タグ:Meryl Streep ( 5 ) タグの人気記事

マダム・フローレンス!夢見るふたり (Florence Foster Jenkins) 

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

e0059574_0273749.jpg
【あらすじ】 Florence Foster Jenkins(Meryl Streep)はニューヨーク社交界のトップとして華やかな毎日を送る一方、ソプラノ歌手を目指して活動しているが、その歌唱力は音痴というしかない絶望的なレベルだった。夫St Clair Bayfield(Hugh Grant)は、マスコミを買収したり、理解者だけを集めた小規模なリサイタルを開いたりと、病を抱えながらも夢を追う彼女を支えていた。そんな中Florenceが、カーネギーホールで歌いたいと言い始める。実話をもとに映画化。(作品の詳細はこちら


e0059574_027488.jpg
e0059574_02833.jpg
e0059574_0281584.jpg
予告編を観た時には、「音痴を自覚していない金持ちマダムの道楽?」で、スルーするつもりだったのに、Hugh Grantが気になって観てしまった。いやぁ、観てよかった。正解でした。冒頭からFlorenceが超音痴な声で歌うシーンに、なぁんだ、やっぱりドタバタコメディだったのかと脱力するやら、夫のSt ClairがFlorenceの邸宅から出て、タクシーで別の家に行くとKathleen(Rebecca Ferguson)という若い愛人がいるという展開に、「ぇえーーーっ、二股かけてる?(◎∇◎)」 状況が良く飲み込めず、これってHughお得意のパターン?彼って未だに90年代のラブコメ路線を引きずっているのかしらと、目眩がするやら…。

それは私の早合点で、事実婚の関係にあった2人は、音楽を通した人間愛によって固く結ばれていたのでした。最初の結婚で夫から移された梅毒は、当時不治の病とされ、Florenceは死に怯えなら生きてきた。治療の副作用で体力を失い、左手も不自由になってピアニストの夢を断念せざるを得なかった。そんな彼女を支えていたのは、幼い頃から愛してやまなかった音楽だった。音楽は彼女に生きる力を与えてくれたのだ。

さて夫のSt Clairはというと、妻が梅毒に罹っているため肉体関係が持てない。だから?妻に内緒で外に愛人をもつのだが、そういった事情であれば仕方がないのかも。ただどうして妻にあそこまで献身的だったのか、初めは不思議で仕方がなかった。遺産目当て?なんて邪推してしまうが、もう見た通りSt Clairは妻のことを心の底から愛していたのだ。

歌っている時の幸せに満ちた彼女の表情を見るのが大好きで、それがそのまま自分の幸せになった。世間知らずなところもあるが、無邪気で純真無垢な妻が、可愛くて愛しくて仕方がなかった。カーネギーホールで歌いたいという妻の夢も叶えてやりたい。Florenceには人をひきつける不思議な魅力があり、守ってやらねばという気持ちになる。だから彼女の歌声をバカにする奴らを見たとき、思わず頭に血が上り、詰め寄って食ってかかる。あのシーンはグッときました。夫を演じたHugh様ですが、56歳という年齢相応にしわが増え、笑うと顔中しわくちゃになっちゃうんだけど、いい感じに歳を取ったなぁと思います。相変わらず軽薄な雰囲気も残っていて、若い頃より断然好感度が高い。


e0059574_0295793.jpg
脇役たちも、芸達者が揃っていた。特にピアノ伴奏者Cosméを演じたSimon Helbergったら、もうお茶目で愛嬌たっぷりで、いちいち目が離せなかった。彼のボケや突っ込みが、そのまま私たち観客の目線で、「へっ?」とか「それ、マジっすか?」な表情や、その場の空気が読めず目が泳いでしまったりする、世間擦れしていないぎこちなさが、もうバカ受けでした。


e0059574_0443459.jpg
初めてFlorenceの声を聴き、あまりの酷さに堪(こら)え切れず爆笑するNina(Agnes Stark)。外に連れ出されたあとも床で笑い転げていたが(そこまで笑う?)、カーネギーホールでは嘲笑する兵士たちを叱責してFlorenceを励ますという、心温まるエピソードを残している。誰もが認める音痴だが、人の心をつかむ魅力的なFlorenceの歌声が、戦時下の人々にひとときの夢をもたらしてくれたに違いない。


[PR]
by amore_spacey | 2017-02-03 00:36 | - Other film | Comments(4)

Julie & Julia (ジュリー&ジュリア)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (76点)

e0059574_1935237.jpg
【あらすじ】 1949年、Julia Child(Meryl Streep)は外交官の夫Paul Child(Stanley Tucci)の転勤でパリにやって来る。そこで食に目覚めた彼女は名門料理学校ル・コルドン・ブルーのプロ養成コースに通い、やがて料理本を執筆するまでになる。その50年後、Julie Powell(Amy Adams)はJuliaの524のレシピを1年で制覇し、ブログに載せるという無謀な計画を実行する。(作品の詳細はこちら


e0059574_1935426.jpg
e0059574_19355711.jpg
Julieのたくましさや並外れたユーモアのセンスに笑い転げ、自己実現のために奮闘するJuliaの姿に、思わずエールを送りたくなる。楽しい作品だった。意地になってタマネギを刻むJulieと、『プラダを着た悪魔』の鬼のようなMirandaが、同一人物とは到底思えない。Meryl Streepもこの役を演じるのが、楽しくて仕方がないといった感じだった。ただ・・・大袈裟な演技は滑稽で面白いが、度重なると鼻につく。今回は線上ギリギリ。コメディの度合いは、『マンマ ミーア!』ぐらいが好きだ。


e0059574_193610100.jpg
e0059574_1936362.jpg
パワフルでたくましいJulieに対して、Juliaはキュートで愛嬌があり、どんな失敗も許せてしまう。それにしても524のレシピを1年で制覇してブログに掲載って、、、。終わってしまえばあっという間の1年だけれど、目の前にあるこれからの1年は長い。毎日欠かさず1~2のレシピを作り、しかもブログに書き続けるってのは、ド根性がないと出来ない。


e0059574_19364970.jpg
んっ?パステル・ブルーのスーツを着たあの方は、『Glee』でチアリーディング部の顧問を演じた、Jane Lynchですね。背が高いから、目立ちます。かなり天邪鬼なんだけど、根っこは可愛らしいキャラ、そんな彼女が大好き。


[PR]
by amore_spacey | 2016-03-26 19:37 | - Other film | Comments(2)

August: Osage County (8月の家族たち)

ネタばれあり!

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

e0059574_0545821.jpg
【あらすじ】 アル中の父親(Sam Shepard)が突然失踪したことをきっかけに、オクラホマの片田舎で暮らす母親Violet(Meryl Streep)の家に、3人の娘たちが久しぶりに集まった。毒舌家で一癖も二癖もあるVioletは、病気のため薬漬けの日々を送っている。勝気な長女Barbara(Julia Roberts)は、夫Bill(Ewan McGregor)の浮気や反抗期の娘Jean(Abigail Breslin)に悩んでいた。地味で内気な次女Ivy(Julianne Nicholson)はひそかな恋に胸を躍らせており、ちょっぴりKYな三女Karen(Juliette Lewis)は婚約者Steve(Dermot Mulroney)を連れて帰宅した。自分勝手な母親とそれぞれの人生を歩む娘たち、そして彼女らを取り巻く男たちの本音が次第に明らかになり、家族の秘密が暴かれていく。2008年にPulitzer賞ドラマ部門を受賞したTracy Lettsの同名の戯曲を映画化。


e0059574_05591.jpg
ほとんどのシーンがVioletの家の中。その居間で、ご馳走の並んだバカでかい食卓を大勢の身内が囲んでいる。ここだけ切り取れば、ありふれた一家団欒のシーン、空腹を満たし家族の絆を深める幸せな一日のひとコマかなと思う。ところがアル中の父親の告別式のあとに、食卓を囲んで癒しを分かち合うはずが、緊迫した空気の中で売り言葉に買い言葉がヒート。できればこの場に居合わせたくないと誰もが思っている。ただでさえ息苦しくて居心地が悪いのに、容赦ない毒舌合戦が果てしなく続き、気持ちはどす黒くなっていく。とうとうみんなの心にカチッとスイッチが入る。もう、たくさん!仲良しごっこは、おしまい。親子も世間体も糞くらえ!それまで被っていた仮面を取っ払ってしまう。家族の本音や骨肉の争いが、ここまで赤裸々に描かれると、却って気持ちがすっきり。家族の存在は時にありがたく、時にうとましく、時に面倒くさい厄介なものだ。

衝撃的な秘密が暴かれるたびに、観ている私たちもあっけにとられる。浮気とか万引きとか、もうそんなレベルではないのだ。とてもインモラルな秘密の中に、人間の生と性の臭いを感じないわけにはいかない。アタシたち人間ってどうしようもない生き物ね。


e0059574_0553643.jpg
壮絶な子ども時代を生き抜き、苦労して3人の子どもを育て上げたあとに待っていたのが、空っぽになった家と病気で薬漬けの自分とアル中の夫。やればやっただけ報われる、コツコツと真面目に働いてきた人はそれなりの社会的な報酬に恵まれる、そんな時代は終わった。Violetだってそれなりに穏やかな晩年を望んだ一人だったはずなのに、気がついたら娘たちからも見放されて一人ぽっち。彼女の傍にいるのは、血の繫がりも縁もないメイドだけ。自業自得とは言え、「アタシの人生って、なんだったの?」


e0059574_0555043.jpg
Violetや彼女の3人の娘を取り巻く男たちは、存在感が薄いように見えるが、いやいや、要所要所で女たちが触れて欲しくない痛いところを突いてくる。それが真実だけに、彼女たちはぐうの音も出ない。男は女に比べて客観的な生き物なんだろうな。とりとめもなく書いたけれど、Meryl StreepとJulia Robertsが髪を振り乱して取っ組み合ったり、本音剥き出しの容赦ない言葉を浴びせるシーンは圧巻です。秘密を隠し持つ家族を熱演する名優たちの演技合戦にも息をのむ。Sherlockとは全く違うキャラを演じるBenedict Cumberbatchに若干イライラしながらも、そっと寄り添いたくなる。彼って母性本能を刺激するのね。

製作国:U.S.A.
初公開年:2013年
監督:John Wells
原作:Tracy Letts
キャスト:Meryl Streep, Julia Roberts, Chris Cooper, Ewan McGregor, Margo Martindale, Sam Shepard, Dermot Mulroney, Juliette Lewis, Julianne Nicholson, Benedict Cumberbatch, Abigail Breslin, Misty Upham ...


[PR]
by amore_spacey | 2014-02-05 00:56 | - Other film | Comments(0)

Il diavolo veste Prada (プラダを着た悪魔)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

e0059574_23541858.jpg
ひょんなことから一流ファッション誌で働くことになったAndy(Anne Hathaway)が、鬼のような上司Miranda(Meryl Streep)に振り回されながらも恋に仕事に奮闘する姿をユーモラスかつ等身大で描き出す。大学を卒業しジャーナリストを目指してニューヨークへやって来たAndyが得た仕事は、一流ファッション誌“RUNWAY”の編集長Miranda Priestlyのアシスタント。それが次へのステップになればという程度に考えていたから、オシャレにとことん疎い彼女は、Mirandaが絶大な影響力に誰もが恐れおののく、ファッション界のカリスマであることすら知らないのだ。朝も夜もなく四六時中浴びせられるMirandaの理不尽な命令に、いつしかAndyの私生活はめちゃくちゃになり、恋人Nate(Adrian Grenier)ともすれ違いが続いてしまう。こうして早くもくじけそうになるAndyだったが…。



e0059574_23544659.jpg
《一言感想》 さすが映画界の大御所Meryl Streep様でございます。芸域の広さ&豊かさに夫が惹かれるのも無理ないか。Mirandaのカリスマ性といい貫禄といい、ヒーーッ★ ワタクシもひれ伏しました。



e0059574_2355985.jpg
アップになったAnne Hathawayって、可愛いというより、目鼻立ちがくっきりしすぎていて、ちょっぴり怖いかも?!Stanley Tucci、相変わらずいい味出してます(^^)

製作国:USA
初公開年:2006年
監督:David Frankel
キャスト:Meryl Streep, Anne Hathaway, Emily Blunt, Stanley Tucci, Valentino Garavani ...


↑これをぽちっと、応援よろしくね(*^^*)
[PR]
by amore_spacey | 2009-09-21 00:01 | - Other film | Comments(0)

Mamma Mia! (マンマ ミーア!)

私のお気に入り度 ★★★★☆(84点)

e0059574_2354415.jpg
ギリシャのエーゲ海に浮かぶ小さな島。女手ひとつで育てられたSophie (Amanda Seyfried)は結婚式を控え、父親とバージンロードを歩くことを夢見ている。父親が誰か知らされないまま育ったSophieは、母親Donna(Meryl Streep)の日記を盗み読み、彼女のかつての恋人3人を結婚式に招待するのだが…。

Dancing QueenやMamma Mia!などABBAの大ヒットナンバー22曲で全編をつないだミュージカル「マンマ・ミーア!」を、Tom Hanks&Rita Wilson夫妻と元ABBAのBenny Andersson&Bjon Ulvaeusが製作に参加して映画化したもの。BennyとBjonはカメオ出演もしている。



e0059574_23543866.jpg
懐かしいなぁ、ABBA。ポップスはあまり聴かない父が、珍しくABBAのアルバムは何枚か持っていたんですョ。弾き語り的なバラード調あり!ディスコ調あり!エキゾチックなメロディーがこれまたいいんですよね。この作品はとっても楽しいんです。「そんな展開は有り得ないだろう?」なんて細かいことは、ミュージカルなんだからこの際黙って見逃して、とことんABBAを楽しみましょう。

Meryl Streepを筆頭に豪華キャスト&脇役たちが、オリジナルとはまた違ったABBAのヒットナンバーの魅力を引き出してくれます。観客も思わず足でリズムを刻んでしまう♪
いやぁ、Merylは本当に素晴らしいですね。ファンの期待を裏切らない!身体や声がパワフル&しなやかで、実年齢を感じさせない!彼女自身こんな役をやってみたかったのではないかしら?女優として3人の母として、気負わず肩肘はらず自然体なところがいいんですよね。こんな女性に憧れます(^^)
ウィットに富んだPierce Brosnan、貴方には脱帽です。007の頃に比べると随分歳をとっちゃったから、カメラがズームアップするとこっちがドキドキしました。彼は歌って踊れる&ボケと突っ込みもできる役者さんだったのね(^^) がっかりだったのがColin Firth…、確か彼は舞台俳優でもあるんですよね?なのに声の艶がなくて、歌っても切れ味悪いし、何だかなぁな感じでございました... orz   そういう役柄ではあったのですが。


製作国:UK | USA | Germany
初公開年:2008年
監督:Phyllida Lloyd
キャスト:Amanda Seyfried, Meryl Streep, Christine Baranski, Julie Walters, Pierce Brosnan, Colin Firth, Stellan Skarsgård, Dominic Cooper ...
[PR]
by amore_spacey | 2008-10-08 00:00 | - Other film | Comments(2)