私のお気に入り度
★★★☆☆ (73点)
【あらすじ】 引退の身から呼び戻された伝説の暗殺者John Wick(Keanu Reeves)は、かつて血の契約を結んだ、国際的な暗殺組織を乗っ取ろうとする殺し屋仲間Santino D'Antonio(Riccardo Scamarcio)の依頼を受け、ローマへ飛び、世界最強の殺し屋たちと対決することになる。(作品の詳細は
こちら)
本作は
『ジョン・ウィック』の続編で、舞台はNYとローマ。突っ込みどころ満載ですが、頭を空っぽにして楽しめる痛快アクションもの。前作はシリーズ第一弾という新鮮味に助けられ、ぐいぐい引き込まれて観た。今回も期待を裏切らず、黒スーツでビシッと決め、悲しい表情で容赦なく悪党を殺していくKeanuが、ゾクゾクするほどクールで、前回よりもパワーアップしたアクションを披露してくれた。が、アクション・シーンがワンパターンで長かった。Ruby Roseも全く必要なかったな。
今回はローマが舞台なので、イタリア人役者が多数参加している。
『ローマでアモーレ』や
『ロンドン・スパイ』や
『二ツ星の料理人』、そしてこの2月にクランクアップしたばかりの
『Andorra』など、国際舞台に進出するRiccardo Scamarcioが、最初から最後までほぼ出突っ張り、退場の仕方も潔かった。贔屓目になるが、Keanuと並んでも遜色なく、なかなかパワフルで見応えがあったと思う。しかし、あの髪型は…ないな(苦笑) ラブコメの軽いノリのRiccardoもいいが、暗黒街や戦乱の世に生きる男が似合う。
緊張を強いられるアクションシーンの合間に、『マトリックス』仲間のLaurence Fishburneや、殺し屋御用達コンチネンタル・ホテルの強面ホテルマン
Lance Reddickが登場すると、知り合いに会ったような懐かしさがこみ上げ、気持ちが和む。素晴らしい脇役たちが、作品にメリハリを出してくれていた。
倍返しなんて生ぬるいもんじゃない、「誰が来ようが皆殺しだ」と言い切るJohn、。しかし彼はあの世界の掟を破ったため、全てを敵にまわしてしまった。不死身のJohnも、Chapter 3で永遠の引退(=死)なんてことになるのかしら?暗殺組織の会長Winston(Ian McShane)が、彼を始末する?(涙) Chapter 3がとても気になります。