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Merry Christmas Mr. Lawrence (戦場のメリークリスマス)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 1942年、ジャワ山中にある600名を収容する日本軍俘虜収容所には、厳格で規律を重んじる所長のヨノイ大尉(坂本龍一)の管理下、武士道の精神に生きるハラ軍曹(ビートたけし)や彼が信頼を寄せる俘虜であり英国軍中佐Lawrence(Tom Conti)がいた。そんなある日反抗的なJack Celliers(David Bowie)が、収容所に送られてくる。しかし過ぎ行く日々の中で、ヨノイは次第にCelliersの言動に心奪われていく。(作品の詳細はこちら


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公開から33年も経っているなんて、信じられない。そんな昔の作品をなんでまた観たかというと、Bowie1人祭りをやりたくて。この作品には、戦闘シーンも女性も登場しない。ハラとLawrenceの奇妙な友情関係、ヨノイとCelliersの淡い同性愛的な関係、この2つを軸に展開していく。

ハラもLawrenceも、生身の人間らしさを感じさせる。終戦後ハラが敗戦国の死刑囚となり、立場が逆転しても、彼らの間には敵味方をこえた人間愛があった。人間同士なんだもん、戦時下で敵味方に分かれていたとはいえ、共感できることがあれば、一緒に笑ったり、そこに友情らしきものが芽生えても不思議はない。いや、それにしても、ビートたけしが地のままで、面白すぎる。ロケ現場で、たけちゃんマンとか「コマネチー!」とか、やってそう(爆)


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Celliersの美しさに魅了されたヨノイは、何かにつけCelliersに寛大になる。そんなヨノイの気持ちを見透かしてなのか?いつもの反抗的な態度の延長上にあったのか?Celliersはヨノイの頬にキスをする、という暴挙に出る。ほんの一瞬のシーンなのに、何だろう、あの衝撃は!当時BLシーンは竹宮恵子の漫画ぐらいしか知らず、大スクリーンにいきなりこんなシーンが出てきて、頭の中はグルグル、心はドキドキ&ざわざわ。軍事裁判でCelliersが服を脱いで背中を見せるシーンも、官能的だったなぁ。


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大島監督は、人間の相容れない感情にも、光を当てている。ヨノイはCelliersの美しさに惹かれながらも、規律を守らない彼に憎悪の念を抱くが、実は自由奔放なCelliersが羨ましかったのかもしれない。軍人という立場上、ハラは武士道を重んじつつ、個人的には欧州の思想や人に惹かれる。自由奔放に見えるCellieresも、学生時代いじめにあった弟を助けなかったことが、心のシコリとなって、ずっと罪の意識に苛まれている。誰もが様々な感情を抱えて生きている。それをなかったことにすれば楽だけど、そう簡単にはできない。だから面倒くさいんだ。


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by amore_spacey | 2016-07-17 01:41 | - Japanese film | Comments(2)