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不毛地帯

私のお気に入り度 ★★★☆☆(70点)

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【あらすじ】 日米の自動車会社の提携後、壱岐正(唐沢寿明)はイランでの石油発掘プロジェクトにも携わっていく。 イラン・サルベスタン鉱区での石油発掘に成功した壱岐は、近畿商事社長の大門(原田芳雄)に勇退を進言し、みずからも近畿商事をやめてしまう。そして第三の人生として長期シベリア抑留者の親睦団体である朔風会(さくふうかい)の会長となり、シベリアへ現地で死んだ日本人の墓参りと遺骨の収集に行く。


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回を追うごとにドラマが陳腐でつまらなくなって来た。大袈裟な演技やこどもの喧嘩のようなシーンに、いささかうんざり。原作を読んでいないので比較はできないけれど、注文の多いことで知られる山崎豊子氏が、あんな脚本&演技で満足したのかしら?本の売り上げが伸びるんだから、まぁあれでもいいわってとこだったのかもしれない。

強烈だったキャラを幾つかピックアップ。第1位は何と言っても阿部サダヲでしょう。濃い。顔もキャラも、一度見たら決して忘れない武田鉄矢みたい。第2位は見るからに狡猾で、腹の底に一物も二物もありそうな遠藤憲一と岸部一徳。第3位は不幸を呼ぶ男・小出宏(松重豊)。彼の不気味な笑いは怖かった。不幸を呼ぶと言えば、常にタイミングの悪い千里を演じた小雪も、薄幸で影の薄いKYな女でした。うさんくさい日本語を話すインドネシア華僑の貿易商で、里芋のような黄乾臣(石橋蓮司)には笑った。それにしても、ラッキード社・フォーク社・ユナイテッドモーターズ社・グレンスラー社って、そのまんま。


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唐沢くんもそれなりに頑張ったけれど、草履のように顔がデカくて、キャリア&毒のある伊東四朗や原田芳雄や江守徹や遠藤憲一の中に入ると、クール過ぎる上に小顔だから、ぜんぜん押しが効かない。逆にベテランが脇を固めたことで、何とかドラマとしての体裁が整ったと言えましょうか。

製作国:Japan
初公開年:2009~2010年
プロデュース:長部聡介, 清水一幸
原作: 山崎豊子
キャスト:唐沢寿明, 和久井映見, 橋爪功, 中村敦夫, 小雪, 柳葉敏郎, 伊東四朗, 阿部サダヲ, 天海祐希, 原田芳雄, 岸部一徳, 江守徹, 遠藤憲一, 竹野内豊 ...



by amore_spacey | 2010-05-06 02:58 | - Japanese film | Comments(0)
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