「ほっ」と。キャンペーン

タグ:Sergio Castellitto ( 6 ) タグの人気記事

Mostly Martha (マーサの幸せレシピ) 

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

e0059574_1844444.jpg
【あらすじ】 Martha Klein(Martina Gedeck)はハンブルクのフランス料理店で女性シェフとして働いている。優れた味覚と腕前を持ちながらも、オーナーからは“街で2番目のシェフ”と評されていた。Marthaは仕事は優秀だが、逆に自ら食事を楽しむこともない。なかなか人に心を開かず休日も一人で過ごし、デートにも出掛けない。
 だがそんな彼女にも一大転機が訪れる。姉が事故死し、その娘Lina(Maxime Foerste)をMarthaが引き取ることになった。始めは互いにギクシャクしていたが、陽気に人生を楽しむイタリア人シェフMario(Sergio Castellitto)の出現によって、忘れていた心の触れ合いに気付いていく。(作品の詳細はこちら


e0059574_18445728.jpg
e0059574_18451271.jpg
e0059574_18453478.jpg
e0059574_18454933.jpg
料理をメインにしたドイツ映画なんて珍しい。ずいぶん前に観たリメイク版『幸せのレシピ』がなかなか良かったので、このオリジナルも楽しみにしていた。期待を裏切らない作品だった。主役の2人が美男美女でないところにも、親近感を抱いた。

Marthaを演じたMartina Gedeckが、とても魅力的だった。誰にも心を開かず、ひねくれ者で拘りの強いMartha。そこに登場するのが、これまたMarthaに似た性格の姪っ子Lina。自分自身のことさえ持て余しているMarthaに、姪の扱い方なんて分かるはずがない。しかしMarioや階下に引っ越してきたバツイチのSam(Ulrich Thomsen)のお陰で、徐々に角がとれ、心の氷がゆっくり融けていく。固い表情だったMarthaやLinaから、笑顔が見え隠れするようになるにつれ、視聴者も嬉しくなる。


e0059574_1846172.jpg
e0059574_18461463.jpg
e0059574_18462672.jpg
e0059574_18463557.jpg
Marthaが目隠しをされて、味をあてるゲーム。このシーンは本作品もリメイクも、エロティックでドキドキする。最後にMarioが優しく口づけするシーンは、甘くロマンティックでとろけそうになる。音楽も素晴らしい。それからMarioやLinaが厨房でスパゲッティを食べるシーン。Marioのリズミカルなフォーク使いや、ぎこちない手つきで食べるLinaを見ていたら、速攻でスパゲッティが食べたくなった。スパゲッティには、ラーメンのような威力があって、見たらすぐに食べたくなる。満腹でも食べられる。Marthaのセラピストを演じるAugust Zirnerや、階下の隣人を演じるUlrich Thomsenが、何気に可笑しい。


[PR]
by amore_spacey | 2016-03-21 18:46 | - Other film | Comments(0)

Paris, je t'aime (パリ、ジュテーム)

ネタばれあり

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

e0059574_0194063.jpg
【あらすじ】 愛をテーマにした6分前後の18のエピソードが、パリ20区のうちの18の区を舞台に21人の監督によって描かれている。1つのエピソードのラストシーンが次のエピソードの最初のシーンに重なり、バラバラに見える18のエピソードが連なっていく。


e0059574_0195736.jpg
一番心に残っているエピソードは、【5区セーヌ河岸】。2人の悪友と一緒にセーヌ河岸でナンパしていたFrançois(Cyril Descours)と、そんな彼の目の前で石に躓いて転んだアラブ系の若い女性Zarka(Leïla Bekhti)の淡い恋。Zarkaのパパの気の利いた台詞に顔がほころぶ。このFrançois青年を演じたCyril Descoursくんは、少年の面影を残しながら大人の男性に変貌しつつある時期で、なかなか色っぽくてスキスキ(*^^*) こんな素敵な息子がいたら、絶~対~に手放さないっっ!


e0059574_0202776.jpg
次に好きなエピソードは、【10区フォブール・サン・ドニ】。女優志望のFrancine(Natalie Portman)と盲目の学生Thomas(Melchior Beslon)の恋物語。途中でハラハラしたんだけど、ハッピーエンドでよかった(^^)


e0059574_0205247.jpg
じわっと涙したエピソードは、【19区お祭り広場】。 腹部を刺されて瀕死状態のHassan(Seydou Boro)とその応急処置にあたる医学生Sophie(Aïssa Maïga)の、悲しくせつない恋。ラストシーンの2杯のコーヒーに泣きました。


e0059574_021843.jpg
せつなくも心温まるエピソードは、【12区バスティーユ】。愛人のいる男(Sergio Castellitto)は妻(Leonor Watling)に別れ話を切り出そうとするが、そんな妻から逆に衝撃的な事実を打ち明けられる。そして男は決めた。末期の白血病を患った妻に添い遂げようと。


e0059574_0212170.jpg
最初から最後までイラついたエピソードは、【13区ショワジー門】。シャンプーのセールスマンMr. Henny(Barbet Schroeder)とチャイナタウンにある美容室のオーナーMadame Li(Li Xin)の奇妙奇天烈で全く意味不明な恋。ありゃ、何だったんだァ?【8区マドレーヌ界隈】に出没する吸血女のエピソードも、全く理解不能。


e0059574_0213897.jpg
クスッと笑えたのは、【20区ペール・ラシェーズ墓地】。結婚を1ヶ月後に控えたイギリス人カップルFrances(Emily Mortimer)とWilliam(Rufus Sewell)は、Oscar Wildeのことで喧嘩してしまう。置いてきぼりをくったWilliamの前に、Oscar Wilde本人が現れるなんて…ね。悪役専門?のRufus Sewellに、天然が少し入ると面白いキャラクターになるのね。【2区ヴィクトワール広場】でいきなりマジ顔のWillem Dafoeが、馬にのったカウボーイとして登場したのにはびっくり(≧∇≦) ところでMarianne Faithfullってどこに出てましたっけ?

製作国:France
初公開年:2006年
監督:Olivier Assayas, Christoffer Boe, Sylvain Chomet, Ethan & Joel Coen, Isabel Coixet, Alfonso Cuaròn, Richard LaGravenese, Vincenzo Natali, Alexander Payne, Walter Salles, Oliver Schmitz, Nobuhiro Suwa, Daniela Thomas, Tom Tykwer, Gus Van Sant, Wes Craven, Frédéric Auburtin, Gurinder Chadha, Christopher Doyle, Bruno Podalydès
キャスト:Marianne Faithfull, Steve Buscemi, Sergio Castellitto, Miranda Richardson, Javier Cámara, Juliette Binoche, Willem Dafoe, Nick Nolte, Maggie Gyllenhaal, Fanny Ardant, Bob Hoskins, Olga Kurylenko, Elijah Wood, Emily Mortimer, Rufus Sewell, Natalie Portman, Gena Rowlands, Ben Gazzara, Gérard Depardieu, Margo Martindale ...


[PR]
by amore_spacey | 2012-04-06 00:22 | - Other film | Comments(2)

L'ora di religione (母の微笑み)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(72点)

e0059574_053764.jpg
【あらすじ】 無神論者でイラストレーターとして成功したErnesto(Sergio Castellitto)は、ある日Piumini枢機卿の訪問を受け、兄Egidio(Donato Placido)に殺害された母を聖女にするための手続きが行われていることを知って驚く。一家はErnestoを蚊帳の外において、母の死をカトリックへの殉教として認めるようヴァチカンに働きかけていた。過激派からカトリックに転向した兄Ettore(Gigio Alberti)、母のおかげで病から奇跡的に回復したと主張するFilippo(Gianni Schicchi)、宗教は利用するもの・人生の保証のために母の聖女化は必要と説く叔母Maria(Maria Luisa Bellocchio)、聖母を祖母に持つことは息子の将来に有利と考える妻Irene(Jacqueline Lustig)、そして精神病院で未だに涜神の言葉を吐き続けるEgidio。Ernestoは一家の闇の部分を直視せざるを得ない状況に巻き込まれていく。その中で彼が発見したものは、周囲に意外な波紋をもたらす、彼の顔から決して取り去ることのできない母譲りの微笑みであった。本作品でSergio Castellittoは2002年カンヌ国際映画祭審査員賞、ヨーロッパ映画賞主演男優賞など多数の賞を受賞。


e0059574_0534379.jpg
宗教がお題目になった作品は、どーも苦手。それは宗教に対する私の立ち位置が曖昧だから。まずピンと来なかったのが、母親の聖女化。たぶん監督は曖昧模糊とした宗教を、母親の聖女化という具体的な儀式に置き換えたのだろう。けれど私の日常生活とはかけ離れた次元の話で、この違和感は始終つきまとった。主人公のErnestoや登場する身内や友人たちのように、イタリア人の信仰の度合いや宗教との関わり方は人それぞれで、それについてとやかく言うつもりはない。それどころか、清廉潔白な聖人のように見えても、人は多かれ少なかれ俗物的なところがあるんだ、という妙な安心感を抱いた。

息子の宗教学の先生との面談で、いきなり彼女に惚れ込んでしまったErnestoは不可解だったな。それにしても母親から受け継いだ彼の微笑が、他人をどうしてあそこまで苛立たせたんだろう?それをタイトルにした監督の意図も謎だ。釈然としない思いを引きずりながら、全体に流れるエキゾチックなメロディーにひたすら酔いしれた♪

製作国:Italy
初公開年:2002年
監督:Marco Bellocchio
キャスト:Sergio Castellitto, Jacqueline Lustig, Chiara Conti, Gigio Alberti, Gianfelice Imparato ...


[PR]
by amore_spacey | 2012-03-02 00:55 | - Italian film | Comments(2)

Alza la testa (頭を上げて)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(72点)

e0059574_0423273.jpg
【あらすじ】 造船所で働く熟練工のMero(Sergio Castellitto)は、アルバニア人の女性との間にできた1人息子Lorenzo(Gabriele Campanelli)を、男手一つで育てている。かつて彼が果たせなかったボクシング・チャンピオンになる夢を息子に託して、日々トレーニングを重ねていた。ところが息子がルーマニア移民の少女と出会ったことから、父と息子は対立し、二人の運命は予期せぬ方向へ進んでいく。Meroを演じたSergio Castellittoは、2009年ローマ国際映画祭で最優秀男優賞に輝いた。


e0059574_0424713.jpg
この作品は、移民問題・脳死・臓器移殖・トランスジェンダーなど、世界中の国が多少なりとも抱えている社会問題に目を向けながら、父子の関係や自分自身との関係を濃く激しく描いている。非常に衝撃的・激的でハイテンポな展開に、後半は付いて行けなかった。Sergio Castellittoが演じる頑なで心を閉じた親父の、星一徹のような暴走ぶりが、何とも凄まじく哀しい。


e0059574_043849.jpg
一流のボクサーになることが息子の幸せになる、と信じて疑わない哀れな父親。それが仇となってしまった。息子の気持ちを汲んでやろうともしないで、勝手に怒りを爆発させ、勝手に落胆し、勝手に哀しんでいる。これじゃ、まるで1人芝居。作品の言わんとするところは分かる。息子の心臓を移植されたSonia(Anita Kravos)に出会って、Meroは自分自身を見つめるようになる。息子のために、と自分が今までないがしろにしていたことや、脇に押しやって蓋をしてきた感情に、ようやく向き合う。本来の自分を取り戻していく姿は、感動的であり救いのあるフィナーレだった。けれどSergio Castellittoの演技が上手すぎるために、彼1人が頑張っているかのような不調和を感じた。ラストシーンは全く独りよがりの自己満足で、どうしても共感できない。

製作国:Italy
初公開年:2009年
監督:Alessandro Angelini
キャスト:Duccio Camerini, Gabriele Campanelli, Sergio Castellitto, Giorgio Colangeli, Augusto Fornari, Anita Kravos...


[PR]
by amore_spacey | 2011-09-03 00:45 | - Italian film | Comments(0)

La bellezza del somaro (ロバの美)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

e0059574_1273948.jpg
【あらすじ】 建築家Marcello(Sergio Castellitto)と心理セラピストMarina(Laura Morante)の中年夫婦は、毎年秋になると親類や知人をトスカーナの丘陵にある邸宅に招待している。17歳の一人娘Rosa(Nina Torresi)も彼氏を連れてくるというので2人は気になるが、当日そこに現れたのは何と70歳になろうとする白髪の老人Armando(Enzo Jannacci)だった。


e0059574_128031.jpg
久し振りにヒステリックなLaura Moranteに会えるかなと楽しみにしていたら、ヒステリックな彼女は健在だったんだけど、出演者全員が無理にテンションあげて笑わせようとしているのが見え透いて、全く作品に入れなかった。人物設定も奇抜なだけで真実味が薄く、白けるばかりだった。


e0059574_1285278.jpg
それを言っちゃあおしまいだろう?的なことを、何かの弾みでぽろっと、あるいは思い切りぶちまけるから、さあ、大変。てんやわんや大騒ぎする滑稽な人間の姿を、ふだんは人間が「うっすらバカ」とか「のろま」の代名詞に使うロバくんが、遠くから眺めているのだ。これはくすっと笑える。一番の役者はあのロバくん、だな。8月に55歳になるというLaura Morante、相変わらず首の血管浮き立たせてわめき散らしているけれど、綺麗だわぁ(^^)

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Sergio Castellitto
キャスト:Sergio Castellitto, Laura Morante, Nina Torresi, Enzo Jannacci, Marco Giallini, Barbora Bobulova, Gianfelice Imparato ...


[PR]
by amore_spacey | 2011-05-19 01:28 | - Italian film | Comments(0)

L'ultimo Bacio (Last Kiss)

私のお気に入り度 ★★★★☆(86点)

e0059574_2250054.jpg
新婚夫婦や赤ちゃんのいる夫婦や結婚前提のカップルや、父親を亡くし恋人も失う男や自由な関係の恋人たち…。この30代前後の男女たちは何れも、自分の人生が大きく変わる(かもしれない)分岐点に立っている。大小の問題を抱えながら日々暮らしている。大人の責任を丸ごと引き受ける覚悟と用意が出来ていない彼ら。


e0059574_23442875.jpg
見終わった後とてもやるせない気持ちに包まれるのは、身につまされるような日常生活が、作品に繰り広げられ、これを観ている私たちの生々しい日常生活がそのまま登場するから、か?揺るがない現実がガンと立ちはだかっているから、か。夢や希望の滑り込む余地があまりにも少ない。

結婚前提のカップル(Stefano Accorsi)と、Julia(Giovanna Mezzogiorno)、2人の間に可愛い少女Francesca(Martina Stella)が登場。この3人を軸にストーリーが進められている。抜き差しならない問題を抱えているのは若者たちだけではなく、安定しているかに見えていたJuliaのママの熟年世代も同様。


e0059574_23313577.jpg
出会った時のままの気持ちでいるのは難しい。それは有り得ないのではないか?と私は思う。


愛だよ、愛♡


真紅の熱い嵐や目くるめく思いも時とともに変わる。自分を取り巻く環境や感情が刻々と変わるように。が、相手のことが好きで2人の関係を続けたい気持ちがあるなら、お互いに歩み寄ろうとする努力や思いやりは必要でしょう。 …と自戒。

- 追伸 -
Gabriele Muccino監督の『La Ricerca della Felicita' 』(The Pursuit of Happyness)が、イタリア国内でも好評(^^)

製作国:Italy
初公開年:2001年
監督:Gabriele Muccino
キャスト:Stefano Accorsi, Giovanna Mezzogiorno, Stefania Sandrelli, Pierfrancesco Favino, Claudio Santamaria, Martina Stella, Sergio Castellitto, Silvio Muccino, Giorgio Pasotti ...
[PR]
by amore_spacey | 2007-01-27 23:37 | - Italian film | Comments(2)