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人間の條件 全6部

私のお気に入り度 ★★★★☆ (80点)

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【あらすじ】 1943年、満州に送られることになったエンジニアの梶(仲代達矢)に、妻の美千子(新珠三千代)はついて行く決心をした。梶の任務は、鉱山労働者として働く中国人の囚人たちを監督することだが、そこは高圧電流の流れる鉄条網に囲まれ、まるで収容所のようだった。悪条件の下で働く囚人たちをみて、梶は少しでも人間的な環境に改善できないか、上司に掛け合うが…。
 第1部・第2部では梶と親友の影山(佐田啓二)や同僚の沖島(山村聡)、第3部・第4部では梶と新城一等兵(佐藤慶)や丹下一等兵(内藤武敏)、そして第5部・第6部では梶と寺田二等兵(川津祐介)らとの係わりを中心に、戦争における人間性を描く。(作品の詳細はこちら


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北大生だった叔父が、映画のエキストラ出演したことがある。と聞いていたが、この作品だったとは。小遣いを稼ぐため、北大生がこぞって応募したらしい。9時間31分という長編大作にもかかわらず(私は3回に分けて)、最後まで食い入るように観た。

梶の妻を演じた新珠三千代(実に美しい)や佐田啓二(中井貴一の父)をはじめ、小沢栄太郎・小松方正・山村聡・佐藤慶・田中邦衛・川津祐介・笠智衆・金子信雄・中村玉緒・岸田今日子・高峰秀子など、その後名優になった役者が勢揃いした、超豪華キャストである。


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という長い前置きはさておき、27歳の超イケメン・仲代達矢(若い頃のAlain Delonの横顔に似ている瞬間が何度か)の、ヒューマニズム溢れる青年ぶりに、萌えまくりました。あの頃からすでに、圧倒的な存在感がありましたね。日本を代表するシェークスピア俳優というのも、納得できる。因みに彼は主演作『春との旅』で、2010年イタリアのAsian Film Festival Reggio Emiliaの最優秀主演男優賞を受賞した。


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梶はどこに行っても超スーパーヒーローだったから、それを妬むヤツや敵は多かった。ごく稀に良い出会いもあったが、ほとんどは気が滅入り反吐が出そうな輩ばかり。しかしどれだけ制裁を加えられようが、そんなことに屈する梶ではなかった。

戦争という極限状態の中で、最後まで人間であり続けようとした、梶の精神力たるや。命を懸けてユダヤ人を救ったOskar Schindlerや杉原千畝の話などと重なり、人間の善に心から救われる。


by amore_spacey | 2017-07-20 22:39 | - Japanese film | Comments(0)
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