タグ:Vittorio De Sica ( 13 ) タグの人気記事

Padri e figli (父と息子たち)  

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 男手一つで息子Carlo(Riccardo Garrone)と娘Marcella(Lorella De Luca)を育ててきた仕立て屋のVincenzo (Vittorio De Sica)。長男と次男Sandro(Gabriele Antonini)に、「勉強、勉強」といつも口やかましいBacci医師(Ruggero Marchi)。同級生のMarcellaとSandroは、親に内緒で付き合っていたのがバレてしまう。5人目の子どもの誕生を待つGuido Blasi(Franco Interlenghi)とGiulia(Antonella Lualdi)夫婦、そしてGiuliaの面倒を見る看護婦Ines(Marisa Merlini)。子どもを望めずすれ違いの生活を強いられるCesare(Marcello Mastroianni)とRita(Fiorella Mari)夫婦。ローマに暮らす4つの家族を、父親の視点から見た息子や娘の成長、親子の関係をユーモアと笑いで描いたオムニバス映画。第7回ベルリン映画祭で銀熊賞(監督賞)受賞。


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イタリアといえばマンマ。マンマは家庭のなかで、一目置かれた存在である。だからマンマは主役でよく登場するが、パパは家族の一員以上でも以下でもない扱いが多い。この作品では子どもたちのことに、外野の男親が口出しする。余計なことをするから、話がややこしくなっていく。


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「そっちの育て方が悪いからだ」と、2人の男親は相手に責任をなすりつけ、大喧嘩に発展するのだが、やがて仲直りしたあと、男同士の仲間意識が芽生える。外野で勝手に喧嘩して勝手に仲直りし、同期の桜になってしまうなんて、滑稽というか男ならではの展開なんだろうなぁと思う。


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夫婦関係が冷え切った家庭で、一人スパゲッティをすするMarcello Mastroianniは、哀愁が漂う冴えない男を演じているんだけど、どうしたってこうしたってMarcelloの粋な雰囲気が隠し切れず、なーんか違和感がある。とりあえず、そのパンチ頭をどうにかして下さい。

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by amore_spacey | 2014-10-23 01:07 | - Italian film | Comments(0)

L'oro di Napoli (ナポリの黄金)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】 4人の子どもがいるSaverio Petrillo(Totò)とCarolina(Lianella Carell)の家に居候するカモッラ党員、「ミサに行ってくる」と夫に言いながら愛人と浮気する屋台ピッツァの美しい若奥さんSofia(Sophia Loren)、幼くして亡くなったわが子を弔う行列に加わった母親(Teresa De Vita)や身内・親戚、8歳の少年を相手に一度もカードゲームに勝てないProspero(Vittorio De Sica)、裕福でイケメンな男性と知り合い結婚する娼婦Teresa(Silvana Mangano)、そしてその界隈では名の知れた知恵袋的な男Ersilio Miccio(Eduardo de Filippo)など、ナポリを舞台に市井の人々が織り成す人生模様を、6つのオムニバス形式で描いていく。


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超豪華キャストが大集合した作品で、これはまさにVittorio De Sica監督の手腕によるところが大きいだろう。6つのエピソードから、ナポリの普段の暮らしぶりを垣間見ることができるが、あまりにも有名な役者たちが揃ったので、庶民の暮らしがグレードアップして見えてしまう。


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また必ずしも起承転結の形式をとらないので、「えっ?それで?」「何が言いたかったのかなぁ?」と見終わってもやもやした気持ちになるエピソードもある。ま、白黒はっきりしない。答えが出ない。それが人生そのものってことですね。


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いつもはペテン師なVittorico De Sicaが、この作品では子ども相手に四苦八苦するという珍しい設定で面白い。


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こんな小さなガキに舐められ、完全にもてあそばれるVittorio(爆) しかも連戦連敗、アハハッ!モノを賭けているから、ついついヒートしてしまう姿が滑稽で笑える。


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彼女、Silvia Manganoだったの?って、『ヴェニスに死す』の彼女ぐらいしか知らないんだけど、若い頃より中年以降のほうが素敵だな。因みにタイトルは、夕日が反射して黄金に輝くナポリ湾からナポリの人が連想するチーズたっぷりのピッツァを指すらしい。

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by amore_spacey | 2014-10-08 01:50 | - Italian film | Comments(4)

Il Vigile (交通警察)  

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (72点)

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【あらすじ】  無職の男Otello Celletti(Alberto Sordi)は、自分の息子が市長(Vittorio De Sica)の子どもを助けたことを恩に着せて、市の交通警官の仕事を得る。しかし素人仕事のOtelloのせいで、無数の問題が発生する。


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イタリア的なドタバタコメディ。あることないことベラベラ喋るし、何もできないのに大きなお世話を焼いて、人々に嫌がられる。仕事はやりたいが、カッコよくて楽な仕事がいい。そんなOtelloを演じるコメディ役者Alberto Sordiと、浮気性でロマンスグレーのペテン師をやらせたらピカイチのVittorio De Sicaの競演が見モノ。


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2人とも妻には頭が上がらないが、若くて綺麗な女性をみると、鼻の下を伸ばしてにやけてしまう。当時のイタリア人像そのまま。こんな人が近くにいたら迷惑だけれど、どこか憎めないのだ。ひねりも何もない自虐ギャグの連続で、単純明快なコメディである。

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by amore_spacey | 2014-09-22 00:48 | - Italian film | Comments(0)

Il medico e lo stregone (医師と祈祷師)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 南イタリアの無医村Pianettaに、 Marchetti医師(Marcello Mastroianni)が着任してきたが、この村はDon Antonio(Vittorio De Sica)の手中にあった。彼は怪しげな心理学や魔術や秘薬を使って、村人たちの病気を治しているインチキ祈祷師なのだ。婚約者Corrado(Alberto Sordi)を何年も待ち続けるMafalda(Marisa Merlini)や、Marchetti医師に恋するアシスタントの看護婦Pasqua(Gabriella Pallotta)にも、Antonioは恋の媚薬やパワーストーンを使って、彼女たちに希望を与えた。そんな訳で来る当てのない患者を診療所で待つMarchetti医師と胡散臭いDon Antonioの間に、見えない戦いが勃発する。


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ペテン師をやらせると、Vittorio De Sicaは実に上手い。イケメンなおじさまで、人当たりもよさそう。適度な威厳があって言葉巧みに人の心を操る。しかも懐の深い人格者に見えるから、コロッと騙される。人を信じ込ませるというのは、ヒーラーに必要な特質かもしれない。同じペテン師でもDe Sica扮するAntonioは、「いい夢見させてくれて、ありがとよ」と思わせてくれる。心の奥底で人を裏切ることができない、いいヤツなのだ。そんな彼に治療してもらいたいな、うふふっ。


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こんな中世的な風習が根強く残る時代遅れの村に、若造のMarchetti医師の出る幕なんてあるわけがない。のに彼を頼る数少ない患者を根気強く診察&治療していくのだから、見上げたもんだ。私だったら、あのあばら屋を見ただけで、着任その日のうちに、さよならーーっ!女を泣かせる色男な役の多いMarcello Mastroianniが、こんな真っ当な役を演じるのは稀で、新鮮味があってなかなかいい感じでした。


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ペテン師で、口から出まかせの言いたい放題!と言えば、Alberto Sordiもその1人だ。喋りすぎて自分の言ったことを覚えていないという、ちょっと間抜けなところが憎めない。今回は友情出演で、ほんの数分足らずだけれど、存在感あり。ちょっぴりほろ苦いラストシーンだけど、人生それほど悪くないもんだと思わせてくれる。

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by amore_spacey | 2014-09-08 01:56 | - Italian film | Comments(0)

I due marescialli

ネタばれあり?!

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 1943年9月8日、イタリアは無条件降伏した。そんな折、軍隊警察署長Vittorio Cottone (Vittorio De Sica)と、コソ泥のAntonio Capurro (Totò)の2人が、ひょんなことから入れ替わったことで、珍事が次々に起こる。


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降伏後もドイツ軍の占領下にあったイタリア。戦争の傷跡や悲しみが、まだいたる所に生々しく残っている。ドイツ兵に対する恐怖は言わずもがな。そんな時代背景のドタバタ喜劇だが、腹を抱えて笑うのとは違って、沈んだ空気を無理やり明るくしようと単発ギャグを連発する居心地の悪い笑いだった。歳取った2人はラストで再会するんだけど、そのオチのような部分も何だかなぁ。

喜劇王TotòとVittorioのコンビということで、ちょっぴり期待したんだけど、機関銃のような喋りが多い割にはボケと突っ込みが曖昧で、面白味に欠けた。ギャグが時代遅れだったのかな?Totòが好きになれないというのも、楽しめなかった大きな原因かも。制服フェチの私は、Vittorioの警察署長や牧師の制服姿に、ウハウハ(*^^*)

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by amore_spacey | 2014-07-11 03:02 | - Italian film | Comments(0)

Miracolo a Milano (ミラノの奇蹟)

ネタばれあり。

私のお気に入り度 ★★★☆☆(74点)

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【あらすじ】 Totò(Francesco Golisano)は赤ん坊の時、キャベツ畑に捨てられ、Lolotta婆ちゃん(Emma Gramatica)に拾われて育てられる。彼女が死んだあとは孤児院に引き取られた。18歳になったTotòは孤児院を出て、ミラノ郊外の原っぱに掘っ立て小屋の集落を作り、貧しい仲間たちと暮らし始める。しかしこの集落のの広場から石油が噴出したことから、土地の所有者である資本家Mobbi(Guglielmo Barnabò)が、武力行使で住民を追いたてにかかった。この時、天から降りて来たLolotta婆ちゃんの霊が、すべての望みを叶える天の鳩をTotòに与える。


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キャベツ畑の中で赤ん坊が泣くオープニングから、『魔女の宅急便』のようにホウキにまたがって空の彼方へ飛び去っていくエンディングまで、走ったり踊ったり回転したり闘ったり人々は躍動し続ける。主人公のTotòが、底抜けに善良で明るい。何をされても怒らない。それどころか人々に幸せを運んでくる天使なのだ。そんな彼のまわりには、突拍子のないことが次々に起こる。もうね、何でもあり!で、笑っちゃうの。


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そんな中に、痛烈な社会風刺もきっちり織り込まれている。戦後まもないイタリア。荒廃したイタリアが復興を遂げるに従って、表面化する貧富の差や人間の欲望、そして物質本位になっていく人々の価値観を、冷めた目で見つめている。腹を抱えて笑いながらも、深読みするとシュールでブラックなのね。ちょっと違うが、芭蕉の「おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな」に通じる心境かも。バッタの大群のように空に向かって飛翔するラストシーンは、弾け過ぎてて、そんなエンディングってあり?ビックリ仰天して(● _ ●)言葉が見つからない。

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by amore_spacey | 2014-07-09 03:10 | - Italian film | Comments(0)

Pane, amore e fantasia (パンと恋と夢)

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

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【あらすじ】 中央イタリアにあるAbruzzo州の平和な村Saglienaに、新しい警察署長Antonio Carotenutoが赴任してきた。彼は村にいるBersaglieraというあだ名の、気は強いが可愛い娘Maria(Gina Lollobrigida)の魅力にひかれる。だがMariaは内気な若いStelutti巡査(Roberto Risso)に恋心を抱いていた。 そして署長は、向いの家に住む助産婦Annarella(Marisa Merlini )にも気があった。


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Gina Lollobrigidaがよく喋り、野生の猫のように駆け回る。拘留所でも美しい歌声を聞かせてくれる。思いを寄せる男に、自分から積極的にアプローチしていく。でも身持ちはかたい。明るく天真爛漫で感情豊かなMariaを、生き生きと演じていた。若い頃のGinaがこんなに魅力的な女性だったなんて、現在の彼女からは想像できない。

口数や喜怒哀楽の表現が少なく、手の届かない存在という従来の美人の概念を打ち破った、新しいタイプの美人がGina。眩しいほどの若さや、はち切れんばかりの成熟した美しさを、惜しみなく見せてくれる。私が男だったら、彼女にしたいタイプ(^^) そんな彼女の恋が何とか叶うように、誰もが応援したくなる。


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Mariaのために、粋な計らいをする警察署長も魅力的だ。彼自身も自分の恋を成就させるために、ちょっぴり小賢しいことをするんだけど、それが憎めないんだなぁ。女性の母性本能を刺激するのかしら?他人の噂話が3度のメシより好きな村人たちや、独身の警察署長に仕えるシニカルなメイドCaramella(Tina Pica)のような、強烈な脇役キャラクターが、ほのぼのとしたラブコメに色を添えている。

製作国:Italy
初公開年:1953年
監督:Luigi Comencini
キャスト:Vittorio De Sica, Gina Lollobrigida, Marisa Merlini, Virgilio Riento, Tina Pica, Roberto Risso ...


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by amore_spacey | 2014-07-07 04:38 | - Italian film | Comments(0)

I girasoli (ひまわり)

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 洋裁で生計を立てるGiovanna(Sophia Loren)とアフリカ出兵を控えた電気技師Antonio(Marcello Mastroianni)は、ナポリの美しい海岸で出逢い恋におちた。12日間の結婚休暇を目当てに結婚式を挙げた2人は、幸せな新婚の日々を過ごすが、 休暇は瞬く間に過ぎる。精神疾患による除隊を目論んだが、あえなく露見し、懲罰のためAntonioは酷寒のソ連戦線へ送られた。前線では、厳寒の中でイタリア兵が次々と倒れていく中で、Antonioも生死をさまよったが、ソ連娘Mascia(Lyudmila Savelyeva)に助けられる。7年が過ぎ、 Antonioの母(Anna Carena)と淋しく暮らすGiovannaのもとへ、夫の行方不明という通知が届た。


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確か日曜洋画劇場で、両親と一緒に観た。◎十年も前のことだ。地平線の果てまで続く広大なひまわり畑をバックに繰り広げられる悲恋物語よりも、Henry Manciniの美しく物悲しいメロディーに感動して泣いた気がする。今回も同じように心を揺り動かされたが、人生って思うようにはいかない経験を積み重ねてくると、理想や理屈や努力だけではどうにもならない現実や、元には戻すことができない辛さを乗り越えることは、過去を手放して新しい人生を踏み出す第一歩なのだ、という1つの結論にたどり着く。夫を探しに行ったソ連で、Giovannaは悟った。身を切られるように辛く悲しいけれど、幸せだったかつての日々は思い出に過ぎない、ということを。


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それまでのGiovannaも行動力のあるたくましい人間だったが、泣くだけ泣いたあと、吹っ切れたように淡々と自分の人生を歩み始める。初めてこの作品を観たとき、そんな彼女に、「えっ、彼に対するあなたの思いってそんなちっぽけなもんだったの?」 しかし彼女は、あっさりと過去を封印した訳じゃない。それどころか、いつも心のどこかにAntonioがいたはずなのだ。でも人は前に進まなくてはならない。新しい一歩を踏み出した時の彼女には、誰にも止められない勢いがあった。不死鳥のように蘇り、再び輝き始めたGiovannaの精神力に感動した。


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感動といえば、Marcello Mastroianniが大きなフライパンに、卵をぽんぽん割り入れて作った、特大サイズのオムレツが実においしそうだった。大柄豊胸でちょっとガサツな女にしか見えなかったSophia Lorenなんだけど、乱れた髪を直す仕草や、「そんな近くでじっと見つめないで。年取っちゃったんだから」という台詞、そしてミラノ中央駅で見送る彼女の目からあふれる涙が、切なく胸を掻きむしられた。どーでもいいんだけど、Sophia Lorenって地黒だったんだな、ってなことも思ったり(汗) 彼女に比べてMasciaを演じたLyudmila Savelyevaは、なんて可憐で美しいんだろう。


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因みに再婚したGiovannaの赤ちゃんは、Sophia LorenとPaolo Conti夫婦の実の子Carlo Ponti Jr.で、現在指揮者として活躍している。7 月7日の七夕は、Vittorio De Sicaの誕生日なので、今月はDe Sica強化月間にしました。その第一弾がこの作品であります。

製作国:Italy, France, Soviet Union
初公開年:1970年
監督:Vittorio De Sica
製作:Carlo Ponti
音楽:Henry Mancini
キャスト:Sophia Loren, Marcello Mastroianni, Lyudmila Savelyeva, Galina Andreeva, Anna Carena, Germano Longo ...


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by amore_spacey | 2014-07-06 02:06 | - Italian film | Comments(6)

Il giardino dei Finzi-Contini (悲しみの青春)

私のお気に入り度 ★★★★☆(92点)

ネタばれあり。

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第二次世界大戦の色合いが濃くなりつつある1938~1943年、北イタリアにある美しい街Ferraraに生きた、若い世代の愛と悲しみと別れを描く。Ferraraの街の外れに、Finzi-Contini家の広大な屋敷があった。一家の娘Micòl(Dominique Sanda)や病弱の息子Alberto(Helmut Berger)は、屋敷内にあるテニスコートに友人たちをよく招いた。その中の一人Giorgio(Lino Capolicchio)は、幼い頃ユダヤ教会でMicòlと出会い、淡い初恋の思い出があるのだ。Micòlに思いを寄せるGiorgioだったが、自分を遠ざけたり近づけたりする彼女に苦しめられる。彼女は病弱な弟Albertoを優しく見守りつつ、GiorgioとプレイボーイのMalnate(Fabio Testi)の間で揺れ動いていた。葬列の中の喪服姿のMicòlを街角からそっと見送ったのが、Giorgioが彼女を見た最後だった。間もなくユダヤ人狩りが始まり、Finzi-Contini家の人々も留置所に送られる。そこでGiorgioの父と会ったMicòlは、母と妹を連れ遠くに逃げたGiorgioの無事を知る。1971年ベルリン映画祭グランプリ受賞作品。



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眩しいばかりの白のテニスウエアに身を包んだ若者たちが、石畳の大通りを自転車で疾走して行くオープニング。Finzi-Contini家の屋敷の窓から見えるエステンセ城。ナチスの街頭演説が行われた大聖堂。ふっとカメラの隅っこに映るディアマンテ宮殿。そうしたFerraraの美しい街並みの中に、みずみずしい若者たちの日常生活が浮かび上がる。尊くかけがえのない青春。その若者たちが音もなく忍び寄る戦争と差別の暗い影に消えて行く無常さ・切なさ・はかなさを、淡々と静かに描いている。Finzi-Contini家の庭は、若者たちの色褪せぬ青春の象徴だったのだ。



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MicòlはGiorgioの想いを頑として受け入れず、出兵前のMalnateと抱き合ったりしてGiorgioを絶望の淵に追いやるのだが、本当のところは重く暗い影が忍び寄る時代にGiorgioと結ばれたとしても、ユダヤ人である自分たちに明るい未来はない。それなら幼い頃の初恋の思い出を綺麗なまま胸に秘めて、辛く悲しい運命を受け入れようとMicòlは決心したのだろう。痛々しいくらい純粋な愛のかたち。はかなく切なく終えた若者たちの姿が心に残る。



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この作品はDominique Sandaの美しさを世界に知らしめたという。確かに美しいが表現力に乏しくはないかなぁ?それはあの役柄のせい?それとも当時の女優は、無表情が良しとされたのか?今ひとつ私の中では魅力に欠ける女優である。Helmut Bergerには驚いた。神経質でありながら幾分尊大に見える彼が、異常なまでに姉に頼る病弱な弟役を演じたのだから。ふっとしたカメラアングルに少年の面影が見え隠れする。彼もこんな表情もするんだぁ、と妙に嬉しくなってしまった。Dominique Sanda(仏)・Helmut Berger(墺)・Fabio Testi(伊)と70年代を代表するヨーロッパの映画俳優3人が競演しているのも魅力である。



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Vittorio De Sica監督と言えば、『靴みがき』 『自転車泥棒』 『ひまわり』があまりにも有名で、この作品はその影に隠れてしまった感があるが、地味ながらもひたひた静かに心に迫ってくる。これまで殆ど描かれなかった、イタリアに於けるユダヤ人迫害を扱った点も興味深い。原作者のGiorgio BassaniはBologna生まれのユダヤ人で、少年時代を強制収容所で過ごした過去を持っている。この作品は言ってみればGiorgio Bassaniの自叙伝的な青春小説なのである。

製作国:Italy, West Germany
初公開年:1970年
監督:Vittorio De Sica
音楽:Manuel De Sica
原作:Giorgio Bassani
キャスト:Lino Capolicchio, Dominique Sanda, Fabio Testi, Romolo Valli, Helmut Berger, Camillo Cesarei, Katina Morisani, Barbara Pilavin, ...


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by amore_spacey | 2009-09-03 22:45 | - Italian film | Comments(0)

Ladri di Biciclette (自転車泥棒)

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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Antonio(Lamberto Maggiorani)は長い失業のすえ、ようやく映画のポスター貼りの仕事を得た。妻がかき集めてくれたありったけのシーツを彼は質に入れて、仕事に必要な自転車を請け出したのだ。6歳の息子Bruno (Enzo Staiola)を車に乗せてポスターを貼ってまわった。ところがちょっと目を離したすきに自転車が盗まれてしまった。哀れなAntonioは自転車を探して息子とともに街をさまようのである。



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混乱と貧困に満ちていた敗戦後のイタリア、一台の自転車が貴重な財産だったころの庶民の生々しい現実を淡々と描いているが、やりきれない思いが残る。唯一救われたのは、息子の涙によってAntonioは逮捕されず刑務所行きにならなかったことでしょうか。



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父子が必死になって自転車を探す背景にサッカーの試合風景が垣間見えた時にも、気持ちがほっとした。あの時代にも、いや、あんな時代だからこそ、サッカーの試合に熱くなる人々がいたのですね。耳をすませてよく聞いてみると、セリエAのローマ vs モデナではありませんか!当時は地元チームのモデナがセリエAで頑張っていたのだ。数年前セリエAに奇跡の昇格をしたものの、その後は坂道を転がり落ちるがことく、ただ今セリエC入りが危ぶまれているのであります。隔世の感あり。

製作国:Italy
初公開年:1948年
監督:Vittorio De Sica
キャスト:Lamberto Maggiorani, Enzo Staiola, Lianella Carell, Gino Saltamerenda ...


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by amore_spacey | 2009-03-19 00:24 | - Italian film | Comments(2)