樹木希林さん、さようなら

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樹木希林と言ったら私の世代では、西城秀樹も出演したドラマ『寺内貫太郎一家』でしょう。寺内家の母屋でドタバタ騒ぎが始まると、自分の住む離れに駆け込み、仏壇横の沢田研二のポスターを眺めて、「ジュリィィィーーー!!」と腰を振りながら悶えるシーン。これを友だちとよく真似した。きん婆さんを老けメイクで演じていたが、当時31歳だったんだ(驚愕)


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全身をガンに侵され闘病中、先月は大腿骨骨折で入院。危篤状態から脱したと伝えられたので、今回もきっと戻って来てくれると信じていた。心よりご冥福をお祈りいたします。


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# by amore_spacey | 2018-09-16 19:47 | My talk | Comments(0)

ダウンサイズ (Downsizing)

ネタバレあり!

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (68点)

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【あらすじ】 人間のサイズを13センチにする技術が発明され、人口増加や経済格差や住宅などの問題解決に挑む、人類の縮小計画がスタートする。妻のAudrey(Kristen Wiig)と共にその技術を目の当たりにしたPaul(Matt Damon)は、体を小さくすることで生活に関わるコストも縮小できることから、現在の資産でも富豪になれると知って興奮し、縮小化を決意する。晴れて13センチになったPaulだが…。(作品の詳細はこちら


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機内上映その2。小さくなった人間がもとのサイズの環境で暮らす中で、Mattが面白いことをやらかしてくれる、軽いタッチのコメディかな?と、『不思議の国のアリス』的なストーリーが頭に浮び、妙な期待まで抱いてしまったのがよくなかった。


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従来のサイズの社会に小さくなった人を登場させた前半の映像は、まぁ普通に楽しめた。が、そこからはダウンサイズでなくても良かったんじゃないか?という展開に。Dusan Mirkovic(Christoph Waltz)の存在の意味も分からなかったが、彼が居てくれたので本筋とは無関係に、しゃくれアゴの捻くれたような表情を楽ませてもらいました。


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地球の環境問題という超マジでハードルの高いテーマと、おとぎ話的な要素の強いダウンサイズ。この2つが最後の最後まで全く噛み合わず、何もかもが中途半端だったから、観終わったあとも、何だかなぁでした。脚本に問題ありでしょうか。


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# by amore_spacey | 2018-09-14 01:01 | - Other film | Comments(2)

第75回ヴェネチア国際映画祭で (75ª Festival di Venezia) 

第75回ヴェネチア国際映画祭が、9月8日に閉幕しました。コンペ部門の主な受賞は以下の通りです。

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金獅子賞 Roma (by Alfonso Cuaron↑↑) メキシコ
審査員大賞 The Favourite (by Yorgos Lanthimos)
男優賞 Willem Dafoe (At Eternity’s Gate)
女優賞 Olivia Colman (The Favourite by Yorgos Lanthimos)
監督賞 Jacques Audiard (The Sisters Brothers)
脚本賞 Joel ed Ethan Coen (The Ballad of Buster Scruggs)
審査員特別賞 The Nightingale (by Jennifer Kent監督)
マルチェロ・マストロヤンニ賞 Baykali Ganambarr (The Nightingale by Jennifer Kent)
栄誉金獅子賞 Vanessa Redgrave


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昨年ヴェネツィア映画祭史上初めてパドリーノに抜擢されたAlessandro Borghiは、


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Sulla mia pelleで共演したJasmine Trincaと一緒に登場しました。2人は『フォルトゥナータ』で既に共演。


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審査員の1人Christoph Waltzが、満面の笑顔で手を振ってます。


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A Star Is Bornで女優デビューしたLady GagaをエスコートするBradley Coopere。

Henry王子とMeghan Markle妃のロイヤルウェディングで、妃の晩餐会のドレスをデザインしたStella McCartney。この影響を受けたのでしょうか?Stellaのドレスを着て、レッドカーペットに姿を現した女優たちが多かったように思いました。

 
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# by amore_spacey | 2018-09-12 01:13 | My talk | Comments(0)

シェイプ・オブ・ウォーター (The Shape of Water)

私のお気に入り度 ★★★☆☆ (78点)

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【あらすじ】 1962年、米ソ冷戦時代のアメリカで、政府の極秘研究所の清掃員として働く、発話障害のあるElisa(Sally Hawkins)は、同僚のZelda(Octavia Spencer)と共に秘密の実験を目撃した。そしてアマゾンで崇められていたという、半魚人の“彼”(Doug Jones)の特異な姿に心惹(ひ)かれた彼女は、こっそり“彼”に会いにいくようになる。ところがその“彼”は、もうすぐ実験の犠牲になることが決まっていた。第74回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を、第90回アカデミー賞で作品賞・監督賞など4部門を受賞。(作品の詳細はこちら


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機内上映その1。冒頭から監督の独特な世界観に引き込まれ、物語の行方から一秒も目が離せなくなった。ごく平凡で地味な40代のElisaがどんどん綺麗になっていくし、グロテスクで不気味な半魚人も庇護したくなるほど愛しく思え、それどころか実は“彼”がマッチョでイケメンであることが判明するし、とりわけElisaと半人魚が言葉を介さないコミュニケーションの、徐々に距離を縮め心を通い合わせていく過程は、お見事でした。


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印象深いシーンはたくさんありますが、卵が大好きな私としては、朝ごはんの卵をゆでるシーンで、Elisaが沸騰した湯に卵を入れてゆでているのを見て、嬉しくなりました。なぜって、ほんの2~3年前まで水から卵をゆでていた(家庭科でそう習ったから)私は、沸騰した湯の中に入れる方法を聞き、「熱湯に卵を入れたら、爆発するんじゃないの?」と半信半疑で試してみたところ、トロトロ半熟から固ゆでまで、好みの固さに加減しやすい上に、殻がむきやすいことを知ってしまったから。目からウロコ的な大事件でした。あれ以来ゆで卵は沸騰した湯に投入するElisa式を守り続けているという訳なんです。卵が好きな“彼”のために、水槽の縁にゆで卵を幾つも並べるシーンも、好きだなぁ。グロテスクな半人魚の好物がゆで卵って、何気に可愛らしくて、キュンキュンしちゃう。

Elisa役のSally Hawkinsは、静かな中にも芯のある素晴らしい演技で、多くの人の心を揺り動かしたはず。超美人でなかった、それがまた良かったんでしょうね。薄幸なオーラをまとう地味な中年女性が、“彼”との出会いを機に美しく生まれ変わっていく様子は、少女漫画のようにロマンチックでした。孤独な“彼”に自身を重ねて心を寄せてしまうのも、無理からぬことでしょう。“彼”の前では母親のような包容力を見せたり、少女のような純粋な心を隠そうともしないElisa。そんな彼女と“彼”の心の交流に、私たちも癒されたのだと思う。


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脇役にも素晴らしい役者が勢揃いです。言葉を話せないElisaの代弁者として喋りまくるZeldaや、研究所から半人魚を連れ出すミッションに協力する隣人のGiles(Richard Jenkins)やHoffstetler博士(Michael Stuhlbarg)、冷戦下の新兵器開発の責務でどんどん狂気を帯びていくStrickland(Michael Shannon)。孤独と言いつつ、Elisaは色んな人々に囲まれて生きているんです。


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Elisaの手話をする時の流麗な手の動き、朝の浴槽で自慰をする彼女の40代らしい自然な裸体、映画館の上階にある質素ながらも骨董屋のように魅力的な彼女の部屋、目張りしたバスルームが水で満たされていく様子、当時の雑誌の理想のファミリー像のようなRichard Stricklandの家庭など、時代をあらわすインテリアや意表を突いた設定が目を楽しませてくれ、観終わったあとも水の中にいるような、不思議な浮遊感に浸っていました。


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# by amore_spacey | 2018-09-09 00:05 | - Other film | Comments(4)

ヴェネチア映画祭のマッツ・ミケルセン (Mads Mikkelsen)

第75回ヴェネチア国際映画祭が、8月29日から始まりました。今年の審査委員長はGuillermo del Toro監督、マドリーノ(Madrino)はMichele Riondino。さて先日ヴェネツィア空港に姿を現したのは、カメラ目線のこのかた↓↓です。


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ランニングウェアのMadsは、ホテルに荷物をあずけると、その足で娘のViolaと一緒に、ヴェネチア散策に出かけました。とてもリラックスしています。


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その翌日、A Eternity’s GateのフォトコールにこたえるMadsの、ちょっぴりはにかんだような表情に、胸キュン。 


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A Eternity’s Gateプレミアの会場でも、気さくにファンにこたえるMads。今回は牧師役で脇を固めますが、主役のVincent Van Gogh(Willem Dafoe)とどんな絡みがあるのか、とても楽しみです。ヴェネツィアにはたった2日だけ、このあと上海に飛びました。


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# by amore_spacey | 2018-09-05 01:15 | My talk | Comments(2)