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寝ずの番

私のお気に入り度 ★★★☆☆(68点)

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【あらすじ】 上方落語界の稀代の噺家・笑満亭橋鶴(長門裕之)が、今まさに臨終のときを迎えようとしていた。見守る弟子たち。なんとか師匠のいまわの願いを叶えようと、耳を近づけ聞き取ったのは「そそが見たい」との言葉。
 一同驚きつつも、おとうと弟子・橋太(中井貴一)の嫁・茂子(木村佳乃)を説得。茂子は師匠をまたぎ、そそをお見せした。が、師匠は言った。「わしはそとが見たいと言うたんや…」。そしてご臨終。通夜には師匠ゆかりの人々がわんさわんさと集まり、想い出話は尽きることがないのだった。


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物語が進むにつれてどんどんエスカレートする下ネタに、胸焼けしてちょっぴり不快にすらなったんだけど、ふっと思いました。あんな風にお通夜やお葬式をしてもらったら幸せかもしれない。私だって下ネタが嫌いな訳ではないんだから。あの雰囲気の中にいたら、三味線に合わせて一発歌いましたよ、きっと。あの木村佳乃が、スカートまくり上げて、あんなことしちゃうんですから。バカバカしいことOK、なんでもアリです的なロケ現場の雰囲気に、普段はちょっと真面目そうな役者さんたち(例えば笹野高史)も、気がついたらうまく乗せられちゃったんでしょう。監督、お見事です。

それにしても中井貴一さん、あなたってサプライズてんこ盛りの方です。髪型から役柄に至るまで、カメレオンのような人。今回は夏の甲子園に出場する野球児な風貌が、新鮮でした。ハンカチ王子のような貴方が、下ネタを連発、その意外性が面白い。 


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冨司純子さんもいいですね。丁寧に歳を重ねている。着物がよく似合うこと。仕草が粋です。心の中にある大人と子どもや、男気と女気の匙加減が絶妙。そんな彼女の手にかかると、下ネタさえ上質なエピソードに早変わり。彼女がいてくれたから、この下ネタ満載の作品が、暴走せずに済んだのでしょう。うまく歳を重ねた色気のある女優さんと言えば、加賀まりこもその一人かな。ピリッとした中に小悪魔のようないたずらっぽい雰囲気がある。意地悪なキャラも、何となく許せてしまう。その点、吉永小百合は隙がなく優等生すぎて、面白味がないわぁ。

製作国:Japan
初公開年:2005年
演出:マキノ雅彦(=津川雅彦)
キャスト:中井貴一, 木村佳乃, 長門裕之, 富司純子, 岸部一徳, 笹野高史, 堺正章, 高岡早紀, 笑福亭鶴瓶, 浅丘ルリ子, 米倉涼子 ...


by amore_spacey | 2012-09-05 00:40 | Japanese film | Comments(0)
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