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今度は愛妻家

私のお気に入り度 ★★★★☆(85点)

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【あらすじ】 かつては売れっ子カメラマンだった北見俊介(豊川悦司)だが、ここ1年ほど全く写真を撮る事ができず、ぐうたらな毎日を送っている。妻のさくら(薬師丸ひろ子)は、そんな俊介に文句を言いつつも、かいがいしく世話を焼くのだ。
 しかしある日、女優志望の蘭子(水川あさみ)を家に連れ込んでいる俊介を、さくらが目撃。彼女は夫に愛想を尽かして、旅行に出てしまう。その後しばらくは、独身気分を満喫していた俊介だったが、なかなか家に帰ってこないさくらに、苛立ちを覚え始める。


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この作品には、ある仕掛けがされている。それを境に、今まで笑って観てきた数々のエピソードが、全く別の色を帯び始め、健気で明るくふるまいながらも、心にすきま風を感じる妻や、大きな口を叩いているくせに、切なくてやるせない夫の気持ちに、じわっと涙するのだ。薬師丸ひろ子が可愛かった。ほんとに可愛い奥さんだなぁ。


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女にだらしなくて自分勝手で扱いにくいんだけど、憎めないヤツ。そんなダメ男をやらせたら、最高の豊悦。彼の内側から滲み出る、男の色気にやられました。あれはセクシーとかそういうのじゃない。

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脇役陣もいいですね。若い頃は悪役に徹していた石橋連司が、最近は色んな役柄に挑戦して、芸域を広げている。オカマの熱演に拍手。主役の2人がたびたび口ずさむ井上陽水の ♪夢の中へ♪ や、夜の下町に雪が降るエンドロールの景色とともに流れる ♪赤い目のクラウン♪ が心にじわりときて、気がついたら涙がぽろぽろこぼれていました。

製作国:Japan
初公開年:2010年
監督:行定勲
キャスト:豊川悦司, 薬師丸ひろ子, 水川あさみ, 濱田岳, 城田優, 井川遙, 石橋蓮司 ...


by amore_spacey | 2011-04-16 00:26 | Japanese film | Comments(0)
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