タグ:Luca Zingaretti ( 8 ) タグの人気記事

A casa nostra

私のお気に入り度 ★★★☆☆(75点)

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【あらすじ】 ミラノ。格式のあるレストランでランチをとりながら、銀行の幹部Ugo (Zingaretti)と起業家が黒いビジネスの打ち合わせをしている。この黒い取引き及びUgoの一部始終を盗聴するのは、財務警察の隊長Rita (Valeria Golino)。Ugoの情婦で高級娼婦のElodie(Laura Chiatti)。しがないスーパーの店員Gerry(Luca Argentero)。彼の妻(Valentina Lodovini)は病院の看護士。旧東ヨーロッパからイタリアに来て娼婦をしているBianca(Cristina Suciu)。ガソリン・スタンドの職員(Giuseppe Battiston)。彼らもミラノの片隅でささやかな暮らしを営んでいる。一見何のかかわりもない人々が、どこかですれ違っている、関わり合いを持っている。そんな商業の街ミラノ。


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これぞ、Francesca Comenciniワールド!!! グレーで憂鬱な雰囲気が立ち込めるミラノ、かすかな希望すら見出せない街。21世紀のイタリアを象徴している。こんな作品を観ると、重苦しくて暗澹たる気持ちになる。先が見えない時代に生きているからこそ、現実にきちんと向き合おう。というスタンスに一理あり。でも後腐れのないさらっとした作品を見て、もやもやした気持ちから解放されたい、という思いも強い。後者の場合、本作品はハズレ。あ~あ、正義は存在しないんだな。結局とかげの尻尾が切り落とされるだけだ。貧乏くじを引いたGerry、お前が悪いんだ。


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悪役Luca Zingarettiが、ふてぶてしくて実に嫌なヤツだ。心の底から憎悪が沸いてくる。正義の味方Montarbanoと正反対の役どころだが、演じ分け方が実に上手い。


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脇役の常連Giuseppe Battistonも光っている。何日も洗っていないべっとりした髪の風采の上がらない男。見栄えが悪く、臆病で口下手、閉鎖的でうまく人間関係が築けないが、彼は心根の優しい男。Valeria Golinoは『レインマン』の頃から、少しも歳をとらない、サイボーグのような女優だ。

製作国:Italy
初公開年:2006年
監督:Francesca Comencini
キャスト:Valeria Golino, Luca Zingaretti, Giuseppe Battiston, Laura Chiatti, Luca Argentero, Fabio Ghidoni, Valentina Lodovini, Cristina Suciu, Jonathan Banks ...


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by amore_spacey | 2013-10-16 01:08 | - Italian film | Comments(0)

La torre d'avorio

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 第二次世界大戦後、アメリカ占領下のベルリン。ナチ協力を疑われている大音楽家Wilhelm Furtwangler(Massimo De Francovich)が、予備尋問に呼ばれた。政治には疎く、頑迷に芸術を信奉するベルリン・フィルの指揮者である。彼を尋問するのはアメリカ人少佐Arnold(Luca Zingaretti)。クラシック音楽にはまったく無知・無関心な元保険調査員で、Furtwanglerの「ナチ」たることを何としても証明しようと躍起になっている。対照的な2人の白熱したやりとりは、芸術と政治を軸にシリアスな話が展開される。


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この劇はFurtwanglerが法廷での尋問に先立つ予備審査に焦点を当てている。休憩を挟んで、前半はArnold少佐がいかにクラシック音楽に無知で、どれほどFurtwanglerのことを憎んでいるか、後半はそんな少佐と大指揮者の問答を中心に話が進んでいく。当然ながら彼はFurtwanglerを神様のように崇める部下たちとも対立するが、随所に演劇的な笑いが織り込まれて、ここは穏便に展開する。


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この尋問の決定的な欠陥は、Furtwanglerの弁明がすべて自己弁護になっていること。尋問する少佐だけでなく場内の観客も、実際に音楽家の身に何が起こったのか?Adolf Hitlerやナチ党との関係が分からないからだ。枝葉的なことを取り上げて、少佐は何としてでも彼を有罪にしようと躍起になるが、証拠不十分で遺憾ともし難い。結局この尋問は、芸術と政治の関係にまで及ぶが、両者は平行線のまま。独裁政権の下で音楽活動を続けたFurtwanglerの真意は1つ。音楽を愛していた。


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ぴっかぴかに光ったやかん頭のLuca Zingarettiが舞台に登場した瞬間、「おぉぉ、Montalbanoが目の前にいるぞぉ!」 警部や少佐のような役がぴったり。今回は偏りのあるかなり俗っぽい人間を演じたが、Montalbanoの印象があまりにも強すぎて、なかなか米軍少佐に見えてこない。予備尋問とは言え、両者の間には心理的な駆け引きがあるので、立て板に水のような会話はほとんど登場しない。Furtwanglerも過去のことを思い出しながら、自分の不利になるようなことには触れないよう、訥々と語る。政治 vs 芸術という形をとりながら、正義はどこまで一個人の犠牲を要求できるのか?がテーマになっていたように思う。

劇場:Teatro Storchi (Modena)
上演日:2013年5月2日
原作:Ronald Harwood "Taking Sides"
翻訳:Masolino D'Amico
監督:Giampiero Solari
キャスト:Luca Zingaretti, Massimo De Francovich, Beppino Mazzotta, Gianluigi Fogacci, Elena Arvigo, Caterina Gramaglia


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by amore_spacey | 2013-05-10 00:16 | Theatre | Comments(4)

La kryptonite nella borsa (バッグにはクリプトナイト)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 1970年代のナポリ。9歳のPeppino(Luigi Catani)は、パパAntonio(Luca Zingaretti)・マンマRosaria(Valeria Golino)・若き叔父Salvatore(Libero De Rienzo)・若き叔母TiTtina(Cristiana Capotondi)・祖母と、ちょっと騒々しくも微笑ましい大家族に囲まれて暮らしている。そんなPeppinoには、自分がスーパーマンだと信じている風変わりな従兄Gennaro(Vincenzo Nemolato)がいた。しかしPeppinoの心の支えだったGennaroが突然事故死する。その上Peppinoのマンマは夫の浮気を目撃したショックで、寝込んでしまう。そんなこんなで家族の調和が崩れ始め、Peppinoは先行き不安な生活に向き合うことになる。タイトルのクリプトナイトは、スーパーマンの唯一の弱点となる鉱物の名前。


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物語がどっちに向かっているのかさっぱり見当がつかず、「何だかなぁ?」ともやもやしているうちに作品が終わった。70年代に流行ったヒッピーやファッションや音楽は十分堪能できるが、う~む。Luca ZingarettiはIl Commissario Montalbanoの警部役で、つるんとしたやかん頭がトレードマークとして定着しているだけに、本作品のような中途半端に髪のある彼って、イタリアの磯野波平?な感じで、違和感あるな。妙に中年の嫌らしさが漂ってるし(苦笑) Capotondiちゃんは、いつ見てもキュートで可愛い(*^^*)

製作国:Italy
公開年:2011年
監督:Ivan Cotroneo  
キャスト:Valeria Golino, Luca Zingaretti, Cristiana Capotondi, Libero De Rienzo, Luigi Catani, Vincenzo Nemolato, Fabrizio Gifuni ...


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by amore_spacey | 2012-09-17 00:46 | - Italian film | Comments(2)

Noi credevamo (われわれは信じていた)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(74点)

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【あらすじ】 両シチリア王国(Regno delle Due Sicilie)の貧しい農村に暮す3人の若者たちによる4つのエピソードを通して、イタリア統一運動(リソルジメント)に進んでいった150年前のイタリアと、そのあまり知られていない地道な歩みを紐解いていく。


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この作品は『ガリバルディ将軍』のような英雄賛歌ではなく、表舞台には決して出てこない当時の市民が主人公である。彼らの地道な活動を表現するために、全体のトーンが抑えられ、レンブラントの絵のような暗闇と灯が印象的だった。しかしトーンが抑えられすぎて、何が言いたかったのかよく分からない。当時の若者たちが歩んだ、リソルジメントの知らざれる部分に光をあてた点は評価したいが、テレビドラマとして作られたせいか?ダラダラと無闇に長い。1人の若者に絞って話を展開させたなら、もう少し明確で濃い内容になったかも。ああいう髪型にすると、白くてほっそり長いFrancesca Inaudiの首が強調されます。鶴みたい。

製作国:Italy, France
初公開年:2010年
監督:Mario Martone
原作:Anna Banti
キャスト:Luigi Lo Cascio, Valerio Binasco, Toni Servillo, Francesca Inaudi, Luca Barbareschi, Luca Zingaretti, Guido Caprino ...


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by amore_spacey | 2011-03-26 00:16 | - Italian film | Comments(0)

I giorni dell'abbandono (哀しみの日々)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(75点)

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【あらすじ】 何不自由ない幸せな家族だったのに、ある日突然夫Mario(Luca Zingaretti)は去って行った。Carla(Gaia Bermani Amaral)という若い女性と恋仲になったのだ。2人の子どもを抱えOlga(Margherita Buy)は途方に暮れる。失意や狼狽や怒りから徐々に前向きに立ち上がる彼女の心模様を、マンション前のベンチで路上生活をする1人の女の姿に重ねながら描かれる。



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外に女が出来てそのまま夫が家を出たからって、あそこまで壊れちゃうものかな?なんて他人事だからそんなことを言うけれど、実際わが身に起きたら出刃包丁を振り回しかねないワタクシよ。夫を罵るMargherita Buyは、怒っていても妙に可愛い(^^) 彼女が演じたからなのか?(精神的に)どこまで落ちぶれても、どれだけ髪を振り乱して怒鳴り散らしても、そこはかとないエレガンスが漂っているんですよね。ってこれは贔屓目だからですね。兎にも角にも素敵な女性です。ただ表面的にさらっとしか描かれなかったのが残念。

製作国:Italy
初公開年:2005年
監督:Roberto Faenza
原作:Elena Ferrante
キャスト:Margherita Buy, Luca Zingaretti, Goran Bregovic, Alessia Goria, Gea Lionello, Gaia Bermani Amaral, Sara Santostasi, Simone Della Croce ...


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by amore_spacey | 2010-09-09 00:40 | - Italian film | Comments(0)

Il figlio piu' piccolo

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 要領よくて小狡いLuciano Baietti(Christian De Sica)は、2人の子を儲けた愛するFiamma(Laura Morante)との結婚式もそこそこに切り上げて、かなりエキセントリックな会計士Bollino(Luca Zingaretti)と一緒に姿を消す。18年後Lucianoが経営する不動産会社は、あの手この手を使ってこの分野では有力な会社にのし上がった。Lucianoは再婚するにあたり、元妻Fiammaと年少の息子Baldo(Nicola Nocella)と連絡をとって、うまく丸め込んでしまおうと企む。



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イタリアおバカ映画の代表格Christian De Sicaが出ているから(パパVittorioが泣くよ)嫌な予感はしたんだけど、Laura MoranteやLuca Zingarettiの名があったので、案外面白いかも?なんて思ったのが間違いだった。話の軸になるはずの息子Baldoのキャラ付けが散漫な上に、彼を演じた役者に嫌悪を感じたのは致命的だった。



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ちょっぴり胡散臭いLuca Zingarettiには笑っちゃった。質のいいスーツを着ているのに、足元はサンダル!(爆) ヒステリーの女王Laura Moranteのキィキィ声やナーヴァスな表情も見物。彼女とGiovanna Mezzogiornoを喧嘩させたら、、、あの2人のことだから血を見るかも(汗) 久々に映画に登場したSydne Rome。若かりし頃Alain Delonと浮名を流した彼女は、イタリアのバラエティー番組や映画に時々出ているが、口が大きいのは若い頃から変わっていないな。意外なシチュエーションの片隅に、ちらほらとBolognaのMaggiore広場やネプチューンの噴水やSan Petronio聖堂が見えるのが、妙に面白かった。

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Pupi Avati
キャスト:Christian De Sica, Laura Morante, Luca Zingaretti, Sydne Rome, Nicola Nocella, Nico Toffoli ...


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by amore_spacey | 2010-06-16 00:23 | - Italian film | Comments(0)

Sanguepazzo

私のお気に入り度 ★★★★☆(88点)

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【あらすじ】 ファシズムの嵐が吹き荒れる1930年代のローマ。下積み中のLuisa Ferida(Monica Bellucci)は、Golfiero監督(Alessio Boni)に見出されて大女優への道を歩み始める。彼女の憧れだった人気役者Osvaldo Valenti(Luca Zingaretti)との共演が実現し、2人の役者は公私ともに栄光と幸せの頂点に立ったかに見えた。しかしファシズムを支持しパルティザンと戦うDecima MASに加盟したOsvaldoの活動が、彼らの運命を決定的なものにするのであった。



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Luisa Ferida&Osvaldo Valentiと言えば、ファシズム体制下にあったイタリア人にとって忘れ難い役者で、若かった姑も彼らの名をよく見聞きしたという。その2人をMonica姐&Luca Zingarettiが共演、また女優に仕事上の立場を超えた恋慕の念を抱くGolfiero監督をAlessio Boniが演ずるなんて、夢のようなキャスティングではありませんか。しかもMarco Tullio Giordana監督の『輝ける青春』で共演したLuigi Lo CascioやAlessio BoniやSonia Bergamascoがこの作品で再会している。監督御用達の役者さんたちなんだろう。



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息の合ったLuca Zingaretti&Mocica姐が素晴らしかった。TVドラマ『モンタルバーノ警部』の柔和な表情は殆ど観られず、コカイン中毒でトリップしたり禁断症状に苦悩する様は鬼気迫る。コカインを買う金を工面するために、汚れた仕事にも手を染めるMonica姐の健気さや気丈さや悲哀は、ゴージャスで女王様的な彼女が演じたからこそずっしり心に響いた。この2人のベッドシーンはヨダレもの、うほほーっ!Alessio Boni様は今回もちょっぴり神経質なナイスガイで、わたくしを裏切らなかった(*^^*) 少しお痩せになったかしら?そんな彼とMonica姐。2人は決して言葉にしなかったけれど、あんな密やかな愛の形もあるのね、うるっ。

それにしてもLuca ZingarettiやMonica姐のような役者が、作品の中で別の作品(劇中劇)を演ずる場合、どういった役作りをするの?「役者は色んな役柄を演ずることによって、自分の新たな面を発見し、同時に自分の中に溜まったものを吐き出すことができる」と愛するKevi様は仰ってますが、劇中劇の場合も自分軸が揺らぐことはないのかしら?ないわよね、プロだもの。 

製作国:Italy & France
初公開年:2008年
監督:Marco Tullio Giordana
キャスト:Monica Bellucci, Alessio Boni, Luca Zingaretti, Luigi Lo Cascio, Maurizio Donadoni, Tresy Taddei, Luigi Diberti ...


↑1日1回応援ぽちっ☆ ありがとうございます(^^)
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by amore_spacey | 2010-05-31 03:46 | - Italian film | Comments(0)

Il Commissario Montalbano

私のお気に入り度 ★★★★☆(84点)

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孤高のインテリ中年警部Montalbanoが活躍するTV刑事シリーズドラマ。Luca Zingaretti演じる頭テカテカのMontalbano警部は、頑固なシチリア人気質で、美しい女性にはめっぽう弱い。しかしその鋭い勘と大胆な捜査で次々と難事件を解決して行く。彼をとりまく個性的な登場人物も人気の秘密。シチリア各地で撮影された事件現場の風景や劇中に登場する食卓などの日常生活も見所なのであーる。



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食事のシーンがいいんですよね。魚介類のスパゲッティが出てきた日には、夕食後だというのにもう1度スパが食べたくなっちゃう。海の見える広いテラスでの食事のシーンもいいわぁ。打ち寄せる波の音を聞きながら、Montalbanoと2人っきりでお食事(*^^*)



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しかしMontalbanoのイメージが強烈すぎて、Luca Zingarettiが他の作品の全く違う役柄を演じても、、、Montalbano警部なんです(汗)

製作国:Italy
公開年:1999年~
原作:Andrea Camilleri
キャスト:Luca Zingaretti, Peppino Mazzotta, Angelo Russo, Davide Lo Verde, Jennifer Ehle, ...
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by amore_spacey | 2009-02-01 17:49 | - Italian film | Comments(2)