私のお気に入り度
★★★☆☆ (70点)
ネタばれあり!
【あらすじ】 聖母被昇天の日(8月15日)のローマ。生真面目で内気な法学部の学生Roberto(Jean-Louis Trintignant)は、通りがかりの見知らぬ中年の男(Bruno= Vittorio Gassman)に電話を貸したことから、2人のドライブ珍道中が始まった。Robertoの叔父を訪ね、ナイトクラブに立ち寄り、Brunoの別居中の妻と娘に会いに出かける。強引でお調子者のBrunoに嫌気がさしつつも、どこかで惹かれる正反対のRoberto。そんな矢先、思いもかけない出来事がふたりを待ち受ける。(作品の詳細は
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Brunoに振り回されっぱなしのRobertoが、まるで『
地獄でなぜ悪い』の星野源そっくりで、Noと言えないためにBrunoのペースから逃れられなくなり、ずるずると巻き込まれていく。『
激しい季節』のJean-Louisもそうだったけれど、生真面目で世間擦れしていない役どころがピッタリ。当時32歳だが、法学部の学生の設定に違和感がありません。年齢不詳。



チャラいBrunoと言えども、別れた妻の家へ転がり込めば、年頃の娘Lilli(Catherine Spaak)に軽く扱われ、彼なりの葛藤があったりする。「人生色々あるけれど、楽しんだもん勝ちじゃないか?」というBrunoのような生き方は、自分の力ではどうしようもない問題に、あえて逆らおうとしない。しかしラストで、全てが一転する。絶望に打ちひしがれたBrunoの姿が、目に焼き付いて忘れられません。Robertoが初めて自分を解放できたのが、人生最後の日だったなんて…。