タグ:Valerio Mastandrea ( 14 ) タグの人気記事

Perfetti sconosciuti (おとなの事情)

私のお気に入り度 ★★★★☆ (82点)

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【あらすじ】 長年の友人である7人。Lele(Valerio Mastandrea)とCarlotta(Anna Foglietta)、Cosimo(Edoardo Leo)と Bianca(Alba Rohrwacher)の2組の夫婦とPeppe(Giuseppe Battiston)は、皆既月食の夜、Eva(Kasia Smutniak)とRocco(Marco Giallini)夫婦の家で開かれた夕食会に集まった。食事が始まって間もなくEvaが、親友や夫婦の間に秘密はないはずだから、全員携帯電話をテーブルに出して、夕食中に受信するメッセージや電話を、皆にオープンにするゲームをしようと提案する。その場の成り行きで、ゲームをすることになったが…。(作品の詳細はこちら


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本作品は夕食会の席で繰り広げられる辛口コメディの舞台劇で、『おとなのけんか』を彷彿させる。和やかに始まった夕食会で、あんな変なゲームをやってみない?なんて言い出すEvaってどうなの?実際にあんなことを言う人は、まぁ、いないでしょうが、やってみたら怖面白いかも。


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私たちの誰もが公的な顔とプライベートな顔を持ち、さらに自分だけの秘密を持って暮らしている。秘密の程度はピンきりで、人それぞれ。携帯電話の登場によって、この秘密(たとえば浮気)に拍車がかかったかもしれない。そう考えると、携帯と秘密の関係って、なんとなく隠微よね、うふふっ。固定電話の時代より、浮気のハードルが確実に下がった。

みんなの携帯電話には、一体どんなメッセージが届いているのかな?それが誰かの目に触れたら…。本作品でも息をつく間もなく、次々に小さなハプニングが起きる。そのたびに7人の間にはさざなみが立ち、次第に大きなうねりとなっていく。視聴者も、ハラハラ&ドキドキ。そして、「ああ、もう、絶体絶命!」な事件の勃発で、修復不可能なところまで行ってしまう。さあ、どうする?どうなる?いや、その前に、時間の長短はあるものの、それぞれのカップルは、一緒に暮らしてきた相手のことを、そこそこ知っていたつもりでいたのに、小さな亀裂によって、突然見知らぬ他人になってしまう怖さが、そこに隠されている。最後の1分に用意された、意外などんでん返しに、色々思うところがあり、面白かった。


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ゲームの行方以上に気になったのが、夕食会に登場したメニュー。スティック野菜やポルペッタ(肉団子)、ズッキーニの肉詰め?やじゃがいものニョッキのトマトソース、ミーとローフにローストポテト、そしてティラミス。お腹が空いたときに、観るもんじゃないわぁ。辛かった。


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by amore_spacey | 2016-03-16 02:32 | - Italian film | Comments(0)

Viva la libertà (自由に乾杯)

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 野党の党首・Enrico Oliveri(Toni Servillo)は気が滅入っていた。選挙が迫るが支持率は低迷し、このままでは負けるのは確実だからだ。疲労困憊の彼はある日、突然失踪する。実はパリの元恋人Danielle(Valeria Bruni Tedeschi)の許に身を寄せていた。一方、党首がいなくなった野党は大混乱に陥り、腹心の部下Andrea Bottini(Valerio Mastandrea)と妻Anna(Michela Cescon)が知恵を絞った末の解決策は、Oliveriの双子の兄弟Giovanni Ernani(Toni Servillo)だった。しかし作家・哲学者のGiovanniには、重い心の病を患った過去がある。果たしてGiovanniは、この危機を救うことができるか?2013年David di Donatelloで、脚本賞(Roberto Andò)&助演男優賞(Valerio Mastandrea)を受賞。


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とても面白かった。Toni Servilloの双子の兄弟の演じ分けが際立っているのと、イタリアを牛耳る政治家&政治屋、そしてそれに群がるジャーナリストへの痛烈な批判が込められ、胸がスカッとした。「実際にこんなことがあったら、面白そう」と本気で考えてしまう。ああ、また妄想癖がぁぁぁ・・・。ラストシーンに登場したのは、本人なのか?それとも影武者のGiovanni?


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『追憶のローマ』のToniは、かなり鬱陶しかった。役柄に因る処もあるが、彼が200パーセントの力を投入すると、上手すぎて重いノダ。今回の作品のように、6~7割くらいでやってくれたほうが、彼の持ち味が生かされ、彼のよさが引き立ち、私たちも力を抜いて観ることができる。Valerio MastandreaやValeria Bruni Tedeschiも、出過ぎず引き過ぎずの匙加減が絶妙。Valerioは髪の量で、印象が全く違う。自尊心が高くちょっぴり偏屈なToniやValerioは、ジャーナリスト泣かせで知られているが、彼らの役者魂は素晴らしい。

製作国:Italy
初公開年:2013年
監督:Roberto Andò
キャスト:Toni Servillo, Valerio Mastandrea, Valeria Bruni Tedeschi, Michela Cescon, Gianrico Tedeschi ...


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by amore_spacey | 2014-05-02 03:02 | - Italian film | Comments(0)

Padroni di casa

私のお気に入り度 ★★★☆☆(60点)

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【あらすじ】 タイル職人のCosimo(Valerio Mastandrea)とElia(Elio Germano)兄弟は、有名なポップス歌手Fausto Mieli(Gianni Morandi)の家のテラスの仕事を任された。Faustoの妻Moira(Valeria Bruni Tedeschi)が、不治の病で車椅子の生活を余儀なくされたため、彼は引退を決意した。アペニン山ろくの小さな村にある豪邸で、幸せに暮らしているかに見える夫婦だったが、実態はどうやらそうではないらしい。CosimoとEliaも傍目には普通の兄弟に見えるが、2人の間にはわだかまりがあった。またFaustoが暮らす小さな村の住人はとても閉鎖的で、この兄弟にも不信感を抱き、まるで外国人のように扱うのだった。そして兄弟と村の住人たちの関係は、ある事件を機に悪化していく。


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映画やTVドラマを観る時、観る側の心の状態やそのときの季節や天気が、多少なりとも影響するなぁと思うことがある。たとえばこの作品を観たのは、霧雨の降る肌寒い初秋のある土曜日のゆううつな昼下がり。ようやく夏のヴァカンスの楽しい思い出から抜け出して、日常生活に戻った頃だった。楽しいはずがない。そんなときに観ちゃったから、うわっ、絶望的!救いがない、救いが。ワタシの心は鉛色にどよーんと重くなるばかり。観なきゃよかった、と後悔した。もっと違う状況(例えば春らんまんの頃とかヴァカンス真っ只中)で観たなら、てんこ盛りの突っ込みをしながら、サディスティックに楽しめたかもしれない。


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と、長い前置きはさておき、この作品でポップス歌手を演じたGianni Morandiは、実生活でも現役ポップス歌手である。彼の物真似をする芸人が何人かいるほど、仕草や口調や口癖に特徴があって、顔が全く似ていなくてもジェスチャーだけで、Gianniだ!と名前を当てられる、分かりやすいおじさんなのだ。Luciano Pavarottiのお葬式に来ていた彼を見かけた時にも、Gianniらしい仕草が満載で、場違いと思いつつ心の中でクスッと笑ってしまった。あの気さくなおじさんが、表と裏の顔をうまく使い分けるこんな嫌な役もやっちゃうんだぁ。誰にも多重人格の要素があるから、今さら驚きはしないけれど、映像は直接迫ってくるから、その残酷さに心が凍りついてしまった。ところでValeria Bruni Tedeschiは、心の病を患ったり不幸な女の役がやけに多い。不幸体質なのか?実妹(異父姉妹)Carla Bruniとは、容貌も性格もずいぶん違う。

製作国:Italy
初公開年:2012年
監督:Edoardo Gabbriellini
キャスト:Valerio Mastandrea, Elio Germano, Gianni Morandi, Valeria Bruni Tedeschi, Francesca Rabbi, Mauro Marchese, Lorenzo Rivola ...


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by amore_spacey | 2013-10-24 01:03 | - Italian film | Comments(0)

Gli equilibristi (綱渡り)

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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【あらすじ】 一つの過ちをきっかけに、順調な人生があっという間に崩壊していく一人の男とその家族を通して、現代社会に生きる人々の不安定さが鮮明に浮かび上がるドラマ。40歳のGiulio(Valerio Mastandrea)は、妻Elena(Barbora Bobulova)と二人の子どもCamiilla(Rosabell Laurenti Sellers)・Luca(Lupo De Matteo)と幸せな家庭を築いているかのように見えた。だが職場の同僚と不倫をし、それが妻にばれてしまう。Giulioは家を出るが、仮住まい先はなかなか見つからず、状況は深刻になっていく。


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昔からイタリアの経済は、「倒れそうで倒れないピサの斜塔」に例えられることが多い。ユーロに切り替わった2002年以降、公的債務・税金・物価・光熱費などは増加の一途をたどるのに、収入は頭打ち。その結果、中小企業の倒産や失業者や若者の就職難民が増える一方である。比較的景気が良かった頃に、水面下で増殖していた大穴を、今になって国民が背負う破目になったのだ。食費・光熱費・教育費・ローン・雑費を順に払っていくと、月末前に赤字になる家庭がある。2~3ヶ月もヴァカンスに出かけていた時代は、はるか昔のことで、この不況下、1ヶ月出かけられる人はラッキーなのだ。こんな社会状況にあるので、「離婚は金持ちだけができること」と言われるようになってきた。離婚=2つの家庭(自分と元伴侶の生活)を維持することだから。家庭内別居や離婚をしている仮面夫婦が、わたしのまわりにいる。これなら少なくとも、住居費と光熱費は節約できる。しかし冷え切った男女が一つ屋根の下に暮らすというのは、どんなものなんだろう?そこに子どもたちがいたら?彼らへの影響は、計り知れないに違いない。


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イタリア国内に、Giulioのような男がたくさんいる。離婚後も元妻は、以前の生活レベルを下げたくない。だから弁護士を通して、双方で決めた生活費や養育費を文書に残し、元夫の生活状況がどうであろうと、規定額を請求し続ける。Giulioの悲劇は、元家族とはいえ、彼らに救いの合図を出すことができず、何とかやりくりして支払おうとして、限界をこえてしまったところにある。鉛のように重くのしかかってくる現実や元家族。まさに命がけで綱渡りのような生活をしながら、元家族に生活費や養育費を払い続ける。そこまで男のメンツに拘るのか?自分の命が危機にさらされたこの期に及んで、メンツも何もないだろうに。Giulioが不倫さえしなければ、家族4人でささやかながらも安定した暮らしができたのに。どんどん彼がやせ細り、精神的に崩壊していく過程は、背筋が凍りつくように怖かった。本当の恐怖は、Giulioの成れの果てが明日の私やあなたかもしれない、という現実。

パパのことを気にかけ心配する娘や息子たちが、不憫でならなかった。早く彼らの声がGiulioに届きますように、と願わずにはいられなかった。因みにGiulioの息子Lucaを演じたのは、監督の実の息子なんだってね。

製作国:Italy
初公開年:2012年
監督:Ivano De Matteo
キャスト:Valerio Mastandrea, Barbora Bobulova, Rosabell Laurenti Sellers, Antonella Attili, Damir Todorovic, Lupo De Matteo ...


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by amore_spacey | 2013-05-31 00:14 | - Italian film | Comments(0)

Romanzo di una strage (フォンターナ広場 イタリアの陰謀)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(76点)

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【あらすじ】 1969年12月12日、ミラノのフォンターナ広場に面した全国農業銀行が爆破され、17人が死亡し88人が負傷した。同日ローマでも4ヶ所で爆破事件が起きた。 事件から3日後、無政府主義者Giuseppe Pinelli(Pierfrancesco Favino)が逮捕されたが、彼はミラノ警察署の4階から「飛び降りて」死亡。警察は「自殺」と言い、無政府主義者たちは「他殺」と言う。しかしこの事件の結果、左翼団体のテロリストBrigate Rosse(=赤い旅団)はミラノの警察分署長Luigi Calabresi(Valerio Mastandrea)を殺害したらしい。いまなお真相は明らかになっていない。


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ミラノで起きたフォンターナ広場爆破事件は、1960年代末~80年代初頭に起きた爆破テロ事件や身代金目当ての誘拐事件の引き金になったもので、その後イタリアは長い暗黒時代(Anni di piombo)に突入した。当時の警察捜査によると、右翼団体がこの爆弾テロを企てた目的は、無能な政府に対して民衆を暴動へ駆り立てることだったらしい。事件の容疑者たちは、証拠不十分で無罪になっているが、水面下でいったいどんな動きがあったんだろう?この事件において最優先させるべきことは、真相究明ではなく、警察の体面を保つことである、それが暗黙の了解だったに違いない。


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オープニングに登場したValerio Mastandreaなんだけど、「あなた、誰?」 いつも地毛なのに、今回はヅラを被って男前になっていたので、ドキドキしちゃった(*^^*) でも声がなァ・・・残念なんだな。

製作国:Italy
公開年:2012年
監督:Marco Tullio Giordana
キャスト:Valerio Mastandrea, Pierfrancesco Favino, Kate Mara, Michela Cescon, Laura Chiatti, Fabrizio Gifuni, Luigi Lo Cascio, Giorgio Colangeli, Omero Antonutti, Thomas Trabacchi, Giorgio Tirabassi ...


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by amore_spacey | 2013-05-01 00:13 | - Italian film | Comments(0)

Ruggine (錆び)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆☆(60点)

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【あらすじ】 1970年代後半。トリノの小さな町はずれに殺風景なアパートが立ち並び、荒涼とした野原には錆び付いたサイロや鉄材の廃棄場がある。アパートの子どもたちはこの廃棄場に集まって、ゲームをしたり冒険ごっこをして遊んでいた。ある日この街に優秀なBoldrini医師(Filippo Timi)が赴任してきたが、彼の奇行を見た子どもたちは、本能的に危険なにおいを感じ取る。やがて2人の少女が暴行・殺害された。大人たちは、近辺をうろつく愚鈍な男が犯人だと決めつけたが、子どもたちは他に犯人がいると確信していた。これら一連の事件は、Sandro・Carmine・Cinzia3人の少年少女に大きなトラウマを残す。30年後、大人になった3人は…。


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重すぎる。ズズーーンと気が滅入った。希望の光も救いも逃げ場もない。Boldrini医師を演じたFilippo Timiの、幾分大袈裟だが舞台劇のような怪演は、一見の価値アリかも?あの医者はいったいどんな理由で、少女たちを毒牙にかけたんだろう?どんなことをしちゃったんだろう?子どもたちはそこんトコが、とても気になる。そして幼いなりに、「ひょっとしたら、アレ?」という疑惑があった。


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その疑惑は大人になって、確かなものになる。あの医者は、少女たちを性欲のはけ口にしていた。もて遊んで殺した。大人たちはあの医者のことを、「金持ちで立派な人だ」と褒めていたのに、真っ赤なウソじゃないか。疑惑が明らかになり、二重のショックである。人間不信だ。トラウマにならないのがおかしい。あのときの3人は大人になった今でも、日常生活の端々でおかしな言動をとってしまう。職員会議でCarmine(Valeria Solarino)は、ある生徒のことを執拗にかばい、Sandro(Stefano Accorsi)は半端ない密着度で息子にぴったりくっついて遊び、やや挙動不審なCarmine(Valerio Mastandrea)は、いつまでたっても真っ当な大人になりきれない。経済危機の先が見えないイタリアのようで、絶望的だ。

製作国:Italy
公開年:2011年
監督:Daniele Gaglianone
キャスト:Filippo Timi, Stefano Accorsi, Valerio Mastandrea, Valeria Solarino, Giampaolo Stella, Giuseppe Furlò, Giulia Coccellato ...


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by amore_spacey | 2012-09-27 01:13 | - Italian film | Comments(0)

La prima cosa bella

私のお気に入り度 ★★★★☆(84点)

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【あらすじ】 Bruno(Valerio Mastandrea)はミラノの高校で文学を教える冴えない中年男。ちっとも運が巡ってこない自分の人生にうんざりしていた。ある日母Anna(Stefania Sandrelli)が癌で余命いくばくもないという連絡を妹のValeria(Claudia Pandolfi)から受けて、久し振りに故郷リヴォルノに帰省する。彼はここで過去と対峙し、これまでの関係を修復することに決める。思い起こせば1971年の夏、8歳だったBrunoは家族と一緒にリヴォルノの海でヴァカンスを過ごしていた…。


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Brunoを演じるValerio Mastandreaの人生を投げた諦めぶりや屈折した思いや無気力な毎日が、彼の背中や薄くなった髪やだるい喋り方に垣間見えて、「おい、しっかりしろよ」と思わず肩を叩きたくなる。若かりし頃の母Annaを演じたMicaela Ramazzottiは、正統派美人でもなければものすごく顔が整っている訳でもないのに、同性の私が見てもそそられるクラクラッとくる色気を漂わせている。ちょっぴり突っ張ったところが好きだな。

思わせぶりな素振りや仕草をしないのに男たちから声をかけられる魅力的な母。彼女のエロティシズムや自由奔放な生き方に、物心ついた頃から家族は振り回されている。本当は母のことが大好きなのに、妙な嫌悪感が邪魔してBrunoはいつもひねくれていた。2人の子どもたちに無類の愛を注いできた母。そんな母を独り占めしたかったのかなぁ?エディプスコンプレックスが絡んだ母と息子の関係は、母と娘のそれよりある意味厄介なのかも。


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そして現在の母を演じたStefania Sandrelliは、さすが大御所であります。素晴らしい!息子に甘える口調や仕草、ぷいっと横向いて怒っちゃう表情が可愛らしい。あんな可愛いおばあちゃんになりたいなー。


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黒白はっきりしたメリハリのある妹役のClaudia Pandolfiや、Bruno&Valeriaの子ども時代を演じた2人がとてもいい。主役と脇役のバランスが見事だった。時間をおいて繰り返し観たい作品である。

製作国:Italy
初公開年:2010年
監督:Paolo Virzì
キャスト:Valerio Mastandrea, Micaela Ramazzotti, Claudia Pandolfi, Stefania Sandrelli, Dario Ballantini ...


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by amore_spacey | 2010-06-07 02:42 | - Italian film | Comments(0)

Giulia non esce la sera (ジュリアは夕べに出かけない)

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 小説家として順調にキャリアを積み、大きな文学賞にもノミネートされたGuido(Valerio Mastandrea)だが、妻のBenedetta(Sonia Bergamasco)や娘のCostanza(Domiziana Cardinali)とはいまひとつ上手くいっていなかった。そんな中娘が通う水泳教室で魅力的なインストラクターGiulia(Valeria Golino)に出会う。教室に通うことになったGuidoは、やがてGiuliaを夕食に誘うが、彼女には夜外出できない深い理由があった。



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ちょいカッコよさげに見えるんだけど、貧乏くじを引くことが多くて何かどこかうまくいかない、相手に強く出ることができない気の弱い(気のいい?)Valerio Mastandreaが、今回も期待通り白黒はっきりしない曖昧な心模様を演じてくれたのが嬉しい。ちょっぴり残念だったのは『レインマン』の頃からどーも好きになれないValeria Golinoが、彼の相手役だったことか。いつもワンパターンで表情が乏しくて、魂が抜けた人みたい。『レインマン』の大抜擢で、魂を置いてきちゃったのかしら?小さな声&早口で喋るからものすごーく聞き取りにくいし、ぶぅ。

小説と現実世界が入り混じるシーンには、イマイチ入り込めなかったけれど、プールで泳いでいる時の、ただ水に潜っているだけの時の、全てから解放される無の感覚、あれはみているだけでも気持ちがいい。私も水の虜になりプールに通っている。Guidoが娘のCostanzaと一緒に出かけたある文学賞の授賞式のパーティで、テーブルに並んでいた色んなチョコを2人で分けっこしながら摘むラストシーンは、言葉がなくてもふっと分かりあえるような、なんだかいい雰囲気でよかった。

製作国:Italy
初公開年:2009年
監督:Giuseppe Piccioni
キャスト:Valerio Mastandrea, Valeria Golino, Sonia Bergamasco, Lidia Vitale, Chiara Nicola ...


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by amore_spacey | 2010-05-08 02:02 | - Italian film | Comments(4)

Cuore cattivo

Kim様の人質になりたい度 ★★★★☆(90点)

窃盗の前科がある覚せい剤中毒のClaudio(Kim Rossi Stuart)は、タバコ屋の殺人容疑で警察に追われる。逃げ込んだ先には、交通事故で下半身麻痺になったEsther(Cecilia Genovesi)がいた。彼女を人質にして立てこもるClaudioの弁護士か刑事裁判官に会わせろ!という要求に、Commissario(Massimo Ghini)は対応するが、一向に進展しなかった。

そうこうするうちに事件を嗅ぎつけたTV局が集まってくる。近所の連中もベランダや庭や通りから野次馬。覚せい剤による幻覚と8月の暑さにむしゃくしゃして、車椅子のEstherに当たりまくるClaudioに、彼女はあることを提案する。Salvadori(Massimo Wertmüller)というTV界でも有名なジャーナリストとカメラマンをここに呼び、一問一答という形で本音を語るClaudioの姿を実況放送すれば、世間への心象がよくなり刑が軽くなるのではないかと。彼女の提案は実行に移され、状況は好転するかに見えたが…。



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クスッと笑えるイタリアならでは?のシーンを盛り込みながら、小気味のよいテンポで話が展開する。どーしちゃったんですか、Kim様ァ?ガラが悪過ぎですぜ!!! 若い頃ユスリをやってましたァ?なくらい板についていたわぁ(爆) 長身&手足が長いからちょっとしたリアクションが大きく見える。こんなに五月蝿いKim様を見るのは初めて。最初から最後まで怒鳴り散らしてたからねぇ。「黙らっしゃい!」耳をふさぎたくなる。Estherの髪をつかんでぶん回したり平手打ち食らわせたり、車椅子に蹴りを入れたり白い粉を吸ったり…、まぁ忙しいこと。あれだけ野獣のように吠えまくって、声帯やられなかったのかな?

それに追い討ちをかけるようにKim様の口から出てくるのが、濃厚なローマ訛りで、激高した時には何喋ってるんだか?字幕をつけてくれよぉ。『野良犬たちの掟』もそうだった。Totti王子が出したBarzelletteの本で、ローマ訛りを多少は勉強したんだけど、機関銃のような速さになると、もうお手上げ。
'Namo? (=Andiamo? 行くか?)
'Ndo sti? (=Dove sei? どこにいる?)
Aho', Ste! Cia'i rotti cojoni!
(=Stefano! Ci hai rotti cogli*ni! ステファノ、お前ってうざいぜ。)これ、イタリア語じゃないよぉ。
Estherの家の中をぶんぶん飛び回っていたあの一匹の蝿は、まさしくClaudioそのものだった。それに気付いた彼は、一度はガラスのコップの中に閉じ込めるが、また逃がしてやる。Claudioの中にある純粋で汚れのない部分とEstherの頑なで孤独な部分を双方が感じ取り、容疑者vs人質という立場ながら、ほんのひと時心を通わせるのだ。「お前って可愛いヤツだよ」な感じで、Estherの鼻を指でつまんだあと軽くウィンクするKim様に、萌え~~~(*^^*) かと思えば、駆けつけた刑事裁判官!!! コイツは全く空気が読めないヤツなんだ。てやんでぇな雰囲気の中、天皇陛下に話しかけるようなバカ丁寧な喋り方でKim様に呼びかけるってあるかい?警察連中が引いてたじゃないか。国民の税金を無駄遣いするこういうヤツらを、真っ先にバッサリ切り捨てて欲しい。と、今日は鼻息荒いレビューになりますた…(汗)

製作国:Italy
初公開年:1995年
監督:Umberto Marino
キャスト:Kim Rossi Stuart, Cecilia Genovesi, Massimo Ghini, Massimo Wertmüller, Ludovica Modugno, Clarita Gatto, Valerio Mastandrea ...


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by amore_spacey | 2009-09-26 00:14 | - Italian film | Comments(0)

Notturno bus (あのバスを止めろ)

私のお気に入り度 ★★★★☆(84点)

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マイクロチップと200万ユーロの大金を巡るシークレット・サービスの争奪戦に、ひょんなことから深夜バスの運転手と嘘つき泥棒女が巻き込まれる。マイクロチップ&大金と2人のゆくえはどうなる?Giampiero Rigosiの小説を映画化。



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電話の呼び出し音が虚しく鳴り響くオープニング。どす黒い血が床に広がっていく。事件のにおいがするぞ。ノワール仕立てだが、クスッと笑える台詞や、時には物憂げな時には軽快なジャズ・ブルースの音楽にのって、話はコミカルに進んでいく。夜行バスの運転手Franz(Valerio Mastandrea)はポーカー・ゲームに負け続け借金を抱えた少々陰鬱な男。もちろん彼女もいない冴えないヤツなのだ。そんな彼のバスに飛び乗った裸足の女Leila(Giovanna Mezzogiorno)が彼のアパートに転がり込むことで、生活が一変する。ところがこのミステリアスな美女ときたら、大嘘つきの上、盗みを働いてはパスポート偽造&販売にも手を染めているという、とんでもないタマだったのだ。こんな役柄を演じるGiovanna Mezzogiornoは、いつもより生き生きして見える。あばずれ女のほうが気楽に役に入ることができるのかしら?ズラが妙に似合っていたし。ウソをついてダメなら、涙を見せて男の心を落とす。そんな見え透いた女の常套手段も使っちゃうノダ。

飄々とした風貌でノラリクラリとかわすValerio Mastandrea、いやぁ、いいなぁ(^^) 彼らしさ100%★ 気が弱くてノーとは言えないから、災難を抱え込んで、知らないうちに渦中の人になっている。Tittiという名前はやけに可愛らしいのに、図体がでかくて力持ち(脳味噌なし)の男に、Franzはポーカーで負けて借金があるから頭が上がらない。支払い期限は1週間以内、という最後通牒をTittiからつきつけられたばかりなのだ。ああ、金が要る!

走る、走る。追っかける、逃げる。走る、走る。まぁ、みんな、よく走ったもんだ。Giovannaは素足で走ったもんね。ミクロチップと大金を追っかける2人組の1人Garofanoを演じたFrancesco Pannofino。あら、この声をどこかで聞いたことがある、と思ったら、何と!Kevi様の吹き替えを担当している方だったんですねぇ。本人はかなりむさ苦しい容貌でございます。滝汗 それからMateraを演じたEnnio Fantastichini、彼はいつも脇役ながらいい味出してるんだな。渋い大人、素敵なオジサマです(*^^*) 

製作国:Italy
初公開年:2007年
音楽:Gabriele Coen, Mario Rivera
監督:Davide Marengo
キャスト:Giovanna Mezzogiorno, Valerio Mastandrea, Ennio Fantastichini, Anna Romantowska, Roberto Citran, Francesco Pannofino, Mario Rivera, Antonio Catania ...


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by amore_spacey | 2009-08-05 16:03 | - Italian film | Comments(0)