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ローマの恋 (Un amore a Roma)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 斜陽貴族の息子で文芸評論を書いているMarcello(Peter Baldwin)は婚約者のFulvia(Elsa Martinelli)との関係が少々わずらわしくなり、一切を清算しようと喧嘩別れする。その夜たまたま、女優志願の少女Anna(Mylène Demongeot)に会い、強引に彼女のアパートに泊ってしまう。数日後Marcelloはある寄席でAnnaの姿を見つけ、彼女と過した夜を思い出して、すぐに撮影所にかけつける。が、Annaの周囲は実業家Curtatoniや俳優のTonyなどが取り巻き、彼女に近づくことができなかった。(作品の詳細はこちら


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この作品が作られた1960年当時の生き生きとしたローマが素晴らしく、ストーリーより町角の風景が魅力的だった。『ローマの休日』(1953年)に登場するローマは観光スポットが多く、これはこれで楽しい。本作品では、享楽的・刹那的な斜陽貴族の社交の場としてのローマや、リアルな日常風景に迫っていたのが嬉しい。


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遊びのつもりだったのに、MarcelloはAnnaにハマッてしまう。よくある話です。純真で無邪気に見えたAnnaを知れば知るほど、Marcelloは嫉妬や屈辱に苦しみ、暴力をふるい涙まで流す。最初と最後のシーンを見比べると、Marcelloはまるで別人のような変わり様である。あれほど感情を剥き出しにしたのは、たぶん人生初めてでしょう。


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ちょい役でAnnaが出演する映画の撮影シーンに、Vittorio De Sicaが監督として登場する。安っぽいB級史劇映画で、本来の彼の作品とはジャンルも趣向も全く違うのが笑える。哀愁漂うCarlo Rustichelliの音楽が、傷ついたMarcelloの切ない思いを際立たせていた。


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by amore_spacey | 2017-07-25 00:21 | - Italian film | Comments(0)

追い越し野郎 (Il Sorpasso)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (70点)

ネタばれあり!

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【あらすじ】 聖母被昇天の日(8月15日)のローマ。生真面目で内気な法学部の学生Roberto(Jean-Louis Trintignant)は、通りがかりの見知らぬ中年の男(Bruno= Vittorio Gassman)に電話を貸したことから、2人のドライブ珍道中が始まった。Robertoの叔父を訪ね、ナイトクラブに立ち寄り、Brunoの別居中の妻と娘に会いに出かける。強引でお調子者のBrunoに嫌気がさしつつも、どこかで惹かれる正反対のRoberto。そんな矢先、思いもかけない出来事がふたりを待ち受ける。(作品の詳細はこちら


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Brunoに振り回されっぱなしのRobertoが、『地獄でなぜ悪い』の星野源のようで、Noと言えないためにBrunoのペースから逃れられなくなり、ずるずると巻き込まれていく。『激しい季節』 のJean-Louisもそうだったが、生真面目で世間擦れしていない役どころがピッタリ。当時32歳だが、法学部の学生の設定に違和感がない。年齢不詳だ。


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チャラいBrunoだが、別れた妻の家へ転がり込めば、年頃の娘Lilli(Catherine Spaak)に軽く扱われ、彼なりの葛藤があったりする。「人生色々あるけれど、楽しんだもん勝ちじゃないか?」というBrunoのような生き方は、自分の力ではどうしようもない人生に、あえて逆らおうとしない。良い意味で諦めていると言ったらいいのか。しかしラストの悲劇で、全てが一転する。絶望に打ちひしがれたBrunoの姿が、目に焼き付いて忘れられない。Robertoが初めて自分を解放できたというのに、それが人生最後の日だったなんて…。


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by amore_spacey | 2017-07-17 19:26 | - Italian film | Comments(0)