タグ:Carlo Verdone ( 5 ) タグの人気記事

La grande bellezza (グレート・ビューティー/追憶のローマ)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 ローマ。若い頃に出版した唯一の小説が伝説的に売れたがために、以降執筆もせず、優雅にして退廃的な日々を過ごしてきたジャーナリストで作家のJep Gambardella(Toni Servillo)は、65歳の誕生日を迎える。ローマの社交界に集う貴族や金持ちやアーティストや政治家や知識階級に囲まれ、パーティー三昧の派手な生活を送りながらも、彼は人生の目的を失い、言いようのない虚無感や喪失感があった。そんなJepの心の彷徨を綴ったドラマ。2014年第71回Golden Globe外国語映画賞、2014年第86回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。


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この作品がGolden Globeの外国語映画賞を受賞したや否や、アカデミー賞同部門の獲得をめぐって外野がやたら騒がしくなった。映画評論家と称する輩やジャーナリストが良くも悪くもはしゃぎすぎて、一時は些細なことで炎上(● _ ●) またアカデミー賞授賞式に参加したスタッフ vs イタリアに残ったスタッフの間で、微妙な空気が流れているとか、早くもこの映画に便乗したローマのロケ地ツアーが企画されたとか、この受賞の裏には米伊間の政治的な動きがあったとか、様々な噂が流れていますが、みなさん、落ち着いて下さいよぉ。映画=エンターテインメントなんだから、肩の力を抜きましょうよ。


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Carlo VerdoneやGiorgio Pasottiが出ているというので、昨年の公開時に観に行ってきた。友人夫婦は開始30分後、「申し訳ないけど・・・」と言って、途中退場(-_-) 私も便乗したかったが、Giorgio Pasottiの登場を待ってからとその場に残り、結局ずるずる最後まで観ちゃったよ~ん。


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う~ん、現実離れして風変わりな作品だった。冒頭のシーンから微妙。日本人観光客がどう見ても中国人なのだ。エキストラ料をケチったのか?なんて余計なことを考える。Jepの哲学的な語りも、だんだん鼻について面倒くさくなってくる。監督や主役を演ずるToni Servilloの芸術の押し売り感が見え隠れして、うっとうしい。


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Carlo Verdoneは何だか冴えないし、かつては豊胸が売りだったSerena Grandiの劣化ぶりには、目を覆うばかり。Federico Felliniの『甘い生活』を彷彿させるという人もいるけれど???日本語のタイトルに至っては、もう論外。何じゃ、こりゃぁ?(-"-)


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でもLuca Bigazziがこの作品を救ってくれた。どこを切り取っても芸術的&絵画的な映像で、音声をゼロにして観たら最高です。冒頭のジャニコロの丘の噴水や夜明けのテベレ川に黒く浮かび上がるサン・ピエトロ寺院やローマ時代の長い水道橋をみていたら、またローマに行きたい病がムズムズ沸きあがってきた。ちらっと登場したFanny Ardantの、しっとりしたマダムぶりにハッとする。何よりも嬉しかったのは、久しぶりにGiorgio Pasottiに会えたこと。どこか翳があって、放っておけない気持ちにさせる人なの(*^^*) 


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映画や舞台で活躍するToni Servilloは、独特のカリスマを持つが、それはこの作品に流れる空気や色とは相容れないような気がする。今まで演じてきた役柄のせいか?Toniには黒幕のイメージ(毒気や灰汁)が強すぎて、ローマのセレブ社会に君臨するインテリには見えないんだなぁ。


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私がキャスティング・ディレクターだったら(妄想ワールド)、JepにはFabrizio Bentivoglioや50代の頃のGiancarlo Gianniniを、Sabrina Ferilliが演じたローマの女↑↑にはMonica姐(台詞がほとんどなくオブジェ的な扱いだったから彼女が適役)を起用したい。何はともあれ、アカデミー賞受賞おめでとう。

製作国:Italy, France
初公開年:2013年
監督:Paolo Sorrentino
撮影:Luca Bigazzi
キャスト:Toni Servillo, Carlo Verdone, Sabrina Ferilli, Carlo Buccirosso, Giovanna Vignola, Isabella Ferrari, Giorgio Pasotti, Serena Grandi, Fanny Ardant, Massimo Popolizio, Giovanni Anzaldo ...


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by amore_spacey | 2014-03-08 04:44 | - Italian film | Comments(2)

Posti in piedi in paradiso (天国は満席)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 元音楽プロデューサーが落ちぶれてレコード店を経営するUlisse (Carlo Verdone)、上司の妻との不倫が原因で仕事も家庭も棒に振った元映画評論家で今は芸能リポーターのFulvio (Pierfrancesco Favino)、女遊びとギャンブルで身を滅ぼした不動産会社・営業職のDomenico (Marco Giallini)は、みんな離婚によって経済的に厳しい状況に陥り、住まいにも事欠く始末。ひょんなことがきっかけで知り合った3人は、アパートで共同生活を始めることになった。しかしそのアパートの下は地下鉄が通り、室内では携帯電話の電波が受信できない。最大電力量の設定が低いため、たびたびブレーカーが落ちる。しかも3人3様の生活スタイルがあり、次々にトラブルが発生するのだった。


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3人の略歴だけ読むと、いい歳した男がこれでいいのか?人生舐めんじゃねーよ!と思っちゃうんだけど、この3人を演じる役者たちが個性的で、根はとてもいいヤツなのだ。でも中年以降の人間って、妙な見栄や意地が出てきて、どうしても素直になれない。だから色々と面倒なことが起きるのだ。離婚によって明日の暮らしどころか、今夜のおかずにも事欠くような暮らしになる状況は、『綱渡り』で身につまされた。が、本作品はCarlo Verdone監督ならではのアイロニーを織りまぜながら、明るく笑い飛ばして乗り切ろうというスタンスで描かれている。笑いながらもふっと立ち止まって内省したり、真面目に考えたりしつつ、目の端っこで現実を見ている。


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3人に絡む女性陣も、一筋縄ではいかないイタリア女たちばかり。中でも女医Gloria(Micaela Ramazzotti)は、「気違い(医者=Gloriaのこと)が気違い(患者)を診てんだから、あきれて物が言えねぇや」と、精神的に問題のある夫が太鼓判押すくらい、情緒が不安定でおっちょこちょいで、見ていてドキドキ・ハラハラ。ああいう役をやらせるとMicaela Ramazzottiは、本当に上手い。涙でぐちゃぐちゃになったパンダ目がキュートで超可愛い。守ってあげたくなっちゃう。悩みがあったら、私が聞いてあげるから。


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昔は硬派だったPierfrancesco Favinoが、どんどん2枚目半化している。これが悪くないんだなァ。ひょっとしたら硬派は演技で、素のキャラはお笑い系なのか?常に腹が減っている彼は、取材先の立食パーティーで食べ物をポケットにねじ込んだり、Gloriaが主催する彼女の誕生日会の夕食に押しかけて、人目もはばからずガツガツ食い倒したり。人間の見栄や尊厳なんて、ちっぽけなもので、空腹には太刀打ちできない。Ulisseの17歳になる娘Agneseが妊娠していることを父に告白するあたりから、ホームドラマ風に展開していくが、Ulisseの父性愛溢れるシーンにしんみり。

製作国:Italy
初公開年:2012年
監督:Carlo Verdone
キャスト:Carlo Verdone, Pierfrancesco Favino, Marco Giallini, Micaela Ramazzotti, Diane Fleri, Nicoletta Romanoff, Nadir Caselli, Valentina D'Agostino, Maria Luisa De Crescenzo, Pippo Delbono ...


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by amore_spacey | 2013-06-27 02:11 | - Italian film | Comments(0)

L'amore e' eterno, finche' dura (愛は続く限り永遠) 

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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眼科医のGilberto(Carlo Verdone)はTiziana(Laura Morante)と結婚して20年。しかし運命の巡り合いを求めて、Tizianaには内緒でインターネットで見つけた「スピード・デート」という怪しげな会に参加する。ところが参加していたStella (Gabriella Pession)が不審な死を遂げたことにより、警察が参加者全員を召集して取り調べたため、Tizianaにばれてしまう。怒り狂った彼女に家を追い出されたGilbertoは、同僚のAndrea(Rodolfo Corsato)の好意で、居候することになる。AndreaにはCarlotta(Stefania Rocca)という素敵な彼女がいた…。



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この手の作品はCarlo Verdoneの独壇場でありますね。かあちゃんの尻の下に敷かれて小さくなってるんだけど、隠れてちょっと悪いことはしてみたい。でも結局どこかでバレちまうんだよなー。ついてない男なんだ。久々にLaura Moranteの爆発したヒステリーを見て、気持ちがすっきりしました、あははっ。彼女って私生活でもああなんでしょうかねぇ。だとしたら、男たちは疲れるでしょうなぁ。ロケ現場でもそうだったら…スタッフの方々、お疲れ様でーす(-.-) ちょっとしたことがきっかけで家庭が破綻するのは、ふだんから家庭内のコミュニケーションが不足しているからなんでしょうね。



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特にこれと言った理由はないんですが、Stefania Roccaって好きになれないんです。あまりにも中性的だから、なのかなぁ?しかしそんな女に惚れちまう男がいるのも事実なんだな。辛口コメディでCarloならではの笑い(年々ワンパターン化してるって気がしないでもないけど…)満載でございます。

製作国:Italy
初公開年:2004年
監督:Carlo Verdone
キャスト:Carlo Verdone, Laura Morante, Stefania Rocca, Rodolfo Corsato, Gabriella Pession, Antonio Catania ...


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by amore_spacey | 2009-11-23 04:10 | - Italian film | Comments(6)

Maledetto il giorno che t'ho incontrato

私のお気に入り度 ★★★★☆(90点)

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Bernardo Arbusti(Carlo Verdone)は鬱気味のロック音楽評論家でJimi Hendrixをこよなく愛している。Camilla Landolfi(Margherita Buy)は精神不安定な駆け出し舞台女優。2人は同じ精神分析医のところで偶然出会ったことが縁で顔見知りになり、同じ船に乗った物同士としての友情を育んでいく。大喧嘩して別れた何年かのち、2人はロンドンでパッタリ再会。この2人の行方はどうなる?



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15年前イタリアに来たばかりの頃に初めて見た時には、機関銃のごとく話す2人の会話がよく分からなかったが、見直してみると彼らの滑稽さが伝わりより面白かった。陽気で楽天的なイタリア人、というイメージが強いけれど、こういう人たちが私のまわりにもいるんです。健康そのものなのに病院のはしごをする人、家庭の救急箱に薬と言う薬をずらりと揃えている人、閉所恐怖症、高所恐怖症…。そんな人たちをほんの少々デフォルメしたのがこの作品ですね。

成熟した大人の女に見えるMargherita Buyが切れると、怖~い!!!喋り始めると止まらないし。誰か彼女を黙らせてくれー。しっちゃかめっちゃかな中に、ふっとローマの夜のシーン、いいですなぁ。あんな素敵なところでデートしたら、ブチャイクな男(自分のことは棚に…)と一緒にいても、それなりに楽しめちゃいそう?!当時はまだまだCarlo Verdoneの頭髪もふっさふさ(^^)

製作国:Italy
初公開年:1992年
監督:Carlo Verdone
キャスト:Carlo Verdone, Margherita Buy, Elisabetta Pozzi, Giancarlo Dettori, Stefania Casini, Erika Blanc, Andrea Renzi ...


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by amore_spacey | 2009-08-27 17:23 | - Italian film | Comments(0)

Manuale d'amore 2 (モニカ・ベルッチのイタリア的、恋愛マニュアル)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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あるラジオ番組を接点に関わる4組のカップルの4つのエピソード。



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第1章 Eros
交通事故で下半身麻痺したNicola(Riccardo Scamarcio)は、リハビリ担当の妖艶な理学療法士Lucia(Monica Bellucci)に淡い恋心を抱く。こんなセクスィーな理学療法士がいたら、男ならこぞってリハビリ受けたいところでしょう。Monica姐さんてば、映画のタイトルに名がついちゃうくらい日本では有名なんですかねぇ?姐さん、しゅごい。

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このエピソードはね、この↑のシーンのためだけにある、といっても過言ではありません。これが勝手に一人歩きしたために、人によってはこの作品がMonica姐主演のエロティックなラブストーリーと勘違いして、、、実際見たらえらく拍子抜けってなパターンだったかも? 彼女と絡み合うRiccardo Scamarcioの股間を、バッチリとらえるカメラアングルにも苦笑しますた。予告や映画雑誌でこのシーンを見過ぎていたから、実際見ても何の感動もないんですよね。「アタシ、一週間後に結婚するの」と言って、こんなことしちゃう女ってどうよ?自意識過剰なタダのガキだったRiccardoがやや大人になって登場しました。いい役者になりそうね。歌手&DJのFiorelloが何気にドクターで登場シテタ。



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第2章 La maternita'
Franco(Fabio Volo)とManuela(Barbora Bobulova)は不妊治療のためバルセロナに飛ぶ。こんな会話をしている&していた、と身に覚えのある夫婦は多いのではないでしょうか?切実だから、台詞や仕草の一つ一つが生々しく、少し離れてながめてみると、かなり滑稽な2人なんです。特にManuelaの歯止めのきかないヒステリーシーンは見ものだったなぁ。不妊治療という深刻な問題を、重すぎず軽すぎずとらえたのがよかった。



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第3章 Il matrimonio
Filippo(Antonio Albanese)とFosco(Sergio Rubini)はゲイ。2人の関係は周知であるようなないような、当事者も結婚をどうしようか迷っている、そんな曖昧な2人である。それをFoscoの姉の結婚式の披露宴の場で、姉によってすっぱ抜かれたために、2人は渦中の人となるのである。FilippoとFoscoの親父さんとの会話は、シニカルでよいわぁ。親父さん、負けてないからね。



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第4章 Amore estrem
有名レストランのウェイターErnesto(Carlo Verdone)は、厨房で働く若いスペイン人の女の子Cecilia(Elsa Pataky)に恋する。若い子に手を出すのはCarlo Verdoneの得意とする?ところ。色々仕出かしてくれるけれど、いつになく歯切れが悪いのは、その手のことには枯れてきちゃったのか?笑 相変わらず目の動きが台詞以上に語っています。ディスコのシーンで、Leonardo Pieraccioniがちらりと登場していたそうですが、見逃していました。見直さなくちゃ。



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冒頭のラジオ番組のDJをするFulvio(Claudio Bisio)が、Lucia(Monica Bellucci)の旦那という設定ですが、、、この2人、全然似合わん。Fulvioが喋っているのは、よく聞いているRadio105のスタジオで、馴染みのDJもちらちら見え隠れしてました。 う~ん、私は『イタリア的、恋愛マニュアル』のほうが断然いいのだわぁ。

製作国:Italy
初公開年:2002年
監督:Giovanni Veronesi
キャスト:Carlo Verdone, Monica Bellucci, Riccardo Scamarcio, Fabio Volo, Sergio Rubini, Antonio Albanese, Claudio Bisio, Barbora Bobulova, Elsa Pataky, Fiorello, Leonardo Pieraccioni ...


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by amore_spacey | 2009-08-22 00:38 | - Italian film | Comments(4)