' dura (愛は続く限り永遠) 

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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眼科医のGilberto(Carlo Verdone)はTiziana(Laura Morante)と結婚して20年。しかし運命の巡り合いを求めて、Tizianaには内緒でインターネットで見つけた「スピード・デート」という怪しげな会に参加する。ところが参加していたStella (Gabriella Pession)が不審な死を遂げたことにより、警察が参加者全員を召集して取り調べたため、Tizianaにばれてしまう。怒り狂った彼女に家を追い出されたGilbertoは、同僚のAndrea(Rodolfo Corsato)の好意で、居候することになる。AndreaにはCarlotta(Stefania Rocca)という素敵な彼女がいた…。



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この手の作品はCarlo Verdoneの独壇場でありますね。かあちゃんの尻の下に敷かれて小さくなってるんだけど、隠れてちょっと悪いことはしてみたい。でも結局どこかでバレちまうんだよなー。ついてない男なんだ。久々にLaura Moranteの爆発したヒステリーを見て、気持ちがすっきりしました、あははっ。彼女って私生活でもああなんでしょうかねぇ。だとしたら、男たちは疲れるでしょうなぁ。ロケ現場でもそうだったら…スタッフの方々、お疲れ様でーす(-.-) ちょっとしたことがきっかけで家庭が破綻するのは、ふだんから家庭内のコミュニケーションが不足しているからなんでしょうね。



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特にこれと言った理由はないんですが、Stefania Roccaって好きになれないんです。あまりにも中性的だから、なのかなぁ?しかしそんな女に惚れちまう男がいるのも事実なんだな。辛口コメディでCarloならではの笑い(年々ワンパターン化してるって気がしないでもないけど…)満載でございます。

製作国:Italy
初公開年:2004年
監督:Carlo Verdone
キャスト:Carlo Verdone, Laura Morante, Stefania Rocca, Rodolfo Corsato, Gabriella Pession, Antonio Catania ...


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by amore_spacey | 2009-11-23 04:10 | - Italian film | Comments(6)

Notturno bus (あのバスを止めろ)

私のお気に入り度 ★★★★☆(84点)

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マイクロチップと200万ユーロの大金を巡るシークレット・サービスの争奪戦に、ひょんなことから深夜バスの運転手と嘘つき泥棒女が巻き込まれる。マイクロチップ&大金と2人のゆくえはどうなる?Giampiero Rigosiの小説を映画化。



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電話の呼び出し音が虚しく鳴り響くオープニング。どす黒い血が床に広がっていく。事件のにおいがするぞ。ノワール仕立てだが、クスッと笑える台詞や、時には物憂げな時には軽快なジャズ・ブルースの音楽にのって、話はコミカルに進んでいく。夜行バスの運転手Franz(Valerio Mastandrea)はポーカー・ゲームに負け続け借金を抱えた少々陰鬱な男。もちろん彼女もいない冴えないヤツなのだ。そんな彼のバスに飛び乗った裸足の女Leila(Giovanna Mezzogiorno)が彼のアパートに転がり込むことで、生活が一変する。ところがこのミステリアスな美女ときたら、大嘘つきの上、盗みを働いてはパスポート偽造&販売にも手を染めているという、とんでもないタマだったのだ。こんな役柄を演じるGiovanna Mezzogiornoは、いつもより生き生きして見える。あばずれ女のほうが気楽に役に入ることができるのかしら?ズラが妙に似合っていたし。ウソをついてダメなら、涙を見せて男の心を落とす。そんな見え透いた女の常套手段も使っちゃうノダ。

飄々とした風貌でノラリクラリとかわすValerio Mastandrea、いやぁ、いいなぁ(^^) 彼らしさ100%★ 気が弱くてノーとは言えないから、災難を抱え込んで、知らないうちに渦中の人になっている。Tittiという名前はやけに可愛らしいのに、図体がでかくて力持ち(脳味噌なし)の男に、Franzはポーカーで負けて借金があるから頭が上がらない。支払い期限は1週間以内、という最後通牒をTittiからつきつけられたばかりなのだ。ああ、金が要る!

走る、走る。追っかける、逃げる。走る、走る。まぁ、みんな、よく走ったもんだ。Giovannaは素足で走ったもんね。ミクロチップと大金を追っかける2人組の1人Garofanoを演じたFrancesco Pannofino。あら、この声をどこかで聞いたことがある、と思ったら、何と!Kevi様の吹き替えを担当している方だったんですねぇ。本人はかなりむさ苦しい容貌でございます。滝汗 それからMateraを演じたEnnio Fantastichini、彼はいつも脇役ながらいい味出してるんだな。渋い大人、素敵なオジサマです(*^^*) 

製作国:Italy
初公開年:2007年
音楽:Gabriele Coen, Mario Rivera
監督:Davide Marengo
キャスト:Giovanna Mezzogiorno, Valerio Mastandrea, Ennio Fantastichini, Anna Romantowska, Roberto Citran, Francesco Pannofino, Mario Rivera, Antonio Catania ...


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by amore_spacey | 2009-08-05 16:03 | - Italian film | Comments(0)

Mediterraneo (エーゲ海の天使)

私のお気に入り度 ★★★★☆(90点)

ネタばれあり。

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第二次世界大戦の真っ只中、8人のイタリア兵がギリシャの小さな島に派遣される。無人島に見えた島には、夫を兵隊にとられた女や子どもや老人が暮らしていた。着任当初は兵士としての任務を果たそうとするが、間もなくこの島には取り立ててやることのないことが分かる。徐々にこの牧歌的な島の雰囲気に馴染み、8人それぞれが島での暮らしの心の拠り所になるものを見つける。3年経ったある時、緊急着陸したミニ飛行機のイタリア人パイロットから、ファシズムの嵐はとうの昔に去り、戦争が終わったことを知らされる。それを機に本国に帰る者、この島に残る者、本国に一旦は帰りながら島の暮らしを懐かしんで定年後にまた戻ってくる者がいた。


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『硫黄島からの手紙』とほぼ同じ時代に、ギリシャの小さな島では8人のイタリア兵士が、戦争を忘れて教会のフレスコ画修復に夢中になったり、娼婦のもとを訪ねたり、サッカーをしたり、羊飼いの少女と遊んだり、ロバを生き甲斐にしたり、チャンスがあればイタリアに帰りたくて仕方がない思いを抱いていたり… まるで少年たちの「戦争ごっこ」のようである。戦争をバカにしている訳ではなく、地球のどこかにはドンパチやっている国もあれば、大戦参加国でありながら、戦争から遠く離れた暮らしが営まれている国もある、ということなのだ。



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随所にピリッとしたユーモアがちりばめられクスッと笑える。しかしその笑いには、人生の悲哀や割り切れない思いが込められ、自分の生まれた国でありながら、戻る場所がない・戻る場所が見出せない、戦争体験の男たちの切なさや諦めに深い共感を覚えた。エーゲ海の色や風景や郷愁を誘うサントラもよかった♪ けれど、うぅぅ、これまた全身に蕁麻疹が出そうな邦題でございます(ё_ё;) 『地中海』という直訳ではダメ…なんだろうね。

製作国:Italy
製作年:1991年
監督:Gabriele Salvatores
キャスト:Diego Abatantuono, Claudio Bigagli, Giuseppe Cederna, Claudio Bisio, .Gigio Alberti, Ugo Conti ...
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by amore_spacey | 2007-03-25 22:20 | - Italian film | Comments(2)

Pane e tulipani (ヴェニスで恋して) 

私のお気に入り度 ★★★★☆(95点)

ネタばれあり。

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家族旅行の帰り道、サービスエリアで長距離バスに置いてきぼりを食った主婦Rosalba(Licia Maglietta)は、ヒッチハイクをしながら南イタリアの自宅に帰ろうと試みるが、ふっと気持ちが変わり、昔から憧れていたヴェネチアに立ち寄ってみることにする。平凡な主婦が旅行者としてではなく、ヴェネチアに暮らす一員となり、この街の様々な人や事件を通して自分を見つめ直していく。


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この作品にはリアルト橋もカーニヴァルもサンマルコ広場もフェニーチェ劇場も出てこない。ヴェネチアの名もない路地裏が舞台となっている。こんなにほのぼのとした気持ちになり最後まで楽しめたのは、他でもないRosalbaの笑顔と根っからの楽観主義と人懐こさと眠っていた好奇心、そして彼女が持つ温かい人柄によるものが大きい。彼女を取り巻く一癖も二癖もある人々が、これまた作品の魅力を倍増させているのだ。


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たまたま夕食をとったレストランのウェイターFernando(Bruno Ganz)に頼み込んで、彼のアパートに泊めてもらう。2人はあくまでも1つ屋根の隣人関係であるかのように淡々と描かれているが、Fernandoの優しさや人恋しさがRosalbaへの愛情に変わりつつある様子を見ていると、私たちの心の奥底に眠っている優しい気持ちがそっと起こされていくようで心地良い。

ふたりを結ぶ「パンと花と置手紙」は、どんな美しい景色にも優る素敵なシチュエーションである。最後に彼女がテーブルの上に残していったチューリップ。Rosalbaが去ってしまい落ち込むFernandoは、すっかり枯れ果て落ちたチューリップの花びらをガラスの皿に集めて頬杖をついている。最後の1枚が散りゆくのを見届けると、迷いがふっきれ新しい世界へ踏み出す。


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日常を離れて美味しいものを食べ知らない街を歩き綺麗な景色や絵を見ることで、自分を取り戻すことの出来る人もいれば、人との関わり合いの中で、自分の中に眠っていたものだけでなく、他の人々の中に埋もれていた純粋なものをも呼び覚ます、そんな人もいる。Rosalbaは後者であろう。

その彼女もまた夫と2人の息子の待ついつもの日常に戻っていくのだけれど、ヴェネチアで得た心の財産を糧に、新しい一歩を踏み出していく。『ペイ・フォワード』に出てきた幸福の鼠算とはやや違うけれど、Rosalbaは知らないうちに関わった人に幸せを分け与えている。幸せのオーラをそこはかとなく漂わせているような女性って素敵ですね。

製作国:Italy
製作年:2000年
監督:Silvio Soldini
撮影:Luca Bigazzi
キャスト:Licia Maglietta, Bruno Ganz, Giuseppe Battiston, Antonio Catania, Marina Massironi, Felice Andreasi ...
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by amore_spacey | 2007-02-22 23:58 | - Italian film | Comments(2)