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外事警察

私のお気に入り度 ★★★★☆(80点)

【あらすじ】 警視庁公安部外事第4課作業班長の住本健司(渡部篤郎)。彼をリーダーとする作業班は、対国際テロ捜査を担い、決して世の中に知られることなく秘匿で活動し、時として任務のためには手段を選ばない。そんな住本の下にCIAから、国際テロリスト「フィッシュ」が日本に潜伏しているという情報が流れる。その時期は、各国首脳が出席する「対テロ国際会議」を間近に控えている時でもあった。「スパイ天国」と称される日本で、公安警察の外事課「ソトゴト」とテロリストとの壮絶な情報戦争・騙し合いを描く。


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こちらの記事を読んでいたら、「渡部篤郎って40代なのに老けている論争…」の一文が目に止まった。人に媚びずわが道を行く渡部さんに好感を持っていただけに、老け具合がとてもとても気になる。それがこのドラマを観ようと思った動機でした(ё_ё;)

あらー、ホントに老けてます。この老け方は尋常じゃありません。が、何を考えているのか分かり難い渡部さんらしさはそのまま残っていて、というより彼の持つ雰囲気が、この作品のためにあるようなハマリ役でよかった。人に迎合しない!憎まれ役(汚れ役)を徹底的に演じる役者魂。憎まれ役でもカッコよくて、なぜか好感がもたれるような役者が結構いる。でも渡部さんのような人が家族や上司にいたら、人生メチャクチャにされそう。脇を固める余貴美子(今回の役はあまり彼女らしくなくて好きじゃないけど…)や遠藤憲一や石橋凌が、これまた一筋縄ではいかない癖のある人たちだから、ブレのない直球を胸の真ん中にズドーンと食らった気がする。

ストーリーはもとより、BGMや役者たちの漂わせる雰囲気や頻繁に出てくるダークブルーの画面に、重くやり切れない暗さがつきまとって心が軋んだ。あの軋みは外事警察の一人一人や彼らに情報提供する協力者たち(そしてその家族たち)の、心の慟哭だったのかもしれない。最初はこの雰囲気に馴染めなかったが、次第にこれが癖になってしまったんです。で、その後一気に最終話まで観ました。この作品で外事警察という言葉やその存在を知りました。

製作国:Japan
放映年:2009年11月14日~12月9日
演出:吉村芳之, 堀切園健太郎, 梶原登城
原作:麻生幾
キャスト:渡部篤郎, 石田ゆり子, 尾野真千子, 遠藤憲一, 余貴美子, 石橋凌 ...


by amore_spacey | 2011-03-11 01:29 | - Japanese film | Comments(0)
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