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Il grande sogno

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (73点)

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【あらすじ】 1968年ムーヴメントの幕開け。役者を夢見る若き警官Nicola(Riccardo Scamarcio)、厳格なカトリックの家庭に育ったが、政府やヴェトナム戦争への抗議やフリーセックスを訴える学生デモ行進に参加するLaura(Jasmine Trinca)、そしてフィアットで働く女工の息子で、Lauraと同じ大学に通うLibero(Luca Argentero)の3人の若者たちの、出会いや別れを描く。Nicolaは若き日のMichele Placidoがモデルになっている。プーリアからローマに上京し、生計を立てるため警官隊に入る。その後、演劇芸術アカデミーに通い役者になった。


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イタリアの暗黒時代を知りたければ、この映画TVドラマのほうが遥かにリアルだし、当時の若者の葛藤なら『輝ける青春』で一目瞭然。


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どう考えてもこれは、Michele Placido監督の自己陶酔的な自分史、または当時思いを寄せていた女性への詫び状としか思えない。年を重ねて自分を振り返るのは勝手だけど、それを映画化するってどうなの?年とって、公私混同が激しくなってきたかな。


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でもこんなおいしいシーンや


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Lucaのこんなものを拝見できたから、ま、いいか(*^^*)

製作国:Italy
初公開年:2009年
監督:Michele Placido
キャスト:Riccardo Scamarcio, Jasmine Trinca, Luca Argentero, Laura Morante, Michele Placido, Ottavia Piccolo, Silvio Orlando, Massimo Popolizio, Federica Vincenti ...


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by amore_spacey | 2014-06-30 01:40 | - Italian film | Comments(2)

Miele (ミエーレ)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 Irene(Jasmine Trinca)はMieleという偽名で、回復の見込みがなく尊厳死を望む末期の病人に、薬物を提供している。自殺幇助という非合法ビジネスに携わるが、依頼人は末期患者に限定されていた。ある日Carlo(Carlo Cecchi)という厭世的な老人に、薬物を誤って渡してしまい、Ireneの平穏な生活が揺らぎはじめる。Valeria Golinoが監督に挑んだ長編第1作。


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『Piano, solo』(2007年)以来、久しぶりに見るJasmine Trincaが、まるで別人になっていたのには驚いた。ふっくらしていた顔や身体がシャープになり、視線はとても鋭利でスッパリ斬られてしまいそう。ストイックでナイーブな雰囲気が、彼女の美しさを際立たせる。笑った時に見えるビーバーのような前歯が、とてもチャーミング^^

Carloとの出会い、そして誤解から始まった2人の交流。最初はギクシャクして噛み合わないが、心の内を明かすにつれ、深いところへ踏み込んでいく。尊厳死や安楽死は、聞こえのよい言葉に置き換えた立派な殺人である。脳死の定義で物議を醸したように、尊厳死も線引きがひじょうに難しい。尊厳死を選ぶ人やその家族やこれに手を貸す人々の倫理感が問われる。Carlo Cecchi、うまいなぁ。Vinicio Marchioniってば、どーしようもないヤツだ。

製作国:Italy
初公開年:2013年
監督:Valeria Golino
キャスト:Jasmine Trinca, Carlo Cecchi, Libero De Rienzo, Vinicio Marchioni, Iaia Forte, Roberto De Francesc, Valeria Bilello ...


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by amore_spacey | 2014-05-08 01:20 | - Italian film | Comments(0)

Manuale d'amore (イタリア的、恋愛マニュアル)

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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ベストセラーになるCD付き「恋愛マニュアル」をLivia(Anita Caprioli)がレコーディングする第1章~小児科医Goffredo(Carlo Verdone)がそのDVDを手にする第4章からなる。世代の違う4組のカップルの恋愛模様をオムニバス・リレー形式で描くラブコメ。


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第1章 L'innamoramento(めぐり逢って)
さえない青年Tommaso(Silvio Muccino)は偶然出会ったGiulia(Jasmine Trinca)に恋をする。どんなに冷たくあしらわれても、めげないTommasoに根負けしたGiuliaは、デートの誘いを受け入れる。Tommasoはなんとかデートを成功させようと意気込む。Tommasoの猛烈アタック攻撃は一歩間違えばストーカー行為になりかねないけれど、彼の純粋な気持ちが頑なで誤解していたGiuliaの心を徐々に融かしていくのですね。↑このシーンは『ローマの休日』にダブりますね。

Jasmine Trincaちゃん、可愛い~♪ La Meglio Gioventu (輝ける青春)Piano, soloで翳のある女性を演じているので、何やら不幸で暗いイメージが付きまとうが、今回は元気溌剌な観光通訳で、等身大の彼女をみることができた。この作品のSilvio Muccinoは可もなく不可もないが、Gabriele兄と一緒にインタビューを受ける時、何だってあんなにカッコつけてるの?「オレさ、イケてるよね。」 ファンの視線を充分に意識した安っぽくて小ざかしい上目遣いはやめれ。自意識過剰!Riccardo Scamarcioのように素直な男の子のほうが好感もてるなぁ(って、彼のことをあんなに嫌っていたのに…苦笑)。



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第2章 La crisi(すれ違って)
倦怠期を迎えているMarco(Sergio Rubini)とBarbara(Margherita Buy)夫妻。子供を作って危機を乗り越えようとせがむBarbaraだが、Marcoは断固として首を縦に振らない。ある日友人のバースデーパーティーに招かれたBarbaraは、泥酔し迎えにきたMarcoと共に、朝まで公園で過ごすことにする。坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、じゃないが、気持ちが冷めるとどうなるか?箸の上げ下げまで気になる&吐き気がする。「この人、いつからこんなに汚いご飯の食べ方をするようになったんだろう」 夫は夫で常にイライラ。何をやってもかみ合わない倦怠期の夫婦。それでも泥酔したBarbaraを公園のベンチで介抱しながら、妻への淡い慈しみの気持ちがMarcoの中に湧きあがってくる。実生活で結婚&離婚を経ているこの2人だからこそ尚、双方の言い分に現実味があり譲歩できないものがあるのだ。



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第3章 Il tradimento(よそ見して)
婦人警官のOrnella(Luciana Littizzetto)は、夫がありながら同じアパートに住む人気キャスターを誘惑する。自分がそんなことをしながら、夫Gabriele(Dino Abbrescia)には浮気の心配はないと確信しているOrnella。ところが偶然にもGabrieleの浮気現場を目撃してしまったOrnellaは、うさ晴らしに交通違反のチェックで冷酷無情&情け容赦のない取り締まりをする「名物コワモテ婦人警官」になる。何だかんだ言いながら結局Ornellaは、夫Gabrieleと元のさやに納まる。

浮気現場を目撃したあとのLuciana Littizzettoの切れ方が、メッチャいいわぁ。Laura MoranteやGiovanna Mezzogiornoに演じさせたら、もっとヒステリックで凄みがあっただろうなぁ。想像するだけでコ・ワ・イ!



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第4章 L'abbandono(棄てられて)
妻に捨てられた小児科医Goffredo(Carlo Verdone)は、書店で「恋愛マニュアル」を手に取って、実践しようと試みる。理由も解からず妻に去られアタフタする中年男は、髪が薄くて出腹のメタボなオジサンだが、一途で真面目ゆえに、空回り&裏目に出るのが哀れでもあり可愛く可笑しくもある。このエピソードはCarlo Verdoneの独壇場であります!!! 彼の目や眉の動きは、年々磨きがかかって秀逸(爆) 別れのあとには新たな出会いあり。天は私たちを決して見捨てたりはしない。あとはその1歩をあなたが踏み出すかどうかだけ。

私のまわりにもこんなカップルがいる。いきなり妻から離婚を切り出され問い詰めたら、同僚の教師と恋に落ちていた。仕事が終わって家に帰ると、寝室で妻と若い男がいた。「僕は結婚には向かない」といって妻&娘を残し、大学教授~ガソリンスタンドの女まで女性遍歴を続ける男…。しかしごく少数を除いて、どの人も新しい伴侶を見つけ新しい人生の扉を開いている。

ところで…、日本語のタイトルの頭に「イタリア的」ってつけたのはなぜ?何かあざといんだな、こういう手は。

製作国:Italy
初公開年:2005年
監督:Giovanni Veronesi
キャスト:Carlo Verdone, Luciana Littizzetto, Silvio Muccino, Sergio Rubini, Margherita Buy, Jasmine Trinca, Rodolfo Corsato, Anita Caprioli ...


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by amore_spacey | 2009-08-04 18:07 | - Italian film | Comments(0)

Piano, solo

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★★☆(89点)

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Walter Veltroniの著書'Il disco del mondo. Vita breve di Luca Flores, musicista'をもとに、38歳で自らの命を絶ったジャズピアニスト、Luca Floresの生涯を描く。エンドロールの前に家族から提供されたビデオが流れる。


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幼少時代を家族と共にアフリカで過ごすが、そこで最愛の母親を車の事故で失う。クラシックピアニストとしての才能に恵まれ、後にジャズピアニストとして有名になっていくが、母の死を克服できず精神的に病んでいく。



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1956年 パレルモ生まれ
1961年、ピアノを始める。
1962年 モザンビークに暮らす。母親を事故で失う。
1970年 一家はフィレンツェに移る。
1974年 本格的なジャズ活動を開始する。クィンテット→カルテット→トリオ→ソロへ。
1995年 3月29日 Montevarchiにて自死。



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アルノ川をバイクで走るPatriziaとの優しい時間。彼女の中に亡き母の面影を求めたのだろうか?そんな彼の心の扉をそっとノックしてきたのがPatrizia。しかしその彼女をも拒絶する。師と仰いだChet Bakerの死が、混迷する彼の心をさらに闇の底へと引きずり込んでいく。




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♪ キム様が弾き語るピアノ ♪ 長くて細い指。ピアノだけがLucaの心の拠り所だったのか?彼が生きていた世界には音楽しかなかったのだろうか?人のぬくもりや喜怒哀楽にはかかわりたくなかったのか?そんなエネルギーなどどこにもなかったのだろうか?



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もはや肉親にも愛する人にも心を開くことができないLuca。自分がいったいどこへ向かっているのか、何を求めているのか?優しかった母だけが彼の人生の全てだったのか?



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残された家族や友人は、未だに彼が自死に至った意識の流れに、行き着くことができない、受け入れることができないでいる。Lucaが最愛の母の死を克服できなかったように。
ヒゲ大魔王のキム様も定着してきました。若様、よくお似合いでございますことよ。



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Lillo Quaratino, Chet Baker e Luca Flores in studio

製作国:Italy
初公開年:2007年
監督:Riccardo Milani
キャスト:Kim Rossi Stuart, Jasmine Trinca, Paola Cortellesi, Roberto De
Francesco, Corso Salani, Mariella Valentini, Claudio Gioé, Sandra Ceccarelli, Konrad Podolny, Alba Rohrwacher, Michele Placido ...
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by amore_spacey | 2008-05-04 01:52 | - Italian film | Comments(0)

La Meglio Gioventu (輝ける青春)

私のお気に入り度 ★★★★☆(92点)

ネタばれあり。

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1960年から2003年までのイタリアが歩んできた歴史を織り交ぜながら、ローマに暮らす中流家庭Carati一家の年代記を描いたドラマ。

1年前からDVDが手元にありながら、6時間あまりの超大作に怖じ気ついて、なかなか観る決心がつかなかった。予備知識なくこの日曜日にふっと手にとって観始めたら… 映画の世界にぐいぐい引きずり込まれた。何でもっと早く観なかったんだ~!と自分に怒る☆ この作品は切っても切れないくらい仲の良い1歳違いのNicolaとMatteo兄弟、そして精神病院で不当な扱いを受けていたGiorgiaという少女のトリアングルに焦点を当てて描かれている。 登場人物が丁寧に綴られどの役者にも好感が持てたが、ここで取り上げたいのはNicolaとMatteoとその母Adrianaの3人である。


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人との出会いをとても大切にし、常に前向きな姿勢で人生をとらるNicolaは、時に躓きながらも色々な経験や知識が血となり肉となり、着実に自分の夢を実現していく。と書くと完璧主義者に見えるが、心の内は揺れ動き、自分の判断が本当に間違っていなかったのか、検証し悩み苦しむ姿がもう一方にある。とりわけMatteoのことになると冷静さを失うほどの弟思いで、Matteoの自死の呪縛から脱出することができないでいる。

Nicolaと反対にMatteoは、繊細すぎる感性をもつゆえに、色々な経験がさらに彼を追い詰めてしまう。白か黒か?彼には2つの世界しか存在しない。灰色の部分を認めることのできないMatteoは、自ら生き難い道を歩み、最後には自死を選ぶ。


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そして彼らの母親Adriana。小学校の教員をしながら4人の子をしっかり育て上げる良妻賢母。控えめで激しい言動をとらない彼女が唯一感情を爆発させるのは、自死した息子Matteoのアパートを訪れ、膨大な本の山を目の当たりにし、その何冊かを形見として持ち運ぶ途中、感極まってその本を投げつけながら泣き崩れるシーン。「こんなもの(=本)がいったい何の役に立つと言うの?」 Matteoを育てる中で、とても繊細なこの子がちゃんと世の中に出て、自立できるのだろうか?といった不安が、的中してしまったのだ。教師としてまた母親として至らなかった自分を責める。Adriana Astiの押さえた演技、ちょっとした目や唇の動きや手の仕草…には特筆すべきものがありました。彼女の持つ独特の雰囲気がいいですね。素晴らしいです。

Adrianaは気負いなく仕事も家庭も淡々とやりこなす。Anna MagnaniやSofia Lorenが演じたような従来のイタリア映画に見られる、立派な体格にエプロンをして、何かと言えば絶叫して泣き伏してしまうマンマとは対極にある。こんな女性はそうそういませんね。

Carati一家に関わりのある人々や友人など、脇を支える役者陣がこれまた素晴らしい。家族愛・兄弟愛・男女の複雑な愛情・友情…が、イタリアの近代史に重ねながら見事に描き出されています。ぜひぜひご覧下さい。表題はフリウリ州の詩人Pasiliniのエッセイのタイトルから、またイタリア山岳部隊Alpiniの古い歌のタイトルから得ている。

製作国:Italy
製作年:2003年
監督:Marco Tullio Giordana
脚本:Sandro Petraglia, Stefano Rulli
キャスト:Luigi Lo Cascio, Alessio Boni, Adriana Asti, Jasmine Trinca, Riccardo Scamarcio, Fabrizio Gifuni, Maya Sansa, Lidia Vitale, Valentina Carnelutti ...

年表…
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by amore_spacey | 2007-02-13 02:18 | - Italian film | Comments(12)