タグ:Pierfrancesco Favino ( 13 ) タグの人気記事

ラッシュ/プライドと友情 (Rush)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 性格もレーススタイルも相反するF1レーサー、Niki Lauda(Daniel Brühl)とJames Hunt(Chris Hemsworth)が、激しい首位争いを繰り広げていた1976年。ランキング1位だったLaudaは、ドイツ大会の大事故で、大火傷を負いながらも、事故後6週間でレースに復帰し、日本の富士スピードウェイでシリーズ最後のレースに臨む。(作品の詳細はこちら


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Ayrton SennaやAlain Prost以降のF1しか知らないけれど、それでも十分に楽しめた。後半はアドレナリン上昇マックスで、コックピットやレーサーが座る低い位置からとらえた、スピード感があり、臨場感あふれる映像は圧巻だった。まるで自分がハンドルを握って、マシンを走らせているかのようだ。鳥肌が立つようなF1マシンのエンジン音や、Hans ZimmerのBGMが、更に雰囲気を盛り上げ、めちゃくちゃかっこいい。レース終了後は、緊張が解けて私もぐったりでした。


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しかし何と言っても、キャスティングの素晴らしさに唸った。主役の2人を演じるDanielとChrisが、本人たちに良く似ているだけでなく、キャラの演じ分けがお見事というほかはない。Chirs演じるHuntのチャラ男っぷりには、笑いました。「おれが首位をとってやる」という単純なライバル意識が、レースを重ねるうちに、互いを高めあう最高のパートナーとなり、成熟した大人の友情が生まれる。その過程をクールな視点で描き、主役の2人が絶妙の呼吸で演じた。


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『グッバイ、レーニン!』で初めてDanielを観て以来、時おりふっと気になる役者だ。見るからに生真面目ではにかみ屋、思慮深くて真っ直ぐで一途なんだけど、不器用な性格が時に災いすることもある。そんな彼を見ていると、思わず母性本能が刺激される。薄い唇をきっと結んだ表情が、特に好き。安定した演技は、実力派として今後も大いに期待できそうです。そんな彼がLauda役に抜擢されたのは、宿命でしょう。残念なのは、邦題のサブタイトル。プライドと友情って...?あまりにも雑な処理に、泣けてきます。


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by amore_spacey | 2017-04-19 00:23 | - Other film | Comments(6)

Suburra (暗黒街)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (84点)

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【あらすじ】 ローマ。2011年11月5日、第三次Berlusconi政権が退陣表明を出す1週間前。裏社会に強力なコネを持つ汚職政治家Filippo Malgradi(Pierfrancesco Favino)、父親の多額の負債を返済しなければならないVip専用ディスコの支配人Sebastiano(Elio Germano)、ローマ一帯を取り仕切る犯罪組織の若きボスNumero 8(Alessandro Borghi)、犯罪組織の昇格を目論むジプシー一族のボスManfredi Anacleti(Adamo Dionisi)、政界や裏社会やバチカンに顔が利き、ローマの犯罪組織の中で最も恐れられている帝王Samurai(Claudio Amendola)。
  ある事件をきっかけに交錯する彼らの人生を軸に、政界と裏社会のつながりや犯罪組織同士の反目、またそれらに巻き込まれる人々の人間模様を描く。Giancarlo De CataldoとCarlo Boniniの小説を映画化。(作品の詳細はこちら


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緊張感が途切れることなく、最後まで目が離せなかった。やられたな。あの時の興奮や高揚感が未だに覚めやらず。タイトルのSuburraはローマ時代の地名で、権力と犯罪勢力が水面下でせめぎ合っていた区域を指す。


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根回し・ドラッグ・娼婦たちと3P・全裸でホテルのベランダから放尿・スキャンダルとその揉み消し・権力と金への執着・・・。人間のクズ、国民の敵、税金泥棒!鑑賞者の憎悪が、彼を集中砲撃する。そんな腐りきった政治家を、文字通り身体を張って熱演したPierfrancesco!本当に素晴らしかった。渾身の演技に感動。


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Elioが演じた、爬虫類のような冷たい皮膚で覆われたディスコの支配人。自分可愛さと保身のためなら、簡単に彼女を犯罪組織に売る。イケメンで優しいが、窮地に追い込まれると、この手の男は簡単に裏切る。錯乱状態に陥って、何をするか分からない。怖いノダ。


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義理人情や礼儀を重んじたかつての裏社会の、最後の生き残りと言われる男Samuraiを演じたAmendola。登場回数はそれほど多くないが、あの存在感を何と表現したらいいんだろう。圧倒的なカリスマを備えた役者だ。


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特筆すべき脇役たち。ジプシーのボスManfrediを演じたAdamo Dionisi、目ぢからが半端ないNumero 8(Alessandro Borghi)、そしてこの作品の中ではたぶん唯一、真っ当な愛の形を見せてくれたViola(Greta Scarano)にも拍手。


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by amore_spacey | 2015-10-22 00:27 | - Italian film | Comments(0)

Servo per due (2人の主人を一度に持つと)

私の抱腹絶倒度 ★★★★☆(96点)

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【あらすじ】 1930年代のリミニ。現代版Arlecchino(道化師)のPippo(Pierfrancesco Favino)は、たった今失業したところ。お金もなく食べる物もないので、ひどく落ち込んでいた。食べることだけが生き甲斐の彼は、あちこし職探しに回った末、同時に2つの職を見つけた。それは、Rocco(Fabrizia Sacchi)とLodovico(Pietro Ragusa)という2人の主(あるじ)に仕える仕事だった。かけ持ちすれば給料が2倍になるとPippoはほくそえんだが・・・。18世紀イタリアを代表するヴェネチアの喜劇作家Carlo Goldoniの作品Il servitore di due padroniの舞台を20世紀のリミニに移し、現代風にアレンジした喜劇。


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あ~、笑った、笑った。大笑いした。笑いすぎて涙は出るし、お腹が痛い。目尻にくっきりシワができちゃった。舞台と客席が一体になって同じ空気を共有する、これがものすごく居心地よく、とても楽しかった。主役の道化師Pippoを演じたPierfrancesco Favinoが、予想を遥かにこえて素晴らしかったのだ。舞台に登場したその瞬間、場内の空気がピーンと引き締まった。前から3列目の席で、彼が手の届くところにいる(*^^*) 声がいい。歌もうまい。動きが軽やかでしなやか。おバカ丸出しなのに下品にならない。のびのびとパワフルに、この喜劇を引っ張っていってくれた。休憩を入れて3時間近い舞台で、最後まで観客の心をつかんで離さない。あっぱれ!見事な芸当だ。


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さらに彼は、『Happy Family』の作家Ezioのように、自由自在に劇から出たり入ったりできる。役柄からもすっと出たり入ったりできちゃう。ついさっきまで道化師を演じていたのに、気がつくと彼はPierfrancescoとして観客に話しかけ、観客は一個人としてのPierfrancescoに答えているのだ。双方のノリがこれまた良く、その場は更に盛り上がる。このやりとりから、笑えるネタを瞬時に拾い出して、アドリブ芝居を続ける。この芝居が秀逸なのだ。ごくありふれた台詞で、場内のテンションをどんどん上げていく。こうして舞台と観客の間にあった見えない境界線を、彼はいとも簡単に取り払ってしまった。それだけでなく客席に下りてきて、ランダムに選んだ客(これは最後にオチがあるんだけど…)と世間話を始め、その客を舞台に上げて劇に参加させる。観客を笑わせた彼自身も笑いをこらえきれず、舞台には戻ったものの、笑いが止まらず、いったん台詞を中断。そんな姿に観客はまた笑う。


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言う間でもないが、芸達者な脇役や幕間に登場したバンド(カルテット)がいたから、うまくいったのだと思う。役者1人1人がそれぞれの持ち味を、与えられた役柄で遺憾なく発揮していた。この揺るぎない土台のおかげで、Pierfrancescoは水を得た魚のように、自由にのびのびと演じることができたのだ。


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この作品の笑いも、『ミランダ』と同じく、バカバカしさのオンパレードである。主役がおバカで冴えない人間だったり、みんなが派手に転んだりつまづいたり物をひっくり返したり、ちょっぴりお下品なことを言ったりやったり。人の無様な姿は、まったく滑稽でおかしい。よくできたコメディドラマや舞台は、そうと分かっていても、そのシーンで笑ってしまう。笑いのツボのようなものが、隠されているんでしょうかねェ。



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純粋なおかしさに加えてこの劇では、リミニ人やナポリ人やカラブリア人の人柄をネタにしたり、『炎のランナー』の有名なシーンをパクったり、時代背景に合わせてファシズム時代に流行った歌をカルテットに歌わせたり。舞台の上で消火器を噴射させるという、意表を突いたシーンもある。一見ワザもひねりもない喜劇だけれど、あれは隅々まで計算された演出&演技だったに違いない。それを感じさせない自然な笑い。あれほど私たちを笑わせてくれたスタッフの力量には、ただただ驚くばかりだ。

劇場:Teatro Duse (Bologna)
上演日:2014年1月19日
監督:Pierfrancesco Favino, Paolo Sassanelli
原作:"Il servitore di due padroni" di Carlo Goldoni
脚本:Pierfrancesco Favino, Paolo Sassanelli, Marit Nissen, Simonetta Solder
キャスト:Pierfrancesco Favino, Bruno Armando, Gianluca Bazzoli, Haydée Borelli, Claudio Castrogiovanni, Pierluigi Cicchetti, Ugo Dighero, Stefano Pesce, Pietro Ragusa, Marina Remi, Diego Ribon, Chiara Tomarelli, Valentina Valsania


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by amore_spacey | 2014-01-31 01:08 | Theatre | Comments(0)

Posti in piedi in paradiso (天国は満席)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 元音楽プロデューサーが落ちぶれてレコード店を経営するUlisse (Carlo Verdone)、上司の妻との不倫が原因で仕事も家庭も棒に振った元映画評論家で今は芸能リポーターのFulvio (Pierfrancesco Favino)、女遊びとギャンブルで身を滅ぼした不動産会社・営業職のDomenico (Marco Giallini)は、みんな離婚によって経済的に厳しい状況に陥り、住まいにも事欠く始末。ひょんなことがきっかけで知り合った3人は、アパートで共同生活を始めることになった。しかしそのアパートの下は地下鉄が通り、室内では携帯電話の電波が受信できない。最大電力量の設定が低いため、たびたびブレーカーが落ちる。しかも3人3様の生活スタイルがあり、次々にトラブルが発生するのだった。


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3人の略歴だけ読むと、いい歳した男がこれでいいのか?人生舐めんじゃねーよ!と思っちゃうんだけど、この3人を演じる役者たちが個性的で、根はとてもいいヤツなのだ。でも中年以降の人間って、妙な見栄や意地が出てきて、どうしても素直になれない。だから色々と面倒なことが起きるのだ。離婚によって明日の暮らしどころか、今夜のおかずにも事欠くような暮らしになる状況は、『綱渡り』で身につまされた。が、本作品はCarlo Verdone監督ならではのアイロニーを織りまぜながら、明るく笑い飛ばして乗り切ろうというスタンスで描かれている。笑いながらもふっと立ち止まって内省したり、真面目に考えたりしつつ、目の端っこで現実を見ている。


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3人に絡む女性陣も、一筋縄ではいかないイタリア女たちばかり。中でも女医Gloria(Micaela Ramazzotti)は、「気違い(医者=Gloriaのこと)が気違い(患者)を診てんだから、あきれて物が言えねぇや」と、精神的に問題のある夫が太鼓判押すくらい、情緒が不安定でおっちょこちょいで、見ていてドキドキ・ハラハラ。ああいう役をやらせるとMicaela Ramazzottiは、本当に上手い。涙でぐちゃぐちゃになったパンダ目がキュートで超可愛い。守ってあげたくなっちゃう。悩みがあったら、私が聞いてあげるから。


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昔は硬派だったPierfrancesco Favinoが、どんどん2枚目半化している。これが悪くないんだなァ。ひょっとしたら硬派は演技で、素のキャラはお笑い系なのか?常に腹が減っている彼は、取材先の立食パーティーで食べ物をポケットにねじ込んだり、Gloriaが主催する彼女の誕生日会の夕食に押しかけて、人目もはばからずガツガツ食い倒したり。人間の見栄や尊厳なんて、ちっぽけなもので、空腹には太刀打ちできない。Ulisseの17歳になる娘Agneseが妊娠していることを父に告白するあたりから、ホームドラマ風に展開していくが、Ulisseの父性愛溢れるシーンにしんみり。

製作国:Italy
初公開年:2012年
監督:Carlo Verdone
キャスト:Carlo Verdone, Pierfrancesco Favino, Marco Giallini, Micaela Ramazzotti, Diane Fleri, Nicoletta Romanoff, Nadir Caselli, Valentina D'Agostino, Maria Luisa De Crescenzo, Pippo Delbono ...


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by amore_spacey | 2013-06-27 02:11 | - Italian film | Comments(0)

Romanzo di una strage (フォンターナ広場 イタリアの陰謀)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(76点)

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【あらすじ】 1969年12月12日、ミラノのフォンターナ広場に面した全国農業銀行が爆破され、17人が死亡し88人が負傷した。同日ローマでも4ヶ所で爆破事件が起きた。 事件から3日後、無政府主義者Giuseppe Pinelli(Pierfrancesco Favino)が逮捕されたが、彼はミラノ警察署の4階から「飛び降りて」死亡。警察は「自殺」と言い、無政府主義者たちは「他殺」と言う。しかしこの事件の結果、左翼団体のテロリストBrigate Rosse(=赤い旅団)はミラノの警察分署長Luigi Calabresi(Valerio Mastandrea)を殺害したらしい。いまなお真相は明らかになっていない。


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ミラノで起きたフォンターナ広場爆破事件は、1960年代末~80年代初頭に起きた爆破テロ事件や身代金目当ての誘拐事件の引き金になったもので、その後イタリアは長い暗黒時代(Anni di piombo)に突入した。当時の警察捜査によると、右翼団体がこの爆弾テロを企てた目的は、無能な政府に対して民衆を暴動へ駆り立てることだったらしい。事件の容疑者たちは、証拠不十分で無罪になっているが、水面下でいったいどんな動きがあったんだろう?この事件において最優先させるべきことは、真相究明ではなく、警察の体面を保つことである、それが暗黙の了解だったに違いない。


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オープニングに登場したValerio Mastandreaなんだけど、「あなた、誰?」 いつも地毛なのに、今回はヅラを被って男前になっていたので、ドキドキしちゃった(*^^*) でも声がなァ・・・残念なんだな。

製作国:Italy
公開年:2012年
監督:Marco Tullio Giordana
キャスト:Valerio Mastandrea, Pierfrancesco Favino, Kate Mara, Michela Cescon, Laura Chiatti, Fabrizio Gifuni, Luigi Lo Cascio, Giorgio Colangeli, Omero Antonutti, Thomas Trabacchi, Giorgio Tirabassi ...


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by amore_spacey | 2013-05-01 00:13 | - Italian film | Comments(0)

La vita facile (気楽な人生)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 ケニアの僻地で医療に従事するLuca Manzi(Stefano Accorsi)のもとへ、ローマの有名私立病院で働くエリート外科医Mario Tirelli(Pierfrancesco Favino)が派遣されてきた。その後まもなく彼の妻Ginevra(Vittoria Puccini)もやってきた。しかしローマで裕福な暮らしをしていた2人は、現地の不便な生活になかなか馴染めない。その一方でMarioがケニアにやって来た謎や三者それぞれの思惑が、次第に明らかになっていく。


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ケニアを舞台に、1人の女性を巡って2人の男性が争うストーリー?な~んて全く予備知識なく観たので、意外な展開や最後のどんでん返しに大笑い(≧∇≦) PierfrancescoとStefanoの2人はたびたび共演しているだけあって、どのシーンもあ・うんの呼吸でアドリブのよう。近頃のStefano Accorsiはちょっぴり辛気臭く近づきがたいオーラを漂わせていたが、そこにPierfrancescoを投入すると、まるで玩具をもらった子どものようにStefanoが輝きはじめるんだなぁ。Pierfrancescoの半端ないブチ切れっぷりや、言ったもん勝ち&声の大きいもん勝ち的な口喧嘩などは、イタリア人の日常生活そのまんま(爆) あんな光景が、いたるところに転がっているノダ。

『30日の不倫』のPierfrancescoには心底がっかりしたが、『星の子どもたち』でエア・ギター弾きながら歌って踊る彼をみて、「えっ、ひょっとしたら3枚目キャラ?」なんて思ったんだけど、本作品で確信。ゴツくて濃い容貌&渋い雰囲気を漂わせているので、面白キャラな彼って意外性が高くていいんだわぁ~♪


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展開部分をも少し時間短縮するなり、別のエピソードを入れるなりして、一定のテンションを保ってくれたらもっとよかったかなぁ。でもラストのどんでん返しをよりインパクトあるものにするには、これでいいのか?Stefanoのにんまり顔( ̄ー ̄)は、この作品で初めて観たかも。そんな彼につりこまれて、思わず私もに~んまり( ̄ー ̄) 有り得ないエピソードなんだけど、この2人が演じると「さもありなん」と思えてくるから不思議だ。

製作国:Italy
初公開年:2011年
監督:Lucio Pellegrini
キャスト:Pierfrancesco Favino, Stefano Accorsi, Ivano Marescotti, Vittoria Puccini, Camilla Filippi, Angelo Orlando, Djibril Kébé, Eliana Miglio ...


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by amore_spacey | 2012-05-21 00:54 | - Italian film | Comments(2)

L'uomo che ama (ダブル・ボディ 愛と官能のルール) 

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 トリノ。薬局で働く薬剤師のRoberto(Pierfrancesco Favino)は、自分の運命の人と信じ心から愛していたSara(Ksenia Rappoport)から、「もう愛していない」と別れを告げらる。しかしその現実を受け止められず、抜け殻のようになって暮していた。しばらくして新しい恋人Alba(Monica Bellucci)と付き合い始めるものの、RobertoはSaraへの未練を断ち切れないでいた。


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ええーーっ、冒頭からベッドシーンですかぁ?これも『30日の不倫』のように、監督の自己満足な作品なの?男1女2の三角関係をだらだら描いた退屈な作品?と、嫌ァな予感がした。早送りにしようかと思ったが、やらなくてよかった。ここには色んな人間模様や恋愛の形が登場する。過去の恋愛にしがみつくRoberto、愛する青年Yuri(Glen Blackhall)と同居生活をするRobertoの弟Carlo(Michele Alhaique)、薬局の上司(Marisa Paredes)と亡夫、Robertoの父(Arnaldo Ninchi)と母(Piera Degli Esposti)の、一方通行の寂しい愛、相手を思いやる静かで強い愛、互いに与えあう穏やかな愛。

私たちの日常はこんなにも騒がしいというのに、Robertoが暮す空間は闇が多くシーンと静まり返っていた。オルタ湖畔の景色が素晴らしく、絶妙なカメラアングルにより、汚いだけのイタリアの病院や病室すら美しくみえる。それにしてもMonica姐が出演する作品の邦題は、毎度のコトながら暴走してますなー(苦笑) 役柄によって雰囲気やイメージが変わるKsenia Rappoportってすごい。でも彼女の内に秘められた芯の強さは、変わらない。今回Favinoがやたらシャワーを浴びるんだけど、どして?^^

製作国:Italy
初公開年:2008年
監督:Maria Sole Tognazzi
キャスト:Pierfrancesco Favino, Ksenia Rappoport, Monica Bellucci, Marisa Paredes, Michele Alhaique, Glen Blackhall ...


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by amore_spacey | 2011-05-11 00:44 | - Italian film | Comments(2)

Cosa voglio di piu' (30日の不倫)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 ミラノの保険会社で経理をしているAnna(Alba Rohrwacher)は、平凡ながらも幸せな毎日を送っている。事実婚で一緒に暮しているAlessio(Giuseppe Battiston)は、気立てが優しく面倒見がよい。彼は2人の子どもを望んでいるが、Annaは自分にのしかかってくる社会責任を、ちゃんと果たすことができるのか不安があり、子どもを持つことには抵抗があった。そんな中パーティー会場でDomenico(Pierfrancesco Favino)に出会う。彼はレストランのチーフ・シェフだった。男らしいDomenicoに一目で魅了されたAnna。Domenicoもまた、仕事や妻や育児などの重圧から逃避するかのように、Annaを求めていった。


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キャスティング・ミス?Pierfrancesco FavinoもAlba Rohrwacherも、こういう役柄に違和感があるから、見ていてとても居心地が悪かった。2人ともナイス・バディなのは、よーく分かりました。監督はリアルなベッドシーンを撮りたかっただけなのかな?それからAlbaのパンダメイク、どうにかならんですか?Giuseppe Battistonが演じた、人のいいAlessioに辛うじて救われたけど。『ヴェニスで恋して』以来、密かにGiuseppeに注目しているんです。相変わらず暑苦しい外見だけどね(^^;) で、邦題なんですが…ウーム( ̄~ ̄;)

製作国:Italy, Switzerland
初公開年:2010年
監督:Silvio Soldini
キャスト:Pierfrancesco Favino, Alba Rohrwacher, Teresa Saponangelo, Giuseppe Battiston, Fabio Troiano, Monica Nappo ...


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by amore_spacey | 2011-05-09 04:23 | - Italian film | Comments(2)

Figli delle stelle (星の子どもたち)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆☆(78点)

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【あらすじ】 1人の港湾労働者が、クレーンから落ちて亡くなる事故が発生した。こうした事態にきちんと対処しようとしない政治に反発して、同僚の港湾労働者Toni(Fabio Volo)や失業中の教師Pepe(Pierfrancesco Favino)や刑務所から出所したばかりの元詐欺師Ramon(Paolo Sassanelli)たちは支援グループを作って、未亡人に渡すお金を作るために大臣を誘拐しようとするが…。さらに急進的な革命論者Bauer(Giuseppe Battiston)や大志を抱きながらもどこか気の弱いテレビ記者Marilù(Claudia Pandolfi)もグループに加わり、誘拐事件は迷走する。


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行き当たりバッタリなのが、いかにもイタリアらしい。未亡人を支援するグループは結成されたものの、誘拐するべき肝心のターゲットを間違えるなんて!仲間割れするわ、各々勝手なことを考えるわ…。ゴーイング・マイ・ウェイなイタリア人たちが、続々と出てきます( ̄∇ ̄;) ラストシーンにほろりとさせられたけれど、不完全燃焼だったかも。

作品のタイトルは、1977年に大ヒットしたAlan Sorrentiの♪ Figli delle stelle ♪音が出ます)からとっている。いつもシリアスで静のイメージが強かったPierfrancesco Favinoが、今回はエア・ギターやりながら歌って踊ってるの。渋くていいな~♪

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Lucio Pellegrini
キャスト:Pierfrancesco Favino, Fabio Volo, Giuseppe Battiston, Claudia Pandolfi, Paolo Sassanelli, Giorgio Tirabassi ...


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by amore_spacey | 2011-04-06 02:51 | - Italian film | Comments(0)

La Sconosciuta (題名のない子守唄)

私のお気に入り度 ★★★★☆(89点)

ネタばれあり。

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ウクライナから北イタリアの港街トリエステにやってきた女性Irena(Kseniya Rappoport)。彼女はある目的を果たすべく、裕福なAdacher夫婦(Pierfrancesco Favino & Claudia Gerini)と4歳になる娘・Teaに近づき、彼らが住む家のメイドとして働き始める。引っ込み思案なTeaと徐々に心を通わせるようになるが、そんな彼女の前にかつて彼女を苦しめた邪悪な男“Muffa”(Michele Placido)が再び現れる…。主演のKseniya RappoportはDavid di Donatello賞を受賞したほか、作品賞を含む主要5部門を受賞。



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何かの拍子にふっとフラッシュバックする過去。仮面を被った全裸の女たち。恋人を惨殺される。拷問に近いSMプレイを強いられる自分。性的虐待…。忘れようとすればするほど執拗に追いかけてくる過去の悲惨なシーンが、Irenaを苦しめる。そんな彼女もまた自分の娘ではないか?と希望を託す4歳になる少女Teaを相手に、「自分で自分を守らなくちゃいけないよの。強くならなくちゃいけないの。」 自分に言い聞かせるかのように、暴力的で鬼気迫る行動をとってしまう。Irenaを演じるKseniyaに、Giovanna MezzogiornoやCate Blanchettの容貌や仕草がだぶった。前半では素性を隠したIrenaが果たそうとする目的が一体何なのか?そこに焦点を置いて見ていたが、話が進むにつれてロシアからの女性人身売買や、機械のように生ませた子どもたちを闇組織が売買する実態などが明らかになる。何年かののち出所したIrenaがバス停でぼんやり待っていると、10代の少女がふらりと現れた。大きくなったTeaだった。血は繋がらなくとも人間の深遠な愛情によって、新しい人生を歩み出すことができるかもしれない。かすかな希望が託されたラスト幾らか安堵した。



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フラッシュバックに映るIrenaの過去は断片的で必ずしも時間軸に沿っていない。そのモザイクを1つ1つ拾い集めながら、自分なりにIrenaという人間像を作りあげていく作業は、謎の部分が多くてなかなか大変だった。見終わってから、「なるほど、そうだったのか。」という場面がたくさんある。それを確認するためにもう1度この作品を観たいが、少し時間をおくことにしよう。Michele Placidoさま、晩年の平清盛のような入道頭がインパクトありすぎ☆ あなた怖すぎでしゅ(-.-'')

製作国:Italy, France
初公開年:2006年
監督:Giuseppe Tornatore
音楽:Ennio Morricone
キャスト:Kseniya Rappoport, Pierfrancesco Favino, Alessandro Haber, Claudia Gerini, Michele Placido, Margherita Buy ...


↑これをぽちっと、応援よろしくね(*^^*)
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by amore_spacey | 2009-07-24 23:47 | - Italian film | Comments(2)