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孤高のメス

私のお気に入り度 ★★★★☆(82点)

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【あらすじ】 大学病院に依存しきった市民病院・さざなみ病院に、外科医の当麻(堤真一)が赴任してきた。患者のことを第一に考え、オペも鮮やかな手際で対応する当麻。そんな彼に第一外科医長の野本(生瀬勝久)らは反発するが、その一方で看護師の浪子(夏川結衣)たちは仕事へのやる気を取り戻していく。
 そんな中、市民病院の強化に努める市長(柄本明)が、末期の肝硬変で倒れてしまう。彼を救う手段は法で認められていない脳死肝移植のみ。そこで当麻が下した決断は……。


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堤真一、かっこよぎ&孤高すぎでしょう。いや、これはこれでいいの。今まで観た作品は冴えない役が多かっただけに、今回も最悪などんでん返しがあるかも?とドキドキしながら、行方を見守っていたら、最後の最後までクールでかっこよかった&孤高だった。

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夏川結衣が演じた看護婦もよかった。堤真一扮する当麻医師は現実離れしていたけれど、この看護婦は医療現場の裏方に徹して、日々黙々と任務を遂行する。日記を通して彼女の私生活も描かれる。小さな子どもを抱えたシングルマザーという、地に足のついた1人の女性の姿が見えてくる。

当麻医師の登場で外科手術に積極的に取り組むようになり、彼への尊敬とも淡い恋愛感情ともつかぬ気持ちの間で揺れる浪子。そして問題の脳死肝移植の是非。医療のタブーに切り込む作品でありながら、温かく優しい空気を感じるのは、浪子が残した日記が語るという形で、ストーリーが展開するからでしょう。最後はやや端折りすぎだけどね。

製作国:Japan
初公開年:2010年
監督:成島出
原作:大鐘稔彦
キャスト:堤真一, 夏川結衣, 吉沢悠, 生瀬勝久, 中越典子, 平田満, 松重豊, 余貴美子, 柄本明 ...


by amore_spacey | 2011-05-02 02:30 | Japanese film | Comments(2)
Commented by hiro at 2011-05-03 15:47 x
いいですねぇ~ レンタルビデオ100円のときに借りにいくとしますか。
この堤真一さんて、面白いエピソードの持ち主ですよね。
学校が大嫌いで彼女がいたからしょうがなしに週一のペースで
どうにか卒業だなんて・・・
学ぶ意味なんてないって思うあたりが凄い人だと思うんです。
確かに今日の学校教育なんて意味がないとは思いますが
それを実際にやるとなると、ちょっと、真似ができないわけでして。^^;
Commented by amore_spacey at 2011-05-04 00:41
☆ hiroさんへ。
これは主人公の息子が、偶然見つけた母の日記を紐解いていく形で展開していくので、医療現場にある様々な問題などもワンクッション置いていて、頭や心を必要以上にキリキリさせなくても観られるのがいいです。素晴らしい脇役が揃っているので、細部まで見逃さないで下さいね。
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